榮枝裕貴
阪神タイガース #39 | |
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基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 高知県高知市 |
生年月日 | 1998年5月16日(26歳) |
身長 体重 |
180 cm 85 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 捕手 |
プロ入り | 2020年 ドラフト4位 |
初出場 | 2022年10月2日 |
年俸 | 780万円(2025年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
この表について
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榮枝 裕貴(さかえだ ゆうき、1998年5月16日[2] - )は、高知県高知市出身のプロ野球選手(捕手)。右投右打。阪神タイガース所属。
経歴
[編集]プロ入り前
[編集]高知市立朝倉小学校1年で「朝倉スワローズ」に入団し野球を始め[3]、主に捕手を務め、6年時には全国大会で準優勝に貢献。高知中学校時代は同校の軟式野球部に所属、全国優勝を経験した[4]。
高知高校では、1年秋からベンチ入りすると共に正捕手の座を掴むと[5]、その後「4番・捕手」を担った[6]。2年夏は県大会決勝で明徳義塾に6-7で敗れ準優勝。6-5とリードし迎えた9回表二死一・二塁、カウント1ボール2ストライクと追い込み、甲子園まであとストライク1つの場面で逆転適時三塁打を打たれた試合だった[7]。3年春の四国大会では優勝を果たしたものの[4]、同年夏は準々決勝で中村に敗れベスト8に終わった[8]。甲子園出場はなし。
立命館大学では1年秋からベンチ入り[4]。3年時までは控え捕手だったが、通算40打数16安打、打率.400を記録[9]。同年の大学野球日本代表候補合宿に参加した[10]。4年時から正捕手となった[11]。大学の先輩の古田敦也にちなみ「古田2世」とも呼ばれ、古田がヤクルト時代に着けていた背番号「27」を背負っていた[12]。通算46試合出場で、打率.329、0本塁打、15打点[4]。3学年上に東克樹、2学年上に辰己涼介、1学年上に坂本裕哉がいる。
2020年のドラフト会議で阪神タイガースから4位指名を受けた(プロ側には5位以下なら社会人に進むと伝えていた)[13]。契約金5000万円、年俸800万円で仮契約(金額は推定)[14]。背番号は監督である矢野燿大が現役時代に着けていた39[15]。
阪神時代
[編集]2021年、3月30日に右肋骨の疲労骨折と診断されたことが発表された[16]。6月9日の対広島東洋カープ二軍戦(由宇練習場)で実戦に復帰した[17]。10月12日に初めて一軍に昇格するも[18]、翌日の練習中に再び右肋骨を疲労骨折し、15日に出場登録を抹消された[19]。このことから来シーズンは怪我をしないよう心がけているという[20]。オフには現状維持となる800万円で契約を更改した[21]。
2022年、新型コロナウイルスの濃厚接触者となった坂本誠志郎に代わって7月14日に一軍に昇格[22]。しかし、特例2022によって昇格した大山悠輔の枠を開けるため18日に再度抹消された[23]。8月28日には鼻詰まりの症状を訴えた梅野隆太郎に代わり再昇格するも、梅野が2日後に復帰したことで再抹消された[24][25]。9月28日に新型コロナウイルス陽性が判明した長坂拳弥に代わり三度目の昇格[26]。10月2日の対東京ヤクルトスワローズ戦(阪神甲子園球場)で1点を追う9回に代打で登場し、抑えのスコット・マクガフからプロ初安打となる同点適時打を放った[27]。シーズン最終戦であったこともあり、ベンチ入りしていた最後の野手としての出場であった[28]。
選手としての特徴・人物
[編集]遠投110m、二塁送球1.8秒台を計測する強肩捕手[3]。素早く正確なスローイングが持ち味[29]。打撃ではスイングスピードが速く、打球を広角に打ち分ける[30]。50m6秒1[3]。
趣味は麻雀で[10]、立命館大学野球部のイヤーブックで将来の夢に「プロ雀士」と書いたことがある[31]。
小学生時代は陸上チームの「高知橘クラブ」にも所属[32]。6年時にはソフトボール投げで63m21を記録し高知県大会で優勝、100m走でも2位という結果を残していた[32]。
中学3年時に出場した全国大会決勝では、捕手は装着しないと試合に出場できない股間の防具「ファウルカップ」をホテルに忘れてきてしまったが、審判員から「今回だけ」と貸してもらい、試合を棄権することなく優勝を果たした[8]。
旧字体の「榮枝」は全国に約10人しかいない珍しい名字で、「2021年プロ野球選手 珍しいレア名字ランキング」で1位となった[33]。
詳細情報
[編集]年度別打撃成績
[編集]年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2022 | 阪神 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 2.00 |
2023 | 2 | 4 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .333 | .333 | .333 | .667 | |
2024 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | ---- | ---- | ---- | |
通算:3年 | 4 | 5 | 4 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .500 | .500 | .500 | 1.000 |
- 2024年度シーズン終了時
年度別守備成績
[編集]年 度 |
球 団 |
捕手 | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
試 合 |
刺 殺 |
補 殺 |
失 策 |
併 殺 |
守 備 率 |
捕 逸 |
企 図 数 |
許 盗 塁 |
盗 塁 刺 |
阻 止 率 | ||
2023 | 阪神 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 1 | 1 | 0 | .000 |
2024 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 0 | 0 | 0 | ---- | |
通算 | 2 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 0 | 1 | 1 | 0 | .000 |
- 2024年度シーズン終了時[注 1]
記録
[編集]- 初記録
- 初出場・初打席・初安打・初打点:2022年10月2日、対東京ヤクルトスワローズ25回戦(阪神甲子園球場)、9回裏に小林慶祐の代打で出場、スコット・マクガフから右前適時打
- 初先発出場:2023年9月15日、対広島東洋カープ22回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、7番・捕手で先発出場
背番号
[編集]- 39(2021年 - )
登場曲
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2023年以降の企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。
出典
[編集]- ^ “阪神 - 契約更改 - プロ野球”. 日刊スポーツ. 2024年11月21日閲覧。
