あばれはっちゃく
『あばれはっちゃく』は、児童文学者・山中恒の作による児童向け小説。読売新聞社(現:読売新聞東京本社)発行のよみうり少年少女新聞で1970年6月2日から1972年3月30日にかけて連載[1]、1979年 - 1985年にはテレビ朝日系列で毎週土曜日にテレビドラマが放送された。
主人公
[編集]主人公は“あばれはっちゃく”とあだ名されるガキ大将桜間長太郎(さくらま ちょうたろう)。
美玉市立第1小学校5年生。父親は昔風の大工、母親は人情派。姉のてるほは小学校2年生までは出べそだったが、中学1年の現在はつんつんしている。沢田公一という親友がいる。
正義派のガキ大将で、悪い大人を挫き、弱い大人を助ける、任侠の精神の持ち主である。勉強は出来ないが、ひらめきは最高。大人をやっつける戦術も、ひらめきで得る。
映像作品での呼び名について、オープニングで 「だからみんな俺のことをあばれはっちゃくって呼ぶんだ」 と説明しているが同級生からは「長太郎くん」と呼ばれており、先生と家族と山本巡査など大人たちからは「長太郎」と呼ばれ、「はっちゃく」と呼ぶのはヒトミの母と公一の母と狐おばさんだけであり、「あばれはっちゃく」と呼んでいる人物はいない。
長太郎のイメージは原作では「ずんぐりむっくり」とあるが、『俺はあばれはっちゃく』では痩せ型で長足の吉田友紀を登用している。『男!あばれはっちゃく』での2代目長太郎は原作のイメージ通り「ずんぐりむっくり」体型の栗又厚が起用された。
書誌情報
[編集]- 山中恒児童よみもの選集
- あばれはっちゃく上(1977年)
- あばれはっちゃく下(1977年)
- 山中恒よみもの文庫
- あばれはっちゃく(1996年)
テレビドラマ
[編集]シリーズ作品
[編集]- 『俺はあばれはっちゃく』(1979年2月3日 - 1980年3月8日、全56話)
- 『男!あばれはっちゃく』(1980年3月22日 - 1982年3月27日、全102話)
- 『熱血あばれはっちゃく』(1982年4月10日 - 1983年3月26日、全49話)
- 『痛快あばれはっちゃく』(1983年4月2日 - 1985年2月23日、全93話)
- 父親は会社勤務の大工。母親は自宅でクリーニング店を経営する。元々東京在住で学区区分の変更のため第1話から新しい学校に転校する。初代はっちゃく演じる高校生の島津隼人とは親戚の間柄で、彼からレスリングを教わっている。2代目はっちゃく演じる滝竜二とも既に顔見知りの仲。
- 『逆転あばれはっちゃく』(1985年3月2日 - 9月21日、全27話)
スペシャル
[編集]- 『俺は男だ!あばれはっちゃく』(1982年1月2日)
- 『男三人!あばれはっちゃく』(1982年4月3日)
放送時間
[編集]この節の加筆が望まれています。 |
- テレビ朝日:土曜 19:30 - 20:00
- 北海道テレビ:土曜 19:30 - 20:00
- 青森放送:土曜 17:00 - 17:30[注釈 1]
- 山形テレビ:日曜 6:00 - 6:30[6][7]。
- 東日本放送:土曜 19:30 - 20:00
- 福島中央テレビ:木曜 17:00 - 17:30[注釈 2][8]→ 福島放送:土曜 19:30 - 20:00(1981年9月 - )
- 新潟テレビ21:土曜 19:30 - 20:00(1983年10月 - )
- テレビ山梨:月曜 17:20 - 17:50[9]
- 静岡けんみんテレビ(現:静岡朝日テレビ):木曜 18:00 - 18:30 → 土曜 19:30 - 20:00[注釈 3]
- 石川テレビ:月曜 19:00 - 19:30(1984年3月12日に打ち切り)[10]
- 福井テレビ:水曜 17:25 - 17:55[11]
- 名古屋テレビ:土曜 19:30 - 20:00
- 朝日放送(ABCテレビ):土曜 18:00 - 18:30 → 17:55 - 18:25[注釈 4]
- 広島ホームテレビ:土曜 19:30 - 20:00[注釈 5]
- 山口放送:日曜 10:30 - 11:00[12][注釈 6]
- 瀬戸内海放送:土曜 19:30 - 20:00
- 南海放送:月曜 17:30 - 18:00[12]
