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日本とブルンジの関係

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本とブルンジの関係
BurundiとJapanの位置を示した地図

ブルンジ

日本

日本とブルンジの関係(にほんとブルンジのかんけい、フランス語: Relations entre le Burundi et le Japon英語: Japan-Burundi relations) では、日本ブルンジの関係について概説する。

両国の比較

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ブルンジの旗 ブルンジ 日本の旗 日本 両国の差
人口 1153万580人(2019年)[1] 1億2626万人(2019年)[2] 日本ブルンジの約11倍
国土面積 2万7800 km²[3] 37万7972 km²[4] 日本ブルンジの約13.6倍
人口密度 435 人/km²(2018年)[5] 347 人/km²(2018年)[6] ブルンジ日本の約1.3倍
首都 ギテガ 東京都
最大都市 ブジュンブラ 東京都区部
政体 大統領制 共和制 民主制議院内閣制[7]
公用語 ルンディ語 フランス語 日本語事実上
通貨 ブルンジ・フラン 日本円
国教 なし なし
人間開発指数 0.417[8] 0.919[8]
民主主義指数 2.15[9] 7.99[9]
GDP(名目) 30億1233万米ドル(2019年)[10] 5兆819億6954万米ドル(2019年)[11] 日本ブルンジの約1687.1倍
一人当たり名目GDP 261.2米ドル(2019年)[12] 40246.9米ドル(2019年)[13] 日本ブルンジの約154.1倍
GDP(購買力平価) 90億5066万米ドル(2019年)[14] 5兆5043億3091米ドル(2019年)[15] 日本ブルンジの約608.2倍
一人当たり実質GDP 784.9米ドル(2019年)[16] 43593.5米ドル(2019年)[17] 日本ブルンジの約55.5倍
経済成長率 1.8%(2019年)[18] 0.7%(2019年)[19]
軍事 6470万6677米ドル(2019年)[20] 476億902万米ドル(2019年)[21] 日本ブルンジの約735.8倍
地図

歴史

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1962年ブルンジベルギーから独立を果たし、日本は国家承認とともに外交関係を樹立。しかしブルンジはツチ族フツ族の政争などに悩まされ情勢が安定せず、日本との交流は限定的であった。民族融和を推進するピエール・ブヨヤが政権を握ると交流が安定的になり、1989年8月には東京に駐日ブルンジ大使館が開設されたが、本国の情勢不安を理由に1997年4月には閉鎖された[3]。現在では、北京の在中国ブルンジ大使館が日本を兼轄している。一方、日本ブルンジには大使館を設置せず、2014年11月からはキガリにある在ルワンダ日本国大使館がブルンジを兼轄している[3]

外交関係

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日本要人のブルンジ訪問

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ブルンジの情勢不安があり、日本要人のブルンジ訪問は少ない。2006年には外務大臣政務官浜田昌良コンゴ民主共和国ケニアとともにブルンジを訪問し、ブルンジの各要人と会談を実施した[22]。2013年8月には、日本アフリカ議員友好連盟の代表として衆議院議員黄川田仁志ブルンジを訪問し、関係強化に努めた[23]

ブルンジ要人の訪日

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第7回アフリカ開発会議にて、第二副大統領のジョセフ・ブトレは首相の安倍晋三を表敬訪問した。(2019年8月)

2013年には第五回アフリカ開発会議の為にブルンジ大統領ピエール・ンクルンジザが訪日[3]安倍晋三との首脳会談も実施し、ブルンジへの経済支援などについてが話し合われた[24]

大統領以外では、ブルンジ外相であるアントワネット・バトゥムブウィラ英語版が2006年11月に訪日[3][25]。当時外務大臣を務めていた麻生太郎と外相会談及び夕食会を実施し、二国間関係を強化した[26]

経済交流

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2017年までに累計で300億円以上の経済援助を実施[3]。主要援助国からは外れているものの、「ブジュンブラ市内医療設備整備計画(2.3億円)」[27]、「ブジュンブラ港改修計画(28億円)」[28]、「ブジュンブラ市内交通網整備計画(27億円)」など[29]ブジュンブラを中心に日本によるインフラ整備が進められている。

2018年のブルンジの対日貿易は、輸出13億9300万円に対し輸入6億3700万円と、日本に対して黒字貿易を達成している。主要な輸出品目はコーヒー豆であり、輸入品は二輪車などである[3]

2020年の8月には、ブルンジの第二副大統領であるジョセフ・ブトレ英語版が訪日し[3]安倍晋三に表敬して日ブルンジ間のビジネス交流の促進についてを話し合うなど、政府間で経済交流の深化が模索されている[30]

外交使節

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駐ブルンジ日本大使

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駐日ブルンジ大使

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氏名 在任期間 官職名 備考
1 シルヴェール・ガフング 1980年 - 1986年 特命全権大使 信任状捧呈は4月24日[31]
初代
2 ジョナサス・ニユンゲコ 1986年 - 1988年 特命全権大使 信任状捧呈は7月8日[32]
3 バシル・ガテレシ 1988年 - 1989年 特命全権大使 信任状捧呈は6月15日[33]
4 アントワンヌ・ンタモブワ[34][35] 1989年 - 1992年[36] 特命全権大使 信任状捧呈は11月29日[37][38]
5 ジェレミ・ンダイズィガ 1992年 - 1993年[39] 特命全権大使 信任状捧呈は11月27日[40][41]
6 ガブリエル・ンディホクブワヨ 1994年 - 2002年 特命全権大使 信任状捧呈は4月4日[42][43]
7 アルフレッド・ンクルンジザ 2002年 - 2008年 特命全権大使 信任状捧呈は3月22日[44][45]
北京常駐
8 ガブリエル・サブシミケ 2008年 - 2013年 特命全権大使 信任状捧呈は5月19日[46]
北京常駐
不在 2013年 - 2014年[47]
9 パスカル・ガスンズ 2014年 - 2018年 特命全権大使 信任状捧呈は7月2日[48]
北京常駐
アデリン・ニムボナ 2018年 - 2023年[49] 臨時代理大使 北京常駐
アルフレッド・ブリマソ 2023年 - 2024年[50] 臨時代理大使 北京常駐
10 テレスフォー・イランボナ 2024年 - 特命全権大使 信任状捧呈は9月26日[51]
北京常駐

