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ジョーカプチーノ

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ジョーカプチーノ
2009年5月10日 東京競馬場
欧字表記 Jo Cappuccino
品種 サラブレッド
性別
毛色 芦毛
生誕 2006年4月11日(18歳)
登録日 2008年7月9日
抹消日 2012年6月2日[1]
マンハッタンカフェ
ジョープシケ
母の父 フサイチコンコルド
生国 日本の旗 日本北海道浦河町
生産者 ハッピーネモファーム
馬主 上田けい子
調教師 中竹和也栗東
厩務員 坪田健[2]
競走成績
生涯成績 23戦6勝
獲得賞金 3億0220万1000円
勝ち鞍
GI NHKマイルカップ 2009年
GIII ファルコンS 2009年
GIII シルクロードS 2011年
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第14回NHKマイルカップ
(左:レッドスパーダ、右:ジョーカプチーノ)

ジョーカプチーノJo Cappuccino )は、日本中央競馬会 (JRA) に登録されていた競走馬である。馬名の意味は冠名の「ジョー」とコーヒーの飲み方の1つである「カプチーノ」を組み合わせたものである。主な勝ち鞍は、2009年NHKマイルカップ

経歴

2歳(2008年)

競走馬デビュー戦は9月13日札幌競馬場で行われたダートメイクデビュー札幌で、武豊が騎乗して単勝1.5倍の1番人気に支持された。レースではスタートから逃げ進んだが2番人気のナムラカイシュウに抜かれ、同馬のレコードタイム[注釈 1]の前に3馬身半差で敗れて2着だった。レース後も北海道に滞在、2戦目となる9月27日未勝利戦では三浦皇成に乗り替わり単勝1.1倍の圧倒的1番人気に支持されたが、馬体重をマイナス14kgと大きく減らし4着という結果に終わった。

レース後は一旦休養し、その後12月21日に阪神競馬場で行われた未勝利戦にミルコ・デムーロに乗り替わり単勝1.3倍の1番人気に支持されて出走した。今度は馬体重をプラス22kgと増加、レースではシルクメビウスに2馬身半差で敗れてまたもや2着だった。結局2歳時は3戦してすべて1番人気に支持されたが断然人気を裏切って勝利できずに終わった。

3歳(2009年)

3歳となっての初戦は、1月11日中京競馬場で行われた未勝利戦に中舘英二を新たに鞍上に迎えて単勝1.3倍の1番人気で出走した。レースではスタートから逃げて最後の直線で追い上げてきたローレルセラヴィを半馬身差で抑えて逃げ切り勝ちを収め、デビュー4戦目にして初勝利を挙げた[注釈 2]。初勝利後は1月31日東京競馬場で行われた初の芝戦となるクロッカスステークスに格上挑戦で出走した。鞍上は引き続き中舘が騎乗となり、不良馬場の中、馬体重をマイナス14kgと減らし7番人気での出走で7着という結果に終わった。

続く2月28日小倉競馬場で行われた自己条件の萌黄賞(500万下)では、中舘が同じく出走馬であるコリコパットに騎乗するために新たに藤岡康太を鞍上に迎えて4番人気に支持された。レースではスタートから逃げの体勢で進み、最後の直線に入ってもリードを保ち2着のブライドルアップに1馬身半差をつけて勝利し、オープン馬となった。オープン初戦は、重賞競走初挑戦となる3月21日ファルコンステークスに引き続き藤岡康太が騎乗して4番人気で出走した。レースではこれまでのレーススタイルだった逃げの戦法をとらずに中団からレースを進め最後の直線で伸び脚を見せてカツヨトワイニングに半馬身差をつけて勝利し、2連勝で重賞競走初勝利を挙げた[注釈 3]。続く4月11日に行われたニュージーランドトロフィーでは松岡正海が初騎乗して3番人気に支持されたがレースではクロッカスステークスで対戦したサンカルロに再び敗れて連勝が2で止まったものの3着に入り、NHKマイルカップへの優先出走権を獲得した。

そして迎えた5月10日のGI競走初挑戦となったNHKマイルカップは、2走ぶりに藤岡康太が騎乗して10番人気で出走した。レースでは、スタート直後から馬群を離して逃げるゲットフルマークスを前に見て単独2番手を追走し、最後の直線残り300メートル付近で先頭に立つとそのまま押し切り、1分32秒4のレースレコードを記録してのGI競走初勝利を挙げた[注釈 4]

変則二冠を目指して5月31日東京優駿(日本ダービー)に7番人気で出走。大雨が降る不良馬場の中、前半の1000mを59.9秒というハイペースで逃げるが、4コーナー手前で失速し17着のアイアンルックから3.4秒離された最下位となった。その後は年内復帰に向けて調整を続けていたが、脚部不安を発症。出走をせず終わっている。