- 九州朝日放送 : 土曜 19:30 ~ 20:00
- 長崎放送:木曜 16:50 - 17:20 → 水曜 17:20 - 17:50[13]
- 熊本放送:月曜 17:30 - 18:00[14]
- テレビ大分:日曜 18:00 - 18:30[12][注釈 7]
- テレビ宮崎:木曜 19:00 - 19:30[15]
- 鹿児島テレビ : 火曜 17:55 - 18:25[15][注釈 8]→鹿児島放送 : 土曜 19:30 - 20:00(1982年10月より、『熱血あばれはっちゃく』の途中から同時ネットで放送)
- 琉球放送:月曜 17:00 - 17:30[16]
概要
[編集]16ミリフィルム実写によるテレビドラマで、様々な家庭・学校問題を描いた。
番組の最初に40秒ほどのショートストーリードラマがあり(これが本編の枕になることも)、それをバックに「俺は桜間長太郎」で始まる毎回定型の自己紹介があり、ここで「あばれはっちゃく」の言葉の意味も説明されていた。このドラマは長太郎と出演者で演じられており、最後にドジを踏む形でオチがつく。これに続けて、オープニング曲「タンゴ!むりすんな」が流れる(第5シリーズを除く)。
サブタイトルの後ろに"マル秘作戦"(タイトル表示は㋪作戦。新聞の番組表ではこの表記のものもあれば㊙のものもあった)を付けるのが本作の定番でもあり、家族構成は長太郎を中心に、父・母・兄(もしくは姉)に犬を加えたものであった。
東野英心演じる父親が「この、バッカヤロー![注釈 9]」と言いながら息子を張り飛ばした後、「てめぇの馬鹿さ加減にはなぁ、父ちゃん情けなくて涙が出てくらぁ」と言うシーンが特徴(第5シリーズを除く)。
母親は長太郎の一番の良き理解者であるが、本当に怒った時は「あんたの馬鹿さ加減には、母ちゃん情けなくて涙も出てこないわ」と言う。また、第1シリーズでは専業主婦、第2シリーズ以降は理容室や洋裁店、クリーニング店などの自営業である。
兄はガリ勉で大人しかったりと、長太郎とは対照的なキャラクターで、姉はクールな秀才少女だが長太郎と対抗できる活発的な優等生タイプで、兄・姉ともに両親からひいきされている。
問題に出くわすと、長太郎は倒立しながら「ひらめけーひらめけー」と口にしつつ考え「ひらめいた!」ひらめきを得る。4代目ではブリッジしながら「はっちゃけーはっちゃけー」「はっちゃけた!」に変わり、5代目では座禅を組んで「きらめけーきらめけー」と後期ではイメージチェンジが図られている。更に5代目では吹き出しのアニメーション合成が取り入れられ思考中は吹き出しの中で算術記号や数字がシャッフルして最後は電球に変わり、「きらめいた!」「逆転だあ!」とともにその電球が光る(思い浮かばなかった場合は電球までは同じで光らずに吹き出しが千切れて四散する)。初代でこのスタイルを始めた頃は、倒立して思案中何も言わず、最後に「ひらめいた!」と発するだけであった。
シリーズが進むと、初代長太郎役(吉田友紀)や姉のてるほ役(島田歌穂)といった主役・準主役級だった人物が別名で出演することがあった。兄のライバル役、てるほの場合は歌手役、さらには初代長太郎が「レスリングを教えてくれる近所のお兄さん」といった役回りであった。
後のシリーズで長太郎やライバルを演じることになる面々も、5代目酒井一圭を除いて前シリーズでテストを兼ねてゲスト出演している。
外で喧嘩をしていたら、そこに必ず山内賢演ずる長太郎のクラスの担任が通りがかって仲裁に入る。いかなるトラブルも最後には丸く解決する。
漫画家Moo.念平は「あまいぞ!男吾」について、あばれはっちゃくをモデルに描いたと述べている。
シリーズの終焉
[編集]シリーズ最終作『逆転あばれはっちゃく』(長太郎役・酒井一圭)では、相当数のスタッフを入れ替えると共に、さらなるイメージチェンジに踏みこんだ。
- 初代以来のオープニングソングを一新し、オープニング前のショートストーリーを廃止。
- 親の呼称「父ちゃん」「母ちゃん」を「父さん」「母さん」に。
- 父親の職を大工サラリーマンから動物園の飼育員に、同時に短気で昔気質の頑固さは鳴りを潜め[注釈 10]少々気弱な性格になり口数も少なめ(最終的には怒ることが多いが前シリーズに比べると相当我慢してやっと怒る形)。
