弁護士・朝日岳之助
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(朝日岳之助から転送)
弁護士 朝日岳之助 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 姉小路祐 |
企画 |
小坂敬 長富忠裕 酒井浩至 |
脚本 |
中島玲子 峯尾基三 |
監督 |
藤井克彦 田中登 一倉治雄 前田陽一 杉村六郎 |
出演者 |
小林桂樹 薬丸裕英 黒田福美 榎木孝明 |
オープニング | オープニングテーマを参照 |
エンディング | 主題歌を参照 |
製作 | |
プロデューサー |
田中芳樹(日本テレビ) 大塚恭司(日本テレビ) 服部比佐夫(日本テレビ) 西牟田知夫(日本テレビ) 大野哲哉(日本テレビ) 平松弘至(国際放映) |
制作 | 日本テレビ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1989年10月17日 - 2005年5月10日 |
放送時間 | 放送時間の変遷を参照 |
回数 | 23 |
火曜サスペンス劇場 |
『弁護士 朝日岳之助』(べんごし あさひたけのすけ)は、1989年から2005年まで日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」で放送されたテレビドラマシリーズ。全23回。原作は姉小路祐。主演は小林桂樹。
キャスト
[編集]朝日法律事務所
[編集]- 朝日岳之助
- 演 - 小林桂樹
- 弁護士。自ら設立した朝日法律事務所の所長でもある。九州・熊本出身なので、時々なまりが出る[注 1]。その仕事ぶりは花木からは慕われている。家族は妻を亡くし、息子である達也[注 2] と二人暮らしをしており、赤飯(達也の司法試験合格)を長らく待ち侘びていた。第13作で、亡くなった姉に頼まれ、親代わりをしていた周平が事務所に働く事になり、頭痛の種が増える事に。好物は辛子明太子。原作では元国鉄職員で国鉄労働組合の役員を勤めた経歴を持つ。スト権ストに絡む事件で無実の罪で起訴された組合仲間を救うべく国鉄を退職して弁護士を志して見事に司法試験に合格したが司法修習中にその仲間が死亡して弁護が出来なかった悔しさから冤罪事件に情熱を燃やす[注 3]。その為か事件は殆どが刑事事件で収入の多い民事事件はやっておらず、事務所の台所事情を心配している達也や周平を度々困らせている。原作でも古い小さな木造住宅を自宅兼事務所にしていることや身なりもそれ相応に貧相な暮らしであることが強調されている。この他、自らが見抜いて犯行を認めた真犯人に対して(近く行われるであろう刑事裁判で)弁護人を引き受ける事を約束するシーンや投げやりな態度の被疑者や誠意ある弁護活動をしない他の弁護士に対して感情を露わにするシーンもあリ原作では「赤鬼の様な狂気じみた老人」とまで表現されている。
- 朝日達也
- 演 - 薬丸裕英(第1作 - 第12作)
- 岳之助の息子(原作では甥)。第1作では大学生であった。弁護士を目指し,司法試験を何回も受けるも合格できず、岳之助を困らせ、花木にはその事を突っ込まれる。岳之助の助手として、いつも働いている。節目である10回目の司法試験に落ちたショックで、自分探しの旅でロサンゼルスへ行ってしまう(第13作冒頭より)。
- 花木理恵
- 演 - 黒田福美[1](第2話 - 第16作)
- 経歴:地方検察庁(第1話 - 第7作)
- → 朝日法律事務所(第8話 - 第15作)
- → 花木法律事務所(第16作)
- 岳之助とは対立する側の検事だったが、第7作で弁護側の証言台に立ってしまったことで検事を辞め弁護士に転身。以降、岳之助の右腕的存在に。経緯の描写は無いが、第16作冒頭では朝日法律事務所から独立し「花木法律事務所」を開設していた。原作では第7作と違う理由で検事を辞職したり辞職後、無職の立場で達也と共に岳之助の助手を務めるシーンが描かれている。
- 朝日周平
- 演 - 林泰文(第13作 - 第23作)
- 岳之助の甥。尾道で、「山陽日日新聞」の新聞記者をしていたが、ある事件に関わったのが原因で整理部へ異動になった事をきっかけに辞職し、岳之助の事務所に調査員として働く(第13作)。「叔父さん」を連呼するのが癖で岳之助から「落ち着け」と窘められる。
- 兵藤圭太郎
- 演 - 榎木孝明(第16作 - 第23作)
- 岳之助とは対立する側の弁護士だったが、花木と入れ替わる形で岳之助の事務所で働くことになる。
- 栗原朋子
- 演 - 柴田理恵(第19話 - 第23作)
- 事務員。
ゲスト
[編集]- 第1作「真実の合奏」(1989年)
- 第2作「有罪率99%の壁」(1990年)
- 第3作「殺意の法廷」(1991年)
- 第4作「考古学教室の殺人」(1992年)
- 第5作「贅沢すぎる殺人」(1993年)
- 第6作「顔の見えない殺人者」(1995年)
- 第7作「逆転証人」(1996年)
- 第8作「ぼくは殺ってない」(1996年)
- 第9作「プラス「一」の悲劇」(1997年)
- 第10作「刑法第一三四条」(1997年)
- 第11作「笑わせても殺さない」(1998年)
