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武英智

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
武英智
第41回フェブラリーS表彰式(2024年2月18日)
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 滋賀県
生年月日 (1980-12-31) 1980年12月31日(43歳)
身長 169.5cm
体重 50kg
血液型 O型
騎手情報
所属団体 JRA
所属厩舎 栗東・領家政蔵(1999.3.1 - 2001.6.20)
栗東・フリー(2001.6.21 - 2005.10.3)
栗東・田所清広(2005.10.4 - 2006.3.31)
栗東・山内研二(2006.4.1 - 2009.9.30)
栗東・フリー(2009.10.1 - 2012.9.30)
初免許年 1999年
免許区分 平地
騎手引退日 2012年9月30日
通算勝利 1887戦66勝
調教師情報
初免許年 2017年(2018年開業)
経歴
所属 栗東T.C. (1999年-)
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武 英智(たけ ひでのり、1980年12月31日 - )は、日本中央競馬会(JRA)所属の調教師、元騎手調教助手。父は同じく元騎手・調教助手武永祥。祖父は元調教師武平三。元調教師武宏平は伯父、元調教師作田誠二は義理の叔父にあたる。元調教師武邦彦は叔従父、武豊武幸四郎兄弟とは再従兄弟(曾祖父は共に武彦七)の関係。

ニックネームは「ヒデ」。命名者は藤田伸二[1]

来歴

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1980年12月31日に永祥の長男として生まれる。

1996年競馬学校に15期生として入学。同期には北村宏司高田潤二本柳壮らがいる。

1999年栗東領家政蔵厩舎に所属し騎手デビュー。初騎乗は3月1日高知競馬第3競走の1番人気ミシマリンボスターで、9頭立ての8着。JRAの新人騎手の初騎乗が地方競馬だったのは史上初のことだった。中央競馬初騎乗は3月6日阪神第2競走のラインフォレストで、10頭立ての5着。4月11日中京第8競走のユメノセテコウユーで初勝利。この年には22勝を挙げ、中央競馬関西放送記者クラブ賞(新人騎手賞)を受賞した。

2000年には18勝を挙げ、重賞でも愛知杯で2着に入るなど活躍したが、3年目以降は勝ち星が1ケタに止まった。

2007年すずらん賞をペプチドルビーで制しオープン特別初勝利。

2008年9月13日に行われた札幌の新馬戦では、武英智騎乗の2番人気ナムラカイシュウが1着、武豊騎乗の1番人気ジョーカプチーノが2着となり、武家でワンツーを決めている[2]

10万人に1人が発症するという指定難病サルコイドーシスを発症し何度も手術したが完治せず[3]2012年9月30日付で騎手を引退し、木原一良厩舎で調教助手となった。

2016年12月8日、JRAより2017年度調教師試験に合格したことが発表された。2017年3月1日付で調教師免許を取得したが、暫くは厩舎は開業せず技術調教師として活動していた。なお、同時に親戚(再従兄弟)の幸四郎も調教師試験に合格したことから、2017年は武家の親族2人が同時に調教師として再出発することとなった[4]。2018年3月1日付で厩舎を開業。

2020年9月6日、管理馬メイケイエールが武豊の騎乗で小倉2歳ステークスを制し、騎手時代も含め重賞初勝利を挙げた。

2024年2月18日、管理馬ペプチドナイル藤岡佑介の騎乗でフェブラリーステークスを制し、悲願のGI初優勝を果たした[5]

騎手成績

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騎手時代(2012年)
日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初騎乗 1999年3月6日 1回阪神3日2R 3歳未勝利 ラインフォレスト 10頭 5 5着
初勝利 1999年4月11日 2回中京6日8R 5歳上500万円下 ユメノセテコウユー 16頭 2 1着
重賞初騎乗 1999年11月21日 3回福島8日11R 福島記念 ピサノガレー 14頭 9 5着
GI初騎乗 2002年11月10日 5回京都4日11R エリザベス女王杯 ビルアンドクー 13頭 12 11着
年度 1着 2着 3着 騎乗数 勝率 連対率 複勝率
1999年 22 21 21 326 .067 .132 .196
2000年 18 23 23 345 .052 .119 .186
2001年 4 6 7 203 .020 .049 .084
2002年 6 6 2 144 .042 .083 .097
2003年 2 6 9 126 .016 .063 .135
2004年 2 5 3 103 .019 .068 .097
2005年 1 2 5 94 .011 .032 .085
2006年 3 2 5 89 .034 .056 .112
2007年 4 1 2 100 .040 .050 .070
2008年 1 2 0 80 .013 .038 .038
2009年 0 3 7 90 .000 .033 .111
2010年 1 4 1 78 .013 .064 .077
2011年 2 1 0 61 .033 .049 .049
2012年 0 0 3 48 .000 .000 .063
中央 66 82 88 1887 .035 .078 .125
地方 0 1 3 13 .000 .077 .308
通算 66 83 91 1900 .035 .078 .126

主な騎乗経験馬

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調教師成績

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日付 競馬場・開催 競走名 馬名 頭数 人気 着順
初出走 2018年3月3日 1回阪神3日4R 障害4歳上未勝利 テイエムファンドル 14頭 6 7着
初勝利 2018年5月12日 3回京都7日10R 蹴上特別 タマモアタック 11頭 6 1着
重賞初出走 2018年4月22日 3回京都2日11R マイラーズC テイエムイナズマ 14頭 12 13着
重賞初勝利 2020年9月6日 2回小倉8日11R 小倉2歳S メイケイエール 10頭 2 1着
GI初出走 2018年12月16日 5回阪神6日11R 朝日杯FS イッツクール 15頭 12 9着
GI初勝利 2024年2月18日 1回東京8日11R フェブラリーS ペプチドナイル 16頭 11 1着

主な管理馬

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※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。

脚注

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  1. ^ 藤田伸二「競馬番長のぶっちゃけ話」(2009年、宝島社
  2. ^ 2008年9月13日 2回札幌1日目 2歳新馬
  3. ^ 調教師試験合格!武英智新調教師に話を聞いてきました!
  4. ^ 2017年度 新規調教師免許試験合格者日本中央競馬会、2016年12月8日閲覧
  5. ^ 藤本真育. “【栗東便り】武英師が騎手、調教師通じ初G1制覇 苦楽ともにしたパートナーとの冒険はまだ続く - 競馬 : 日刊スポーツ”. nikkansports.com. 2024年2月23日閲覧。
  6. ^ ジューンベロシティ”. JBISサーチ. 公益財団法人日本軽種馬協会. 2023年6月24日閲覧。
  7. ^ ジューンテイクJBISサーチ(日本軽種馬協会)、2024年5月4日閲覧