- 愛犬「ドン平」を「ドン次郎」とし犬種も違うものに。
- サブタイトルの「㋪作戦」を排し、サブタイトルコールを実写に。
- 母親(2代目以降)が自宅経営する店のお手伝いを男(オカマ)に。
- 先生は長太郎への理解はある程度持っているものの厳しめで長太郎のことも「桜間」と呼ぶ。父親と反対に母親や先生が厳しく𠮟る立ち位置になる。
これらが裏目に出て視聴率は低迷することになる。テコ入れとして第12話「クシャミ拳はっちゃく勢揃い」で先代はっちゃく1・2・4代目の3人を揃えた豪華ゲスト出演や、続く第13話「珍登場 はっちゃく兄貴」では2代目の栗又厚を前話とは違う役で連続登場させるなど話題性のあるストーリーを挿入したり、物語の本筋でも先生を旧来通り気さくで優しい性格に戻し、13話以降は長太郎を「長太郎」と呼ぶ(あかね、秀彦、五郎ら他の生徒も同様に下の名前で呼ぶようになる)など完全に元通りとなり、両親の性格も少しずつ旧来通りの「短気で怒りっぽく手の早い父」と「優しい母」に戻していき、「タンゴむりすんな!」を含めBGMで旧シリーズのもの流す機会を増やすなどを可能な限り旧来スタイルへの回帰を試みたが挽回には至らず、放送期間は半年ほどで打ち切りとなり第1作の放送開始から6年8カ月をもって本シリーズは終了となった。『逆転』の主演の酒井によると、最初から1985年9月で終了することが決まっていたことを聞かされていたという[3]。
出演者
[編集]歴代の桜間長太郎
[編集]桜間長太郎の親族
[編集]- 父親・長治(父ちゃん):東野英心
- 母親・和子(母ちゃん):久里千春
- 姉・てるほ:島田歌穂(第1シリーズのみ)
- 兄・信一郎:須田庄治(第2シリーズのみ)
- 兄・修一郎:中嶋洋行(第3シリーズのみ)
- 兄・賢一郎:竹花誠(第4シリーズのみ)
- 姉・カオル:今井りえ(第5シリーズのみ)
歴代ヒロイン
[編集]- 宮村ヒトミ:早瀬優香子(第1シリーズのみ)
- 大島みゆき:鈴木輝江(第2シリーズのみ)
- 松山あけみ:浜村砂里(第3シリーズのみ)
- 春日まゆみ:水沢真子(第4シリーズのみ)
- 花村あかね:浅見奈生(第5シリーズのみ)
桜間長太郎の友人
[編集]- 沢田公一:妹尾潤(第1シリーズのみ)
- 松岡恵子:岡田ゆり(第1シリーズのみ)
- 秋山小百合:大平佳奈子(第1シリーズのみ)
- 小川明子:小宮山京子(第1シリーズのみ)
- 古川洋一:大場利明(第2シリーズ・34話まで)
- 立花弘子:戸川絵夢(第2シリーズ・52話まで)
- 秋山和美:伊藤月子(第2シリーズ・52話まで)
- 加納章:阿部行雄(第2シリーズ・35話以降)
- 小川マリ子:吉田未保(第2シリーズ・53話以降)
- 木村悦子:平川優子(第2シリーズ・53話以降)
- 水島実:山住高広(第3シリーズのみ)
- 坂口みどり: 浅井星光(浅井星美)(第3シリーズのみ)
- 山下京子:田中香奈(第3シリーズ・24話まで)
- 三好清:斉藤芳之(第4シリーズのみ)
- 鈴木マヤ:谷内雪(第4シリーズのみ)
- 中島トシ子:飯島由起(第4シリーズ・51話まで)
- 山本けい子:波田小百合(第4シリーズ・52話以降)
- 石川ワタル:内田清隆(第5シリーズのみ)
- 江原浩一(ガンモ):小見浩昭(第5シリーズのみ)
- 宇波留太(ウーパー):中川達也(第5シリーズのみ)
- 西田英樹:飯田武伸(第5シリーズのみ)
- 島崎達也:宇梶忠男(第5シリーズのみ)
- 平山良平:平沢良祐(第5シリーズのみ)
- 丸山ルリ子(ブッチャー):長瀬潮美(第5シリーズのみ)
- 山川明子(アラレ):小川広美(第5シリーズのみ)
- 小林法子(まね子):小島法子(第5シリーズのみ)
- 橋本千鶴子:髙橋奈緒(第5シリーズのみ)
桜間長太郎のライバル
[編集]- 吉井正彦:草間光行(第1シリーズのみ)
- 吉川茂:葺本光秀(第1シリーズ・5話のみ)
- 佐藤邦彦:長野昇一(第2シリーズ・52話まで)
- 江藤克彦:織田真早彦(第2シリーズ・53話以降)
- 井上輝彦:小池満敏(第3シリーズのみ)
- 飯田信彦:草間忠宏(第4シリーズのみ)
- 高田秀彦:阪田智彦(第5シリーズのみ)
