ミズ (ドラッグストア)
本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒840-0054 佐賀県佐賀市水ヶ江1丁目1番11号 |
設立 | 1966年 |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 4300001000964 |
事業内容 |
ドラッグストア、調剤薬局、化粧品店、 漢方相談薬局の展開および介護福祉事業[1] |
代表者 | 久原貴朗 (代表取締役社長)[1] |
資本金 | 4000万円[1] |
売上高 | 117億円(2020年7月期)[1] |
純利益 |
4億6986万3000円 (2018年07月31日時点)[2] |
総資産 |
64億0249万円 (2018年07月31日時点)[2] |
従業員数 | 555名(うち薬剤師160名)[1] |
主要子会社 | 株式会社漢方みず堂(100%)[3] |
関係する人物 |
溝上金一 (前身となる溝上薬局の創業者) |
外部リンク | https://www.miz-pharmacy.co.jp/ |
株式会社ミズ (MIZ) は、九州地区を中心にドラッグストア、調剤薬局を運営する小売企業。
主力事業として調剤薬局「溝上薬局」の他に、化粧品専門店「MIZ」や漢方薬専門店「漢方みず堂」がある。なお、化粧品専門店は「東京小町」の屋号で関東地方にも展開している。
概要
[編集]1910年に佐賀県杵島郡有明町にて溝上金一が創業した溝上薬局(初代)を前身とする。溝上は当時、栄養の乏しかった人々のためにハチミツや朝鮮人参を原料とした練り薬「人参強壮圓」を開発し、九州はもとより西日本一帯にまで販路を広げ成功を収めた人物であった[4][5]。1949年、長男・勝一が次男・久男、三男・徹と共に溝上薬品株式会社に改組し、医薬品卸業を開始。同社はのちに1978年、神代薬品との合併によりシンコー薬品株式会社への改名を経て、1994年にコーヤク株式会社および大石薬品株式会社の2社と合併し、キョーエイ薬品株式会社(現・株式会社アステム)となっている[4][5]。
現法人の母体となったのは、1964年に合併前の溝上薬品から分離独立した溝上薬局(2代目)であり、1992年に株式会社に改組すると同時に現在の社名となった[6]。社名は生命の源である「水」、英語で女性の敬称である「Ms.(ミズ)」、現本社所在地の「水ヶ江」、創業者の苗字「溝上(MIZOKAMI)」の頭文字3つを重ねて考案された[4]。
2003年に同社の漢方部門として「漢方みず堂」の展開を開始[3]。2011年には自社運営による保育園「おへそ保育園」を開園[7]。2014年には高齢者向け複合施設「そいよかね」および介護福祉事業「ミズケア」の開始を通して介護分野へも進出した[8][9]。これ以外にも、ローソンとの業務提携による調剤薬局併設型コンビニ「LAWSON+MIZ」(ローソンミズ)の運営や[10]、宅配便ロッカーを展開するPackcity Japanと提携し同社のロッカーを利用した処方箋医薬品の受渡しサービスを開始するなど幅広い事業を行っている[11]。
また、2020年10月より、プロバスケットボールチームの佐賀バルーナーズの公式パートナーとなっており[12]、同年には厚生労働省より女性活躍推進に関する取り組みを行っている企業としてえるぼし認定を受けている[13]。
かつてはファッションおよび生活雑貨ブランドの運営企業サザビーリーグと合弁会社YELLOW ALLYを2018年に設立し、ヘルスケアを軸にした薬局を共同で展開していく予定だったが[14]、結局本格的な事業開始の目途が立たず、2019年に双方合意のもと同社を解散している[15]。
沿革
[編集]- 1910年(明治43年)- 溝上金一が佐賀県杵島郡有明町高町に溝上薬局(初代)を開業。
- 1935年(昭和10年)- 佐賀県杵島郡白石町に支店開設。
- 1949年(昭和24年)- 溝上勝一が次男・久男、三男・徹と共に溝上薬品株式会社に改組。
- 1964年(昭和39年)- 溝上薬品から薬局事業が独立、溝上薬局(2代目)が開局。
- 1987年(昭和62年)8月 - 有限会社健勝堂薬局を設立。
- 1988年(昭和63年)4月 - 溝上薬局本社ビル落成、店舗屋号を現在の「MIZ」に改称。
- 1992年(平成4年)
- 7月 - 「溝上薬局 小郡店」開局により福岡県へ進出。
- 8月 - 株式会社ミズに改組。
- 2002年(平成14年)11月 - 「MIZフレスタ佐世保店」の開店により長崎県に進出(同店は「MIZえきマチ1丁目佐世保店」へ店舗名を変更後、2023年(令和5年)2月28日をもって閉店、跡地は同年5月26日にマツモトキヨシが出店した)。
- 2003年(平成15年)- 漢方専門薬局「漢方みず堂」が誕生。赤坂店、空港通り店、大和漢方水堂薬局の3店舗を開局。
- 2010年(平成22年)
- 2月 - 当社の完全子会社である株式会社漢方みず堂を設立。
- 11月 - 「溝上薬局 ひがしやかた店」の開局により熊本県に進出。
- 2011年(平成23年)
- 4月 - 「おへそ保育園」を開園。
- 8月 - 株式会社フォーウエストを合併。
- 2012年(平成24年)
- 4月 - 化粧品専門店「東京小町」をイオンモール船橋(千葉県)内に開店、初めて関東地区に進出。
- 10月 - 「東京小町イオンモール浦和美園店」の開店により埼玉県に進出。
- 2013年(平成25年)
- 1月 - 「漢方みず堂」初のフランチャイズ店となる「ヴァインドラッグ末吉薬局」を開局し、沖縄県に進出。
