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滝野川 (東京都北区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 北区 > 滝野川
滝野川
町丁
滝野川のスカイライン
地図北緯35度44分54秒 東経139度43分46秒 / 北緯35.748414度 東経139.729522度 / 35.748414; 139.729522
座標位置:都立王子総合高校付近
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京
特別区 北区
地区 滝野川地区
人口情報2023年(令和5年)1月1日現在[1]
 人口 34,688 人
 世帯数 19,985 世帯
面積[2]
  1.416375744 km²
人口密度 24490.68 人/km²
郵便番号 114-0023[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 練馬
ウィキポータル 日本の町・字
東京都の旗 ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
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滝野川(たきのがわ)は、東京都北区町名。現行行政地名は滝野川一丁目から滝野川七丁目。全域が住居表示実施済み区域。

地理

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音無親水公園
歌川広重名所江戸百景』より、088番『王子滝の川』
魚屋北渓 『得吉方廼滝 滝の川紅葉』
高橋由一『滝之川紅葉』 1876年(明治9年)頃

滝野川地区の西部に位置し、豊島区上池袋西巣鴨)・板橋区板橋)との区境に当たる。全体的に南側が旧谷端川流域、北側が石神井川流域で谷になっており、中山道を境に南北になだらかに低くなっていく地形である。王子駅板橋駅西巣鴨駅に囲まれた北区南部の地域である。東端は都電荒川線西ヶ原四丁目電停付近 - 飛鳥山電停の区間で、都電荒川線東側の通りを境に西ケ原、西端は南側より旧谷端川を境に豊島区上池袋埼京線板橋駅 - 北養護学校の辺りで板橋区板橋、南端は概ね南側から滝野川七丁目交差点南側 - 西巣鴨交差点の区間で明治通り、西巣鴨体育場のある道路を境界に豊島区西巣鴨、北端は概ね石神井川を挟んで十条台王子本町、明治通りと本郷通りを境界に王子と接する。ただし、4丁目のみ石神井川の北側になる。滝野川警察署(所在地:西ケ原)・滝野川消防署 (所在地:西ケ原)の管轄内に当たる。

滝野川は石神井川下流での別名でもある。かつては石神井川はこの付近で渓谷となって蛇行しており、流れも急なため、「滝のような川」であることから滝野川と呼ばれるようになった。また周囲には滝もあるほか紅葉の名所として多くの絵画などにも描かれるほど有名であった[5]

広域地名

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北区の成り立ちから、同区は滝野川を含む以下の地域を総じて滝野川地区と呼称している。

  • 滝野川西地区:旧滝野川区の内、JR東日本京浜東北線より西の区域
  • 滝野川東地区:旧滝野川区の内、JR東日本京浜東北線より東の区域

河川

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地価

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住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、滝野川2-54-14の地点で49万6000円/m2、滝野川5-6-4の地点で104万円/m2となっている[6]

歴史

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1889年明治22年)の町村制施行時点における北豊島郡滝野川村(1913年に町制施行し滝野川町へ)大字滝野川および大字下十条が現在の滝野川1-7丁目の始祖である。滝野川町は1932年昭和7年)に東京市へ編入され滝野川区へ移行し、この時大字滝野川と大字下十条は統合され滝野川町となる。1947年(昭和22年)に滝野川区は王子区と合併し北区が成立。その後1953年(昭和28年)に町名整理により滝野川町は滝野川一丁目から七丁目に再編された。

1964年住居表示が施行され、滝野川一丁目から六丁目までの区域がそのまま継承され改めて滝野川一丁目から六丁目が成立。1968年に残りの滝野川七丁目にも住居表示が施行され現在に至る。

また、紙幣印刷工場があったことも有名である。

地名の由来

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石神井川板橋区加賀付近から川底を深くして渓谷状となり、水流も急であったことから「滝野川」と呼んだことに因む[7]