- 大下五郎:大島和徳(第5シリーズのみ)
- 小川松夫:太田聡(第5シリーズのみ)
桜間長太郎の担任
[編集]全て山内賢が演じている。
- 佐々木信二郎[注釈 11](第1シリーズ)
- 寺山健一郎(第2シリーズ)
- 堀内圭介(第3シリーズ)
- 広田哲夫(第4シリーズ)
- 山西賢次郎(第5シリーズ)
桜間長太郎が飼っている犬
[編集]- 初代ドン平:ラブラドール・レトリバー[注釈 12](第1・第2・第3シリーズ)
- 2代目ドン平:ラブラドール・レトリバー(第4シリーズ)
- ドン次郎:柴犬(第5シリーズ)
長太郎の母が経営している店の助手
- 中村かよ子:塩沢いずみ(第2シリーズのみ)
- 小野愛子:村岡千賀子(第3シリーズのみ)
- 森田マリ子:浦島ゆら子(第4シリーズのみ)
- 森田健三:小田健八(第5シリーズのみ)
桜間長太郎の周囲の人々
[編集]- 正彦の父・正雄:頭師孝雄(第1シリーズのみ)
- 正彦の伯母:新村礼子(第1シリーズのみ)
- 山本巡査:佐藤輝(第1シリーズのみ。「佐藤輝昭」名義)
- 公一の母:青木和代(第1シリーズのみ)
- ヒトミの母・麗子:木村有里(第1シリーズのみ)
- ヒトミの父・雄一郎:若尾義昭(第1シリーズのみ)
- 佐々木先生の母・菊代:三宅邦子(第1シリーズのみ)
- 美玉第一小学校校長・太田武:北川陽一郎(第1シリーズのみ)
- 島津隼人:吉田友紀(第2シリーズ72・73話、スペシャル、第4シリーズ準レギュラー1~26話。第4シリーズのオープニングは51話まで登場)
- みゆきの父・英介(大島医院院長):安田伸(第2シリーズのみ)
- みゆきの母・れい子:藤江リカ(第2シリーズのみ)
- 邦彦の父・邦雄:恒吉雄一(第2シリーズ・52話まで)
- 邦彦の姉・ゆかり:新城美香(第2シリーズ・52話まで)
- 克彦の父・克雄(ちとせ美工支社長):斉木信博(第2シリーズ・53話以降、スペシャル)
- 克彦の姉・洋子:浅川薫(第2シリーズ・53話以降、スペシャル)
- 克彦の祖母:新村礼子(第2シリーズ・53話以降)
- 章の父・良介:稲吉靖司(第2シリーズ・53話以降、スペシャル)
- 章の母・君代:青木和代(第2シリーズ・53話以降、スペシャル)
- ちとせ第一小学校校長・岩原直樹:西国成男(第2シリーズのみ)
- 山吹カヲル:島田歌穂(第2シリーズ・97話のみ)
- 滝竜二:栗又厚(第3・第4シリーズ)[注釈 13]
- あけみの父:蔵一彦(第3シリーズのみ)
- あけみの母・朝子:木村有里(第3シリーズのみ)
- 輝彦の父・輝雄(立石建設社長):工藤堅太郎(第3シリーズのみ)
- 輝彦の母・治子:西尾三枝子(第3シリーズのみ)
- 実の父・太一:冷泉公裕(第3シリーズのみ)
- 実の母・千代:大井小町(第3シリーズのみ)
- 実の妹・ルミ:永井美香(第3シリーズのみ)
- 朝子の上司・市川(婦人文化出版編集長):石田太郎(第3シリーズのみ)
- まゆみの父・幸一(つくし第一小学校教頭):犬塚弘(第4シリーズのみ)
- まゆみの母:寺田恵子(第4シリーズのみ)
- 清の父・清一:辻三太郎(第4シリーズのみ)
- 清の母:十勝花子(第4シリーズのみ)
- 信彦の母・房江(つくし美工社長):一谷伸江(第4シリーズのみ)
- 信彦の姉・友子:佐賀朋美(第4シリーズのみ)
- 信彦の伯父・一平(つくし美工専務):沼田爆(第4シリーズのみ)
- マヤの父・吉秀(ニコニコトラック社長):樋浦勉(第4シリーズのみ)
- マヤの母・民子:井上れい子(第4シリーズのみ)
- トシ子の母・正子:橘雪子(第4シリーズ・51話まで)
- けい子の弟・たかし:増渕悠樹(第4シリーズ・52話以降)
- 東大三郎:荒木直也(第4シリーズ・27話のみ)
- あかねの父・洋一:中原由視(第5シリーズのみ)
- あかねの母・高子:生田悦子(第5シリーズのみ)
- あかねの弟・ただし:野坂研(第5シリーズのみ)
- 秀彦の父・恒彦(あさひが丘動物園園長):天田俊明(第5シリーズのみ)
- 秀彦の祖母・まさ子:宮城千賀子(第5シリーズのみ)
- ワタルの父・三平:稲吉靖司(第5シリーズのみ)
- ワタルの母・はなえ:あき竹城(第5シリーズのみ)
