新田谷凜
| ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017年オータムクラシックでの新田谷凜 | ||||||||||
生誕 |
1997年8月8日(27歳) 兵庫県西宮市 | |||||||||
身長 | 155 cm | |||||||||
出身校 | 中京大学 | |||||||||
選手情報 | ||||||||||
代表国 | 日本 | |||||||||
コーチ |
山田満知子 樋口美穂子 吉田早斗子 村上友季子 本郷裕子 | |||||||||
所属クラブ | 中京大学 | |||||||||
引退 | 2022年 | |||||||||
ISUパーソナルベストスコア | ||||||||||
|
新田谷 凜(にたや りん、英語: Rin Nitaya、1997年8月8日 - )は、日本の元フィギュアスケート選手(女子シングル)。血液型はO型。
2015年ガルデナスプリング杯優勝。2017年ユニバーシアード銀メダル。
人物
[編集]名古屋市立東港中学校、愛知みずほ大学瑞穂高等学校卒業。2016年4月に同じくスケート選手の宇野昌磨、加藤利緒菜、磯邉ひな乃等と共に中京大学スポーツ科学部へ入学、2020年3月卒業。
経歴
[編集]2010-11シーズン、全日本ジュニア選手権にはじめて出場し13位となる。2011-12シーズン、同大会で再び13位に終わる。
2012-13シーズンより拠点を名古屋市に移し、長久保裕コーチに師事。全日本ジュニア選手権で5位に入り、初出場となった全日本選手権では10位となる。ガルデナスプリング杯のジュニアクラスでは2位入賞する。しかし、2013-14シーズンは、全日本ジュニア選手権で9位に終わる。
2014-15シーズン、初戦のアジアフィギュア杯のジュニアクラスで3位に入る。初参戦となったジュニアグランプリシリーズのJGPクールシュヴェルに出場し、エフゲニア・メドベージェワに続いて2位に入る。続くJGPタリン杯ではSPで首位に立つが、FSでジャンプのミスが続き総合で4位となる。全日本ジュニア選手権ではショートプログラムで10位と出遅れ総合で8位に終わる。二度目の出場となった全日本選手権では13位で終わる。シーズンの締め括りとなったガルデナスプリング杯では、シニアクラスの国際大会にはじめて出場し優勝する。
2015-16シーズン、JGPJ&Tバンカに出場し4位、続くJGPコペルニクススターズではトータルスコアでパーソナルベストを更新し3位に入賞する。自身最後の全日本ジュニア選手権ではSPでノーミスで3位、FSと合わせ4位に入り、これまでの最高位となる。全日本選手権では国内大会での自己ベストを更新し8位に入る。プランタン杯ではヨシ・ヘルゲソンに続き2位に入る。
2016-17シーズン、シニアクラスへの移行を予定していたが、コーチの勧めもありジュニアグランプリシリーズの選考会に参加[1]。JGPサン・ジェルヴェでは3位入賞、続くJGPタリン杯では4位となる。全日本選手権ではSPで16位と出遅れたもののFSで追い上げ、11位で終える。アルマトイで開催された2017年冬季ユニバーシアードのフィギュアスケート女子シングルでは2012年世界選手権銀メダルアリョーナレオノワや2015年世界選手権金メダルのエリザベータトクタミシェワを破り、エレーナ・ラジオノワに続く銀メダルを獲得した。
2017-18シーズン、初戦となったISUチャレンジャーシリーズのオータムクラシックではSP9位からFPで巻き返し6位。西日本学生フィギュアスケート選手権では2位、続く西日本選手権でも2位となる。全日本選手権では、ジャンプが抜けるミスもありながら、後半に3回転3回転のコンビネーションジャンプを決め、12位となる。 2018-19シーズンは怪我に悩まされ、国際大会初戦としてISUチャレンジャーシリーズのオンドレイネペラトロフィーに出場したものの、ジャンプのミスが相次ぎ9位に終わる。西日本選手権では7位に入り、全日本選手権出場を果たしたものの、SP28位となり、フリー進出を逃してしまう。
2019-20シーズン、当初は当シーズンをもって現役を引退する意向を表明していた。集大成と決めたラストイヤーの中部ブロックでは横井ゆは菜や大庭雅を抑え初優勝。第13回西日本学生フィギュアスケート選手権でも優勝する。続く西日本選手権ではジャンプが抜けるミスがありながらも2位に入る。周りの皆様へ感謝の気持ちを伝えたいと臨んだ全日本選手権ではSPとFSともにノーミスの演技をし、過去最高順位である7位となる[2]。 その直後に足を骨折し、約2ヶ月間氷に乗れない期間があったものの、その間に現役を続行することを決意し、ゲスト出演した「明法 ON ICE」終演後に引退を撤回。次シーズン以降も競技を続行すると発表した[3]。
2020-21シーズン、JOCオリンピック強化選手に選出される。このシーズンの終わり頃に2021-2022シーズンでの引退を決断したという。
2021年9月末に保険会社から内定を得て、引退後は営業職として働くことが決まった[4]。2022年1月25日、Twitterで引退表明[5]。同年2月に行われた愛知県フィギュアスケート選手権大会が現役最後の試合であった[6]。
技術・演技
[編集]アクセルを除く5種類のトリプルジャンプをジャンプ構成に入れている。得意としているコンビネーションは、3回転トゥーループ-3回転トゥーループと2回転アクセル-3回転トゥーループ。他にも2回転アクセル-オイラー-3回転サルコウ、3回転ルッツ-3回転トゥーループや、3回転フリップ-3回転トゥーループも成功させている。練習では3回転ルッツ-3回転ループや3回転アクセルを着氷させている。
