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横浜市電保存館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
横浜市電保存館
Yokohama Tram Museum
横浜市電保存館入口。
右側は市バス滝頭営業所(2010年)
地図
施設情報
専門分野 横浜市電
事業主体 横浜市
管理運営 一般財団法人横浜市交通局協力会
開館 1973年昭和48年)8月25日
所在地 235-0012
神奈川県横浜市磯子区滝頭三丁目1番53号
位置 北緯35度25分13.75秒 東経139度37分28.45秒 / 北緯35.4204861度 東経139.6245694度 / 35.4204861; 139.6245694座標: 北緯35度25分13.75秒 東経139度37分28.45秒 / 北緯35.4204861度 東経139.6245694度 / 35.4204861; 139.6245694
外部リンク 横浜市電保存館
プロジェクト:GLAM
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横浜市電保存館(よこはましでんほぞんかん)は、神奈川県横浜市磯子区滝頭三丁目にある、1972年昭和47年)3月に廃止された横浜市交通局路面電車横浜市電)に関する資料を保存・展示する施設。一般財団法人横浜市交通局協力会が運営している。

沿革

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  • 1972年昭和47年)3月31日 - 横浜市電を全廃[1][2]
  • 1973年(昭和48年)8月25日 - 滝頭車両工場跡に開館[2]。市電の車両7両と部品、備品を保存展示[3]
  • 1982年(昭和57年) - 改築のため一時閉鎖。
  • 1983年(昭和58年)8月13日 - 跡地に建てられた市営住宅の1階に再開館。このときより「トラムポート」の愛称が付き、また港北区仲手原に在住していた鉄道模型コレクター・吉村栄の遺族より鉄道模型一式を受贈。鉄道模型コーナーが設置され、目玉の一つとなる。また、横浜市営地下鉄のシミュレーターなども設置。
  • 2003年平成15年)1月18日 - リニューアルオープン[4]
  • 2007年(平成19年)年7月 - 正面ゲート横に、生麦線開業時に建てられたとされる架線用のポールを設置。ポール下部の穴は、横浜大空襲の被弾跡とされている。
  • 2016年(平成28年)8月13日 - 駐車場内に多目的ホール「しでんほーる」がオープン。
  • 2016年(平成28年)8月31日 - 老朽化に伴い地下鉄シミュレーターを終了・撤去、翌日より市電シミュレーターに代替[5]
  • 2017年(平成29年)1月28日 - 磯子区制90周年記念にあわせてリニューアルオープン[6]
  • 2017年(平成29年)9月23日 - 磯子区制90周年記念として「復活!花電車しでん祭り」を10月31日までの予定で開催。市電全廃以来45年ぶりに花電車の展示を実施[7]
  • 2023年令和5年) - 鉄道ジオラマを開館50周年を機に「ハマジオラマ」に一新[8]

現在は市電グッズ(チョロQ、携帯ストラップ等)や「はまりん」グッズ、横浜市電や市営交通に関する書籍等も販売している。また横浜市営交通に関するグッズ(トミカや鉄コレなど)も取り扱っている。

基本情報

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  • 所在地:神奈川県横浜市磯子区滝頭3-1-53(横浜市営バス滝頭営業所隣接)
  • 開館時間:9:30 - 17:00(入館は16:30まで)
  • 入館料金:大人(高校生以上)300円、3歳から中学生 100円
    • 濱ともカードまたは敬老乗車証所持者:200円
    • PASMOSuicaなどの交通系ICカード利用による市営バスでの来館、または市営バス(市営バス・地下鉄共通も含む)1日乗車券およびみなとぶらりチケット利用による来館者
      • 大人(高校生以上)200円、3歳から中学生 50円
    • 団体割引(20名以上)
      • 大人(高校生以上)200円、3歳から中学生 50円
    • 障害者手帳所持者は、付き添い人1名を含め無料
  • 休館日:水曜日・木曜日・年末年始(なお、水曜日・木曜日が祝日の場合は開館)横浜市立小学校が春休み・夏休み・冬休み期間中は水曜日・木曜日も開館
  • 最寄りバス停:市電保存館前または滝頭(市電保存館前の方が同館エントランスに近い)

主な展示品

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余生を送る車両
  • 横浜市電として使用された車両(特記なきものは廃車時の市電標準色)
  • 歴史展示コーナー
  • 映像シアター(視聴できる映像はYouTubeの公式チャンネルにも公開されている。横浜市営地下鉄関連もある。)
  • 横浜駅東口大時計(稼動状態に復元)
  • 横浜市電の運転シミュレーター
  • ハマジオラマ(2017年のリニューアル時に撤去された16番ゲージのジオラマが、開館50周年記念事業の一環として復活[9])カウンターは500型のデザインである。
  • 吉村栄による鉄道模型コレクション(彼がおよそ40年かけて制作、収集された鉄道模型(Oゲージ)コレクションの一部を展示。蒸気機関車43両をはじめとする各種車両は、「子どもたちに夢を」という故人の遺志により、横浜市に寄贈されたもの。)
  • Nゲージ鉄道模型レイアウト(1回100円で、自分で持ち込んだ車両を走らせることも可能。)
  • 過去に発売された記念乗車券類
  • 閉架書庫
  • 休憩コーナー

過去の展示品

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  • 横浜市営地下鉄の駅で使用されていた自動改札機(リニューアルにより撤去)
  • Oゲージ鉄道模型レイアウト(市電と地下鉄の模型電車は自分で操作することも可能。このレイアウトでは、横浜市電、横浜市営地下鉄だけでなく、EF65牽引の20系ブルートレイン京急600系電車新幹線0系500系N700系)、D51の牽引する客車列車も走っていた。ジオラマの一部は休憩コーナーに展示)
  • 横浜市営地下鉄の運転シミュレーター(2000形の運転台)

エピソード

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寄贈

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  • 2022年に閉業した横浜市中区鷺山の銭湯「さくら湯」(1903年開設。2018年から休業し、2022年に閉業)から駐車場の隅に長年置かれていた、横浜市電のものとみられる「山一」の刻印があるレールの寄贈を受けた[10]

メディアでの紹介

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脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 【横浜市電保存館映像シアターNo.05】さよなら市電〜惜しまれて消えた市電
  2. ^ a b 磯子区歴史年表 昭和46年~平成10年 磯子区総務部
  3. ^ 【横浜市電保存館映像シアターNo.06】市電の余生〜役目を終えた市電の車両
  4. ^ 「鉄道記録帳2003年1月」『RAIL FAN』第50巻第4号、鉄道友の会、2003年4月1日、26頁。 
  5. ^ 横浜市電保存館館長 (2016年8月1日). “ニュース 地下鉄運転シミュレーターの撤去および市電シミュレーターの設置について”. 2017年4月16日閲覧。
  6. ^ 横浜市電保存館リニューアルオープン!』(PDF)(プレスリリース)一般財団法人 横浜市交通局協力会、2016年12月27日http://www.kyouryokukai.or.jp/assets/images/hozonkan_open1227.pdf2017年2月27日閲覧 
  7. ^ 復活!花電車しでん祭り!』(PDF)(プレスリリース)一般財団法人 横浜市交通局協力会、2017年9月6日http://www.shiden.yokohama/photo/hozonkan_hanadensha0906.pdf2017年10月3日閲覧 
  8. ^ 詳細
  9. ^ 詳細
  10. ^ 横浜市電のレール 銭湯が市に寄贈 50年前に廃線、駐車場で長年眠る”. 東京新聞. 2023年2月8日閲覧。
  11. ^ ちい散歩コース
  12. ^ 詳細

関連項目

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外部リンク

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