スタッフ
[編集]- プロデューサー:落合兼武、宇都宮恭三(テレビ朝日)・鍛冶昇(国際放映)
- 脚本:山根優一朗、三宅直子、田口成光、市川靖、安藤豊弘
- 音楽:渡辺岳夫
- 監督:山際永三、新津左兵、川島啓志、松生秀二
- 製作:テレビ朝日、国際放映
テーマソング
[編集]- 「タンゴむりすんな!」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
- 「そうだよおいらは」(山野さと子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:高田弘
- 5代目オープニング曲。
- 「はっちゃく音頭」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
- 1代目ではエンディングに使用されたが、2代目以降は冒頭のBGMでのみ使用されるようになった。なお、エンディング曲はシリーズごとに異なる。
- 「あばれはっちゃくまっしぐら」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
- 1代目の後半から、2代目にかけて使用された挿入歌。長太郎の天衣無縫な振る舞いの場面に掛けられた。
- 「はっちゃくひとりうた」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
- 2代目54話の挿入歌で哀愁漂う曲だった。
- 「おれは男だ」(山内賢) 作詞:松生秀二/作曲:山内賢
- 2代目70話で挿入された他、スペシャル「俺は男だ!」のエンディングで使用された(ともにクレジットなし)。正式にクレジットされた最終話(102話)では話の中で栗又らと歌っている。
- 「そいつぁだれだ」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:小谷充
- 2代目のエンディング曲。(テレビでは「そいつぁ!」と表記されている)
- 「バンバンビンビンはっちゃめちゃ」(堀江美都子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:久石譲
- 3代目のエンディング曲。
- 「ほんとにあいつはにくいやつ」(松下丸子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:久石譲
- 4代目のエンディング曲。
- 「あのこといっしょに」(山野さと子) 作詞:山中恒/作曲:渡辺岳夫/編曲:高田弘
- 5代目のエンディング曲。
放送リスト
[編集]第一期 「俺はあばれはっちゃく」
[編集]回 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 監督 | ゲスト |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1979/2/3 | 猛犬退治マルヒ作戦 | 山根優一郎 | 山際永三 | 浜村純、磯村千花子、石井富子 |
2 | 1979/2/10 | 優等生フンサイマルヒ作戦 | 山根優一郎 | 山際永三 | - |
3 | 1979/2/17 | 夢見る初恋マルヒ作戦 | 三宅直子 | 山際永三 | 塩沢とき |
4 | 1979/2/24 | がんばれ親父マルヒ作戦 | 田口成光 | 新津左兵 | - |
5 | 1979/3/3 | 無抵抗マルヒ作戦 | 市川 靖 | 山際永三 | 葺本光秀、丸井大福 |
6 | 1979/3/10 | アネキくたばれマルヒ作戦 | 山根優一郎 | 新津左兵 | 藤谷美和子 |
7 | 1979/3/17 | チカン御用だマルヒ作戦 | 山根優一郎 | 新津左兵 | 川島一平 |
8 | 1979/3/24 | 飛んでけ婆さんマルヒ作戦 | 田口成光 | 新津左兵 | 賀原夏子 |
9 | 1979/3/31 | けとばせ過保護マルヒ作戦 | 市川 靖 | 山際永三 | 三谷昇、藤江リカ、加戸谷隆斗、大村千吉 |
10 | 1979/4/7 | じいさん笑えマルヒ作戦 | 三宅直子 | 山際永三 | 浜村純、磯村千花子、津村鷹志 |
