コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「越百山」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
周辺の山: direction
項目の整理と追加
タグ: サイズの大幅な増減
1行目: 1行目:
{{Infobox 山
{{Infobox 山
|名称=越百山
|名称=越百山
|画像=[[File:Kosumoyama from Sengairei 1995-8-16.jpg|300px]]<br/><small>仙涯嶺から望む越百山</small>
|画像=[[ファイル:Kosumoyama from Sengairei 1995-8-16.jpg|300px]]<br/><small>仙涯嶺から望む'''越百山'''</small>
|標高=2,613.<small>24</small><ref name="kijyun">{{Cite web |url=http://sokuseikagis1.gsi.go.jp/ |title=基準点成果等閲覧サービス |publisher=[[国土地理院]] |accessdate=2012-06-21}}</ref>
|標高=2,613.<small>24</small>
|座標={{ウィキ座標2段度分秒|35|40|46|N|137|48|12|E}}
|座標={{ウィキ座標2段度分秒|35|40|46|N|137|48|12|E|region:JP_type:mountain|display=inline,title}}<ref name="kokudo">{{Cite web |url=http://www.gsi.go.jp/KOKUJYOHO/MOUNTAIN/mountain.html |title=日本の主な山岳標高(長野県) |publisher=国土地理院 |accessdate=2012-06-21}}</ref>
|所在地=[[長野県]][[上伊那郡]][[飯島町]]、<br />[[木曾郡]][[大桑村]]
|所在地={{JPN}}<br />[[長野県]][[上伊那郡]][[飯島町]]、<br />[[木曾郡]][[大桑村]]
|山系=[[木曽山脈|中央アルプス]]
|山系=[[木曽山脈|木曽山脈(中央アルプス]]
|種類 = [[褶曲]]・[[隆起]]
|初登頂=<!-- 不明 -->
|地図={{Embedmap|137.8033|35.6794|300}}越百山の位置{{日本の位置情報|35|40|46|137|48|12|越百山|35.6794,137.8033|越百山}}
}}
}}
{{mapplot|137.8033|35.6794|越百山の位置図}}
'''越百山'''(こすもやま)は、[[長野県]]の[[木曽山脈]](中央アルプス)にある[[標高]]2,613[[メートル|m]]の[[山]]。北には[[南駒ヶ岳]]、南は[[奥念丈岳]]へと続く木曽山脈の主稜線上にある。[[日本三百名山]]に選定されている。


'''越百山'''(こすもやま)は、[[長野県]][[上伊那郡]][[飯島町]]と[[木曾郡]][[大桑村]]にまたがる[[標高]]2,613 [[メートル|m]]の[[山]]。北には[[南駒ヶ岳]]、南は[[奥念丈岳]]へと続く[[木曽山脈]](中央アルプス)南部の主稜線上にある。別名が越百岳(こすもだけ)<ref name="新日本山岳誌 (2005)、990頁">[[#新日本山岳誌|新日本山岳誌 (2005)、990頁]]</ref><ref name="コンサイス日本山名辞典 (1992)、203-204頁">[[#コンサイス日本山名辞典|コンサイス日本山名辞典 (1992)、203-204頁]]</ref>。
== 登山道 ==
越百山へ登るには、多くの峰(例えとして百もの峰)を越えていかないとたどり着けないということから、この名が付いたという。
木曽山脈主稜線の縦走路の他に、伊那側と木曽側の双方からの[[登山道]]がある。[[1992年]]([[平成]]4年)に、大桑村が越百避難小屋の隣に[[越百小屋]]を建設し、入山者が増えている。山頂には、大きな[[花崗岩]]の岩と三等[[三角点]]がある。山頂付近は、[[森林限界]]の[[ハイマツ]]帯で、[[高山植物]]が見られる。