脚注

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  1. ^ Population, total - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
  2. ^ Population, total - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  3. ^ a b c d e f g h ブルンジ共和国(Republic of Burundi)基礎データ外務省.最終閲覧日2021年3月19日
  4. ^ 日本の統計2016 第1章~第29章 | 総務省統計局.最終閲覧日2021年3月17日
  5. ^ Population density (people per sq. km of land area) - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
  6. ^ Population density (people per sq. km of land area) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  7. ^ 日本国憲法で明確に定められている。
  8. ^ a b Human Development Report 2020国際連合開発計画.最終閲覧日2021年3月17日
  9. ^ a b Democracy Index 2020.最終閲覧日2021年3月17日
  10. ^ GDP (current US$) - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  11. ^ GDP (current US$) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  12. ^ GDP per capita (current US$) - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
  13. ^ GDP per capita (current US$) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  14. ^ GDP, PPP (current international $) - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
  15. ^ GDP, PPP (current international $) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  16. ^ GDP per capita, PPP (current international $) - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
  17. ^ GDP per capita, PPP (current international $) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  18. ^ GDP growth (annual %) - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
  19. ^ GDP growth (annual %) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  20. ^ Military expenditure (current USD) - Burundi世界銀行.最終閲覧日2021年3月19日
  21. ^ Military expenditure (current USD) - Japan世界銀行.最終閲覧日2021年3月17日
  22. ^ 浜田昌良外務大臣政務官のアフリカ訪問(概要)外務省.平成18年12月12日
  23. ^ 第23号 - 黄川田仁志
  24. ^ 日・ブルンジ首脳会談外務省.平成25年6月1日
  25. ^ バトゥムブウィラ・ブルンジ共和国外務・協力大臣の来日(概要と成果)外務省.平成18年11月27日
  26. ^ 日・ブルンジ外相会談及び夕食会(概要)外務省.平成18年11月21日
  27. ^ ブジュンブラ市内医療設備整備計画‐ODA見える化サイト
  28. ^ ブジュンブラ港改修計画‐ODA見える化サイト
  29. ^ ブジュンブラ市内交通網整備計画‐ODA見える化サイト
  30. ^ ブトレ・ブルンジ第二副大統領による安倍総理大臣表敬外務省.令和元年8月30日
  31. ^ 官報』第15979号(昭和55年4月26日付)11頁
  32. ^ 官報』第17822号(昭和61年7月11日付)11頁
  33. ^ 官報』第18394号(昭和63年6月17日付)10頁
  34. ^ Foreign Representatives, Heads of Missions and Accompanying Persons at the Ceremony of the Enthronement of the Emperor at the Seiden | Diplomatic Bluebook 1991 (英語)
  35. ^ ブジュンブラ市電話網整備計画のための贈与に関する日本国政府とブルンディ共和国政府との間の交換公文 | 外務省
  36. ^ ご引見(平成4年)”. 宮内庁. 2024年9月27日閲覧。
  37. ^ 信任状捧呈式(平成元年)”. 宮内庁. 2024年9月27日閲覧。
  38. ^ 官報』第248号(平成元年12月1日付)10頁
  39. ^ ご引見(平成5年)”. 宮内庁. 2024年9月27日閲覧。
  40. ^ 信任状捧呈式(平成4年)”. 宮内庁. 2024年9月27日閲覧。
  41. ^ 官報』第1047号(平成4年12月1日付)11頁
  42. ^ 信任状捧呈式(平成6年)”. 宮内庁. 2024年9月27日閲覧。
  43. ^ 官報』第1374号(平成6年4月6日付)15頁
  44. ^ 信任状捧呈式(平成14年)”. 宮内庁. 2024年9月27日閲覧。
  45. ^ 官報』第3327号(平成14年3月26日付)12頁
  46. ^ 新任駐日ブルンジ共和国特命全権大使の信任状捧呈について”. 外務省 (2008年5月16日). 2024年9月27日閲覧。
  47. ^ 駐日外国公館リスト アフリカ”. Internet Archive. 外務省 (2013年11月15日). 2013年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月27日閲覧。
  48. ^ 新任駐日ブルンジ共和国大使の信任状捧呈”. 外務省 (2014年7月2日). 2024年9月27日閲覧。
  49. ^ 駐日外国公館リスト アフリカ”. WARP. 外務省 (2018年3月28日). 2018年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月27日閲覧。
  50. ^ 駐日外国公館リスト アフリカ”. Internet Archive. 外務省 (2023年3月10日). 2023年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月27日閲覧。
  51. ^ 駐日ブルンジ共和国大使信任状捧呈”. 外務省 (2024年9月26日). 2024年9月27日閲覧。

参考文献

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  • ブルンジ共和国(Republic of Burundi) 外務省

関連項目

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外部リンク

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