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弁護士・朝日岳之助

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
朝日岳之助から転送)
弁護士 朝日岳之助
ジャンル テレビドラマ
原作 姉小路祐
企画 小坂敬
長富忠裕
酒井浩至
脚本 中島玲子
峯尾基三
監督 藤井克彦
田中登
一倉治雄
前田陽一
杉村六郎
出演者 小林桂樹
薬丸裕英
黒田福美
榎木孝明
オープニング オープニングテーマを参照
エンディング 主題歌を参照
製作
プロデューサー 田中芳樹(日本テレビ)
大塚恭司(日本テレビ)
服部比佐夫(日本テレビ)
西牟田知夫(日本テレビ)
大野哲哉(日本テレビ)
平松弘至(国際放映)
制作 日本テレビ
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1989年10月17日 - 2005年5月10日
放送時間放送時間の変遷を参照
回数23
火曜サスペンス劇場
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弁護士 朝日岳之助』(べんごし あさひたけのすけ)は、1989年から2005年まで日本テレビ系「火曜サスペンス劇場」で放送されたテレビドラマシリーズ。全23回。原作は姉小路祐。主演は小林桂樹

キャスト

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朝日法律事務所

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朝日岳之助
演 - 小林桂樹
弁護士。自ら設立した朝日法律事務所の所長でもある。九州熊本出身なので、時々なまりが出る[注 1]。その仕事ぶりは花木からは慕われている。家族は妻を亡くし、息子である達也[注 2] と二人暮らしをしており、赤飯(達也の司法試験合格)を長らく待ち侘びていた。第13作で、亡くなった姉に頼まれ、親代わりをしていた周平が事務所に働く事になり、頭痛の種が増える事に。好物は辛子明太子。原作では元国鉄職員で国鉄労働組合の役員を勤めた経歴を持つ。スト権ストに絡む事件で無実の罪で起訴された組合仲間を救うべく国鉄を退職して弁護士を志して見事に司法試験に合格したが司法修習中にその仲間が死亡して弁護が出来なかった悔しさから冤罪事件に情熱を燃やす[注 3]。その為か事件は殆どが刑事事件で収入の多い民事事件はやっておらず、事務所の台所事情を心配している達也や周平を度々困らせている。原作でも古い小さな木造住宅を自宅兼事務所にしていることや身なりもそれ相応に貧相な暮らしであることが強調されている。この他、自らが見抜いて犯行を認めた真犯人に対して(近く行われるであろう刑事裁判で)弁護人を引き受ける事を約束するシーンや投げやりな態度の被疑者や誠意ある弁護活動をしない他の弁護士に対して感情を露わにするシーンもあリ原作では「赤鬼の様な狂気じみた老人」とまで表現されている。
朝日達也
演 - 薬丸裕英(第1作 - 第12作)
岳之助の息子(原作では甥)。第1作では大学生であった。弁護士を目指し,司法試験を何回も受けるも合格できず、岳之助を困らせ、花木にはその事を突っ込まれる。岳之助の助手として、いつも働いている。節目である10回目の司法試験に落ちたショックで、自分探しの旅でロサンゼルスへ行ってしまう(第13作冒頭より)。
花木理恵
演 - 黒田福美[1](第2話 - 第16作)
経歴:地方検察庁(第1話 - 第7作)
→ 朝日法律事務所(第8話 - 第15作)
→ 花木法律事務所(第16作)
岳之助とは対立する側の検事だったが、第7作で弁護側の証言台に立ってしまったことで検事を辞め弁護士に転身。以降、岳之助の右腕的存在に。経緯の描写は無いが、第16作冒頭では朝日法律事務所から独立し「花木法律事務所」を開設していた。原作では第7作と違う理由で検事を辞職したり辞職後、無職の立場で達也と共に岳之助の助手を務めるシーンが描かれている。
朝日周平
演 - 林泰文(第13作 - 第23作)
岳之助の甥。尾道で、「山陽日日新聞」の新聞記者をしていたが、ある事件に関わったのが原因で整理部へ異動になった事をきっかけに辞職し、岳之助の事務所に調査員として働く(第13作)。「叔父さん」を連呼するのが癖で岳之助から「落ち着け」と窘められる。
兵藤圭太郎
演 - 榎木孝明(第16作 - 第23作)
岳之助とは対立する側の弁護士だったが、花木と入れ替わる形で岳之助の事務所で働くことになる。
栗原朋子
演 - 柴田理恵(第19話 - 第23作)
事務員。

