水郷佐原あやめパーク
水郷佐原あやめパーク Suigo Sawara Ayame Park | |
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施設情報 | |
愛称 | あやめパーク |
前身 |
佐原市立水生植物園 水郷佐原水生植物園 |
専門分野 | 水生植物 |
事業主体 | 千葉県香取市 |
管理運営 | 香取市役所 生活経済部商工観光課 |
開園 | 1964年 |
所在地 |
〒287-0801 千葉県香取市扇島1837-2 |
位置 | 北緯35度55分40.87秒 東経140度31分27.51秒 / 北緯35.9280194度 東経140.5243083度座標: 北緯35度55分40.87秒 東経140度31分27.51秒 / 北緯35.9280194度 東経140.5243083度 |
公式サイト | 水郷佐原あやめパーク |
水郷佐原あやめパーク(すいごうさわらあやめパーク)は、千葉県香取市にある市営植物園である。水郷筑波国定公園の表玄関として水郷地帯を代表する観光施設。
日本の花菖蒲園で唯一、舟による花鑑賞ができる[1]。5月下旬 - 6月下旬には400品種150万本のアヤメ・ハナショウブが咲き乱れる水郷佐原あやめ祭りが開催。房総の魅力500選に選定されている。
概要
[編集]1969年(昭和44年)に、当時の佐原市により佐原市立水生植物園(さわらしりつすいせいしょくぶつえん)として開園。後に市町村合併により、旧佐原市が香取市の一部となるのにあわせ水郷佐原水生植物園(すいごうさわらすいせいしょくぶつえん)と改称、更に2017年(平成29年)4月29日に現在の名前に改称した[2][3]。
江戸時代に利根川の水運で栄え、重要伝統的建造物群保存地区として選定されている「佐原」の街に近く、水郷筑波国定公園の表玄関として水と緑を生かした観光レクリエーション施設。
約8ヘクタールの園内は島や橋、水面を配置し、アヤメ、ハナショウブやハス、フジ、ポプラなどが植えられ、水郷地帯の面影を表現している。
季節行事
[編集]ハナショウブ(アヤメ科)は150万本と日本有数の規模を有し、5月下旬から6月にかけての「あやめ祭り」期間中は多くの来訪者がある。品種としては江戸・肥後・伊勢系などの400品種150万本が植えられている。あやめ祭り期間中は、嫁入り舟や佐原囃子の演奏など様々なイベントが行われる。
サッパ舟と呼ばれる小舟で園内の花めぐりを楽しむことができる。絣の着物に赤い前掛けと足袋、三角の編み笠をかぶって棹を操る女船頭の姿は、この時期の風物詩となっている。
ハスは中国・南京市から贈られた千弁蓮など300種以上が植えられている。7月から8月にかけての早朝に開花する。この時期に「はす祭り」が行われる。
再整備完了
[編集]2011年(平成23年)に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、香取市をはじめとした水郷地域に被害が発生したため[4]、2016年(平成28年)までは営業を継続しつつも再整備を長期にわたり実施。整備が完了した2017年(平成29年)にあわせ、園自体の名称を「水郷佐原水生植物園」から「水郷佐原あやめパーク」に変更した。
データ
[編集]- 開園時間 あやめ祭り中 8:00 - 18:00、はす祭り中 8:00 - 16:30、その他の期間 9:00 - 16:30
- 休園日 毎週月曜、年末年始(ただし、5月 - 8月無休)
- 入園料金 あやめ祭り中、大人800円、小・中学生400円、65歳以上700円。5月~8月、大人600円、小・中学生300円、65歳以上500円。4月・9月~11月、大人200円、小・中学生100円、65歳以上150円。12月~3月の期間は全ての年齢層で入園無料。※団体割引あり
- 園内サッパ船別料金、中学生以上500円(団体料金400円)、3歳以上小学生まで200円。
施設
[編集]自然施設
[編集]ハナショウブ田
[編集]日本有数のハナショウブ田。6月上旬になると、江戸・肥後・伊勢系など400品種150万本のハナショウブが見ごろを迎える。
