時松辰夫
時松 辰夫(ときまつ たつお、1937年[1] - 2021年[2] )は、大分県九重町飯田高原出身[要出典]の日本の木地師[3]、クラフトデザイナー[3]である。アトリエときデザイン研究所代表[3]、ゆふいん暮らしのデザイン協会理事長(2016年発足)[要出典]を務める。大分県由布市湯布院町に在住する[要出典][いつ?]。
来歴
[編集]1980年に大分県日田産業工芸試験所研究課デザイン室主任研究員を退官し[3]、岩手県大野村をはじめとする全国各地の木工芸指導を開始した。1991年に大分県湯布院町内にアトリエときデザイン研究所とクラフトショップを開設し[3]、現在[いつ?]も全国各地の指導を行う。
2015年にはJR九州の「或る列車」のランチで使用されているランチボックス、スープカップ、木のカトラリーを製作した[要出典]。
人物
[編集]「DOMA 秋岡芳夫展モノへの思想と関係のデザイン」(目黒区美術館)では、時松は「日本有数のクラフトマン・ろくろ師」として紹介された[要出典]。
「九州のムラへ行こうvoi.16」(九州のムラへ行こう出版堂)では、木工芸は美術工芸でも民芸でもなく、一般の人間が生活するのに必要な便利なものを生活の「用具」として美しく丈夫に作るのが木工芸の本当の姿であろうと語る。一般大衆のための工芸を表すために生まれた言葉がカタカナで書く「クラフト」という造語であるとも伝える[要出典]。
約40年程前[いつ?]、日田駅前の開発により駅前の木(エノキか?)が切り倒されると聞き、日田産業工芸試験所の退職金で時松が木の生えている土地を買い取り、木を残したという逸話が残る[要出典]。2016年現在、その木は日田駅前にそのままの状態で残る[要出典]。
受賞歴
[編集]- 第12回国井善太郎産業工芸賞受賞(1984年)[3]
- 第36回九州クラフトデザイン展グランプリ(1998年)[3]
- 第15回岩手農民文化賞受賞(2005年)[3]
- 第47回日本クラフトデザイン協会 日本クラフト展 日本クラフト大賞・経済産業大臣賞受賞(2008年)[3]
- 第56回日本クラフトデザイン協会 日本クラフト展 招待審査員賞(吉田龍太郎賞)受賞(2017年)[4]
講師歴
[編集]著書
[編集]- 「山村クラフトのすすめ〜地域資源を生かすデザイン〜」(1998年、社団法人全国林業改良普及協会、ISBN 4881380575)[3]
掲載書誌
[編集]- 季刊地域No.01(2010年5月、社団法人農山漁村文化協会)
- DOMA 秋岡芳夫展 モノへの思想と関係のデザイン(2011年、目黒区美術館)
- 九州のムラへ行こうvoi.16(2011年、九州のムラへ行こう出版堂)
- 月刊セーノ!2016年4月号
木工芸指導地域
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ “時松辰夫著『どんな木も生かす山村クラフト』出版のお知らせ|モノ・モノ” (2020年9月3日). 2021年9月23日閲覧。
- ^ “アトリエときについて | アトリエときデザイン研究所”. www.ateliertoki.jp. 2021年9月23日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al “アトリエときについて アトリエときデザイン研究所”. アトリエときデザイン研究所. 2017年3月27日閲覧。
- ^ 第56回 日本クラフト展 受賞作品 (PDF) 公益社団法人 日本クラフトデザイン協会