ゲスト

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第1作「真実の合奏」(1989年)
  • 永島容子(ブティック店員) - 岩本千春
  • 河本(検察官) - 大杉漣
  • 塩川邦夫(12年前に殺人放火事件で無期懲役になり2か月前に仮釈放された男) - 佐藤仁哉
  • 灰野昌郎(元警備員) - 深水三章
  • 満田隆二(興信所所員・元警視庁刑事) - 松山照夫
  • 山形(警視庁日本橋警察署 刑事) - 吉澤健
  • 警視庁日本橋警察署 刑事 - 木場勝己
  • 塩川奈津子(塩川の妹) - 美保純
第2作「有罪率99%の壁」(1990年)
第3作「殺意の法廷」(1991年)
第4作「考古学教室の殺人」(1992年)
第5作「贅沢すぎる殺人」(1993年)
第6作「顔の見えない殺人者」(1995年)
第7作「逆転証人」(1996年)
第8作「ぼくは殺ってない」(1996年)
  • 山添倫三郎(節子の夫) - 深水三章
  • 大下政行(市会議員・城道中学 PTA会長) - 浜田光夫
  • 山添伸彦(山添と節子の息子) - 小林正善
  • 北島哲夫(城道中学 体育教師) - 宮崎達也
  • 野口(北島の同僚教師) - 熊谷美香
  • 大下日出男(大下の息子・伸彦の同級生) - 多賀基史
  • 沢村(岐阜地検 検事) - 清水章吾
  • 山添節子(花木の高校時代の同窓生) - 根岸季衣
第9作「プラス「一」の悲劇」(1997年)
  • 三村千晶(周平の娘) - 久我陽子[3]
  • 西尾信雄(西尾クッキングスクール 副理事長) - 草見潤平
  • 望月晃一(ゴルフのレッスンプロ) - 日野陽仁
  • 検事 - 坂西良太
  • 吉沢幸一郎(西尾クッキングスクールの顧問弁護士・花木の元上司) - 白竜
  • 野口佐和子(西尾謙助の愛人の娘) - つちだりか
  • 杏子(クラブ「パラダイス」元ホステス) - 麻生侑里
  • (クラブ「パラダイス」マネージャー) - 斉藤暁
  • 前島映子(クラブ「パラダイス」ママ・周平の愛人) - 朝比奈順子
  • 三村奈津子(周平の妻) - 日向明子
  • 三村周平(西尾クッキングスクールの経理担当) - ベンガル
第10作「刑法第一三四条」(1997年)
  • 小原良枝(野元と同アパートの住人・昌彦の異父姉) - 中島ひろ子
  • 小原信男(良枝の実兄・服役中) - 倉崎青児
  • 野元昌彦(五十嵐商事 社員・辻川の部下) - 田付貴彦
  • 五十嵐京子(五十嵐商事 社長・五十嵐の妻) - 水木薫
  • 堀内(台東中央警察署 刑事) - 清水昭博[4]
  • 五十嵐隆之(五十嵐商事 前社長・3年前死亡) - 児玉頼信
  • 戸倉(検事) - 山本紀彦
  • 藤崎(裁判長) - 若尾義昭
  • 辻川圭一郎(五十嵐商事 社員) - 下條アトム
  • 草野敏夫(警備員・台東中央警察署 元刑事) - 笹野高史
第11作「笑わせても殺さない」(1998年)
第12作「殺意のささやき」(1999年)
