コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

神谷 (東京都北区)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 北区 > 神谷
神谷
町丁
赤羽警察署
地図北緯35度46分20秒 東経139度43分46秒 / 北緯35.772106度 東経139.729417度 / 35.772106; 139.729417
座標位置:北区立神谷小学校付近
日本の旗 日本
都道府県 東京都の旗 東京
特別区 北区
地区 赤羽地区
人口情報2023年(令和5年)1月1日現在[1]
 人口 16,109 人
 世帯数 9,229 世帯
面積[2]
  0.769285223 km²
人口密度 20940.22 人/km²
郵便番号 115-0043[3]
市外局番 03(東京MA[4]
ナンバープレート 練馬
ウィキポータル 日本の町・字
東京都の旗 ウィキポータル 東京都
ウィキプロジェクト 日本の町・字
テンプレートを表示

神谷(かみや)は、東京都北区町名。現行行政地名は神谷一丁目から神谷三丁目。住居表示実施済み区域である。郵便番号は115-0043。

地理

[編集]

東京都北区の北東部にあり、北は志茂と、西は赤羽南および東十条と、南は東十条および王子と、そして東は隅田川を挟んで足立区新田と接している。隅田川沿岸の低地に位置しており、目立った坂道はなくほぼ平坦である。以前は工場が隅田川沿いの土地を占めていたが、現在では1社を除いて撤退し、跡地には警察署商業施設企業の流通拠点が入っている。

地価

[編集]

住宅地の地価は、2024年令和6年)1月1日公示地価によれば、神谷3-27-12の地点で45万9000円/m2となっている[5]

歴史

[編集]

地名の由来

[編集]

元々「かみや」ではなく「かにわ(は)」と呼ばれる地域だった。旗本文書には「賀仁和村」「加仁波之郷」と表記されており、江戸時代には「神谷」で「かにわ」と読ませることが多かった[注釈 1]隅田川あるいは荒川で蟹が捕れたことから蟹庭(かにわ)と呼ばれていたというのが通説である。曲亭馬琴は『兎園小説』や』『曲亭雑記』において、旧名梶原新田の「梶原」が「かぢはら」→「かぢは」→「かには」と転訛したものだと考察する。『南総里見八犬伝』において、犬塚信乃村雨をすり替えられたのもこの地(「神宮」と書いて「かにわ」と読ませている)から小舟で釣りに行った際であった。1926年(大正15年)に王子電気軌道神谷橋駅が「かみやばし」の読みで設置されたことを契機に、読みも「かみや」に移行した。

沿革

[編集]

世帯数と人口

[編集]

2023年(令和5年)1月1日現在(東京都発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
神谷一丁目 3,385世帯 5,985人
神谷二丁目 2,620世帯 4,532人
神谷三丁目 3,224世帯 5,592人
9,229世帯 16,109人

人口の変遷

[編集]

国勢調査による人口の推移。

人口推移
人口
1995年(平成7年)[8]
14,463
2000年(平成12年)[9]
14,677
2005年(平成17年)[10]
14,912
2010年(平成22年)[11]
14,958
2015年(平成27年)[12]
15,333
2020年(令和2年)[13]
16,382

世帯数の変遷

[編集]

国勢調査による世帯数の推移。

世帯数推移
世帯数
1995年(平成7年)[8]
6,269
2000年(平成12年)[9]
6,703
2005年(平成17年)[10]
7,113
2010年(平成22年)[11]
7,466
2015年(平成27年)[12]
7,734
2020年(令和2年)[13]
8,763

学区

[編集]

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2024年度以降)[14][15]

丁目 番地 小学校 中学校
神谷一丁目 全域 北区立都の北学園
神谷二丁目 全域
神谷三丁目 全域

事業所

[編集]

2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[16]

丁目 事業所数 従業員数
神谷一丁目 89事業所 613人
神谷二丁目 137事業所 1,097人
神谷三丁目 120事業所 3,345人
346事業所 5,055人

事業者数の変遷

[編集]

経済センサスによる事業所数の推移。

事業者数推移
事業者数
2016年(平成28年)[17]
392
2021年(令和3年)[16]
346

従業員数の変遷

[編集]

経済センサスによる従業員数の推移。

従業員数推移
従業員数
2016年(平成28年)[17]
4,160
2021年(令和3年)[16]
5,055

交通

[編集]

