日本とルクセンブルクの関係
日本 |
ルクセンブルク |
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日本とルクセンブルクの関係(にほんとルクセンブルクのかんけい、フランス語: Relations entre le Japon et le Luxembourg、ドイツ語: Japanisch-Luxemburgische Wirtschaftsunion、英語: Japan–Luxembourg relations)では、日本とルクセンブルクの二国間関係について概説する。在ルクセンブルク日本大使館はルクセンブルク市に所在する[1]。駐日ルクセンブルク大使館は東京都千代田区四番町に所在しており、日本に加えて大韓民国およびフィリピンも管轄している[2][3]。両国関係は第二次世界大戦中を除けば全般的に良好で、特に皇室とルクセンブルク大公家との関係は緊密とされる[4]。
歴史
[編集]両国が外交関係を樹立したのは、1927年11月のことである[5]。しかし、第二次世界大戦の影響で大公シャルロットと同国首相ピエール・デュポン率いる亡命政府が連合国に肩入れしてナチス・ドイツに対する敵対政策を採ったことにより、当時ドイツと同盟関係にあった大日本帝国は形式的ながらもルクセンブルクと戦争状態になった。1952年4月28日にサンフランシスコ平和条約の発効により日本国が独立した後[6]、1953年3月10日、日本とルクセンブルクの間で公文が交換されて国交が回復した[7]。
1973年には日本興業銀行(現・みずほ銀行)が日本の銀行として初めてルクセンブルクに現地法人を開設した[8]。1987年3月、東京都千代田区二番町に駐日ルクセンブルク大使館が開設された[9]。1992年12月27日に「所得に対する租税及びある種の他の租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とルクセンブルグ大公国との間の条約」が発効する[10][8]。1996年1月には在ルクセンブルク日本大使館が開設[4][8]。2003年4月に駐日ルクセンブルク大使館が千代田区四番町に移転する[11]。
外交使節
[編集]駐ルクセンブルク日本大使・公使
[編集]駐日ルクセンブルク大使
[編集]代 | 氏名 | 在任期間 | 官職名 | 備考 |
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1 | ジャン=ルイス・ヴォルツフェルト[12][13] | 1987年 - 1993年[14] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は4月9日[15] 初代 |
2 | フランソワ・ブレメール[16] | 1993年 - 1996年[17] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は2月17日[18] |
3 | ピエール・グラメーニャ | 1996年 - 2002年[19] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は9月20日[20] 財務大臣(2013-2022) |
4 | ミッシェル・プランシェール=トマシーニ | 2002年 - 2007年[21] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は9月9日[22] |
5 | ポール・シュタインメッツ | 2007年 - 2013年[23] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は10月1日[24] 旭日大綬章受章[25] |
6 | マーク・ウングホイヤー | 2013年 - 2014年[26] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は9月18日[27] |
ヤスコ・ミュラー | 2014年 | 臨時代理大使 | ||
7 | ベアトリス・キルシュ | 2014年 - 2018年[28] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は9月10日[29] 旭日中綬章受章[30] |
クリスチャン・ミュラー | 2018年 - 2019年 | 臨時代理大使 | ||
8 | ピエール・フェリング | 2019年 - 2024年[31] | 特命全権大使 | 信任状捧呈は5月16日[32] |
ダヴィッド・グブルス | 2024年 | 臨時代理大使 | ||
9 | ミシェル・レーシュ | 2024年 - | 特命全権大使 | 信任状捧呈は10月24日[33] |
貿易
[編集]日本からルクセンブルクへの輸出額は119.4億ユーロ(2020年)[4]で、機械や電子機器、輸送機器などを輸出している[5]。また、ルクセンブルクから日本への輸入額は182.9億ユーロ[4]で繊維類やプラスチック製品、機械などを輸入している[5]。
在留邦人数
[編集]ルクセンブルク在住の日本国籍者は2019年9月現在673人である[5]。
脚注
[編集]- ^ “大使館案内”. 在ルクセンブルク日本大使館. 2021年11月10日閲覧。
- ^ 大使からのメッセージ | 駐日ルクセンブルク大使館
- ^ Message from the Ambassador of Luxembourg | Embassy of Luxembourg in Japan
- ^ a b c d “ルクセンブルク基礎データ”. 外務省 (2021年7月1日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ a b c d “Japan-Luxembourg Relations (Basic Data)”. 外務省 (2019年10月1日). 2021年11月10日閲覧。
- ^ VI 平和条約の批准・発効
- ^ 1956年8月15日付け官報第8890号付録資料版、1972年3月8日付け官報第13561号付録資料版
- ^ a b c “OVERVIEW OF BILATERAL RELATIONS BETWEEN JAPAN AND LUXEMBOURG”. Luxembourg trade & invest. 2021年11月10日閲覧。
- ^ ルクセンブルク基礎データ | 外務省
- ^ “我が国とルクセンブルクとの間の租税条約に対する本条約の適用関係の概要”. 財務省. 2021年11月10日閲覧。
- ^ “ルクセンブルクハウス”. 2021年11月11日閲覧。
- ^ “List of Official Mourners Representing Foreign Countries and International Organizations at the Funeral Ceremony of Emperor Showa”. 外務省. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “MAE - The Luxembourg Embassy, 25 years in Tokyo (1987-2012) / News / Tokyo / Mini-Sites”. Internet Archive. Ministère des Affaires étrangères et européennes (2012年6月27日). 2016年9月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年2月7日閲覧。
- ^ “ご引見(平成5年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ 『官報』第18043号(昭和62年4月11日付)14頁
- ^ “List of the Participating Delegations of the Tokyo International Conference on African Development - OBSERVERS”. 外務省. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “ご引見(平成8年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “信任状捧呈式(平成5年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “ご引見(平成14年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “信任状捧呈式(平成8年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “ご引見(平成19年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “報道発表”. 外務省 (2002年9月6日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “ご引見(平成25年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “新任駐日ルクセンブルク大公国大使の信任状捧呈について”. 外務省 (2007年9月28日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “外国人叙勲受章者名簿 平成25年”. 外務省 (2013年10月4日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “ご引見(平成26年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “新任駐日ルクセンブルク大公国大使の信任状捧呈”. 外務省 (2013年9月18日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “ご引見(平成30年)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “新任駐日ルクセンブルク大公国大使の信任状捧呈”. 外務省 (2014年9月10日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “外国人叙勲受章者名簿 平成29年”. 外務省 (2017年12月11日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “天皇皇后両陛下のご日程:令和6年(1月~)”. 宮内庁. 2024年2月7日閲覧。
- ^ “駐日ルクセンブルク大使の信任状捧呈”. 外務省 (2019年5月16日). 2024年2月7日閲覧。
- ^ “駐日ルクセンブルク大公国大使信任状捧呈”. 外務省 (2024年10月24日). 2024年10月24日閲覧。