== 概要 ==
==== 中央アルプス縦走ルート ====
周辺の木曽山脈の山域は[[1951年]]([[昭和]]26年)[[11月22日]]に長野県の[[中央アルプス県立自然公園]]に指定された<ref name="nagano">{{Cite web |url=http://www.pref.nagano.lg.jp/xtihou/simoina/kankyou/img/02_01shizenkouen/H18itizu.pdf |title=長野県の自然公園・県自然環境保全地域等の位置 |publisher=長野県 |date=2009-04-01 |format=PDF |accessdate=2012-06-21}}</ref>。山頂の南にある南越百山(標高2,569 m)から北側が[[森林限界|高山帯]]で、その南側が[[亜高山帯針葉樹林|亜高山帯]]となる<ref name="コンサイス日本山名辞典 (1992)、203-204頁" />。稜線一帯は[[領家変成帯]]に属し灰白色の伊奈川粗粒[[花崗閃緑岩]]で構成されている<ref name="新日本山岳誌 (2005)、990頁" />。山頂には、大きな花崗岩の岩と三等[[三角点]](点名「越百」)<ref name="kijyun" />がある。山頂付近は風化した砂礫地の森林限界で、[[アオノツガザクラ]]、[[イワツメクサ]]、[[トウヤクリンドウ]]、[[ヒメウスユキソウ]]などの[[高山植物]]が見られる<ref name="新日本山岳誌 (2005)、990頁" />。その下部では針葉樹林に[[ダケカンバ]]などが混じり、林底にはクマザサや亜高山植物が分布している<ref name="新日本山岳誌 (2005)、990頁" />。[[ハイマツ]]に覆われた山の上部はならだかな女性的な山容である<ref name="日本の山1000 (1992)、441頁">[[#日本の山1000|日本の山1000 (1992)、441頁]]</ref>。山頂は見晴らしが良く、東に[[赤石山脈|赤石山脈(南アルプス)]]とその稜線越しに[[富士山]]、周辺の中央アルプスの山々、西に[[白山]]、[[御嶽山 (長野県)|御嶽山]]、[[乗鞍岳]]、[[穂高岳]]などを望むことができる。[[日本三百名山]]<ref>[[#日本三百名山|日本三百名山 (1997)、159頁]]</ref>および[[信州百名山]]のひとつに選定されている。
山頂は、中央アルプスの主稜線にあり南北の縦走ルートとなっている。北から南へ、[[空木岳]] - [[南駒ヶ岳]] - [[仙涯嶺]] - [[越百山]] - [[南越百山]] - [[奥念丈岳]] - [[安平路山]] - [[摺古木山]]などの山が連なっている。中央アルプスの縦走路は北から南越百山までは整備されているが、南越百山より南は[[クマザサ|笹藪]]に覆われて登山道が不明瞭であるため、熟達者でないと立ち入ることはできない。


== 登山 ==
=== 登山道 ===
越百山へ登るには、多くの峰(例えとして百もの峰)を越えていかないとたどり着けないということから、この名が付いたという説がある<ref name="新日本山岳誌 (2005)、990頁" />。木曽山脈主稜線の縦走路の他に、伊那側と木曽側の双方からの[[登山道]]がある。積雪期には稜線で、東の伊那側に雪庇が張り出すことがある<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/haru12/04chuou.htm |title=平成24年 長野県警春山情報 中央アルプス |publisher=長野県警察本部地域課 |accessdate=2012-06-21}}</ref>。

