尾崎乕四郎
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尾崎乕四郎(おざき とらしろう、1902年2月23日[1] - 1991年10月30日[1])は、日本の地理学者。東京学芸大学名誉教授。専門は社会科教育学[1]、地理学[1]。千葉県の地誌研究は田中啓爾に次ぐものとして高く評価された[1]。
経歴
[編集]新潟県中頸城郡高田町(上越市)生まれ[1]。1921年高田師範学校卒業[1]、同年小学校訓導に就く[1]。1924年東京高等師範学校教員養成所歴史地理科卒業[1]、岡山女子師範学校教諭[1]。1926年東京高等師範学校地理学専攻中途退学[1]、千葉県立長狭中学校教諭[1]。1933年千葉女子師範学校教諭、1942年文部省教科書図書調査嘱託[1]、1946年文部省図書監修官[1]を経て、1947年東京第一師範学校教授[1]。1951年東京学芸大学教授[1]。1961年「わが国におけるマーガレット露地栽培地の地理学的研究」で東京教育大学より理学博士の学位を取得(主査:青野壽郎、学位記番号:367)[2]。1965年定年退官[1]、名誉教授、聖徳大学短期大学部教授[1]。1990年勲三等旭日中綬章[1]。
著書
[編集]- 『房州の地誌』古今書院 1929
- 『新日本地理教授』古今書院 1936
- 『新東亜・世界地理教授』古今書院 1939
- 『國民科地理』柁谷書院、1940
- 『関東・中部 日本地理』1940 研究社学生文庫
- 『日本中心の東亜・世界地理』1941 研究社学生文庫
- 『千葉縣の地誌』古今書院 1942
- 『國民科地理要領』古今書院 1942
- 『社会科ものがたり』文化日本社 1947
- 『社会科教育』岩崎書店 1950 教職叢書
- 『千葉県新誌』日本書院 1952 郷土新書
- 『わが国におけるマーガレット露地栽培地の地理学的研究』葵書房 1962
- 『微細地誌 地誌学・社会科教育学の原点』二宮書店 1979
- 『房総地誌の研究 60年の軌跡』古今書院 1985
共編著
[編集]- 『小学校一・二年の社会科』尾又守共著 岩崎書店 1951
- 『郷土地誌提要 社会科教育の基礎的研究』編 三省堂出版 1951
- 『日本・世界地理図説』山鹿誠次共著 岩崎書店 1954 図説全集
- 『教師のための地理講座』山鹿誠次共著 岩崎書店、1956
- 『中学校社会科地理指導の研究と実践』編著代表 葵書房、1962
- 『中学社会の系統的学力診断法 テスト問題と診断の技術』辰見敏夫共編 国土社 1962
- 『学習効果を高めるための小学校・社会科学習内容の順序と資料の活用 社会科教育学原理の探究』藤本光,大森照夫共編著 葵書房 1964
- 『北海の仁医庄田万里伝』編著 鳳文閣 1975
- 『社会科教育学 実践と理論の相互補完』編著 東洋館出版社 1983
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 次山信男「尾崎乕四郎先生の御逝去を悼む」学芸地理 1992 :[1]
- 東京教育大学理学部地理学教室(1977)"東京文理科大学・東京教育大学地理学関係学位授与者一覧"東京教育大学地理学研究報告.XXI:23-27.