第13作「温情捜査」(1999年)
第14作「再審」(1999年)
  • 佐伯美咲(美容師・志保の連れ子) - 菊池麻衣子[6]
  • 佐伯裕一(亮介と先妻の息子) - 池田政典
  • (警視庁八王子北警察署 刑事) - 坂西良太
  • 日下部(佐伯美容専門学校 総務部長) - 小林すすむ
  • 溝口(警視庁八王子北警察署 刑事) - 山上賢治
  • Jリーグチームの関係者 - 和田圭市
  • 裁判長 - 福島勝美
  • 池ノ上禄郎(池ノ上法律事務所 弁護士・元判事) - 大地康雄
  • 佐伯亮介(佐伯美容専門学校 前理事長・6年前死亡) - 望月太郎
  • (路上ライブのグループ) - ブルーエンジェル
  • 森山邦彦(佐伯家の隣家の中学生・6年前の自転車の少年) - 内野謙太(幼少期:佐々木和彦
  • 野島(検事) - 山崎一
  • 前島春代(信孝の母) - あき竹城
  • 前島信孝(6年前の佐伯亮介殺害容疑で服役中・美咲の恋人) - 榊原利彦
  • 佐伯志保(佐伯美容専門学校 理事長・亮介の後妻) - 長山藍子
第15作「北上川殺人暮色」(2000年)
  • 三上紀雄(マリンショップ経営者・有紀子の弟) - 斉藤陽一郎
  • 検察官 - 朝倉杉男
  • ヒロミ(ホステス・渡部の元同棲相手) - 熊谷美香
  • 宮原健太(有紀子の息子) - 山辺悠太
  • 宮原功一(有紀子の夫・仲買人) - 永島敏行
  • 三上正太郎(紀雄の父・網漁船「三光丸」元船長・7年前死亡) - 市原清彦
  • 渡部信也(警備員・元海上保安庁職員) - 草見潤平
  • 本橋一己(紀雄のマリンショップの共同経営者) - 緒形幹太
  • 坂崎史朗(ベンチャービジネス) - 山田辰夫
  • 宮原有紀子(石巻漁港勤め) - 伊藤蘭
第16作「緊急発砲」(2001年)
第17作「開かずの扉」(2002年)
第18作「逃亡」(2003年)
第19作「死亡時刻の罠」(2003年)
第20作「墜ちた向日葵」(2003年)
第21作「空白の時間」(2004年)
第22作「死者の人権」(2004年)
第23作「声なき声」(2005年)
  • 北見有子(北見法律事務所 弁護士・兵藤圭太郎の大学の1期先輩) - 藤真利子
  • 北見恵子(有子の娘・御茶ノ水法律専門学校 学生) - 山田麻衣子
  • 倉持満夫(3年前の殺人事件で無罪になった元被告・「Fit Care DEPOT」店員) - 高杉瑞穂
  • 新谷直美(有子の助手) - 宍戸美和公
  • 保坂良枝(美容師・和枝の妹) - すほうれいこ
  • 「Fit Care DEPOT」店員で倉持の元恋人 - 須ノ内美帆子
  • 久保田(警視庁滝野川中央警察署 刑事) - 坂西良太
  • 検事 - 中根徹
  • 裁判長 - 森下哲夫
  • 保坂和枝(倉持のアリバイ証言者・去年病死) - 立石由衣[13]
  • バーテン - 山田太一
  • 高野亮子(禄郎と昌子の娘・3年前死亡) - 奈良崎まどか
  • 高野昌子(禄郎の妻) - 赤座美代子
  • 高野禄郎(倉持満夫殺害容疑で逮捕される) - 寺田農