==== 中央アルプス縦走ルート ====
* [[木曽駒ヶ岳]] - [[宝剣岳]] - [[檜尾岳]] - [[熊沢岳]] - [[空木岳]] - [[南駒ヶ岳]] - 仙涯嶺 - [[越百山]] - 南越百山 - [[奥念丈岳]] - [[安平路山]] - [[摺古木山]] - [[大平宿]]
山頂は、中央アルプスの主稜線にあり南北の縦走ルートとなっている<ref name="アルペンガイド (2000)、125-132頁">[[#アルペンガイド|アルペンガイド (2000)、125-132頁]]</ref><ref name="中央アルプスを歩く (2000)、70-78頁">[[#中央アルプスを歩く|中央アルプスを歩く (2000)、70-78頁]]</ref><ref name="アルペンガイド (2000)、150-153頁">[[#アルペンガイド|アルペンガイド (2000)、150-153頁]]</ref><ref name="諸国名山案内 (1994)、98-105頁">[[#諸国名山案内|諸国名山案内 (1994)、98-105頁]]</ref>。北から南へ、空木岳 - 南駒ヶ岳 - 仙涯嶺 - 越百山 - 南越百山 - 奥念丈岳 - 安平路山 - 摺古木山などの山が連なっている。中央アルプスの縦走路は北から南越百山までは整備されているが、南越百山より南は[[昭和]]30年代に大規模に樹木が伐採されてから深い[[クマザサ|笹藪]]に覆われるようになり<ref name="中央アルプス (2004)、76-78頁">[[#中央アルプス (2004)|中央アルプス (2004)、76-78頁]]</ref>、登山ルートが不明瞭であるため熟達者向けのルートとなっている<ref name="アルペンガイド (2000)、150-153頁" /><ref name="tizu">[[#木曽駒・空木岳 中央アルプス|木曽駒・空木岳 中央アルプス (2012)]]</ref>。このため中央アルプスを北から縦走する場合、ヤブ山に近い南越百山から安平路山までのコースを避けて越百山を縦走の終点とする人が多い<ref name="日本の山1000 (1992)、441頁" />。
==== 伊奈川ダムからのルート(越百山新道) ====
==== 伊奈川ダムからのルート(越百山新道) ====
[[ファイル:Gentiana algida in Mount Ontake 2010-08-27.jpg|thumb|right|175px|山頂付近の高山帯には[[トウヤクリンドウ]]などの高山植物が自生している。]]
山頂から西の延びた尾根に[[登山道]]がある。伊奈川ダムの先の今朝沢(けさざわ)林道の福栃(ふくとち)橋に登山口がある。越百山新道は、大桑野路会(おおくわのぼろうかい)により、[[1979年]]([[昭和]]54年)に完成した[[登山道]]である。途中に「下の水場」と「上の水場」と呼ばれる水場がある。「上の水場」から先の登山道は、[[シラビソ]]や[[コメツガ]]などの背の高い[[針葉樹林]]帯で、福栃山の北斜面を巻いた先の福栃山と越百山の鞍部に越百小屋がある。小屋からは北側に南駒ヶ岳を望むことができる。尚本ルートは、[[2007年]](平成19年)[[9月9日]]に、[[NHK総合テレビジョン]]のテレビ番組([[小さな旅]]の『わが道深く誇らしく、中央アルプス越百山』)で放送された。[[国井雅比古]]が越百山に登頂し、その番組の[[ナレーション]]を行っている。
* 伊奈川ダム - 福栃橋登山口 - 下のコル - シャクナゲ尾根 - 上のコル - [[オコジョ]]平 - 七合目(御岳展望台) - 水場分岐 - 越百小屋 - 越百山
山頂から西の延びた遠見尾根に登山道がある<ref name="諸国名山案内 (1994)、98-105頁" /><ref name="アルペンガイド (2000)、118-120頁">[[#アルペンガイド|アルペンガイド (2000)、118-120頁]]</ref>。伊奈川ダムの先の今朝沢(けさざわ)林道の福栃(ふくとち)橋に登山口がある。越百山新道は、大桑野路会(おおくわのぼろうかい)により、[[1979年]]([[昭和]]54年)に完成した登山道である<ref name="アルペンガイド (2000)、118-120頁" />。途中に「下の水場」と「上の水場」と呼ばれる水場がある。「上の水場」から先の登山道は、[[シラビソ]]や[[コメツガ]]などの背の高い[[針葉樹林]]帯で、福栃山の北斜面を巻いた先の福栃山と越百山の鞍部に越百小屋がある。小屋からは北側に南駒ヶ岳を望むことができる。針葉樹林帯では[[イワウチワ]]、[[ゴゼンタチバナ]]、[[シャクナゲ]]、[[トリカブト]]、[[バイカオウレン]]などの花が見られる。[[1992年]]([[平成]]4年)に、大桑村が越百避難小屋の隣に[[越百小屋]]を建設し、入山者が増えている。麓の大桑村では越百山村民登山が行われている。
==== 与田切渓谷からのルート ====
==== 与田切渓谷からのルート ====
* 中小川避難小屋 - 乙女の滝 - 相生の滝高巻き道 - 三段の滝 - カモシカ落し - 飛竜の滝展望地 - 旧避難小屋跡 - 木曽山脈主稜線 - 越百山
[[飯島町]]の[[長野県道220号千人塚公園線]]先の林道に[[中小川避難小屋]]がある。その先に中小川沿いの与田切渓谷の登山道がある。越百山と南越百山との鞍部で、木曽山脈の主稜線の縦走路に合流する。
[[飯島町]]の[[長野県道220号千人塚公園線]]先の林道に中小川避難小屋がある。周辺には「シオジ平自然園」がある。その先に中小川沿いの与田切渓谷の登山道がある<ref name="諸国名山案内 (1994)、98-105頁" /><ref name="アルペンガイド (2000)、121-124頁">[[#アルペンガイド|アルペンガイド (2000)、121-124頁]]</ref>。このルートは[[大正]]時代に麓の青年会により開拓が行われた<ref name="中央アルプス (2004)、73-75頁">[[#中央アルプス (2004)|中央アルプス (2004)、73-75頁]]</ref>。カモシカ落し<ref name="新日本山岳誌 (2005)、990頁" />と呼ばれる難所などには、梯子や鎖が設置されている。越百山と南越百山との鞍部の木曽山脈の主稜線の縦走路に合流する。


