木原善彦
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木原 善彦(きはら よしひこ、1967年 - )は、日本のアメリカ文学者、翻訳家。大阪大学教授。
人物
[編集]鳥取県生まれ、京都大学文学部卒業。1998年同大学大学院博士後期課程修了、「流浪の身の歌 - トマス・ピンチョンの小説」で文学博士。1996年姫路獨協大学外国語学部講師、2000年助教授、2001年大阪大学言語文化部助教授、2007年同言語文化研究科准教授。2019年、同教授。組織改編により、2022年、同人文学研究科教授。
専門は現代英語圏文学および文化。
翻訳者としては2019年にウィリアム・ギャディス『JR』の翻訳で第5回日本翻訳大賞を受賞。
著書
[編集]- 『トマス・ピンチョン 無政府主義的奇跡の宇宙』(京都大学学術出版会) 2001
- 『UFOとポストモダン』(平凡社新書) 2006
- 『ピンチョンの『逆光』を読む 空間と時間、光と闇』(世界思想社) 2011
- 『実験する小説たち 物語るとは別の仕方で』(彩流社) 2017
- 『アイロニーはなぜ伝わるのか?』(光文社新書) 2020
翻訳
[編集]- 『カーペンターズ・ゴシック』(ウィリアム・ギャディス、本の友社) 2000、のち改訳(国書刊行会) 2019
- 『J・G・バラードの千年王国ユーザーズガイド』(白揚社) 2003
- 『逆光』(ピンチョン、新潮社) 2010
- 『シガレット』(ハリー・マシューズ、白水社) 2013
- 『これは小説ではない』(デイヴィッド・マークソン、水声社) 2013
- 『民のいない神』(ハリ・クンズル、白水社) 2015
- 『10:04』(ベン・ラーナー、白水社) 2017
- 『JR』(ギャディス、国書刊行会) 2018 :第5回日本翻訳大賞受賞
- 『ウィトゲンシュタインの愛人』(デイヴィッド・マークソン、国書刊行会) 2020
- 『私はゼブラ』(アザリーン・ヴァンデアフリートオルーミ、白水社) 2020
- 『地上で僕らはつかの間きらめく』(オーシャン・ヴオン、新潮社) 2021:第8回日本翻訳大賞最終候補
- 『愚か者同盟』(ジョン・ケネディ・トゥール、国書刊行会) 2022
- 『フランキスシュタイン』(ジャネット・ウィンターソン、河出書房新社) 2022
- 『終わりのない日々』(セバスチャン・バリー、白水社) 2023
リチャード・パワーズ
[編集]- 『幸福の遺伝子』(リチャード・パワーズ、新潮社) 2013
- 『オルフェオ』(リチャード・パワーズ、新潮社) 2015
- 『オーバーストーリー』(リチャード・パワーズ、新潮社) 2019
- 『惑う星』(リチャード・パワーズ、新潮社) 2022
アリ・スミス
[編集]- 『両方になる』(アリ・スミス、新潮社) 2018
- 原著と同様に日本語版においても、目パート+カメラパート、カメラパート+目パート、の2バージョンが同数刊行されているが、表紙やISBNでの区別はされていない。
- 『秋』(アリ・スミス、新潮社) 2020:季節4部作の第1巻
- 『冬』(アリ・スミス、新潮社) 2021:季節4部作の第2巻
- 『春』(アリ・スミス、新潮社) 2022:季節4部作の第3巻
- 『夏』(アリ・スミス、新潮社) 2022:季節4部作の第4巻