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後楽園ホール還暦祭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

後楽園ホール還暦祭(こうらくえんホールかんれきさい)は、後楽園ホール還暦祭実行委員会が主催するプロレス興行。正式名称は後楽園ホール 60周年 還暦祭(こうらくえんホール 60しゅうねん かんれきさい)。

概要

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1962年4月16日に開業した後楽園ホールが2022年をもって60周年を迎えることに記念したイベントとして2021年12月に開催を正式に発表、12月24日にディザー動画を公開した[1]。会場側が主催するプロレス興行は業界史上初[2]

4月15日は女子プロレスオールスターズ、4月16日は共に設立50周年を迎えた新日本プロレス全日本プロレスの合同興行として開催する。

3月11日、全対戦カードを発表。後日、出場予定だったSANADAがケガによる長期欠場を発表され、3月17日に変更カードを改めて発表された[3]

大会プロデューサーは株式会社東京ドーム興行企画部イベント事業第一グループ[4]の早福智之[5]

大会オリジナルテーマ曲は鈴木修による「SACRED PLACE」。

開催までの経緯

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後楽園ホール60周年を記念して何かをやりたいと思った早福が約2年前から企画。後楽園オープン記念日である4月16日になにかをやる、ということが決まった[6]。これは50年目の節目に何もやらなかった悔いもあったという[6]。事実上の株式会社東京ドーム主催となったが、これは会社始まって以来初のこと[6]。どこかに主催してもらい会場を貸すという形も検討されたが、「プロレス団体、選手、お客様、皆さんに使っていただいた感謝の気持ちを伝えたい」ということには反対意見は出なかった。ただしどうやって何をやるかについては「例えば出場できなかった団体や選手に迷惑が掛からないか」など、構想を固めるにはかなりの時間を要した[6]。当初はオールナイトで2日間という案もあったという。また、コロナ禍ということでチケット販売のパターンもフルキャパの場合、半分の場合を考えギリギリのタイミングまで待ち、シミュレーションを行った[6]

なお、催しが関係性が深かったボクシングではなくプロレスに決まったのは、早福がファンであることに加え、前述の50周年の際にドラディションが興行を行っており、藤波辰爾から「おめでとう」と声を掛けられたことも大きかったとしている。

男子団体は2022年に50周年を迎える新日本プロレスと全日本プロレスに声をかけ、歴史ある2団体+場によるコラボレーションという方向性が早い段階で決定した。外されたニュアンスが出ないよう、他の団体にも「こういう趣旨で開催する」旨の連絡をしたという。女子もやる方向ではあったが、男子団体と異なり歴史ある団体がないこと、団体数も多い中で組み立て方も思い浮かばず、男子団体による1日だけでもいいか、という状況が続いたが、2021年11月に野崎渚15周年記念大会を後楽園ホールで開催したのをきっかけに考えを改め、ファン層が全く違う女子団体も行う方法となった。野崎渚15周年記念大会メインイベントが後楽園ホールでデビューした野崎と井上京子が激突する趣旨だったことにちなみ、後楽園ホールデビューの女子選手を集めるというコンセプトもあったが、カード編成が困難だったこともあり、枠組みは設けない選手構成となった[4]

試合内容とは別に、会場主催だからこそできるプレゼンの場ともとらえ、バルコニー部分にLEDビジョンを設置した。

女子プロレスドリームフェスティバル

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女子プロレスドリームフェスティバル
イベント詳細
シリーズ 後楽園ホール還暦祭
主催 後楽園ホール還暦祭実行委員会
開催年月日 2022年4月15日
開催地 日本の旗 日本東京都文京区
会場 後楽園ホール
開始時刻 18:30
試合数 全9試合
放送局 PPV
サムライTV
入場者数 1,251人

参加団体

上記に加え、T-HEARTS、YMZ、琉球ドラゴン、COLOR'S、EVEの14団体+フリーランスの合計44選手が集まり内26選手が後楽園ホールでデビューした選手で構成された。