== 周辺の山小屋 ==
=== 周辺の山小屋 ===
中央アルプスの有人の[[山小屋]]は、完全予約制となっている。駒ヶ岳頂上山荘にのみ[[キャンプ]]指定地がある。
中央アルプスの有人の[[山小屋]]は、完全予約制となっている。駒ヶ岳頂上山荘にのみ[[キャンプ]]指定地がある。最寄りの山小屋は越百小屋である<ref name="tizu" /><ref>{{Cite book|和書 |year=2010 |month=12 |title=山と溪谷2011年1月号付録(山の便利手帳2011) |publisher=山と溪谷社 |pages=170-171頁、[[ASIN]] B004DPEH6G }}</ref><ref>[[#アルペンガイド|アルペンガイド (2000)、118-120頁]]</ref>。袴腰山と浦川山との鞍部には[[1959年]](昭和34年)に建てられた、旧安平路避難小屋がある<ref>[[#中央アルプス (2000)|中央アルプス (2000)、185-186頁]]</ref>
{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
|-
|-
29行目: 38行目:
!名称
!名称
!所在地
!所在地
![[標高]]<br />([[メートル|m]])
!収容人数
!収容<br />人数
!備考
!備考
|-
|-
|-
|[[File:Suribachikubo-hinangoya 02.jpg|70px]]
|[[File:Suribachikubo-hinangoya 02.jpg|70px]]
|[[摺鉢窪避難小屋]]
|[[摺鉢窪避難小屋]]
|[[摺鉢窪カール]]
|[[摺鉢窪カール]]
|2,560
| 30人
|style="text-align:right;"|30
|無人小屋
|無人小屋
|-
|-
42行目: 52行目:
|[[越百小屋]]
|[[越百小屋]]
|福栃山と越百山<br>との鞍部
|福栃山と越百山<br>との鞍部
|2,340
| 20人
|style="text-align:right;"|30
|
|
|-
|-
|[[File:Gthumb.svg|30px]]
|[[File:Gthumb.svg|30px]]
|[[中小川避難小屋]]
|中小川避難小屋
|中小川の林道沿い
|中小川の林道沿い
|1,350
| 30人
|style="text-align:right;"|20
|無人小屋
|無人小屋
|-
|-
|[[File:Anpeijiyama from Huts Anpeiji 2007 5 3.JPG|70px]]
|[[File:Anpeijiyama from Huts Anpeiji 2007 5 3.JPG|70px]]
|[[安平路避難小屋]]
|安平路避難小屋
|安平路山とシラビソ山<br>との鞍部
|安平路山とシラビソ山<br>との鞍部
|2,120
| 15人
|style="text-align:right;"|15
|無人小屋
|無人小屋
|}
|}


