怪談乳房榎
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怪談乳房榎(かいだんちぶさえのき)は、三遊亭圓朝により創作された怪談噺である。新聞連載後、明治21年(1888年)に出版された。舞台化・映像化されている。
あらすじ
[編集]絵師として活躍していた菱川重信の妻・おきせに惚れてしまった磯貝浪江という浪人は、重信の弟子となっておきせに近づき、関係を持たないと子供を殺すと脅迫し、おきせと関係を持ってしまう。それだけでは飽き足らない浪江はおきせを独占するため、師を惨殺する。夫の死のショックで乳の出なくなったおきせの元に、死んだ重信の亡霊が現れ、乳を出す不思議な榎が松月院にあると教え、やがてその榎の乳で育った子・真与太郎は父を殺した浪江を討ち仇を取る。
新版刊行
[編集]- 『怪談牡丹燈籠 怪談乳房榎』角川ソフィア文庫(堤邦彦解説)、2018年。ISBN 4044003424
- 『怪談牡丹燈籠 怪談乳房榎』ちくま文庫(安藤鶴夫解説)、1998年。ISBN 448003420X
- 三遊亭圓生版「乳房榎」- 『圓生の落語 2 雪の瀬川』(河出文庫、2010年)に収録
関連作品
[編集]- 『怪談乳房榎』(1917年、日活)
- 『怪談乳房榎』(1958年、新東宝)
- 『怪談乳房榎』(1969年、怪奇ロマン劇場、NET(現:テレビ朝日))
- 『怪談乳房榎』(1993年、歌舞伎座)
- 平成中村座 『怪談乳房榎』(2014年、ローズシアター) リンカーン・センター・フェスティバル参加作品