- 第12作「殺意のささやき」(1999年)
- 第13作「温情捜査」(1999年)
- 第14作「再審」(1999年)
-
- 佐伯美咲(美容師・志保の連れ子) - 菊池麻衣子[6]
- 佐伯裕一(亮介と先妻の息子) - 池田政典
- (警視庁八王子北警察署 刑事) - 坂西良太
- 日下部(佐伯美容専門学校 総務部長) - 小林すすむ
- 溝口(警視庁八王子北警察署 刑事) - 山上賢治
- Jリーグチームの関係者 - 和田圭市
- 裁判長 - 福島勝美
- 池ノ上禄郎(池ノ上法律事務所 弁護士・元判事) - 大地康雄
- 佐伯亮介(佐伯美容専門学校 前理事長・6年前死亡) - 望月太郎
- (路上ライブのグループ) - ブルーエンジェル
- 森山邦彦(佐伯家の隣家の中学生・6年前の自転車の少年) - 内野謙太(幼少期:佐々木和彦)
- 野島(検事) - 山崎一
- 前島春代(信孝の母) - あき竹城
- 前島信孝(6年前の佐伯亮介殺害容疑で服役中・美咲の恋人) - 榊原利彦
- 佐伯志保(佐伯美容専門学校 理事長・亮介の後妻) - 長山藍子
- 第15作「北上川殺人暮色」(2000年)
- 第16作「緊急発砲」(2001年)
- 第17作「開かずの扉」(2002年)
- 第18作「逃亡」(2003年)
- 第19作「死亡時刻の罠」(2003年)
- 第20作「墜ちた向日葵」(2003年)
- 第21作「空白の時間」(2004年)
- 第22作「死者の人権」(2004年)
- 第23作「声なき声」(2005年)
-
- 北見有子(北見法律事務所 弁護士・兵藤圭太郎の大学の1期先輩) - 藤真利子
- 北見恵子(有子の娘・御茶ノ水法律専門学校 学生) - 山田麻衣子
- 倉持満夫(3年前の殺人事件で無罪になった元被告・「Fit Care DEPOT」店員) - 高杉瑞穂
- 新谷直美(有子の助手) - 宍戸美和公
- 保坂良枝(美容師・和枝の妹) - すほうれいこ
- 「Fit Care DEPOT」店員で倉持の元恋人 - 須ノ内美帆子
- 久保田(警視庁滝野川中央警察署 刑事) - 坂西良太
- 検事 - 中根徹
- 裁判長 - 森下哲夫
- 保坂和枝(倉持のアリバイ証言者・去年病死) - 立石由衣[13]
- バーテン - 山田太一
- 高野亮子(禄郎と昌子の娘・3年前死亡) - 奈良崎まどか
- 高野昌子(禄郎の妻) - 赤座美代子
- 高野禄郎(倉持満夫殺害容疑で逮捕される) - 寺田農
スタッフ
[編集]- 原作 - 姉小路祐
- 企画 - 小坂敬、長富忠裕、酒井浩至
- 脚本 - 中島玲子(第1作)、峯尾基三(第2作 - 第23作)
- 音楽 - 福井峻(第1作 - 第6作)、丸谷晴彦(第7作 - 第10作)、大谷和夫(第11作)、糸川玲子(第12作 - 第23作)
- 監督 - 藤井克彦、田中登、一倉治雄、前田陽一、杉村六郎
- 構成 - 宮川一郎(第1作)
- 法律監修 - 小木佳苗
- 撮影 - 坂本典隆、相原義晴、緒方博、笹村彰、湯本秀広
- 選曲 - 合田豊、長沼寛
- 効果 - 糸川幸良、橋本正二
- 技術協力 - オーエイギャザリング、テイクシステムズ
- 美術協力 - KHKアート、山崎美術、高津装飾美術
- ポスプロ - 共同テレビジョン、映広
- スタジオ - 東宝ビルト、府中多摩スタジオ
- 音楽協力 - 日本テレビ音楽
- チーフプロデューサー - 重松修、佐藤敦、増田一穂、梅原幹
- プロデューサー - 田中芳樹(日本テレビ)、大塚恭司(日本テレビ)、服部比佐夫(日本テレビ)、西牟田知夫(日本テレビ)、大野哲哉(日本テレビ)、平松弘至(国際放映)
- 制作・著作 - 国際放映
- 制作 - 日本テレビ
放送日程
[編集]話数 | 放送日 | サブタイトル | 原作 | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1989年10月17日 | 真実の合奏 | 『真実の合奏』 | 中島玲子 | 藤井克彦 | 18.3% |
2 | 1990年 | 5月29日有罪率99%の壁〜逆転判決に賭けた叫び〜 | 『有罪率99%の壁』 | 峯尾基三 | 20.8% | |
3 | 1991年10月22日 | 殺意の法廷 | 『殺意の法廷』 | 前田陽一 | 13.9% | |
4 | 1992年 | 8月11日考古学教室の殺人 | 『赤い無罪』 | 藤井克彦 | 15.5% | |
5 | 1993年12月21日 | 贅沢すぎる殺人〜悲しき外国人労働者、豊かすぎる国ニッポン〜 | 『黄金の国の殺人者』 | 19.1% | ||
6 | 1995年 | 1月10日顔の見えない殺人者〜凶悪少年の無罪を叫ぶセーラー服の依頼人〜 | 『走る密室』 | 田中登 | 18.5% | |
7 | 1996年 | 1月16日逆転証人〜殺人現場を移動させた女、3年の嘘を暴く3センチのズレ〜 | 『逆転証拠』 | 17.0% | ||
8 | 7月16日 | ぼくは殺ってない〜父は子を殺人犯と疑い、子は父だと確信した〜 | 18.1% | |||
9 | 1997年 | 3月 4日プラス「一」の悲劇〜人生を金で売る二億円の男と一千万円の男〜 | 18.2% | |||
