村上秀徳
村上 秀徳(村上 秀德、むらかみ ひでのり、1951年4月4日 - )は、日本の農林水産官僚、外交官。農林水産審議官、チリ駐箚特命全権大使などを務めた。
経歴・人物
[編集]熊本県出身。熊本県立熊本高等学校を経て、1974年(昭和49年)東京大学法学部第2類(公法コース)を卒業し[1]、農林省(現在の農林水産省)に入省する。1979年オックスフォード大学農業経済学修士[2]、1981年経済局国際部国際協力課技術協力官、1984年外務省在米国大使館一等書記官、経済局国際部貿易関税課国際専門官、1988年国際経済課課長補佐(企画班担当) 、1988年9月林野庁管理部管理課課長補佐(給括) 、1990年6月林野庁業務部業務第二課国有林野総合利用推進室長、1991年8月水産庁漁政部水産流通課水産貿易調整官、1993年8月農蚕園芸局種苗課長、1995年食品流通局品質課長、大臣官房総務課長、総合食料局国際部長、総合食料局長、国際担当総括審議官、農林水産大臣特別補佐官(国際担当)など農水省の国際畑を歩く。農林水産審議官を経て、2009年(平成21年)7月、農水省国際顧問。
2011年(平成23年)9月1日から2014年(平成26年)8月5日までチリ駐箚特命全権大使[3]。2014年(平成26年)11月1日住友商事株式会社顧問[4]。2015年(平成27年)6月一般財団法人食品産業センター理事長[5]
2020年公益財団法人中央果実協会理事長[6]。2021年4月、瑞宝重光章受章[7]。
その他
[編集]2009年に退官後、村上の再就職をめぐり農林水産省大臣官房が官民人材交流センターを通さず、天下り先の保険会社に報酬アップなど待遇改善を要求していたことが判明した[8]。保険会社は「週3回の非常勤で年額1600万円」という条件だったが、幹部職員らは勤務日数を週1日増やすかわりに報酬を引き上げるよう要求し、最後は保険会社が折れ、報酬が150万円上乗せされた。しかし2009年9月中旬になって保険会社に「キャンセルになった」との連絡があり、天下らなかった。
脚注
[編集]- ^ 〈第333回〉 食品経営者フォーラム ー激動の世界と日本の食品産業ー 日本食糧新聞 2016.09.15(PDF)
- ^ 食品産業センター、新理事長に村上秀徳氏 日本食糧新聞 2015.06.17 11197号 01面
- ^ スペイン大使に佐藤氏を起用 村上 秀徳氏(むらかみ・ひでのり=チリ大使)”. 日本経済新聞 Nikkei.com (2011年8月26日). 2014年6月24日閲覧。 “
- ^ 「特別職国家公務員の再就職状況の公表について(平成26年4月1日~平成27年3月31日)」外務省
- ^ 食品産業センター、新理事長に村上秀徳氏日本食糧新聞 2015.06.17 11197号 01面
- ^ 理事長就任にあたって 中央果実協会
- ^ 『官報』号外第99号、令和3年4月30日
- ^ “[霞ヶ関・天下り問題 どんだけ大物?農水省が天下り裏交渉した前審議官の正体 (ゲンダイ的考察日記) 亀ちゃんファン]”. www.asyura2.com. 2022年6月22日閲覧。
外部リンク
[編集]- 平成23年10月村上大使挨拶(在チリ日本国大使館ホームページ)
- 村上大使コラム(在チリ日本国大使館ホームページ)
- 畜産の情報-機構から-2003年12月 月報国内編
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