== 周辺の山 ==
== 地理 ==
=== 周辺の山 ===
[[ファイル:Cyuo-Alps from Kohideyama wt 2002-10-30.jpg|thumb|right|360px|[[小秀山]]から望む[[中央アルプス]]]]
木曽山脈主稜線の南部に位置する。山頂からは西南西に尾根が延び、西南西1.2 kmには福栃山(標高2,436 m)がある。山頂の南0.6 [[キロメートル|km]]には南越百山があり、西北西7.0 kmには[[糸瀬山]]がある。
[[ファイル:20101130木曽山脈.jpg|thumb|right|300px|東の[[伊那谷]]側の上空から望む木曽山脈と、[[木曾谷|木曽谷]]の西奥は御嶽山と[[飛騨山脈]]]]
[[ファイル:Cyuo-Alps from Kohideyama wt 2002-10-30.jpg|thumb|right|300px|西側の[[小秀山]]から望む中央アルプスの周辺の山、右端側の越百山付近が木曽山脈の森林限界の南限である。]]
{| class="wikitable"
{| class="wikitable"
!山容
!画像
!名
!
!標高<br>(m)<ref name="kijyun" /><ref name="kokudo" />
![[標高]]<br> [[メートル|m]]
![[三角点]]<br>等級
![[三角点]]等級<br />基準点名<ref name="kijyun" />
!越百山からの<br>方角と[[距離]] [[キロメートル|km]]
!越百山からの<br>方角と[[距離]]([[キロメートル|km]])
!備考
!備考
|- style="white-space:nowrap"
|[[ファイル:Akanagidake and Utsugidake from Minamikomagatake 2009-6-7.jpg|70px]]
|[[空木岳]]
|2,863.<small>71</small>
| 三等<br />「駒ケ岳」
|{{direction2|NNE}} 4.6
|<small>[[日本百名山]]</small>
|-
|-
|[[File:Minamikomagatake from Kosumoyama 2008-9-23.jpg|70px]]
|[[File:Mount Minamikoma from Mount Kosumo.jpg|70px]]
|[[南駒ヶ岳]]
|[[南駒ヶ岳]]
|2,841
|2,841
75行目: 98行目:
|<small>[[日本二百名山]]</small>
|<small>[[日本二百名山]]</small>
|-
|-
|[[File:Sengairei from South 2009-9-7.jpg|70px]]
|[[File:Sengairei from Mount Kosumo.jpg|70px]]
|[[仙涯嶺]]
|[[仙涯嶺]]
|2,734
|2,734
82行目: 105行目:
|<small>せんがいれい
|<small>せんがいれい
|- style="background-color:#ccc"
|- style="background-color:#ccc"
|[[File:Kosumoyama from Sengairei 1995-8-16.jpg|70px]]
|[[File:Mount Kosumo from Sengairei.jpg|70px]]
|[[越百山]]
|[[越百山]]
|2,613
|2,613.<small>24</small>
| 三等
| 三等<br />「越百」
|{{direction2|O}} 0
|{{direction2|O}} 0
|<small>[[日本三百名山]]</small>
|<small>[[日本三百名山]]</small>
|-
|-
|[[File:Minamikosumoyama from kosumoyama 2008-10-9.jpg|70px]]
|[[File:Mount Minamikosumo from Mount Kosumo.jpg|70px]]
|[[南越百山]]
|[[南越百山]]
|2,569
|2,569
105行目: 128行目:
|[[File:Anpeijiyama from Minamikosumoyama 2008-9-23.jpg|70px]]
|[[File:Anpeijiyama from Minamikosumoyama 2008-9-23.jpg|70px]]
|[[安平路山]]
|[[安平路山]]
|2,363
|2,363.<small>14</small>
| 三等
| 三等<br />「二ツ薙」
|{{direction2|SSW}} 6.0
|{{direction2|SSW}} 6.0
|<small>日本二百名山</small>
|<small>日本二百名山</small>
112行目: 135行目:
木曽山脈(中央アルプス)の主な山は、[[木曽山脈]]を参照。
木曽山脈(中央アルプス)の主な山は、[[木曽山脈]]を参照。


== 関連項目 ==
=== 源流の河川 ===
[[ファイル:Inagawa Dam survey.jpg|thumb|right|135px|[[伊奈川ダム]]]]
{{commonscat|Kiso Mountains|木曽山脈}}
以下が源流となる[[河川]]で、[[太平洋]]へ流れる<ref name="tizu" /><ref name="watchizu">{{Cite web |url=http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=137.80497230556&latitude=35.680487833333 |title=地図閲覧サービス(越百山) |publisher=国土地理院 |accessdate=2012-06-21}}</ref>。山頂の5.9 km西には[[関西電力]]の[[伊奈川ダム]]がある。
* [[木曽山脈]](中央アルプス)
* 越百川、ケサ沢 - [[木曽川]]水系伊奈川の[[支流]]
* [[日本三百名山]]
* 与田切川 - [[天竜川]]水系、上流部の中小川に乙女の滝、相生の滝、飛竜の滝などの[[滝]]がある<ref name="アルペンガイド (2000)、121-124頁" /><ref name="watchizu" />。東山麓の飯島町飯島には「信州の名水・秘水」のひとつの『越百の水(こすものみず)』がある<ref>{{Cite web |url=http://www.pref.nagano.lg.jp/kankyo/mizutaiki/mizu/meisui/kasyo/meisui15.htm |title=「信州の名水・秘水」一覧 |publisher=長野県 |date=2010-03-03 |accessdate=2012-06-21}}</ref>。
* 伊奈川([[木曽川]]の支流)、与田切川([[天竜川]]の支流)