町内に鉄道の駅はないが、北西にJR東日本赤羽駅、南西にJR東日本の東十条駅、北東に東京メトロ南北線志茂駅、南東に東京メトロ南北線の王子神谷駅があり、いずれかの駅から徒歩15分の圏内である。また、北本通り(国道122号)が南北に、環七通りが東西に通り抜けていて、隣接する東十条を走るバスも含めると町内のほとんどがいずれかのバス停から徒歩数分の圏内となっている。

鉄道

[編集]

東京メトロ南北線が縦断しているが、町内に駅はない。

最寄駅

バス

[編集]

水上バス

[編集]

道路

[編集]
首都高速道路

町内に首都高速道路は走っていない。周辺のランプは川口線鹿浜橋出入口中央環状線王子北出入口5号池袋線板橋本町出入口

一般道路

施設

[編集]

都施設

[編集]

区施設

[編集]
  • 王子公園(北運動公園)
  • 神谷公園
  • 神谷南公園
  • 北運動公園陸上競技場
  • 北区立神谷体育館
  • 北区役所赤羽区民事務所神谷分室
  • 北区神谷区民センター
  • 北区立神谷図書館

教育施設

[編集]

保育園

[編集]
  • 神谷保育園
  • 北区立神谷北つぼみ保育園

寺社

[編集]

金融機関

[編集]
  • 北神谷郵便局

医療機関

[編集]
  • 神谷病院
  • 吉利クリニック

商業施設

[編集]

集合住宅

[編集]
  • 都営神谷二丁目アパート
  • 都営神谷三丁目アパート
  • 都営神谷三丁目第2アパート
  • 都営神谷三丁目第3アパート
  • UR 神谷堀公園ハイツ
  • UR アーベイン神谷

その他

[編集]

日本郵便

[編集]

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 新編武蔵風土記稿』には「カニハ」と記述されている[6]

出典

[編集]
  1. ^ a b 住民基本台帳による東京都の世帯と人口(町丁別・年齢別)  令和5年1月” (CSV). 東京都 (2023年4月6日). 2023年12月17日閲覧。 “(ファイル元のページ)(CC-BY-4.0)
  2. ^ 『国勢調査町丁・字等別境界データセット』(CODH作成)”. CODH. 2024年1月2日閲覧。(CC-BY-4.0)
  3. ^ a b 神谷の郵便番号”. 日本郵便. 2023年11月17日閲覧。
  4. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2019年6月24日閲覧。
  5. ^ 国土交通省 不動産情報ライブラリ”. 国土交通省. 2024年9月21日閲覧。
  6. ^ 新編武蔵風土記稿 神谷村.
  7. ^ a b c 北区飛鳥山博物館.
  8. ^ a b 平成7年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年3月28日). 2019年8月16日閲覧。
  9. ^ a b 平成12年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年5月30日). 2019年8月16日閲覧。
  10. ^ a b 平成17年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2014年6月27日). 2019年8月16日閲覧。
  11. ^ a b 平成22年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2012年1月20日). 2019年8月16日閲覧。
  12. ^ a b 平成27年国勢調査の調査結果(e-Stat) - 男女別人口及び世帯数 -町丁・字等”. 総務省統計局 (2017年1月27日). 2019年8月16日閲覧。
  13. ^ a b 令和2年国勢調査の調査結果(e-Stat) -男女別人口,外国人人口及び世帯数-町丁・字等”. 総務省統計局 (2022年2月10日). 2022年2月20日閲覧。
  14. ^ 小学校通学区域一覧”. 北区 (2023年10月27日). 2024年1月2日閲覧。
  15. ^ 中学校通学区域一覧”. 北区 (2023年10月27日). 2024年1月2日閲覧。
  16. ^ a b c 経済センサス‐活動調査 / 令和3年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 事業所数、従業者数(町丁・大字別結果)”. 総務省統計局 (2023年6月27日). 2023年9月15日閲覧。
  17. ^ a b 経済センサス‐活動調査 / 平成28年経済センサス‐活動調査 / 事業所に関する集計 産業横断的集計 都道府県別結果”. 総務省統計局 (2018年6月28日). 2019年10月23日閲覧。
  18. ^ 郵便番号簿 2022年度版” (PDF). 日本郵便. 2023年10月28日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 「神谷村」『新編武蔵風土記稿』 巻ノ17豊島郡ノ9、内務省地理局、1884年6月。NDLJP:763977/97 
  • 明治時代の年表”. 北区飛鳥山博物館 (2020年4月30日). 2020年11月11日閲覧。

外部リンク

[編集]