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深山卓也

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
深山 卓也
みやま たくや
生年月日 (1954-09-02) 1954年9月2日(70歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都
国籍 日本の旗 日本
出身校 東京大学法学部

最高裁判所裁判官
任期 2018年1月9日 - 2024年9月1日
任命者 第4次安倍内閣
前任者 大谷直人

東京高裁長官
任期 2017年3月14日 - 2018年1月8日
前任者 戸倉三郎
後任者 林道晴
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深山 卓也 (みやま たくや、1954年9月2日 - ) は、日本の元裁判官。元最高裁判所判事東京都出身[1]

来歴

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練馬区立大泉南小学校練馬区立大泉第二中学校東京都立富士高等学校を経て、1979年東京大学法学部卒業[2]

1980年に司法修習生。1982年に判事補任官。1992年那覇地方裁判所判事。1994年東京地方裁判所判事。1996年法務省出向民事局参事官。2001年法務省大臣官房参事官。2002年法務省民事局民事法制管理官。2003年法務省大臣官房審議官心得。2004年法務省大臣官房審議官。2008年法務省大臣官房司法法制部長。2010年東京高等裁判所判事。2011年東京地方裁判所判事部総括。2012年法務省民事局長。2015年東京高等裁判所判事部総括。2016年さいたま地方裁判所長。2017年東京高等裁判所長官[3]。民事畑が長く、法務省民事局長時代には債権法改正の取りまとめを担った。

2018年1月9日に最高裁判所判事に就任。就任に当たっては、「(法務省勤務が長く、)法律を見る視点が豊富になった。法律を作る側の経験を生かしたい」「個々の事案で適正、妥当な解決は何なのかを探求したい」と述べた[4][5]。2021年10月31日の最高裁判所裁判官国民審査において、罷免を可とする票4,473,315票、罷免を可とする率7.82%で信任。同時に審査された11判事のうち罷免を可とする票の数が最多であった[6]

2024年9月、定年退官。同年11月、弁護士登録(第一東京弁護士会)し、TMI総合法律事務所に顧問弁護士として入所[7]

小・中学校の1年後輩に、同じく最高裁判事の宇賀克也がいる[2]

主な判決

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  • 1979年に起こった大崎事件について、再審開始を認めた鹿児島地裁と福岡高裁宮崎支部の決定を取り消し、再審請求を棄却した。(最決令和1・6・25)[8][9]
  • 一審の無罪判決を控訴審が逆転有罪とするには、必ず証拠調べをしなければならないとする1956年の最高裁判例は、被告の権利・利益の保護を図ってきたものであり、変更する必要がないとした。(最判令和2・10・13)[10]
  • 漫画家・美術家のろくでなし子が自身の女性器の3Dデータを支援者に配布した行為は、「女性器を表現したわいせつなデータの配布自体が目的」であり、わいせつ電磁的記録頒布罪が成立し有罪(罰金40万円)とした。(最判令和2・7・16)[11]
  • 元交際相手の自動車にGPS機器を取り付け動静を把握した行為は、ストーカー規制法2条1項の「住居等の付近において見張り」をする行為に含まれないとした。(最判令和2・7・30)[12]
  • 契約社員に扶養手当や年末年始勤務手当を支払わないことが改正前労働契約法20条の禁じる「有期雇用による不合理な格差」に当たるとした(最判令和2・10・15)。[13][14][15]

脚注

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出典

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  1. ^ 東京高裁長官に深山氏を任命 日本経済新聞 2017年2月17日
  2. ^ a b 令和3年10月31日執行最高裁判所裁判官国民審査公報の記載による。
  3. ^ 最高裁判所の裁判官(深山卓也)裁判所
  4. ^ 旧姓使用の最高裁判事が就任 ホテル宿泊拒まれた経験も 朝日新聞 2018年1月9日
  5. ^ 「信頼される裁判所に」=大谷新長官が就任会見-最高裁 時事通信 2018年1月9日
  6. ^ 令和3年10月31日執行衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査結果調
  7. ^ 【入所】深山卓也氏、顧問弁護士就任のお知らせTMI総合法律事務所
  8. ^ 裁判例結果詳細” (2019年6月26日). 2020年10月16日閲覧。
  9. ^ 裁判例結果詳細” (2019年6月26日). 2020年10月16日閲覧。
  10. ^ 裁判例結果詳細” (2020年1月23日). 2020年10月13日閲覧。
  11. ^ 裁判例結果詳細” (2020年7月16日). 2020年10月13日閲覧。
  12. ^ 裁判例結果詳細” (2020年7月30日). 2020年10月13日閲覧。
  13. ^ 裁判例結果詳細” (2020年10月15日). 2020年10月16日閲覧。
  14. ^ 裁判例結果詳細” (2017年10月15日). 2020年10月16日閲覧。
  15. ^ 裁判例結果詳細” (2017年10月15日). 2020年10月16日閲覧。

外部リンク

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先代
原田晃治
法務省審議官民事局担当
2003年 - 2008年
次代
始関正光
先代
原優
法務省民事局長
2012年 - 2015年
次代
小川秀樹
先代
河合健司
さいたま地方裁判所長
2016年 - 2017年
次代
山田俊雄