戦争と平和 (宝塚歌劇)
表示
VISAシアター 宝塚グランド・ロマン[1]『戦争と平和』(せんそうとへいわ)は宝塚歌劇団のミュージカル作品。2部40場[1]。
原作はレフ・トルストイの同名小説『戦争と平和[2]』。脚本・演出は植田紳爾[1]。作曲・編曲は寺田瀧雄と入江薫。
概要
[編集]- 植田紳爾は本来の主人公ピエールを語り手とし、アンドレイとナターシャの恋を描く形に潤色した。
- 1989年の中日劇場公演ではトップ娘役に就任した毬藻えりがナターシャを演じた(本公演ではないので当時はお披露目公演とは呼ばれなかった)。 小柳日鶴(専科所属、元月組副組長)の最後の出演となった(退団は3月3日付)。
- 美しき伯爵令嬢ナターシャと運命的な恋に陥る青年公爵アンドレイを中心に、多彩な人物が様々に絡み合って物語を繰り広げられる歴史絵巻[2]。
- ピエールはナターシャを密かに愛する役柄である[2]。
構成
[編集]公演期間と公演場所
[編集]スタッフ(宝塚・東京)
[編集]- 脚本・演出:植田紳爾[9]
- 作曲・編曲:寺田瀧夫[4]、入江薫[4]
- 音楽指揮(第1部):岡田良機(宝塚)[4]
- 音楽指揮(第2部):橋本和明(宝塚)[4]
- 音楽指揮:大谷肇(東京)[6]、伊沢一郎(東京)[6]
- 振付[4]:喜多弘、羽山紀代美、黒瀧月紀夫
- 振付補:尚すみれ[4]
- 装置:渡辺正男[4]
- 衣装:静間潮太郎[4]
- 照明:今井直次[4]
- 小道具:上田特市[4]
- 効果:扇野信夫[4]
- 音響監督:松永浩志[4]
- 演技指導:美吉左久子[4]
- 舞台進行(第1部):恵見和弘[4]
- 舞台進行(第2部):田中利彦[4]
- 演出補:村上信夫[4]
- 演出助手[4]:谷正純、木村信司、中村一徳
- 制作:橋本雅夫[4]
- 協賛:VISAグループ[4](9社)
- 製作担当:柏原正一(東京)[6]
- 後援:関西テレビ放送株式会社[4]
主な配役
[編集]宝塚・東京
[編集]※氏名の後ろに「宝塚」、「東京」の文字がなければ両公演共通の配役
- 本公演
-
- アンドレイ・ボルコンスキー公爵 - 日向薫[4]
- ナターシャ・ロストフ - 南風まい[4]
- ニコライ・ロストフ - 紫苑ゆう[4]
- ピエール・ベズーホフ伯爵 - 榛名由梨[4](専科より特別出演[2])
- ナポレオン・ボナパルト - 但馬久美[4](専科より特別出演[2])
- アレクサンドル1世 - 燁明[4]
- アナトリー・クラーギン - 麻路さき[4]
- エレーナ - 矢代鴻[4]
- イリーヤー・ロストフ伯爵 - 一樹千尋[4]
- ナターリヤ・ロストフ伯爵夫人 - 藤京子[4](専科より特別出演)
- ソーニャ - 毬藻えり[4]
- ベーラ - 夏美よう[10]
- ピョートル - 大輝ゆう[11]
- ニコライ・ボルコンスキー公爵、軍医ドルベッカーヤ - 小柳日鶴[11](専科より特別出演)
- マリヤ - 綾瀬るり[11]
- ラストプーチン大公 - あづみれいか[11]
- クトゥーゾフ将軍 - 萬あきら[11]
- リーザ・クトゥーゾフ - 花愛望都[11]
- アンナ・シュレール - 洲悠花[11]
- 乳母ポコ - 葉山三千子[11]
- 乳母ペン - 吹雪仁美[11]
- 新人公演
中日公演
[編集]- アンドレイ - 日向薫[8]
- ナターシャ - 毬藻えり[8]
- ニコライ - 紫苑ゆう[8]
- ソーニャ - 綾瀬るり[8]
- ピエール - 夏美よう[8]
- ナポレオン - 麻月鞠緒[8](専科より特別出演)
- アレキサンドル1世 - 愛甲充[8]
- アナトリー - 麻路さき[8]
- ピョートル - 大輝ゆう[8]
- クトューゾフ将軍 - 萬あきら[8]
- ラストプーチン大公 - 星原美沙緒[13](専科より特別出演)
- エレーナ - 矢代鴻[13](専科より特別出演)
- ボルコンスキー公爵 - 小柳日鶴[13](専科より特別出演)
- イリヤー・ロストーフ - 一樹千尋[13]
- ナターリヤ - 藤京子[13](専科より特別出演)
- 乳母ポコ - 葉山三千子[13]
- 同ペン - 吹雪仁美[13]
- ボリス - 千珠晄[13]
主な楽曲
[編集]- 戦争と平和
- 愛が始まる時
- 素晴らしき哉オペラ
- 乾杯の歌
- 僕がナターシャを愛している?
- モスクワよ永遠に
- あの人の傍に
- 愛する人を残して
- 生命こそ愛
備考 88宝塚歌劇全主題歌集(CD) TMPC-21B 「戦争と平和」(日向薫) 「愛する人を残して」(紫苑ゆう) 収録
脚注
[編集]- ^ a b c d 80年史 1994, p. 329、331、338.
- ^ a b c d e f g h i 100年史(舞台) 2014, p. 162.
- ^ a b 80年史 1994, p. 329、338.
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af 80年史 1994, p. 329.
- ^ a b c d e 80年史 1994, p. 332.
- ^ a b c d 80年史 1994, p. 331.
- ^ a b c d e f g h i 80年史 1994, p. 333.
- ^ a b c d e f g h i j k 80年史 1994, p. 338.
- ^ 80年史 1994, p. 329、331.
- ^ 80年史 1994, p. 329-330.
- ^ a b c d e f g h i 80年史 1994, p. 330.
- ^ 80年史 1994, p. 332-333.
- ^ a b c d e f g h 80年史 1994, p. 339.
参考文献
[編集]- 企画・構成・執筆:橋本雅夫 著、編集統括:北川方英 編『夢を描いて華やかに―宝塚歌劇80年史―』宝塚歌劇団、1994年9月9日。ISBN 4-924333-11-5。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。