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IWGPタッグ王座

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
IWGPタッグ王座
詳細
現王者 空位
管理団体 新日本プロレス
創立 1985年12月12日
統計
最多保持者 タマ・トンガ
タンガ・ロア:7回
初代王者 藤波辰巳
木村健吾
最長保持者 ジャイアント・バーナード
カール・アンダーソン:564日
最短所持者 武藤敬司
越中詩郎:6日
最年長 天龍源一郎:48歳5か月
最年少 ブルータス・マグナス:22歳8か月

IWGPタッグ王座(IWGPタッグおうざ)は、新日本プロレスが管理、認定している王座。

概要

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1981年にNWA北米タッグ王座が封印されて以来、新日本は長らくタッグ王座不在の時期が続いていたが、1985年5月にWWFインターナショナル・タッグ王座が復活され、藤波辰巳&木村健吾が第8代王者となり、4度の防衛を果たしていた。しかし、10月末にWWFと新日本の業務提携が解消されたため、同王座は復活から5ヶ月で、WWFインターナショナル・ヘビー級王座およびWWFジュニアヘビー級王座と共に封印された。それに代わるタッグ王座として、新日本プロレスがIWGPの王座として初めて認定したタイトルが、このIWGPタッグ王座である。

1985年11月、本来行われる予定だった『MSGタッグリーグ戦』がWWFとの業務提携解消で「MSG」の名称が使えなくなったことから、その代替として『IWGPタッグリーグ戦』の開催が発表され、優勝チームが初代IWGPタッグ王者チームに認定されることになった。ところが、リーグ戦1位通過のブルーザー・ブロディ&ジミー・スヌーカが12月12日の決勝戦をボイコットして帰国したため、急遽アントニオ猪木&坂口征二と藤波&木村のリーグ戦2位同士の間で決勝戦が行われた。試合はドラゴン・スープレックス・ホールドで藤波が猪木から3カウントを奪い、WWFインターナショナル・タッグ王者だった藤波&木村が初代王者チームとなった。