10 | 7月 | 8日刑法第一三四条〜弁護人は業務上知った秘密を漏らしてはならない〜 | 一倉治雄 | 16.6% | ||
11 | 1998年 | 2月17日笑わせても殺さない〜100%クロでも相棒を信じる漫才師の友情〜 | 杉村六郎 | 16.8% | ||
12 | 1999年 | 1月26日殺意のささやき〜殺人を認めて自首したはずの女が逃亡―犯行時間20分の誤差〜 | 一倉治雄 | 19.0% | ||
13 | 7月13日 | 温情捜査〜尾道水道に流れこんだ浮遊死体の首に二重の圧迫痕が〜 | 田中登 | 19.3% | ||
14 | 12月28日 | 再審〜ビデオと傘が証明した6年目の真実〜 | 15.8% | |||
15 | 2000年 | 9月19日北上川殺人暮色〜妻を狂わす鉄パイプの血痕のズレ、海難事故の真相は金の成る木〜 | 11.2% | |||
16 | 2001年 | 7月10日緊急発砲〜通り魔に殺された深紅の花嫁! 匿名通報者が震えた威嚇射撃90度のズレ〜 | 『緊急発砲』 | 15.6% | ||
17 | 2002年 | 8月27日開かずの扉〜妻の遺骨に祈るウソ―痴漢容疑から解放された男の15年前の遺留指紋〜 | 12.3% | |||
18 | 2003年 | 2月18日逃亡〜よさこい祭りを血で染めた無実の叫び〜 | 20.2% | |||
19 | 5月20日 | 死亡時刻の罠 | 18.5% | |||
20 | 9月 | 9日墜ちた向日葵 | 16.4% | |||
21 | 2004年 | 2月10日空白の時間 | 15.9% | |||
22 | 12月14日 | 死者の人権〜サボテンの培養士が明かす殺人現場の先客―冤罪を叫んだ死者の日記〜 | 14.4% | |||
23 | 2005年 | 5月10日声なき声〜娘の命日に父が裁いた冤罪 被害者人権派女弁護士が背負う2つの十字架〜 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 小林桂樹さんと私 - 黒田福美 オフィシャルブログ 2010年10月25日
- ^ プロフィール - メロウリップス(アーカイブ)
- ^ プロフィール - オスカー電子カタログ(アーカイブ)
- ^ プロフィール - 浅井企画
- ^ プロフィール - 宝井プロジェクト(アーカイブ)
- ^ Biography - パーフィットプロダクション(アーカイブ)
- ^ プロフィール - 宝井プロジェクト(アーカイブ)
- ^ ドラマ - enchante
- ^ プロフィール - サンミュージックブレーン(アーカイブ)
- ^ Drama - 国分佐智子オフィシャルホームページ(アーカイブ)
- ^ 出演履歴 - 飯山弘章公式サイト(アーカイブ)
- ^ 弁護士 朝日岳之助☆彡 - 川田しのぶ オフィシャルブログ 2010年9月20日
- ^ プロフィール - ケイエムシネマ企画(アーカイブ)
関連項目
[編集]- 99.9-刑事専門弁護士- - 冤罪事件に挑む点で共通
外部リンク
[編集]- 弁護士 朝日岳之助 (1) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (2) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (3) - ウェイバックマシン(2020年8月12日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (4) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (5) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (6) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (7) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (8) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (9) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (10) - ウェイバックマシン(2020年8月12日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (11) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (12) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
- 弁護士 朝日岳之助 (13) - ウェイバックマシン(2020年8月13日アーカイブ分)
日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
追跡5
(1999年1月19日) |
弁護士朝日岳之助12
殺意のささやき (1999年1月26日) |
女弁護士高林鮎子23
秋田新幹線冬の迷彩 (1999年2月9日) |