4歳(2010年)

1年5ヶ月ぶりの実戦となったスワンステークスはスタートからハナを奪ったが、直線でマルカフェニックスショウナンアルバに捕まり3着に敗れた。続く11月21日マイルチャンピオンシップではスタートから速い流れで逃げるも直線で一杯になり9着に敗れた。12月11日のラピスラズリステークスではハナを奪ってそのまま逃げきり、NHKマイルカップ以来の約1年7カ月ぶりの勝利を飾った。

5歳(2011年)

年明け初戦となった1月29日シルクロードステークスでは、スタートでやや出遅れ、道中中団後ろ11番手で待機するも、直線で外から一気に伸びて勝利。NHKマイルカップ以来となる重賞3勝目を挙げた。3月27日高松宮記念では1番人気に推された。好スタートから先行したが、3コーナー付近でダッシャーゴーゴーに前に入られて進路を妨害される不利を受けたため位置取りを下げ、中団前目からのレースとなった。4コーナーもそのままの位置取りで回り、直線では外に持ち出したが伸びを欠き10着に終わった。5月14日京王杯スプリングカップでは2番手追走から逃げるシルポートに食い下がったが外から猛追したストロングリターンにかわされ3着。6月5日安田記念では2番手で競馬を進めたが直線で伸び切れず5着。8月28日キーンランドカップでは中団追走も直線で伸び脚を欠き9着に敗れた。さらにはレース当日の暑さで体調を崩したため、秋の最大目標だったスプリンターズステークスを回避した[3]。その後10月29日スワンステークスでは先行し直線で後続を突き放しにかかるがゴール前でリディルにかわされ2着。11月26日京阪杯では道中2番手を追走したが直線で失速し6着に敗れた。

6歳(2012年)

初戦となった3月3日オーシャンステークスでは後方から脚を伸ばすが5着。3月25日の高松宮記念は中団待機も直線で伸びを欠き11着に敗れる。その後5月12日京王杯スプリングカップでは2〜3番手で追走するも直線で脚色を失い11着に終わった。6月2日付けで競走馬登録を抹消、優駿スタリオンステーション種牡馬となった[4]

種牡馬時代

初年度から三年目まで種付け数は28頭・16頭・14頭と少なく、競走馬登録も16頭・11頭・10頭と少なかった[5]。初年度産駒16頭が2016年からデビュー。6月の新馬戦でマイネルバールマンが勝利して産駒JRA初勝利を挙げた[6]。同馬が年末のオープンのクリスマスローズステークスに勝利。更に翌2017年にはジョーストリクトリがGIIニュージーランドトロフィーに勝利。2018年2月現在で16頭のうち12頭が勝ち上がるという高い勝ち上がり率を見せている[5]。2016年からはビッグレッドファームで繋養され種付け数は54頭と大幅に増加、ジョーストリクトリらの活躍を受けて2017年には更に倍増して103頭と100頭の大台に乗せた[5]