11 | 1979/4/14 | お作法破りマルヒ作戦 | 山根優一郎 | 川島啓志 | 西田健 |
12 | 1979/4/21 | 宿題突破マルヒ作戦 | 田口成光 | 新津左兵 | 阿部仁志、山崎忠司 |
13 | 1979/4/28 | 暴れキューピットマルヒ作戦 | 市川 靖 | 川島啓志 | 天草四郎、花房徹、上原ゆかり |
14 | 1979/5/5 | 泳げ鯉のぼりマルヒ作戦 | 山根優一郎 | 新津左兵 | 太宰久雄 |
15 | 1979/5/12 | アイラブ母ちゃんマルヒ作戦 | 三宅直子 | 山際永三 | - |
16 | 1979/5/19 | ガードマンマルヒ作戦 | 田口成光 | 山際永三 | 東郷晴子、五十嵐美鈴、上野郁巳、米村知晃 |
17 | 1979/5/26 | 走れ初恋マルヒ作戦 | 市川 靖 | 新津左兵 | - |
18 | 1979/6/2 | 友情と引っ越しソバマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 新津左兵 | 藤井章人 |
19 | 1979/6/9 | 特ダネ記者だマルヒ作戦 | 三宅直子 | 松生秀二 | 有川雄司 |
20 | 1979/6/16 | あばれ孫悟空マルヒ作戦 | 市川 靖 | 山際永三 | 三好美智子 |
21 | 1979/6/23 | 切手コレクションマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 山際永三 | ラセイ・ワハブ、若尾義昭、松尾文人 |
22 | 1979/6/30 | 誘拐されたゾマルヒ作戦 | 田口成光 | 松生秀二 | 冷泉公裕 |
23 | 1979/7/7 | たなばた幽霊マルヒ作戦 | 市川 靖 | 松生秀二 | 武知杜代子、柳谷寛 |
24 | 1979/7/14 | やったぜデートマルヒ作戦 | 三宅直子 | 松生秀二 | 高見知佳、八幡洋之 |
25 | 1979/7/21 | ガマン旅行だマルヒ作戦 | 田口成光 | 山際永三 | 西川敬三郎 |
26 | 1979/8/4 | モヤシも男だマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 山際永三 | 大谷輝彦、熊谷誠二、加藤茂雄 |
27 | 1979/8/11 | はっちゃく祭りだマルヒ作戦 | 市川 靖 | 山際永三 | 長野昇一、木田三千雄、高橋ジョージ |
28 | 1979/8/18 | ペンフレンドマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 松生秀二 | 早川勝也、小栗一也 |
29 | 1979/8/25 | 燃えろママゴンマルヒ作戦 | 三宅直子 | 松生秀二 | - |
30 | 1979/9/8 | 毎度おさわがせマルヒ作戦 | 田口成光 | 山際永三 | 辻三太郎、大井小町 |
31 | 1979/9/15 | 翔べるぞジイサンマルヒ作戦 | 市川 靖 | 松生秀二 | 藤原釜足、入江洋佑 |
32 | 1979/9/22 | あばれ子守唄マルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 山際永三 | 石井ひとみ、三井恒、五十嵐五十鈴、松尾文人 |
33 | 1979/9/29 | やめるな先生マルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 松生秀二 | 北川陽一郎、三宅邦子 |
34 | 1979/10/6 | 飛ばせヒコーキマルヒ作戦 | 田口成光 | 山際永三 | 富川澈夫、高杉哲平 |
35 | 1979/10/13 | 泣け優等生マルヒ作戦 | 山根優一郎 | 川島啓志 | 本庄和子、一谷伸江 |
36 | 1979/10/20 | 女は強いやマルヒ作戦 | 田口成光 | 川島啓志 | 野呂圭介 |
37 | 1979/10/27 | 父ちゃん社長だマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 山際永三 | 小林勝彦 |