主な戦績
[編集]大会/年 | 2010-11 | 11-12 | 12-13 | 13-14 | 14-15 | 15-16 | 16-17 | 17-18 | 18-19 | 19-20 | 20-21 | 21-22 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全日本選手権 | 10 | 13 | 8 | 11 | 12 | 28 | 7 | 10 | 29 | |||
CSオータムクラシック | 6 | |||||||||||
CSオンドレイネペラ杯 | 9 | |||||||||||
ガルデナスプリング杯 | 2 J | 1 | ||||||||||
プランタン杯 | 2 | |||||||||||
ユニバーシアード | 2 | |||||||||||
全日本Jr.選手権 | 13 | 13 | 5 | 9 | 8 | 4 | ||||||
JGPタリン杯 | 4 | 4 | ||||||||||
JGPサン・ジェルヴェ | 3 | |||||||||||
JGPコペルニクススターズ | 3 | |||||||||||
JGP J&Tバンカ | 4 | |||||||||||
JGPクールシュヴェル | 2 | |||||||||||
アジアフィギュア杯 | 3 J |
詳細
[編集]2021-2022 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2021年12月22日 - 26日 | 第90回全日本フィギュアスケート選手権(さいたま) | 29 47.21 |
- | 29 [7] |
2020-2021 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2020年12月24日 - 27日 | 第89回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | 5 67.16 |
11 122.32 |
10 189.48 |
2019-2020 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2019年12月19日 - 22日 | 第88回全日本フィギュアスケート選手権(東京) | 10 62.27 |
5 121.99 |
7 184.26 |
2018-2019 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2018年12月20日 - 24日 | 第87回全日本フィギュアスケート選手権(門真) | 28 44.81 |
- | 28 [7] |
2018年9月19日 - 22日 | ISUチャレンジャーシリーズ オンドレイネペラトロフィー(ブラチスラヴァ) | 10 45.57 |
8 88.29 |
9 133.86 |
2017-2018 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2017年12月20日 - 24日 | 第86回全日本フィギュアスケート選手権(調布) | 10 61.28 |
15 111.22 |
12 172.50 |
2017年9月20日 - 23日 | ISUチャレンジャーシリーズオータムクラシック(ピエールフォン) | 9 46.83 |
5 114.37 |
6 161.20 |
2016-2017 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2017年1月31日 - 2月5日 | ユニバーシアード冬季競技大会(アルマトイ) | 3 61.90 |
2 125.28 |
2 187.18 |
2016年12月22日 - 25日 | 第85回全日本フィギュアスケート選手権(門真) | 16 54.31 |
8 122.55 |
11 176.86 |
2016年9月28日 - 10月2日 | ISUジュニアグランプリ タリン杯(タリン) | 5 54.22 |
4 96.26 |
4 150.48 |
2016年8月24日 - 27日 | ISUジュニアグランプリ サン・ジェルヴェ(サン・ジェルヴェ) | 3 60.94 |
3 114.07 |
3 175.01 |
2015-2016 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2016年3月11日 - 13日 | 2016年プランタン杯(ルクセンブルク市) | 2 50.77 |
2 89.95 |
2 140.72 |
2015年12月24日 - 27日 | 第84回全日本フィギュアスケート選手権(札幌) | 8 60.10 |
7 118.38 |
8 178.48 |
2015年11月21日 - 23日 | 第84回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(ひたちなか) | 3 61.03 |
4 114.94 |
4 175.97 |
2015年9月23日 - 27日 | ISUジュニアグランプリ コペルニクススターズ(トルン) | 4 54.06 |
3 107.83 |
3 161.89 |
2015年8月19日 - 23日 | ISUジュニアグランプリ J&Tバンカ(ブラチスラヴァ) | 6 47.19 |
4 103.16 |
4 150.35 |
2014-2015 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2015年3月22日 - 24日 | 2015年ガルデナスプリング杯(ガルデナ) | 2 49.02 |