歴代王者

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歴代 チャンピオン 戴冠回数 防衛回数 日付 場所
初代 藤波辰巳 木村健吾 1 5 1985年12月12日 宮城県スポーツセンター
第2代 前田日明 木戸修 1 1 1986年8月5日 両国国技館
第3代 藤波辰巳 木村健吾 2 0 1986年9月23日 後楽園ホール
第4代 越中詩郎 武藤敬司 1 0 1987年3月20日 後楽園ホール
第5代 前田日明 高田伸彦 1 2 1987年3月26日 大阪城ホール
第6代 藤原喜明 山崎一夫 1 2 1987年9月1日 福岡国際センター
第7代 藤波辰巳 木村健吾 3 3 1988年1月18日 徳山市体育館
第8代 長州力 マサ斎藤 1 4 1988年6月10日 広島県立体育館
第9代 ジョージ高野 スーパー・ストロング・マシン 1 1 1989年3月16日 横浜文化体育館
第10代 長州力 飯塚孝之 1 1 1989年7月13日 両国国技館
第11代 マサ斎藤 橋本真也 1 3 1989年9月20日 大阪城ホール
第12代 武藤敬司 蝶野正洋 1 3 1990年4月27日 東京ベイNKホール
第13代 馳浩 佐々木健介 1 2 1990年11月1日 日本武道館
第14代 スーパー・ストロング・マシン ヒロ斎藤 1 2 1990年12月26日 浜松アリーナ
第15代 馳浩 佐々木健介 2 0 1991年3月6日 長崎国際体育館
第16代 リック・スタイナー スコット・スタイナー 1 2 1991年3月21日 東京ドーム
第17代 武藤敬司 馳浩 1 2 1991年11月5日 日本武道館
第18代 ビッグバン・ベイダー クラッシャー・バンバン・ビガロ 1 2 1992年3月1日 横浜アリーナ
第19代 リック・スタイナー スコット・スタイナー 2 3 1992年6月26日 日本武道館
第20代 スコット・ノートン トニー・ホーム 1 0 1992年11月22日 両国国技館
第21代 ホーク・ウォリアー パワー・ウォリアー 1 4 1992年12月14日 大阪府立体育会館
第22代 スコット・ノートン ヘラクレス・ヘルナンデス 1 3 1993年8月5日 両国国技館
第23代 ホーク・ウォリアー パワー・ウォリアー 2 2 1994年1月4日 東京ドーム
第24代 武藤敬司 馳浩 2 1 1994年11月25日 岩手県営体育館
第25代 蝶野正洋 天山広吉 1 0 1995年6月12日 大阪府立体育会館
第26代 橋本真也 平田淳嗣 1 6 1995年7月13日 札幌中島スポーツセンター
第27代 山崎一夫 飯塚高史 1 0 1996年6月12日 大阪府立体育会館
第28代 蝶野正洋 天山広吉 2 2 1996年7月16日 札幌中島スポーツセンター
第29代 藤波辰爾 木村健悟 4 3 1997年1月4日 東京ドーム
第30代 長州力 佐々木健介 1 0 1997年4月12日 東京ドーム
第31代 中西学 小島聡 1 1 1997年5月3日 大阪ドーム
第32代 佐々木健介 山崎一夫 1 0 1997年8月10日 ナゴヤドーム
第33代 蝶野正洋 武藤敬司 2 2 1997年10月19日 ワールド記念ホール
第34代 蝶野正洋 天山広吉 3 0 1998年6月5日 日本武道館
第35代 越中詩郎 天龍源一郎 1 2 1998年7月15日 札幌中島スポーツセンター
第36代 天山広吉 小島聡 1 1 1999年1月4日 東京ドーム
第37代 佐々木健介 越中詩郎 1 2 1999年3月22日 尼崎市記念公園総合体育館
第38代 後藤達俊 小原道由 1 1 1999年6月27日 グランシップ静岡
第39代 永田裕志 中西学 1 4 1999年8月28日 神宮球場
第40代 天山広吉 小島聡 2 6 2000年7月20日 北海道立総合体育センター
第41代 藤波辰爾 西村修 1 1 2001年9月23日 大阪府立門真スポーツセンター
第42代 武藤敬司 太陽ケア 1 0 2001年10月28日 福岡国際センター
第43代 蝶野正洋 天山広吉 4 7 2002年3月24日 尼崎市記念公園総合体育館
第44代 吉江豊 棚橋弘至 1 3 2003年6月13日 日本武道館
第45代 西村修 天山広吉 1 0 2003年12月14日 名古屋市総合体育館
第46代 鈴木みのる 高山善廣 1 4 2004年2月1日 北海道立総合体育センター
第47代 棚橋弘至 中邑真輔 1 4 2004年12月11日 大阪府立体育会館
第48代 蝶野正洋 天山広吉 5 3 2005年10月30日 ワールド記念ホール
第49代 中西学 大森隆男 1 1 2006年7月17日[1] 月寒グリーンドーム
第50代 ジャイアント・バーナード トラヴィス・トムコ 1 5 2007年3月11日 愛知県体育館
第51代 矢野通 真壁刀義 1 4 2008年2月17日 両国国技館
第52代 ブラザー・レイ ブラザー・ディーボン 1 4 2009年1月4日 東京ドーム
第53代 ブルータス・マグナス ダグ・ウィリアムズ 1 1 2009年7月22日 ユニバーサル・スタジオ・フロリダ
