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松本徹 (文芸評論家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

松本 徹(まつもと とおる、1933年8月19日 - )は、日本の文芸評論家[1]近畿大学武蔵野大学の教授を経て、山梨県山中湖畔にある「三島由紀夫文学館」館長を経て顧問。

人物

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北海道生まれ[2]大阪市立大学文学部国語国文学科卒業後、サンケイ新聞に入社。記者時代の1963年に「森鷗外ノート」で第6回群像新人文学賞(評論部門)候補。1973年に「三島由紀夫論」を発表。文芸評論、小説を書き、徳田秋声論を書いている。1977年に姫路工業大学[3]、1980年に近畿大教授。1982年から『文學界』で同人雑誌評を担当、1993年から2004年まで武蔵野女子大学(現:武蔵野大学)教授。その時期は作家・漫画家の白倉由美の指導教官だった。

2006年『徳田秋声全集』(八木書店)の編纂で菊池寛賞受賞。『季刊文科』(鳥影社)、『三島由紀夫研究』編集委員[4]

娘は国際政治学者松本佐保

著書

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  • 『三島由紀夫論 失墜を拒んだイカロス』朝日出版社 1973。旧仮名遣い表記
  • 『「書くこと」の現在 文芸時評 昭和五十七年~昭和五十九年』皆美社 1985
  • 『夢幻往来 異界への道』人文書院 1987
  • 『徳田秋聲』笠間書院 1988
  • 袈裟の首福武書店 1991
  • 『イタリア夢幻紀行』邑書林 1994
  • 『奇蹟への回路 小林秀雄坂口安吾・三島由紀夫』勉誠社 1994(のち勉誠出版)
  • 『親子で楽しむ歴史と古典 小野小町』勉誠社 1997
  • 『ローマ夢幻巡礼』小沢書店 1998
  • 『三島由紀夫の最期』文藝春秋 2000
  • 師直の恋-原「忠臣蔵」』邑書林 2001(季刊文科叢書)
  • 『六道往還記』おうふう 2004
  • 『あめつちを動かす 三島由紀夫論集』試論社 2005
  • 『三島由紀夫 エロスの劇』作品社 2005
  • 小栗往還記』文藝春秋 2007
  • 『風雅の帝 光巖』鳥影社、2010
  • 『三島由紀夫を読み解く』日本放送出版協会〈NHKカルチャーラジオ・文学の世界〉2010。放送テキスト
    • 『三島由紀夫の生と死』鼎書房 2015。改訂版
  • 『天神への道 菅原道真』試論社 2014
  • 『三島由紀夫の時代 芸術家11人との交錯』水声社 2016
  • 西行 わが心の行方』鳥影社 2018
  • 『徳田秋聲の時代』〈松本徹著作集①〉鼎書房 2018
  • 『三島由紀夫の思想』〈松本徹著作集②〉鼎書房 2018
  • 『夢幻往来・師直の恋 ほか』〈松本徹著作集③〉鼎書房 2019
  • 『小栗往還記・風雅の帝 光巌』〈松本徹著作集④〉鼎書房 2019
  • 『六道往還記・天神への道 菅原道真』〈松本徹著作集⑤〉鼎書房 2019

編著・共編著

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 産経新聞「三島由紀夫文学館館長・松本徹 死の覚悟固める戦時下の青春」 [1]
  2. ^ 産経新聞「三島由紀夫文学館館長・松本徹 死の覚悟固める戦時下の青春」 [2]
  3. ^ 『イタリア夢幻紀行』邑書林 1994
  4. ^ 紀伊国屋書店「小栗往還記」 [3]