ハス回廊
[編集]300品種の花ハスを栽培し、品種数では日本一の規模を有する。2000年前の種から発芽した大賀ハスや、花弁の数が1000枚以上ある千弁蓮など非常に珍しい花を見ることができる。7月から8月に見頃を迎え、早朝に開花する。
藤のトンネル
[編集]5月上旬になると藤の花が見ごろを迎える。園内入口近くにある長さ70メートルに及ぶ藤のトンネルは通称「幸せの道」。その他、園内各所に藤棚がある。
園内舟巡り
[編集]園内水路をサッパ舟と呼ばれる小舟に乗って巡りながら、ちょうど目線の高さにあるハナショウブやハスを楽しめる(運行期間は4月 - 10月雨天や強風時には欠航)。
結の島
[編集]あやめ祭りの風物詩である嫁入り舟の際には、結の島にて神前式が執り行われる。香取神宮の神官を招き、ハナショウブに囲まれるなか新郎新婦が結ばれることから「結の島」と呼ばれている。
四季の庭園
[編集]春の梅や桜のほか、モミジやイチョウなどの紅葉樹木や冬に花や実のなる木々を配置。
遊具施設
[編集]森のあそび場
[編集]ハナショウブをイメージした大型滑り台やターザンロープなどの遊具施設と芝生の広場。
ドッグラン
[編集]広さ約600平方メートルの芝生ドッグラン。犬用の水飲み・足洗い場完備。利用料金は1頭1回200円。利用者証有。
管理施設
[編集]管理棟
[編集]パークへの入口。チケット売り場、インフォメーションがある。
トイレ
[編集]園内3箇所に多目的トイレを備えたトイレがある。
売店・カフェ
[編集]売店棟
[編集]おみやげの販売。あやめ祭り期間中に営業。
体験工房棟
[編集]ハナショウブの植替えや工作などの体験教室を開催(公式ホームページ参照)。あやめ祭り期間はおみやげも販売。
Cafe アイリス
[編集]休憩棟。軽食と休憩スペース。あやめパークならではのメニューを提供している。
交通
[編集]例年あやめ祭り期間中の6月土曜・日曜日には、東京方面から臨時列車の特急あやめ祭り号が運転されている[5]。
公共交通機関
[編集]- JR東日本:十二橋駅から徒歩約35分
- JR東日本:東京駅から関東鉄道(鉾田行、佐原・麻生経由、高速バス)乗車、「水郷佐原あやめパーク入口」下車
- あやめ祭り期間中、佐原駅から千葉交通バスによる臨時シャトルバスも運行される
自動車
[編集]- 高速道路
- 首都高速湾岸線・東関東自動車道:佐原香取インターチェンジから20分
- 首都圏中央連絡自動車道・東関東自動車道:大栄インターチェンジから25分
- 一般道路
- 国道51号「水郷大橋北交差点」から千葉県道101号潮来佐原線「与田浦・潮来」方面へ
- 駐車場
- 駐車場有(無料、乗用車500台、大型バス30台)
ギャラリー
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花菖蒲見頃
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園内遊び場
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水郷佐原水生植物園当時の受付
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水郷佐原水生植物園当時の園内の様子
脚注
[編集]- ^ “施設案内:香取市ウェブサイト:香取市観光サイト”. www.city.katori.lg.jp. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “「水郷佐原あやめパーク」に香取・水生植物園の新名称”. 千葉日報. (2016年8月25日) 2017年5月31日閲覧。
- ^ “咲き誇るハナショウブ 水郷佐原パークで「あやめ祭り」”. 東京新聞. (2017年5月31日) 2017年5月31日閲覧。
- ^ 東日本大震災時には霞ヶ浦や利根川周辺において、水源が豊富な地区特有の液状化現象が発生
- ^ “東日本旅客鉄道 千葉支社 プレスリリース 春の増発列車のお知らせ”. www.jreast.co.jp. 2019年5月21日閲覧。