38 | 1979/11/3 | 決めろシュートだマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 松生秀二 | 藤森政義、堀部隆一、松坂隆子 |
39 | 1979/11/10 | 逃げろヒトミちゃんマルヒ作戦 | 市川 靖 | 山際永三 | 山本昌平、西尾徳、篠田薫 |
40 | 1979/11/17 | あばれ人形マルヒ作戦 | 三宅直子 | 山際永三 | 石井富子、鹿又裕司、花上晃 |
41 | 1979/11/24 | 正義のワナだマルヒ作戦 | 山根優一郎 | 松生秀二 | 中丸新将、岩本多代 |
42 | 1979/12/1 | 呪われた桜間家マルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 松生秀二 | 黒部進、山添三千代 |
43 | 1979/12/8 | ここ掘れどん平マルヒ作戦 | 市川 靖 | 山際永三 | 岸田森 |
44 | 1979/12/15 | 危うしヘソクリマルヒ作戦 | 三宅直子 | 山際永三 | 姫ゆり子 |
45 | 1979/12/22 | 八百勝繁盛マルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 川島啓志 | 三戸部スエ |
46 | 1979/12/29 | 先生走れマルヒ作戦 | 田口成光 | 川島啓志 | 三宅邦子、小島三児、丘ゆり子、桑原一人 |
47 | 1980/1/5 | エミリー台風マルヒ作戦 | 市川 靖 | 松生秀二 | モニカ・リジェインクリィスト、木田三千雄 |
48 | 1980/1/12 | くたばれ狐占いマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 松生秀二 | - |
49 | 1980/1/19 | 笑えタイヤキマルヒ作戦 | 田口成光 | 山際永三 | 栗又厚、中村美代子、塩月徳子 |
50 | 1980/1/26 | クシャミ一発マルヒ作戦 | 山根優一郎 | 山際永三 | 堀勝之祐 |
51 | 1980/2/2 | 帰れ鬼ッ子マルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 川島啓志 | 野口ふみえ、植木まり子 |
52 | 1980/2/9 | 恐怖の劇画だマルヒ作戦 | 市川 靖 | 山際永三 | 紅理子、藤岡洋右 |
53 | 1980/2/16 | 黙れヒトミちゃんマルヒ作戦 | 市川 靖 | 川島啓志 | 中真千子、天田俊明 |
54 | 1980/2/23 | 母ちゃん歌えやマルヒ作戦 | 三宅直子 | 川島啓志 | 立花房子 |
55 | 1980/3/1 | 涙のゲレンデマルヒ作戦 | 安藤豊弘 | 松生秀二 | マキノ省一、芳良子 |
56 | 1980/3/8 | 明日も暴れるゾマルヒ作戦 | 市川 靖 | 松生秀二 | 山崎純資、橘妃呂子 |
DVD化
[編集]2005年秋、1作目のDVD化。その後、2012年6月〜9月に「男!あばれはっちゃく」(全102話/4BOX)、同年10、11月に「熱血あばれはっちゃく」(全49話/2BOX)、同年12月〜2013年2月に「痛快あばれはっちゃく」(全93話/3BOX)のDVD-BOXが相次いで発売。そして2013年3月の「逆転あばれはっちゃく」(全27話/1BOX)の発売をもって全シリーズのソフト化が完結。
コミカライズ
[編集]ドラマの放送に合わせて、くまのよしゆきの作画でテレビランドに連載。テレビランド・コミックス28として1979年に単行本化されている。
脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 放送当時は日本テレビ系とのクロスネット。
- ^ 放送当時は日本テレビ系とのクロスネット。1979年5月から放送されたが、1980年10月(『男!あばれはっちゃく』の途中)で終了。その後、テレビ朝日系列の福島放送が1981年10月に開局。福島放送では、サービス放送中の1981年9月から同時ネットで放送された。