グレード制重賞優勝馬

地方重賞優勝馬

  • サイダイゲンカイ(2020年栄冠賞

競走成績

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量 1着馬(2着馬)
2008.09.13 札幌 2歳新馬 ダ1700m(良) 13 6 8 01.5(01人) 02着 1:47.4 (38.3) -0.6 武豊 54Kg ナムラカイシュウ
0000.09.27 札幌 2歳未勝利 ダ1700m(良) 13 8 12 01.1(01人) 04着 1:48.7 (39.2) -0.8 三浦皇成 53Kg イーサンヘモス
0000.12.21 阪神 2歳未勝利 ダ1400m(良) 16 5 10 01.6(01人) 02着 1:25.2 (37.4) -0.4 M.デムーロ 55Kg シルクメビウス
2009.01.11 中京 3歳未勝利 ダ1700m(良) 14 2 2 01.3(01人) 01着 1:47.3 (38.1) -0.1 中舘英二 56Kg (ローレルセラヴィ)
0000.01.31 東京 クロッカスS OP 芝1400m(不) 13 8 13 19.2(07人) 07着 1:26.1 (37.8) -1.1 中舘英二 56Kg サンカルロ
0000.02.28 小倉 萌黄賞 500万下 芝1200m(稍) 18 1 2 08.8(04人) 01着 1:08.9 (35.6) -0.2 藤岡康太 56Kg (ブライドルアップ)
0000.03.21 中京 ファルコンS GIII 芝1200m(良) 18 6 11 09.4(04人) 01着 1:08.9 (34.8) -0.0 藤岡康太 56Kg (カツヨトワイニング)
0000.04.11 中山 ニュージーランドT GII 芝1600m(良) 16 2 3 07.7(03人) 03着 1:34.1 (35.5) -0.3 松岡正海 56Kg サンカルロ
0000.05.10 東京 NHKマイルC GI 芝1600m(良) 18 2 3 39.8(10人) 01着 1:32.4 (34.7) -0.3 藤岡康太 57Kg レッドスパーダ
0000.05.31 東京 東京優駿 JpnI 芝2400m(不) 18 5 9 21.1(07人) 18着 2:43.0 (49.0) -9.3 藤岡康太 57Kg ロジユニヴァース
2010.10.30 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 14 3 4 24.0(10人) 03着 1:21.2 (34.9) -0.2 藤岡康太 58Kg マルカフェニックス
0000.11.21 京都 マイルCS GI 芝1600m(良) 18 3 6 15.6(07人) 09着 1:32.4 (35.7) -0.6 藤岡康太 57Kg エーシンフォワード
0000.12.11 中山 ラピスラズリS OP 芝1200m(良) 14 4 6 01.7(01人) 01着 1:07.3 (34.1) -0.2 吉田豊 57Kg (ベストロケーション)
2011.01.29 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(良) 16 5 9 02.2(01人) 01着 1:08.2 (32.6) -0.1 藤岡康太 58Kg アーバニティ
0000.03.27 阪神 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 16 3 5 02.8(01人) 10着 1:08.9 (34.7) -1.0 藤岡康太 57Kg キンシャサノキセキ
0000.05.14 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 17 4 7 04.0(02人) 03着 1:20.2 (33.5) -0.0 福永祐一 58Kg ストロングリターン
0000.06.05 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 8 16 18.0(06人) 05着 1:32.1 (34.9) -0.1 福永祐一 58Kg リアルインパクト
0000.08.28 札幌 キーンランドC GIII 芝1200m(良) 16 8 15 03.3(02人) 09着 1:09.6 (36.3) -1.0 福永祐一 56Kg カレンチャン
0000.10.29 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 18 5 10 07.0(03人) 02着 1:19.6 (34.3) -0.2 福永祐一 58Kg リディル
0000.11.26 京都 京阪杯 GIII 芝1200m(良) 15 5 9 03.4(02人) 06着 1:08.6 (34.0) -0.5 C.ルメール 58Kg ロードカナロア
2012.03.03 中山 オーシャンS GIII 芝1200m(重) 16 1 1 08.7(03人) 05着 1:09.5 (35.2) -0.3 内田博幸 57Kg ワンカラット
0000.03.25 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 18 8 16 13.1(04人) 11着 1:11.0 (35.6) -0.7 内田博幸 57Kg カレンチャン
0000.05.12 東京 京王杯SC GII 芝1400m(良) 15 6 11 06.3(03人) 11着 1:20.9 (34.8) -0.8 藤岡康太 57Kg サダムパテック

血統表

ジョーカプチーノ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 サンデーサイレンス系
[§ 2]

マンハッタンカフェ
1998 青鹿毛
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
*サトルチェンジ
Subtle Change
1988 黒鹿毛
Law Society Alleged
Bold Bikini
Santa Luciana Luciano
Suleika

ジョープシケ
2000 芦毛
フサイチコンコルド
1993 鹿毛
Caerleon Nijinsky II
Foreseer
*バレークイーン Sadler's Wells
Sun Princess
母の母
ジョーユーチャリス
1988 芦毛
トウショウボーイ *テスコボーイ
*ソシアルバターフライ
ジョーバブーン *フォルティノ
ハードゲイ
母系(F-No.) スピンドル系(FN:2-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer5・5(母内) [§ 4]
出典
  1. ^ JBISサーチ ジョーカプチーノ 5代血統表2017年9月7日閲覧。
  2. ^ 競馬ラボ ジョーカプチーノの血統データ2020年1月12日閲覧。
  3. ^ JBISサーチ ジョーカプチーノ 5代血統表2017年9月7日閲覧。
  4. ^ JBISサーチ ジョーカプチーノ 5代血統表2017年9月7日閲覧。


主な近親

脚注

注釈

  1. ^ 開催は2歳ダート1700メートル、記録は1分46秒8。
  2. ^ この勝利は生産牧場にとっては生産馬の中央競馬初勝利となった。
  3. ^ この勝利は鞍上の藤岡康太中竹和也厩舎、生産牧場にとっても重賞競走初勝利となり馬主にとっては9年ぶりの重賞競走勝利、母の父フサイチコンコルドにとってはブルードメアサイアーとして産駒の重賞競走初勝利となった。
  4. ^ この勝利は鞍上の藤岡康太、中竹和也厩舎、生産牧場、馬主にとってもGI競走初勝利となり、父マンハッタンカフェにとっては産駒の、母の父フサイチコンコルドにとってはブルードメアサイアーとして産駒のGI競走初勝利となった。

出典

外部リンク