スタッフ

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放送日程

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話数 放送日 サブタイトル 原作 脚本 監督 視聴率
1 1989年10月17日 真実の合奏 『真実の合奏』 中島玲子 藤井克彦 18.3%
2 1990年05月29日 有罪率99%の壁〜逆転判決に賭けた叫び〜 『有罪率99%の壁』 峯尾基三 20.8%
3 1991年10月22日 殺意の法廷 『殺意の法廷』 前田陽一 13.9%
4 1992年08月11日 考古学教室の殺人 『赤い無罪』 藤井克彦 15.5%
5 1993年12月21日 贅沢すぎる殺人〜悲しき外国人労働者、豊かすぎる国ニッポン〜 『黄金の国の殺人者』 19.1%
6 1995年01月10日 顔の見えない殺人者〜凶悪少年の無罪を叫ぶセーラー服の依頼人〜 『走る密室』 田中登 18.5%
7 1996年01月16日 逆転証人〜殺人現場を移動させた女、3年の嘘を暴く3センチのズレ〜 『逆転証拠』 17.0%
8 7月16日 ぼくは殺ってない〜父は子を殺人犯と疑い、子は父だと確信した〜 18.1%
9 1997年03月04日 プラス「一」の悲劇〜人生を金で売る二億円の男と一千万円の男〜 18.2%
10 7月08日 刑法第一三四条〜弁護人は業務上知った秘密を漏らしてはならない〜 一倉治雄 16.6%
11 1998年02月17日 笑わせても殺さない〜100%クロでも相棒を信じる漫才師の友情〜 杉村六郎 16.8%
12 1999年01月26日 殺意のささやき〜殺人を認めて自首したはずの女が逃亡―犯行時間20分の誤差〜 一倉治雄 19.0%
13 7月13日 温情捜査〜尾道水道に流れこんだ浮遊死体の首に二重の圧迫痕が〜 田中登 19.3%
14 12月28日 再審〜ビデオと傘が証明した6年目の真実〜 15.8%
15 2000年09月19日 北上川殺人暮色〜妻を狂わす鉄パイプの血痕のズレ、海難事故の真相は金の成る木〜 11.2%
16 2001年07月10日 緊急発砲〜通り魔に殺された深紅の花嫁! 匿名通報者が震えた威嚇射撃90度のズレ〜 『緊急発砲』 15.6%
17 2002年08月27日 開かずの扉〜妻の遺骨に祈るウソ―痴漢容疑から解放された男の15年前の遺留指紋〜 12.3%
18 2003年02月18日 逃亡〜よさこい祭りを血で染めた無実の叫び〜 20.2%
19 5月20日 死亡時刻の罠 18.5%
20 9月09日 墜ちた向日葵 16.4%
21 2004年02月10日 空白の時間 15.9%
22 12月14日 死者の人権〜サボテンの培養士が明かす殺人現場の先客―冤罪を叫んだ死者の日記〜 14.4%
23 2005年05月10日 声なき声〜娘の命日に父が裁いた冤罪 被害者人権派女弁護士が背負う2つの十字架〜

脚注

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注釈

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  1. ^ 原作では公私問わずほぼ熊本弁で通している。
  2. ^ 原作では甥で死別した妻との間には子供はいない。
  3. ^ 原作では作品により「仲間の死亡後に司法試験に合格した」とされているものがあり一定していない。

出典

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  1. ^ 小林桂樹さんと私 - 黒田福美 オフィシャルブログ 2010年10月25日
  2. ^ プロフィール - メロウリップス(アーカイブ)
  3. ^ プロフィール - オスカー電子カタログ(アーカイブ)
  4. ^ プロフィール - 浅井企画
  5. ^ プロフィール - 宝井プロジェクト(アーカイブ)
  6. ^ Biography - パーフィットプロダクション(アーカイブ)
  7. ^ プロフィール - 宝井プロジェクト(アーカイブ)
  8. ^ ドラマ - enchante
  9. ^ プロフィール - サンミュージックブレーン(アーカイブ)
  10. ^ Drama - 国分佐智子オフィシャルホームページ(アーカイブ)
  11. ^ 出演履歴 - 飯山弘章公式サイト(アーカイブ)
  12. ^ 弁護士 朝日岳之助☆彡 - 川田しのぶ オフィシャルブログ 2010年9月20日
  13. ^ プロフィール - ケイエムシネマ企画(アーカイブ)

関連項目

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外部リンク

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日本テレビ系列 火曜サスペンス劇場
前番組 番組名 次番組
追跡5
(1999年1月19日)
弁護士朝日岳之助12
殺意のささやき
(1999年1月26日)