- ^ 日本テレビ系とのクロスネットだった1979年6月までは土曜19時台後半は日本テレビの同時ネット。RAB、KRY、NKT、TOSと同じく、巨人戦中継、『新・エースをねらえ!』(1979年3月まで。1979年4月以降は『土曜スペシャル』)の同時ネットだったため、遅れネットで放送していた。
- ^ 先行スポンサードネット。本来の放送時間に『部長刑事』を放送していた関係による。
- ^ プロ野球広島東洋カープ主催ゲームの中継をこの時間に放送した際は平日の夕方枠などでの遅れネットとして放送。
- ^ 『丸久サンデー劇場』として、地元資本のスーパーマーケット、丸久の提供で放送していた。
- ^ 同枠のフジテレビ系アニメは大分放送(TBS系)へ放映権を移譲したが後継のスポーツ情報番組『サントリー スポーツ天国』→『スポーツ特Q』は生放送という性格上、未ネットとなった。日本テレビ系で同時間帯に放送の『NNN日曜夕刊』もテレビ大分では夕方枠ニュースをFNNとしていた関係上、未ネットだった。
- ^ 『俺はあばれはっちゃく』-『男!あばれはっちゃく』までは遅れネットで放送。
- ^ バッキャローの場合あり。
- ^ 前述の口癖も「おまえの馬鹿さ加減には父さん情けなくて涙が出る」とやや丸くアレンジされており「~でい」「~らぁ」「てめぇ」といったべらんめぇ口調の言葉を使わなくなった(中期以降では性格を元通りに是正していくため少しずつ使うようになる)。
- ^ 33話以降は「賢一郎」。
- ^ 同一の犬が出演。
- ^ 第3シリーズでは「竜次」。
出典
[編集]- ^ 読売新聞オンライン
- ^ 電撃ホビーマガジン編集部 編「ガオブラック=牛込 草太郎 酒井一圭」『スーパー戦隊Visual & Voice GAO TIME GOGO!』メディアワークス、2001年5月20日、28頁。ISBN 4-8402-1839-0。
- ^ a b “純烈・酒井一圭、ドラマ『逆転あばれはっちゃく』主役起用は「あっさり落ちて」から「妹との喧嘩」でまさかの大逆転!”. ふたまん (2024年11月17日). 2024年11月19日閲覧。
- ^ a b 20:00の『吉宗評判記 暴れん坊将軍』は、いずれも休止。
- ^ 純一の姓は「石田」で俳優の石田純一と同姓同名だが、当時は「石田純(本名は石田太郎)」という芸名で活動していたので単なる偶然の一致。
- ^ 1982年7月の時点では『男! あばれはっちゃく』を放送
- ^ 『河北新報』1982年7月4日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1979年5月31日、1980年10月24日、1981年9月19日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『山梨日日新聞』1980年7月各日テレビ欄
- ^ 『北國新聞』1984年3月12日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『北國新聞』1981年1月7日付朝刊、テレビ欄。
- ^ a b c 『愛媛新聞』1983年12月各日テレビ欄
- ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1983年10月号、徳間書店、99頁。
- ^ 『熊本日日新聞』1980年7月・1983年12月各日テレビ欄
- ^ a b 『宮崎日日新聞』1980年7月各日テレビ欄
- ^ 『沖縄タイムス』1980年7月各日テレビ欄
関連項目
[編集]- ダイエー向ヶ丘店 - 「俺はあばれはっちゃく」のロケで頻繁に登場した。
- 花王石鹸(現・花王)『ザブ酵素』 - 1980年-1982年に放送されたテレビCMで和子役の久里千春と長太郎役の吉田友紀が出演。また、花王石鹸は本放送時のスポンサーでもあった。
テレビ朝日系 土曜19:30 - 20:00 | ||
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あばれはっちゃくシリーズ
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