時空の水
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『時空の水』 | |||||
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平沢進 の スタジオ・アルバム | |||||
リリース | |||||
録音 |
1989年4月 - 5月 KEYSTONE STUDIO KEYSTONE IZU STUDIO SOUND INN | ||||
ジャンル | |||||
時間 | |||||
レーベル | ポリドール | ||||
プロデュース | 平沢進 | ||||
平沢進 アルバム 年表 | |||||
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平沢進関連のアルバム 年表 | |||||
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『時空の水』収録のシングル | |||||
『時空の水』(じくうのみず)は、平沢進のソロとして1作目となる『平沢初期ソロ3部作』1作目のアルバム。1989年9月1日にポリドール(現:ユニバーサルシグマ)より発売された。2020年12月2日に180g重量盤アナログレコードが発売された[1]。
概要
[編集]- 後に「初期3部作」と呼ばれる、「科学と祈りのはざま」にあるリアリティをテーマとしたアルバムの1作目。
- 1988年12月にP-MODELは「凍結」と呼ぶ所の休止を宣言。平沢はそれまでの音楽性とは異なった趣の作品を志向するようになる。その結果、音楽的に縛りのあったP-MODEL時代とは打って変わってカントリー風の曲も存在するなど、音楽性の大幅な拡大が見出されるアルバムとなった。
- 特徴としてはこの前年に発売されたシンセサイザー「KORG M1」の大々的な使用が挙げられる。これにより、平沢のレコーディングスタイルは家で打ち込み、スタジオで足りない部分と歌を録音というスタイルへとシフトした。クレジットが「All Performed by SUSUMU HIRASAWA」となっているのはこのためである。
- 前述の通り平沢による打ち込みサウンドを基調としているが、ゲスト・ミュージシャンによる生楽器をフィーチャーしていること、P-MODELのアルバム『SCUBA』、お蔵入りとなった『モンスター』収録曲のセルフカバーが多く収録されていることから、後の作品に比べるとバンド的なアレンジとなっている。バンド的アレンジは3rdアルバムの『Virtual Rabbit』まで続くこととなる。
収録曲
[編集]- 全作詞・作曲・編曲:平沢進
- ハルディン・ホテル - Haldyn Hotel
- 他にシングル『バンディリア旅行団』に収録されたバージョンや (ハルディン・ホテル[Fractal Terrain Track])『Sim Cityツアー』等でタイの伝統的リズムや、タイの歌手であるスナリー・ラチャシマの歌の「นอนกับฉันละเมอถึงใคร」の一部分がサンプリングされタイ・バージョンとして演奏され『SWITCHED-ON LOTUS』に収録されたバージョン、『第6フォルマント』に収録されたバージョンがセルフカバーとして存在する。
- 次作『サイエンスの幽霊』収録曲「QUIT」のアウトロに冒頭で流れる汽笛が混入。ハルディン・ホテルへ行ったマッドサイエンティストの話から『サイエンスの幽霊』が出来る。
- 魂のふる里 - Root of Spirit
- 1988年にボランティア施設のために制作され、限定販売されたカセットテープ『魂のふる里』収録曲のセルフカバー。
- 1992年にサントリー・オールド「お帰りなさい編」CFソングとしてシングルカットされた。
- デトネイター・オーガン 3 決戦編エンディングテーマ。
- コヨーテ - Coyote
- ソーラ・レイ - Solar Ray
- 仕事場はタブー - No Workshop
- デューン - Dune
- 『モンスター』収録予定曲。当時の仮タイトルは「げん」で歌詞もなかった。ライブでは1989年から1994年の間に8回しか演奏されていなかったが、2012年のライブ「PHONON2555」で久々に演奏され、また2020年のライブ「会然TREK 2K20▼02」にて演奏された。
- フローズン・ビーチ - Frozen Beach
- 『SCUBA』収録曲のセルフカバー。初期の代表曲の一つで、アレンジの数はP-MODELの「Solid Air」に匹敵するほど多い。ライブPHONON2550でも一曲目に演奏された。
- 初期3部作のテーマ「科学と祈りのはざま」はこの曲の歌詞から取られている。
- 時空の水 - Water in Time and Space
- フルバージョンが、サウンドトラック『デトネイター・オーガン 3 決戦編』に「時空の水(Full Size)」として収録。
- スケルトン・コースト公園 - Skeleton Coast Park
- 「ビストロン」に民謡パートが混入。
- 金星 - Venus
リリース履歴
[編集]リリース日 | レーベル | 規格 | 規格品番 | 備考 |
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1989年9月1日 | ポリドール | CD | HOOP-20343 | オリジナル盤 |
2014年9月24日 | ユニバーサルミュージック | SHM-CD | UPCY-6909 | 全曲リマスタリング |
2020年12月2日 | LP | UPJY-9152 |
参加ミュージシャン
[編集]- 平沢進 - ボーカル、ギター、シンセサイザー
- 友田真吾 - パーカッション(コヨーテ)、ドラムス (フローズン・ビーチ、金星)
- 今堀恒雄 - エレクトリックベース(スケルトン・コースト公園)
- 松本かよ - ピアノ(時空の水)
- 金子飛鳥グループ - 弦(魂のふる里)
- ケラ - コーラス、バックグラウンド・ボーカル (コヨーテ)
- 戸川純 - コーラス、バックグラウンド・ボーカル (仕事場はタブー)
- 有島"神尾"明朗 - バックグラウンド・ボーカル(ハルディン・ホテル)
- 秋元一秀 - バックグラウンド・ボーカル (ハルディン・ホテル、コヨーテ)
- 吉沢実 - Krumme Horn(ハルディン・ホテル)
- 三宅純 - ストリングス・アレンジ(魂のふる里)
- 峰島敏彰 - 箔押し(魂のふる里)
- AMIGA2000(オゾノ・コブラノスキー) - コンピュータボイス(デューン)
- 原田ヒロシ - 民謡コーラス(スケルトン・コースト公園)
脚注
[編集]- ^ Inc, Lawson Entertainment. “Virtual Rabbit” (英語). HMV&BOOKS online. 2021年12月23日閲覧。