- ^ “阪神・栄枝「投手に1軍へ上がって活躍してもらいたい」18連勝引っ張る男の意外な目標”. デイリースポーツ (2021年9月14日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b c “立命大・栄枝“古田道”歩む!二塁送球最速1・8秒台の強肩「早く野球がしたい」”. Sponichi Annex (2020年5月7日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b c d “阪神ドラ4・栄枝 夢は首位打者 捕手と両立なら球団初 立命大の先輩・古田氏に続くぞ”. Sponichi Annex (2020年11月3日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “梅野2世だ!阪神、ドラフト候補の立命大・栄枝を高評価”. SANSPO.COM (2020年3月18日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “立命館大・榮枝裕貴とは。高い盗塁阻止能力が売りの強肩捕手【ドラフト2020】”. ベースボールチャンネル (2020年9月28日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “夏の地方大会2015”. 日刊スポーツ. 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b “【阪神新人紹介】ドラフト4位・栄枝裕貴【2】”. デイリースポーツonline (2020年11月22日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “立命大・栄枝裕貴、虎の梅野2世だ 阪神・熊野スカウト「大型捕手で肩も強く打てる子」”. SANSPO.COM (2020年5月25日). 2020年5月25日閲覧。
- ^ a b “趣味は麻雀「捕手に通じる」阪神4位栄枝アラカルト”. 日刊スポーツ (2020年11月2日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “阪神4位栄枝に指名あいさつ 目標は「打てる捕手」”. 日刊スポーツ (2020年11月2日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “【阪神】虎の恋人は“古田2世”立命大・栄枝…今秋ドラフト上位候補の強肩強打捕手”. スポーツ報知 (2020年3月17日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “阪神4位指名の立命大・栄枝 5位以下ならプロ側には5位以下ならば社会人に進むと伝えてあり「残り4球団しかなかったので心配でした」”. Sponichi Annex (2020年10月26日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “阪神ドラ4栄枝裕貴が仮契約、こだわりたいフル出場”. 日刊スポーツ (2020年11月22日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “阪神ドラ2伊藤将司は「27」/新人背番号一覧”. 日刊スポーツ (2020年12月7日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “阪神4位栄枝「仕方ない」肋骨を疲労骨折、全治不明”. 日刊スポーツ (2021年3月31日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “阪神ドラ4栄枝 右肋骨の疲労骨折から75日ぶり実戦復帰 2軍戦で7回からマスク被り、打席にも”. スポニチ Sponichi Annex (2021年6月9日). 2021年10月26日閲覧。
- ^ “阪神栄枝裕貴が1軍合流へ 平田2軍監督もMVPは「栄枝」と賛辞”. 日刊スポーツ (2021年10月12日). 2021年10月26日閲覧。
- ^ “阪神栄枝裕貴が右肋骨疲労骨折 昇格直後13日の練習中に右背部痛み”. 日刊スポーツ (2021年10月14日). 2021年10月26日閲覧。
- ^ “【俺たち年男】阪神・栄枝 昨季2軍日本一の立役者!1軍帯同で名をはせる”. デイリースポーツ online (2022年1月14日). 2022年1月14日閲覧。
- ^ “阪神・栄枝は現状維持 藤浪から「おもしろい」と評されたインサイドワークで来季梅野、坂本に挑戦 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “【阪神】坂本誠志郎が濃厚接触で特例抹消 代替指名選手として栄枝裕貴が登録 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “【18日の公示】ヤクルト感染3選手登録 日本ハム石川直也を抹消、西武・大曲錬、中熊大智を登録 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “阪神・梅野が特例2022で登録抹消 不振のロドリゲスも2軍降格/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “阪神・梅野が1軍の試合前練習に合流 鼻づまりで特例抹消もPCR陰性 マルテも昇格へ/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “【阪神】長坂拳弥、新型コロナ陽性 発熱、喉の痛みあり自主隔離中 栄枝裕貴が代替指名選手 - プロ野球 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “阪神 栄枝がプロ初出場初打席で初適時打! 「気持ちで打ちました」/デイリースポーツ online”. デイリースポーツ online. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “阪神・栄枝プロ第一歩「入団会見の時に矢野さんの39をこえると言いましたが、なにもできていなかった」 - スポニチ Sponichi Annex 野球”. スポニチ Sponichi Annex. 2022年10月8日閲覧。
- ^ “プロ野球ドラフト会議 速報”. Sponichi Annex (2020年10月26日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “プロ野球ドラフト会議2020速報”. 阪神タイガース (2020年10月26日). 2020年11月3日閲覧。
- ^ “夢は雀士だったが阪神から4位指名 立命大・栄枝 プロでは先輩・古田超え目指す”. Sponichi Annex (2020年10月27日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ a b “【阪神新人紹介】ドラフト4位・栄枝裕貴【1】”. デイリースポーツonline (2020年11月21日). 2021年9月14日閲覧。
- ^ “プロ野球選手珍名字ベスト30、1位は全国で10人”. 日刊スポーツ (2021年3月19日). 2021年9月14日閲覧。
参考文献
[編集]- ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2024日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2023年。ISBN 978-4-583-11651-8。 52ページ参照
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 個人年度別成績 榮枝裕貴 - NPB.jp 日本野球機構
- 選手の各国通算成績 Baseball-Reference (Japan)