第54代 ブラザー・レイ ブラザー・ディーボン 2 1 2009年10月18日 ブレン・イベント・センター
第55代 高橋裕二郎 内藤哲也 1 1 2010年1月4日 東京ドーム
第56代 永田裕志 井上亘 1 0 2010年5月3日 福岡国際センター
第57代 ジャイアント・バーナード カール・アンダーソン 1 10 2010年6月19日 大阪府立体育会館
第58代 天山広吉 小島聡 3 2 2012年1月4日 東京ドーム
第59代 矢野通 飯塚高史 1 0 2012年5月3日 福岡国際センター
第60代 天山広吉 小島聡 4 0 2012年7月22日 山形市総合スポーツセンター
第61代 ランス・アーチャー デイビーボーイ・スミス・ジュニア 1 5 2012年10月8日 両国国技館
第62代 天山広吉 小島聡 5 2 2013年5月3日 福岡国際センター
第63代 ランス・アーチャー デイビーボーイ・スミス・ジュニア 2 0 2013年11月9日 大阪府立体育会館
第64代 カール・アンダーソン ドグ・ギャローズ 1 6 2014年1月4日 東京ドーム
第65代 後藤洋央紀 柴田勝頼 1 0 2015年1月4日 東京ドーム
第66代 カール・アンダーソン ドグ・ギャローズ 2 0 2015年2月11日 大阪府立体育会館
第67代 マット・ターバン マイケル・ベネット 1 0 2015年4月5日 両国国技館
第68代 カール・アンダーソン ドグ・ギャローズ 3 1 2015年7月5日 大阪城ホール
第69代 真壁刀義 本間朋晃 1 1 2016年1月4日 東京ドーム
第70代 タマ・トンガ タンガ・ロア 1 1 2016年4月10日 両国国技館
第71代 ジェイ・ブリスコ マーク・ブリスコ 1 2 2016年6月19日 大阪城ホール
第72代 タマ・トンガ タンガ・ロア 2 1 2016年10月10日 両国国技館
第73代 矢野通 石井智宏 1 2 2017年1月4日 東京ドーム
第74代 天山広吉 小島聡 6 0 2017年3月6日 大田区総合体育館
第75代 レイモンド・ロウ ハンソン 1 1 2017年4月9日 両国国技館
第76代 タマ・トンガ タンガ・ロア 3 0 2017年6月11日 大阪城ホール
第77代 レイモンド・ロウ ハンソン 2 3 2017年7月1日 ロングビーチ・アリーナ
第78代 ランス・アーチャー デイビーボーイ・スミス・ジュニア 3 1 2017年9月24日 ワールド記念ホール
第79代 EVIL SANADA 1 2 2018年1月4日 東京ドーム
第80代 マット・ジャクソン ニック・ジャクソン 1 1 2018年6月9日 大阪城ホール
第81代 タマ・トンガ タンガ・ロア 4 0 2018年10月1日 ウォルター・ピラミッド
第82代 EVIL SANADA 2 1 2019年1月4日 東京ドーム
第83代 タマ・トンガ タンガ・ロア 5 7 2019年2月23日 後楽園ホール
第84代 ジュース・ロビンソン デビッド・フィンレー 1 0 2020年1月4日 東京ドーム
第85代 タマ・トンガ タンガ・ロア 6 0 2020年2月1日 コカ・コーラ・ロキシー
第86代 棚橋弘至 飯伏幸太 1 0 2020年2月21日 後楽園ホール
第87代 タイチ ザック・セイバーJr. 1 2 2020年7月12日 大阪城ホール
第88代 タマ・トンガ タンガ・ロア 7 2 2021年1月4日 東京ドーム
第89代 タイチ ザック・セイバーJr. 2 0 2021年6月1日 後楽園ホール
第90代 内藤哲也 SANADA 1 0 2021年7月11日 北海道立真駒内公園屋内競技場
第91代 タイチ ザック・セイバーJr. 3 1 2021年7月25日 東京ドーム
第92代 後藤洋央紀 YOSHI-HASHI 1 1 2022年1月4日 東京ドーム
第93代 ジェフ・コブ グレート-O-カーン 1 0 2022年4月9日 両国国技館
第94代 バッドラック・ファレ チェーズ・オーエンズ 1 0 2022年5月1日 福岡PayPayドーム
第95代 ジェフ・コブ グレート-O-カーン 2 0 2022年6月12日 大阪城ホール
第96代 ダックス・ハーウッド キャッシュ・ウィーラー 1 2 2022年6月27日 ユナイテッド・センター
第97代 後藤洋央紀 YOSHI-HASHI 2 2 2023年1月4日 東京ドーム
第98代 マーク・デイビス カイル・フレッチャー 1 2 2023年4月8日 両国国技館
第99代 後藤洋央紀 YOSHI-HASHI 3 2 2023年6月4日 大阪城ホール
第100代 ヒクレオ エル・ファンタズモ 1 0 2024年1月4日 東京ドーム
第101代 KENTA チェーズ・オーエンズ 1 0 2024年2月11日 大阪府立体育会館
第102代 後藤洋央紀 YOSHI-HASHI 4 1 2024年4月6日 両国国技館
第103代 KENTA チェーズ・オーエンズ 2 0 2024年5月4日 福岡国際センター
第104代 マイキー・ニコルス シェイン・ヘイスト 1 1 2024年6月9日 大阪城ホール
第105代 グレート-O-カーン HENARE 0 2024年11月4日 大阪府立体育会館