- 12月9日 - ローソンと業務提携を締結、調剤薬局とコンビニエンスストアの複合店舗の展開を開始[10]。
- 2014年(平成26年)
- 2016年7月(平成28年) - 「そいよかね白石」を開設 。
- 2017年(平成29年)4月 - おへそ保育園の運営を社会福祉法人「みずものがたり」へ移行。同月、幼保連携型認定こども園「おへそこども園」および、放課後学童クラブ「おへそ学童場」を開園。
- 2018年(平成30年)11月21日 - サザビーリーグと合弁契約を締結し、株式会社YELLOW ALLYを共同設立[14]。翌2019年に同社を解散。
- 2020年(令和2年)
- 1月 - 「そいよかね水ヶ江」を開設。
- 5月 - 「漢方みず堂サエラ薬局本町店」(フランチャイズ)を開局し、大阪府に進出。
- 2022年(令和4年)
店舗
[編集]2023年3月時点で、77店舗を展開する。全体の約7割にあたる56店舗が調剤専門薬局で、調剤併設型やコンビニエンスストア併設業態を含めたドラッグストアは5店舗と少数である。
- 九州地区
- 佐賀県 - 40店舗
- 佐賀エリア(佐賀市内) - 23店舗(「溝上薬局(調剤専門)」17店舗、「溝上薬局(調剤併設型ドラッグストア)」2店舗、「MIZ」3店舗、「ローソンミズ(コンビニエンスストア併設型ドラッグストア)」1店舗)
- 佐賀西エリア - 10店舗(全店舗「溝上薬局(調剤専門)」)
- 佐賀東エリア - 7店舗(全店舗「溝上薬局(調剤専門)」)
- 福岡県 - 24店舗(「溝上薬局(調剤専門)」18店舗、「漢方みず堂」4店舗、「ローソンミズ」2店舗)
- 「漢方みず堂」は3店舗が調剤併設型店舗、1店舗は同業他社が運営する調剤薬局内に出店する漢方専門のFC店
- 長崎県 - 2店舗(「溝上薬局(調剤専門)」のみ)
- 熊本県 - 3店舗(「溝上薬局(調剤専門)」2店舗、「漢方みず堂」1店舗)
- 関東地区
- 関東地区の店舗は調剤併設型の漢方専門店「漢方みず堂薬局」のみ。
- 東京都 - 1店舗
- 埼玉県 - 2店舗
- その他の地区
- その他の地区の店舗は同業他社が運営する調剤薬局内に出店する漢方専門店「漢方みず堂」のみ。
- 静岡県 - 1店舗
- 大阪府 - 1店舗
- 沖縄県 - 3店舗
脚注
[編集]- ^ a b c d e 会社概要株式会社ミズ
- ^ a b 株式会社ミズ 第26期決算公告官報決算データベース
- ^ a b c 会社情報株式会社漢方みず堂
- ^ a b c d ミズグループ会社案内 (PDF) 株式会社ミズ
- ^ a b c 溝上薬品(株)Forest PEDIA、2021年9月9日閲覧。
- ^ a b 沿革株式会社ミズ
- ^ “日本で初めて園のカリキュラムに哲学対話を導入。3歳から6年生まで取り組んできた子どもたちの哲学対話「こども哲学」の様子の映像を公開。”. PR TIMES (2021年6月25日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ “佐賀の薬局運営の高齢者向け複合施設が特別賞 コンビニ健診で受診率向上にも貢献”. 佐賀経済新聞 (2016年6月21日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ “【健康づくりは幸せづくり】株式会社ミズ 社会や人の役に立つことを最優先に”. SankeiBiz (2015年10月31日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ a b “株式会社ミズとローソンが業務提携”. ローソン (2013年12月9日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ “PUDO、佐賀の薬局で処方せん医薬品受渡しサービス”. LOGISTICS TODAY (2021年3月22日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ “株式会社ミズ 様 2020-21ダイヤモンドパートナー締結のお知らせ”. 佐賀バルーナーズ (2020年10月1日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ 株式会社ミズをえるぼし「三つ星」に認定 (PDF) 厚生労働省 佐賀労働局(2020年10月12日)、2021年9月9日閲覧。
- ^ a b “サザビーリーグと薬局チェーン企業のミズが合弁会社設立「薬のいらないくらしを提案する薬局」を展開するヘルスケア事業を協業でスタート”. PR TIMES (2018年11月21日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ “サザビーリーグとミズの共同出資による新会社イエロー アリーが解散、"薬のいらないくらしを提案する薬局"の事業化は白紙に”. Fashionsnap.com (2019年3月1日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ “佐賀市と「健康づくり推進に向けた事業連携に関する協定」締結”. ローソン (2014年7月16日). 2021年9月9日閲覧。
- ^ 『株式会社ミズが運営する化粧品専門店「東京小町」事業譲受のお知らせ ~@cosme、首都圏大型商業施設における顧客接点を強化~』(プレスリリース)アイスタイル、2022年8月15日 。2022年8月18日閲覧。
外部リンク
[編集]- ミズ 溝上薬局
- ミズ 溝上薬局(公式ページ) (mizokami.pharmacy) - Facebook
- 漢方みず堂
- 東京小町