町名の変遷

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実施後 実施年月日 実施前
滝野川一丁目 1964年(昭和39年)11月1日 滝野川一丁目
滝野川二丁目 滝野川二丁目
滝野川三丁目 滝野川三丁目
滝野川四丁目 滝野川四丁目
滝野川五丁目 滝野川五丁目
滝野川六丁目 滝野川六丁目
滝野川七丁目 1968年(昭和43年)2月1日 滝野川七丁目

史跡

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世帯数と人口

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2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
滝野川一丁目 3,345世帯 5,911人
滝野川二丁目 2,474世帯 4,653人
滝野川三丁目 3,390世帯 5,980人
滝野川四丁目 1,130世帯 1,914人
滝野川五丁目 1,926世帯 3,142人
滝野川六丁目 3,951世帯 6,968人
滝野川七丁目 3,769世帯 6,120人
19,985世帯 34,688人

人口の変遷

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国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[8]
32,703
2000年(平成12年)[9]
32,017
2005年(平成17年)[10]
31,738
2010年(平成22年)[11]
33,447
2015年(平成27年)[12]
34,285
2020年(令和2年)[13]
35,186

世帯数の変遷

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国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[8]
14,527
2000年(平成12年)[9]
15,170
2005年(平成17年)[10]
15,664
2010年(平成22年)[11]
17,406
2015年(平成27年)[12]
18,009
2020年(令和2年)[13]
18,952

学区

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区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2023年10月時点)[14][15]

丁目 番地 小学校 中学校
滝野川一丁目 87~93番 北区立滝野川第二小学校 北区立滝野川紅葉中学校
1〜86番 北区立滝野川第三小学校
滝野川二丁目 全域
滝野川三丁目 85〜88番
1〜23番 北区立滝野川第二小学校
24〜84番 北区立滝野川もみじ小学校
滝野川四丁目 3〜34番
1番 北区立王子第二小学校
滝野川五丁目 6〜58番 北区立滝野川もみじ小学校
1〜5番 北区立滝野川第二小学校
滝野川六丁目 1〜32番
34〜44番
33番
45〜86番
北区立谷端小学校
滝野川七丁目 1〜24番
25〜51番 北区立滝野川第二小学校

交通

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鉄道

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バス

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  • 都営バス深夜02 滝野川二丁目 / 滝野川三丁目
  • 都営バス王40甲 滝野川二丁目 / 滝野川三丁目
  • 都営バス王55 滝野川二丁目 / 滝野川三丁目
  • 都営バス草64 滝野川二丁目 / 滝野川三丁目

道路

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首都高速道路・出入口

事業所

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2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[16]

丁目 事業所数 従業員数
滝野川一丁目 163事業所 1,192人
滝野川二丁目 94事業所 984人
滝野川三丁目 110事業所 1,001人
滝野川四丁目 28事業所 261人
滝野川五丁目 83事業所 1,250人
滝野川六丁目 240事業所 2,031人
滝野川七丁目 332事業所 2,901人
1,050事業所 9,620人

事業者数の変遷

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経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[17]
1,102
2021年(令和3年)[16]
1,050

従業員数の変遷

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経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[17]
9,019
2021年(令和3年)[16]
9,620

施設

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公園

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  • 北谷端公園
  • 南谷端公園
  • 醸造試験所跡地公園

施設

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  • 醸造試験所醸造指導室

企業

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教育機関

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都立王子総合高等学校

宗教施設

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かつて存在した施設

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その他

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日本郵便

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脚注

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  1. ^ a b 住民基本台帳による東京都の世帯と人口(町丁別・年齢別)  令和5年1月” (CSV). 東京都 (2023年4月6日). 2023年12月17日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2024年1月2日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 滝野川の郵便番号”. 日本郵便. 2023年11月17日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 王子・滝野川 (おうじ・たきのがわ) 錦絵でたのしむ江戸の名所 国立国会図書館
  6. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2024年9月21日閲覧。
  7. ^ 音無さくら緑地公園内にある「音無渓谷」案内板より。
  8. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  14. ^ 小学校通学区域一覧”. 北区 (2023年10月27日). 2024年1月2日閲覧。
  15. ^ 中学校通学区域一覧”. 北区 (2023年10月27日). 2024年1月2日閲覧。
  16. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  17. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  18. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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