水谷龍二
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水谷 龍二(みずたに りゅうじ、1952年[1]3月4日[2] - )は、日本の演出家・劇作家・脚本家。水谷竜二名義で活動していた時期もある。
北海道苫小牧市出身[3]。苫小牧工業高等専門学校機械工学科卒[4][3]。
略歴
[編集]1952年(昭和27年)生まれ。
工業高等専門学校生時代から映画や文学に傾倒する[3]。
1972年(昭和47年)に上京して大手自動車メーカーに就職するも、5か月で退職[3]。その後テレビで『コント55号のなんでそうなるの?』を観て、自分も台本を書いてみたいと思い、テレビ局に自作のコントの台本を持ち込む[3]。後にその『コント55号のなんでそうなるの?』(日本テレビ系バラエティ番組)で、放送作家デビュー。
1982年(昭和57年)からは、テレビドラマの脚本や、芝居の作・演出を手がける。自身初のドラマ脚本作品は「刑事ガモさんシリーズ」[3]。
かつて5年ほどオフィス・トゥー・ワンに所属していた[3]。
1994年(平成6年)、演劇集団「星屑の会」を結成。
「平成15年度日本演劇協会賞(第13回)」を受賞した(対象作品は「風間杜夫ひとり芝居三部作 一挙上演!!」など)[5][6]。
舞台(作・演出)
[編集]- 「喜劇清瀬俳優養老院」 (1983年 本多劇場、東京ヴォードヴィルショー) - ※ 作
- 「ホームレスハート」 (1998年、トムプロジェクト、高橋和也主演)
- 一人芝居三本立興行「麗しき三兄妹」 (1999年、トムプロジェクト、有薗芳記・渡辺哲・西牟田恵)
- 村上ショージひとり芝居 「大阪奇人列伝」 (2001年、トムプロジェクト)
- 「乙女の祈り」 (2002年 本多劇場ほか、トムプロジェクト)
- 「子供騙し」 (2002年 本多劇場ほか、トムプロジェクト)
- 「居残り佐平次~ 次郎長恋の鞘当て」 (2002年 明治座)
- 「火焔太鼓」 (2002年 明治座、トムプロジェクト)
- 「缶詰」 (2002年) - ※ 作[7]
- 「夫婦犯罪」 (2003年 本多劇場ほか、トムプロジェクト)
- 「丹下左膳」 (2004年 新橋演舞場、中村獅童主演) - ※ 作・監修(小野鉄二郎演出)
- 「一天地六」 (2004年 花園神社野外公演、椿組)
- 「うそつき弥次郎」 (2007年 明治座)
- 「そのまま!」 (2008年 シアター1010ほか)
- 「三平物語」 (2009年 明治座)[8]
- 「逝った男の残したものは」 (2009年、トムプロジェクト)[9]
- 「月夜の告白」 (2009年 苫小牧市文化会館ホール)
風間杜夫ひとり芝居
[編集]- 「旅の空」 (1997年、トムプロジェクト)
- 「カラオケマン」 (2001年 シアタートップス、トムプロジェクト)
- 「風間杜夫ひとり芝居三部作 一挙上演!!」 (3部 「一人」) (2001年、トムプロジェクト)
- 4部「コーヒーをもう一杯」5部「霧のかなた」 (2008年、トムプロジェクト)
星屑の会
[編集]- 「マネージャー」 (1995年 タイニイアリス)
- 「星宵の町~山田修とハローナイツ物語~」 (1996年 本多劇場)
- 「ある晴れた日の自衛隊3 セクハラ奮闘編」 (1996年 ザ・スズナリ)
- 「星屑の町2 山田修とハローナイツ物語・南国旅情篇」 (1996年 本多劇場)
- 「クレイジーホスト」 (1997年 本多劇場)
- アパート三部作 南風荘の人 「親友」 (1997年 ザ・スズナリ)
- アパート三部作 南風荘の人々 「掃除屋」 (1997年 ザ・スズナリ)
- 「星屑の町3 ナニワ純情篇」 (1998年 本多劇場)
- 「ある晴れた日の自衛隊」 (1999年 本多劇場)[10]
- 「次郎長漫遊記」 (1999年 本多劇場)
- 「星屑の町4~長崎慕情篇」 (2000年 本多劇場)
- 「淋しい都に雪が降る」 (2000年 青山円形劇場)[11]
- 「クレイジーホスト リターンズ」 (2001年 本多劇場)
- 「ストロベリーハウス」 (2001年 世田谷パブリックシアター)
- 星宵の会 番外編 「損友」 (2004年 パンプルムス、三田村周三・でんでん・菅原大吉)[12]
- 「星屑の町~東京砂漠篇」 (2006年 本多劇場)
- 「星屑の町~新宿歌舞伎町篇~ コマ劇場SPECIAL」 (2008年 新宿コマ劇場)
新作歌舞伎(作・演出)
[編集]- 「愚図六」 (2000年 中村勘九郎主演の新作歌舞伎)
映画(脚本)
[編集]- 「看護婦日記 わいせつなカルテ」 (1980年) - 竹山洋との共同執筆