1 110.56 |
1 159.58 |
2014年12月25日 - 28日 | 第83回全日本フィギュアスケート選手権(長野) | 12 54.69 |
13 95.90 |
13 150.59 |
2014年11月22日 - 24日 | 第83回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(新潟) | 10 49.73 |
5 104.55 |
8 154.28 |
2014年9月24日 - 28日 | ISUジュニアグランプリ タリン杯(タリン) | 1 57.85 |
5 96.41 |
4 154.26 |
2014年8月20日 - 24日 | ISUジュニアグランプリ クールシュヴェル(クールシュヴェル) | 2 58.89 |
2 99.87 |
2 158.76 |
2014年8月6日 - 10日 | 2014年アジアフィギュア杯 ジュニアクラス(台北) | 1 58.55 |
3 97.58 |
3 156.13 |
2013-2014 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2012年11月22日 - 24日 | 第82回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(名古屋) | 7 47.72 |
12 93.04 |
9 140.76 |
2012-2013 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2013年4月1日 - 3日 | 2013年ガルデナスプリング杯 ジュニアクラス(ガルデナ) | 6 37.71 |
2 85.90 |
2 123.61 |
2012年12月20日 - 24日 | 第81回全日本フィギュアスケート選手権(札幌) | 9 53.49 |
11 93.44 |
10 146.9 |
2012年11月16日 - 18日 | 第81回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(西東京) | 8 48.97 |
4 103.27 |
5 152.24 |
2011-2012 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2011年11月25日 - 27日 | 第80回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(八戸) | 23 41.02 |
12 80.17 |
13 121.19 |
2010-2011 シーズン | ||||
開催日 | 大会名 | SP | FS | 結果 |
---|---|---|---|---|
2010年11月27日 - 28日 | 第79回全日本フィギュアスケートジュニア選手権(ひたちなか) | 9 43.82 |
15 79.07 |
13 122.89 |
プログラム使用曲
[編集]シーズン | SP | FS | EX |
---|---|---|---|
2021-2022 | 映画『レッド・バイオリン』より 作曲:ジョン・コリリアーノ 振付:山田満知子、樋口美穂子 |
映画『ブラック・スワン』より 作曲:クリント・マンセル 振付:山田満知子、樋口美穂子 |
|
2020-2021 | |||
2019-2020 | エクソジェネシス交響曲3部 演奏:ミューズ 振付:山田満知子、樋口美穂子 |
||
2018-2019 | 悪魔のトリル 作曲:ジュゼッペ・タルティーニ 振付:樋口美穂子 |
||
2017-2018 | ハバネラ 作曲:ジョルジュ・ビゼー 振付:鈴木明子 |
映画『レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い』より 作曲:ジェームズ・ホーナー 振付:鈴木明子 |
|
2016-2017 | レッド・ヴァイオリン 演奏:川井郁子 振付:鈴木明子 |
||
2015-2016 | 映画『ロミオとジュリエット』より 作曲:ニーノ・ロータ 振付:川梅みほ |
イン・ザ・ムード 作曲:ジョー・ガーランド | |
2014-2015 | ポル・ウナ・カベサ 作曲:カルロス・ガルデル パジャドーラ 作曲:フリアン・プラサ 振付:川梅みほ | ||
2013-2014 | カルーセルワルツ 作曲:リチャード・ロジャース、オスカー・ハマースタイン2世 |
||
2012-2013 |
脚注
[編集]- ^ フィギュアスケート、今季の飛躍が期待されるシニア女子選手【前編】
- ^ 新田谷凜 笑顔で全日本ラスト演技「200点あげてもいいかな」自己最高7位も引退の意思揺るがず
- ^ 中部フィギュア女王の新田谷凜が引退撤回「現役続行を決意いたしました」足の骨折で心境に変化か
- ^ “フィギュアスケート - 新田谷凜、ラストシーズンの葛藤 全日本選手権へ「試合を楽しんで滑り切りたい」 | 4years. #大学スポーツ”. 4years(2021年12月21日). 2022年3月1日閲覧。
- ^ “@@rinrinrin0808 来月末にある知事杯で現役選手をを引退します。”. Twitter. 2022年3月1日閲覧。
- ^ “|Japan Skating Federation Official Results & Data Site|”. www.jsfresults.com. 2022年3月1日閲覧。
- ^ a b フリーに進出出来ず