PPV放送でのゲスト解説はKAIRI。スクリーンでの対戦カード紹介ナレーションは富山智帆

試合結果

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第1試合 10分1本勝負
(Marvelous) Maria 時間切れ引き分け 川畑梨瑚 (T-HEARTS)
レフェリー:神林大介、リングアナ:Saki(PURE-J)
第2試合 10分1本勝負
(アイスリボン) 朝陽 9分24秒
スカイ・デ・スペシャル
マドレーヌ (ディアナ)
(PURE-J) 久令愛 ななみ (ディアナ)
(アイスリボン) 松下楓歩 カノン (センダイ)
レフェリー:バーブ佐々木、リングアナ:はらあい(アイスリボン)
第3試合 15分1本勝負
(Marvelous) 渡辺智子 13分3秒
ムーンサルト・プレス
→片エビ固め
宮崎有妃 (wave)
(YMZ) 米山香織 旧姓・広田さくら (wave)
(アイスリボン) 真白優希 ハイビスカスみぃ (琉球ドラゴン)
レフェリー:Tommy、リングアナ:坂口真樹子(Marvelous)
第4試合 15分1本勝負
(スターダム) コグマ 8分52秒
ダイビング・ボディープレス
→片エビ固め
櫻井裕子 (COLOR'S)
(センダイ) 愛海 海樹リコ (SEAdLINNNG)
(PURE-J) 大空ちえ レディ・C (スターダム)
レフェリー:バーブ佐々木、リングアナ:野中美智子(wave)
第5試合 15分1本勝負
(ディアナ) 井上京子 10分21秒
ラリアット→体固め
AKINO (OZアカデミー)
(OZアカデミー) 加藤園子 佐藤綾子 (ディアナ)
(PURE-J) Leon ライディーン鋼 (PURE-J)
レフェリー:村山大値、リングアナ:Saki(PURE-J)
第6試合 15分1本勝負
(アイスリボン) 藤本つかさ 9分34秒
ジャパニーズオーシャン・
サイクロン・スープレックス・ホールド
岡優里佳 (センダイ)
(SEAdLINNNG) 中島安里紗 宝山愛 (Marvelous)
レフェリー:バーブ佐々木、リングアナ:はらあい(アイスリボン)
第7試合 15分1本勝負
(スターダム) ウナギ・サヤカ 時間切れ引き分け 門倉凛 (Marvelous)
(スターダム) 白川未奈 梅咲遥 (ディアナ)
レフェリー:神林大介、リングアナ:坂口真樹子(Marvelous)
第8試合 20分1本勝負
(センダイ) 橋本千紘 18分51秒
オブライト
MIRAI (スターダム)
(EVE) 優宇 尾崎妹加
レフェリー:村山大値、リングアナ:野中美智子(wave)
第9試合 30分1本勝負
(wave) 野崎渚 29分31秒
Eternal foe→片エビ固め
尾崎魔弓 (OZアカデミー)
(COLOR'S) SAKI 雪妃魔矢
(Marvelous) 彩羽匠 スターライト・キッド (スターダム)
レフェリー:Tommy、リングアナ:安藤頼孝

50周年 新日本プロレス+全日本プロレス

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50周年 新日本プロレス+全日本プロレス
イベント詳細
シリーズ 後楽園ホール還暦祭
主催 後楽園ホール還暦祭実行委員会
開催年月日 2022年4月16日
開催地 日本の旗 日本東京都文京区
会場 後楽園ホール
開始時刻 17:00
試合数 全6試合
放送局 PPV
FIGHTING TV サムライ
入場者数 1,588人(超満員札止め)

参加団体

上記2団体、合計30選手が集まり内14選手が後楽園ホールでデビューした選手で構成された。

試合結果

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第1試合 15分1本勝負
(新日本) 藤田晃生 9分32秒
逆エビ固め
井上凌 (全日本)
レフェリー:坂本祐哉
第2試合 20分1本勝負
(新日本) 大岩陵平 8分1秒
バックドロップ
→片エビ固め
マスター・ワト (新日本)
(新日本) 中島佑斗 田口隆祐 (新日本)
(全日本) 大森隆男 ヨシタツ (全日本)
レフェリー:中林泰人
第3試合 20分1本勝負
(全日本) TAJIRI 10分12秒
サムソンクラッチ
ブラックめんそーれ (全日本)
(新日本) 矢野通 金丸義信 (新日本)
レフェリー:神林大介
第4試合 30分1本勝負
(全日本) 青柳亮生 17分25秒
デスティーノ
→片エビ固め
BUSHI (新日本)
(全日本) 青柳優馬 高橋ヒロム (新日本)
(新日本) 本間朋晃 鷹木信悟 (新日本)
(新日本) 真壁刀義 内藤哲也 (新日本)
レフェリー:佐藤健太
第5試合 30分1本勝負
(新日本) YOH 13分47秒
消灯
→片エビ固め
田村男児 (全日本)
(新日本) YOSHI-HASHI 芦野祥太郎 (全日本)
(新日本) 後藤洋央紀 諏訪魔 (全日本)
レフェリー:マーティー浅見
第6試合 30分1本勝負
(全日本) 宮原健斗 時間切れ引き分け ジェイク・リー (全日本)
(新日本) 棚橋弘至 タイチ (新日本)
レフェリー:和田京平

その他

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  • リングは2日間とも新日本プロレスのリングが使用された。
  • バルコニーでは後楽園特製の横長電光掲示板が東西に設置された。
  • 中継はFIGHTING TV サムライが行うほか、スカパー・SPOOXで生配信。および大会3日後までアーカイブ配信。
  • 記念グッズは東京スポーツオンラインショップが取り扱う[7]

脚注

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  1. ^ (日本語) 【ティザーCM】後楽園ホール 60周年 還暦祭, https://www.youtube.com/watch?v=INcEdKdX3Zs 2022年4月17日閲覧。 
  2. ^ プロレス団体の持ち小屋は別とする。また、「ディファカップ」なども会場名が冠となっているが、ディファ有明の主催ではない。
  3. ^ (日本語) 【全対戦カード発表!】 後楽園ホール 60周年 還暦祭, https://www.youtube.com/watch?v=rErjwUlVqDk 2022年4月16日閲覧。 
  4. ^ a b ベースボールマガジン社『週刊プロレス』2022年5月6日増刊号No.2178 35頁
  5. ^ 【還暦祭】“仕掛け人” 語るメモリアル興行の続き「後楽園ホールというより東京ドーム主催はあるかも」(東スポWeb)”. Yahoo!ニュース. 2022年4月16日閲覧。
  6. ^ a b c d e ベースボールマガジン社『週刊プロレス』2022年5月6日増刊号No.2178 34頁
  7. ^ 【限定販売】プロレス好きならマストバイ! 後楽園ホール「還暦祭記念Tシャツ」は貴重な一品だ – 東京スポーツ新聞社”. 東スポWeb. 2022年4月17日閲覧。

外部リンク

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