- 「がんばれ!! タブチくん!! 激闘ペナントレース」 (1980年) - 辻真先らとの共同執筆
テレビドラマ(脚本)
[編集]- 「もんもんドラエティ」 (1981-1982年 テレビ東京)
- ザ・サスペンス 「刑事ガモさんシリーズ」 全2作 (1982年 TBS)
- 「AカップCカップ」 (1983年 テレビ東京)
- 「ビートたけしの学問ノススメ」 (1984年 TBS)
- 花王名人劇場 「寝ぼけ署長シリーズ」 #2・#4・#6 (1984-1985年 関西テレビ・フジテレビ)
- 「TVオバケてれもんじゃ」 (1985年 フジテレビ)
- 「お坊っチャマにはわかるまい!」 (1986年 TBS)
- 「妻たちの危険な関係」 (1986年 日本テレビ) - 大原豊との共同執筆
- 「敵同志好き同志」 (1987年 日本テレビ)
- 「パパこげてるョ!」 (1987年 テレビ東京) - 広岡豊との共同執筆
- ドラマ23 TBS
- 花王 愛の劇場 「小春の春」 (1989年 TBS)
- 「時間ですよ 平成元年」 (1989年 TBS) - 山元清多との共同執筆
- 「新春!時間ですよスペシャル「梅の湯の結婚式はギャグでいっぱい」 (1990年1月2日 TBS) - 山元清多との共同執筆
- 東芝日曜劇場 「四月の雨」 (1990年4月29日 RKB・TBS) - 日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門優秀賞受賞作品[14]
- 森村誠一サスペンス 「夜の声」 (1990年8月27日 関西テレビ・フジテレビ)
- 不思議サスペンス 「知らない旅」 (1991年9月2日 関西テレビ・フジテレビ)
- 群馬テレビ開局20周年記念ドラマ「帰郷・それぞれの夏」(1991年9月28日)日本民間放送連盟賞テレビドラマ部門優秀賞受賞作品
- 大河ドラマ 「琉球の風 DRAGON SPIRIT」 (1993年 NHK、陳舜臣原作) - 山田信夫との共同執筆
- ドラマ30
- 「お玉・幸造夫婦です」 (1994年 日本テレビ) - 松原敏春との共同執筆
- 「劇的紀行 深夜特急シリーズ」 全3作 (1993年 名古屋テレビ・テレビ朝日、沢木耕太郎原作)
- 「事件・市民の判決」 (1996年 テレビ東京)
- 「流れ板七人」 (1997年 テレビ朝日)
- 十津川警部シリーズ TBS 西村京太郎原作
- 19 「伊豆・七滝殺人事件」 (2000年4月3日)
- 26 「特急おおぞら殺人事件」 (2002年9月30日)
- 29 「松山・道後十七文字の殺人」 (2003年9月22日)
- 火曜サスペンス劇場 「どうぞ安らかに」 (2001年6月5日 日本テレビ)[15]
- 「ビタミンF」第二章 パンドラ (2002年 NHK BS2、重松清原作)
- 芸術劇場スタジオ演劇 「そのまま!」 (2005年5月8日 NHK教育)
- ナショナル劇場 「浅草ふくまる旅館」 (2007年 TBS)
- 土曜ワイド劇場 「おかしな刑事」第7作 (2011年6月4日 テレビ朝日)
- 松本清張ミステリー時代劇 第4話「左の腕」 (2015年5月12日、BSジャパン)
ビデオドラマ(脚本)
[編集]- 「コンプレックス・ブルー」 (1994年 フジテレビのビデオサスペンスシリーズ)
テレビアニメ(脚本)
[編集]漫画(原作)
[編集]- 「トライ・トライ」 (1982年 週刊少年サンデー、内山まもる画)
- 「ドクター泰介」 (1985年No.12読み切り ビッグゴールド、小野新二画)
- 「幸福大通り」 (1987年 月刊アフタヌーン、内山まもる画)
著書
[編集]- 『Complex blue』徳間書店 1994
- 『星屑の町 山田修とハローナイツ物語』モーニングデスク 1998
脚注
[編集]- ^ 缶詰::Japanese Drama Database
- ^ 『現代日本人名録 2002』日外アソシエーツ
- ^ a b c d e f g 週刊テレビ番組(東京ポスト)1989年4月14日号「脚本家の横顔」69頁
- ^ 3科合同クラス会を終えて
- ^ 日本演劇協会ニュース 2005.5.25
- ^ 旅の空 - トムプロジェクト
- ^ [1]
- ^ 三田村周三オフィシャルサイト
- ^ トム・プロジェクト公演実績(PDF)
- ^ 本多劇場上演記録1
- ^ 星屑の会「淋しい都に雪が降る」
- ^ 星屑の会 番外編『損友』:演劇制作:有限会社プリエール
- ^ 同局のドラマチック22において再ドラマ化。
- ^ 四月の雨 - ドラマ詳細データ - ◇テレビドラマデータベース◇
- ^ 火曜サスペンス - 日本テレビ - ウェイバックマシン(2014年4月9日アーカイブ分)