== 関連図書 ==
=== 交通・アクセス ===
* [[東海旅客鉄道|JR東海]][[中央本線]]の[[須原駅]]の東10.0 kmに位置する。
*『新日本山岳誌』[[ナカニシヤ出版]]、ISBN 4-7795-0000-1
* JR東海[[飯田線]]の[[七久保駅]]の西10.2 kmに位置する。
*『ヤマケイ アルペンガイド 中央アルプス 御嶽山・白山』[[山と渓谷社]]、ISBN 4-635-01320-0
* [[中央自動車道]]の[[松川インターチェンジ]]の北西10.8 kmに位置する。
*『山と高原地図 木曽駒・空木岳 中央アルプス2010』[[昭文社]]、ISBN 978-4-398-75720-3

*『新・分県登山ガイド(改訂版) 長野県の山』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-02365-8
== メディア ==
*『東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編)』[[中日新聞社]]、ISBN 978-4-8062-0599-9
* 『わが道深く誇らしく、中央アルプス越百山』 - [[NHK総合テレビジョン]][[小さな旅]]、[[2007年]](平成19年)[[9月9日]]放送<ref>{{Cite web |url=http://www.nhk.or.jp/shutoken/tabi/2007/0909.html |title=わが道 深く誇らしく ~中央アルプス 越百山(こすもやま)~ |publisher=日本放送協会 |accessdate=2012-06-21}}</ref>

== 関連画像 ==
=== 越百山からの展望 ===
<gallery>
ファイル:Akaishi Mountains from Mount Kosumo.jpg|東側の展望<br />赤石山脈の背後に富士山
ファイル:Mount Anpeiji from Mount Kosumo.jpg|南側の展望<br />安平路山から恵那山へと延びる木曽山脈の主稜線
ファイル:Mount Ontake from Mount Kosumo.jpg|西側の展望<br />御嶽山と乗鞍岳などの飛騨山脈南部の山、左中央手前に糸瀬山
ファイル:Mount Minamikoma and Sengairei.jpg|北側の展望<br />仙涯嶺と南駒ヶ岳
</gallery>
=== 越百山の風景 ===
<gallery>
ファイル:Mount kosumo from south.jpg|南斜面<br />南越百山方面から望む越百山、ハイマツとダケカンバの紅葉
ファイル:Mount Kosumo form hut.jpg|西斜面<br />越百小屋方面から望む越百山、稜線部は風化した砂礫地
</gallery>

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{reflist}}

== 参考文献 ==
* {{Cite book|和書 |date=1992-08 |title=日本の山1000 |series=山溪カラー名鑑 |publisher=[[山と渓谷|山と溪谷社]] |isbn=4635090256 |ref=日本の山1000}}
* {{Cite book|和書 |editor=徳久球雄(編集) |date=1992-10 |title=コンサイス日本山名辞典 |publisher=[[三省堂]] |isbn=4-385-15403-1|ref=コンサイス日本山名辞典}}
* {{Cite book|和書 |author=今野岳志|date=1994-08 |title=南ア・中ア・八ガ岳 |series=諸国名山案内 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635021459 |ref=諸国名山案内}}
* {{Cite book|和書 |date=1997-03 |title=日本三百名山 |publisher=[[毎日新聞社]] |isbn=4620605247 |ref=日本三百名山}}
* {{Cite book|和書 |year=2000-03 |title=中央アルプスを歩く |series=フルカラー特選ガイド |author=津野祐次 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635170748 |ref=中央アルプスを歩く}}
* {{Cite book|和書 |author=垣外富士男、羽場崎清人|date=2000-04 |title=中央アルプス |series=ヤマケイ アルペンガイド20 |publisher=山と溪谷社 |isbn=4635013200 |ref=アルペンガイド}}
* {{Cite book|和書 |date=2004-02-01 |title=中央アルプス |publisher=[[信濃毎日新聞社]] |isbn=4784099662 |ref=中央アルプス (2004)}}
* {{Cite book|和書 |author=[[日本山岳会]] |date=2005-11 |title=新日本山岳誌 |publisher=[[ナカニシヤ出版]] |isbn=4-779-50000-1 |ref=新日本山岳誌}}
* {{Cite book|和書 |date=2009-10 |title=東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編) |publisher=[[中日新聞社]] |isbn=9784806205999 |pages=50-51}}
* {{Cite book|和書 |author= |date=2012-03-16 |title=木曽駒・空木岳 中央アルプス |series=[[山と高原地図]]2012年版 |publisher=[[昭文社]] |isbn=978-4398758392 |ref=木曽駒・空木岳 中央アルプス}}
*『新・分県登山ガイド(改訂版) 長野県の山』山と溪谷社、ISBN 978-4-635-02365-8
*『中央アルプスの山旅 地形・地質観察ガイド』[[飯田市美術博物館]]
*『中央アルプスの山旅 地形・地質観察ガイド』[[飯田市美術博物館]]


