廣川信隆
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ひろかわ のぶたか 廣川 信隆 | |
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文化功労者顕彰に際して公表された肖像写真 | |
生誕 |
1946年3月25日(78歳) 日本・神奈川県横須賀市 |
国籍 | 日本 |
研究分野 | 分子生物学 |
研究機関 | 東京大学医学部 |
出身校 | 東京大学医学部 |
主な受賞歴 | #受賞歴を参照 |
プロジェクト:人物伝 |
廣川 信隆(ひろかわ のぶたか、1946年3月25日 - )は、日本の分子生物学者。東京大学医学部教授、東京大学大学院医学系研究科特任教授を歴任。キネシンスーパーファミリー (KIF) を中心に、細胞生物学、分子生物学、発生学、生物物理学の研究をしている。
業績
[編集]1970年代に「急速凍結顕微鏡法」を開発し、神経細胞の中で働く分子モーターの働きを解明し、現在発見されている90種の分子モーターの大部分を発見した。特に分子モーターが微小管の上を毎秒数マイクロメートルで動いて物質を運んでいることを発見した。また心臓の左右の位置が分子モーター (KIF3) の働きで左右されることや、がんを抑制する分子モーターを発見した[1][2]。
略歴
[編集]- 1946年 - 神奈川県横須賀市生まれ
- 1965年 - 栄光学園高等学校卒業
- 1971年
- 東京大学医学部医学科卒業
- 医師免許取得
- 東京大学医学部附属病院脳神経外科研修医
- 1972年 - 東京大学助手(医学部解剖学教室 中井準之助教授[3])
- 1976年 - カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部生理学教室, NIH Fogarty Research Fellow
- 1978年 - 医学博士(東京大学)の学位を取得
- 1979年 - カリフォルニア大学サンフランシスコ校医学部生理生物物理学教室 Research Fellow (MDAA) George Meany Fellow
- 1982年 - ワシントン大学医学部助教授(生理生物物理学教室)
- 1983年
- ワシントン大学医学部准教授(解剖神経生物学教室)
- 東京大学医学部教授
- 2001年 - 日本解剖学会理事長(〜2007年)
- 2003年 - 東京大学大学院医学系研究科長・医学部長(〜2007年)
- 2009年 - 日本顕微鏡学会会長(〜2011年)
- 2010年 - 東京大学大学院医学研究科特任教授
受賞歴
[編集]- 1985年 昭和60年瀬藤賞(日本電子顕微鏡学会)
- 1987年 第1回塚原仲晃記念賞(ブレインサイエンス財団)
- 1991年 日本医師会医学賞(基礎部門)
- 1995年 上原賞(上原記念生命科学財団)
- 1996年 朝日賞(朝日新聞文化財団)[4]
- 1998年 武田医学賞(武田科学振興財団)
- 1999年 日本学士院賞(日本学士院)
- 1999年 藤原賞(藤原科学財団)[5]
- 2003年 ヨーロッパ分子生物学機構 (EMBO) 外国人会員
- 2004年 日本学士院会員(第2部第7分科(医学・薬学・歯学))
- 2005年 Eduard Buchner Prize(ドイツ生化学・分子生物学会)
栄典
[編集]脚注
[編集]- ^ 探求「脳の神秘の一端解明」:2012年5月17日読売新聞夕刊7面
- ^ サイエンティストライブラリー特別編「未踏の細胞を観察する
- ^ 生命誌研究館顧問、1918年、京都市生まれ。旧制第一高等学校、東京大学医学部卒業。1957年東京大学(解剖学)教授。退官後、筑波大学副学長、浜松医科大学学長を経て現在、浜松ホトニクスおよび生命誌研究館顧問。神経一筋接合の成功などの業績により、1976年日本人初のアメリカ解剖学会名誉会員となる。
- ^ “朝日賞 1971-2000年度”. 朝日新聞社. 2022年8月19日閲覧。
- ^ “第31回~第40回 藤原賞受賞者”. 藤原科学財団. 2022年8月19日閲覧。
- ^ “平成25年度 文化功労者”. 文部科学省 (2013年11月3日). 2019年10月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月30日閲覧。
- ^ “ちばてつやさん、漫画家初の文化勲章 文化功労者に青木功さんら”. 朝日新聞デジタル (2024年10月25日). 2024年10月25日閲覧。
外部リンク
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