主な記録

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  • 最多戴冠者:12回 - 天山広吉(第25・28・34・36・40・43・45・48・58・60・62・74代)
  • 最多戴冠回数:7回 - タマ・トンガ&タンガ・ロア(第70・72・76・81・83・85・88代)
  • 最多連続防衛:10回 - カール・アンダーソン&ジャイアント・バーナード(第57代)
  • 最多通算防衛:12回 - 蝶野正洋&天山広吉
  • 最多通算防衛:23回 - 天山広吉

デザインの改変

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1997年にヘビー級シングルベルトが2代目となり、その後それに合わせてタッグベルトも新調され2代目となる、2008年ヘビー級シングルベルトが新調されたのに伴い、2010年にタッグベルトも3代目と新調された。2代目ベルトまでのプレートは銀色だったが3代目は金色である。 2012年10月23日より、サイドプレートがギザギザのものから丸みの帯びた形に変更され現在に至る。

エピソード

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  • 第47代王者は、高山の長期欠場により王座剥奪。高山が新王者に健介&鈴木組を指名したが許可されず棚橋&中邑組と佐々木&鈴木組による王座決定戦が行われた。
  • 第48代王者は、蝶野の左ひじ手術による離脱で長期間防衛戦をしていない等の理由でサイモン・ケリー新日本プロレス社長により王座剥奪。
  • 第49代王者は、2006年7月2日に真壁&越中組とバーナード&トムコ組の間で暫定王者決定戦を実施。勝利した真壁&越中組と中西&大森組が正規王座決定戦を行い、勝った中西&大森組が正式に第49代王者に認定される。
  • 第59代王者は、調印式のボイコット、2012年6月16日大阪での試合内容並びに結果(ノーコンテスト)、菅林直樹新日本プロレス社長への暴行を受けて新日本プロレス社長、IWGP実行委員会、審判部で協議の結果、矢野&飯塚組は王者にふさわしくないと判断、6月16日の大阪の防衛も認めず王座剥奪。
  • 第60代王者は、2012年7月22日に天山&小島組と矢野&飯塚組の間で王者決定戦を実施、勝利した天山&小島組を第60代王者に認定。なお試合は、場外カウント無し、4人のレフェリーが試合を裁く特別ルールで行われた。
  • 第63代王者は、NWA世界タッグ王座とのダブル選手権試合で、NWA世界タッグ王者のアーチャー&スミス組、第62代IWGPタッグ王者の天山&小島組、ロブ・コンウェイ&ジャックス・デイン組との変則3WAYマッチで行われた。この試合は60分2本勝負で行われ、1本目の勝利者チームはNWA世界タッグ王座に認定、2本目の勝利者チームはIWGPタッグ王座に認定というルールで行われた。試合結果は1本目をロブ&ジャックス組、2本目をアーチャー&スミス組となり、第63代王者にアーチャー&スミス組が認定された。

脚注

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  1. ^ 2006年9月20日付けで王座認定。

外部リンク

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