== 関連項目 ==
{{commonscat|Mount Kosumo|越百山}}
* [[木曽山脈]](中央アルプス)
* [[日本三百名山]]
* [[中央アルプス県立自然公園]]


{{日本三百名山}}
{{日本三百名山}}
133行目: 193行目:
[[Category:長野県の山]]
[[Category:長野県の山]]
[[Category:中央アルプスの山]]
[[Category:中央アルプスの山]]
[[Category:飯島町]]
[[Category:大桑村]]

2012年6月21日 (木) 11:59時点における版

越百山

仙涯嶺から望む越百山
標高 2,613.24[1] m
所在地 日本の旗 日本
長野県上伊那郡飯島町
木曾郡大桑村
位置 北緯35度40分46秒 東経137度48分12秒 / 北緯35.67944度 東経137.80333度 / 35.67944; 137.80333座標: 北緯35度40分46秒 東経137度48分12秒 / 北緯35.67944度 東経137.80333度 / 35.67944; 137.80333[2]
山系 木曽山脈(中央アルプス)
種類 褶曲隆起
越百山の位置(日本内)
越百山
越百山の位置
プロジェクト 山
テンプレートを表示

越百山(こすもやま)は、長野県上伊那郡飯島町木曾郡大桑村にまたがる標高2,613 m。北には南駒ヶ岳、南は奥念丈岳へと続く木曽山脈(中央アルプス)南部の主稜線上にある。別名が越百岳(こすもだけ)[3][4]

概要

周辺の木曽山脈の山域は1951年昭和26年)11月22日に長野県の中央アルプス県立自然公園に指定された[5]。山頂の南にある南越百山(標高2,569 m)から北側が高山帯で、その南側が亜高山帯となる[4]。稜線一帯は領家変成帯に属し灰白色の伊奈川粗粒花崗閃緑岩で構成されている[3]。山頂には、大きな花崗岩の岩と三等三角点(点名「越百」)[1]がある。山頂付近は風化した砂礫地の森林限界で、アオノツガザクライワツメクサトウヤクリンドウヒメウスユキソウなどの高山植物が見られる[3]。その下部では針葉樹林にダケカンバなどが混じり、林底にはクマザサや亜高山植物が分布している[3]ハイマツに覆われた山の上部はならだかな女性的な山容である[6]。山頂は見晴らしが良く、東に赤石山脈(南アルプス)とその稜線越しに富士山、周辺の中央アルプスの山々、西に白山御嶽山乗鞍岳穂高岳などを望むことができる。日本三百名山[7]および信州百名山のひとつに選定されている。

登山

登山道

越百山へ登るには、多くの峰(例えとして百もの峰)を越えていかないとたどり着けないということから、この名が付いたという説がある[3]。木曽山脈主稜線の縦走路の他に、伊那側と木曽側の双方からの登山道がある。積雪期には稜線で、東の伊那側に雪庇が張り出すことがある[8]

中央アルプス縦走ルート

山頂は、中央アルプスの主稜線にあり南北の縦走ルートとなっている[9][10][11][12]。北から南へ、空木岳 - 南駒ヶ岳 - 仙涯嶺 - 越百山 - 南越百山 - 奥念丈岳 - 安平路山 - 摺古木山などの山が連なっている。中央アルプスの縦走路は北から南越百山までは整備されているが、南越百山より南は昭和30年代に大規模に樹木が伐採されてから深い笹藪に覆われるようになり[13]、登山ルートが不明瞭であるため熟達者向けのルートとなっている[11][14]。このため中央アルプスを北から縦走する場合、ヤブ山に近い南越百山から安平路山までのコースを避けて越百山を縦走の終点とする人が多い[6]

伊奈川ダムからのルート(越百山新道)

山頂付近の高山帯にはトウヤクリンドウなどの高山植物が自生している。
  • 伊奈川ダム - 福栃橋登山口 - 下のコル - シャクナゲ尾根 - 上のコル - オコジョ平 - 七合目(御岳展望台) - 水場分岐 - 越百小屋 - 越百山

山頂から西の延びた遠見尾根に登山道がある[12][15]。伊奈川ダムの先の今朝沢(けさざわ)林道の福栃(ふくとち)橋に登山口がある。越百山新道は、大桑野路会(おおくわのぼろうかい)により、1979年昭和54年)に完成した登山道である[15]。途中に「下の水場」と「上の水場」と呼ばれる水場がある。「上の水場」から先の登山道は、シラビソコメツガなどの背の高い針葉樹林帯で、福栃山の北斜面を巻いた先の福栃山と越百山の鞍部に越百小屋がある。小屋からは北側に南駒ヶ岳を望むことができる。針葉樹林帯ではイワウチワゴゼンタチバナシャクナゲトリカブトバイカオウレンなどの花が見られる。1992年平成4年)に、大桑村が越百避難小屋の隣に越百小屋を建設し、入山者が増えている。麓の大桑村では越百山村民登山が行われている。

与田切渓谷からのルート

  • 中小川避難小屋 - 乙女の滝 - 相生の滝高巻き道 - 三段の滝 - カモシカ落し - 飛竜の滝展望地 - 旧避難小屋跡 - 木曽山脈主稜線 - 越百山

飯島町長野県道220号千人塚公園線先の林道に中小川避難小屋がある。周辺には「シオジ平自然園」がある。その先に中小川沿いの与田切渓谷の登山道がある[12][16]。このルートは大正時代に麓の青年会により開拓が行われた[17]。カモシカ落し[3]と呼ばれる難所などには、梯子や鎖が設置されている。越百山と南越百山との鞍部の木曽山脈の主稜線の縦走路に合流する。

周辺の山小屋

中央アルプスの有人の山小屋は、完全予約制となっている。駒ヶ岳頂上山荘にのみキャンプ指定地がある。最寄りの山小屋は越百小屋である[14][18][19]。袴腰山と浦川山との鞍部には1959年(昭和34年)に建てられた、旧安平路避難小屋がある[20]

画像 名称 所在地 標高
(m)
収容
人数
備考
摺鉢窪避難小屋 摺鉢窪カール 2,560 30 無人小屋
越百小屋 福栃山と越百山
との鞍部
2,340 30
中小川避難小屋 中小川の林道沿い 1,350 20 無人小屋
安平路避難小屋 安平路山とシラビソ山
との鞍部
2,120 15 無人小屋

地理

周辺の山

木曽山脈主稜線の南部に位置する。山頂からは西南西に尾根が延び、西南西1.2 kmには福栃山(標高2,436 m)がある。山頂の南0.6 kmには南越百山があり、西北西7.0 kmには糸瀬山がある。

東の伊那谷側の上空から望む木曽山脈と、木曽谷の西奥は御嶽山と飛騨山脈
西側の小秀山から望む中央アルプスの周辺の山、右端側の越百山付近が木曽山脈の森林限界の南限である。
山容 山名 標高
(m)[1][2]
三角点等級
基準点名[1]
越百山からの
方角と距離(km)
備考
空木岳 2,863.71  三等
「駒ケ岳」
北北東 4.6 日本百名山
南駒ヶ岳 2,841 北北東 2.6 日本二百名山
仙涯嶺 2,734 北東 1.6 せんがいれい
越百山 2,613.24  三等
「越百」
0 日本三百名山
南越百山 2,569 南 0.6
奥念丈岳 2,303 南 2.6
安平路山 2,363.14  三等
「二ツ薙」
南南西 6.0 日本二百名山

木曽山脈(中央アルプス)の主な山は、木曽山脈を参照。

源流の河川

伊奈川ダム

以下が源流となる河川で、太平洋へ流れる[14][21]。山頂の5.9 km西には関西電力伊奈川ダムがある。

  • 越百川、ケサ沢 - 木曽川水系伊奈川の支流
  • 与田切川 - 天竜川水系、上流部の中小川に乙女の滝、相生の滝、飛竜の滝などのがある[16][21]。東山麓の飯島町飯島には「信州の名水・秘水」のひとつの『越百の水(こすものみず)』がある[22]

交通・アクセス

メディア

関連画像

越百山からの展望

越百山の風景

脚注

  1. ^ a b c d 基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2012年6月21日閲覧。
  2. ^ a b 日本の主な山岳標高(長野県)”. 国土地理院. 2012年6月21日閲覧。
  3. ^ a b c d e f 新日本山岳誌 (2005)、990頁
  4. ^ a b コンサイス日本山名辞典 (1992)、203-204頁
  5. ^ 長野県の自然公園・県自然環境保全地域等の位置” (PDF). 長野県 (2009年4月1日). 2012年6月21日閲覧。
  6. ^ a b 日本の山1000 (1992)、441頁
  7. ^ 日本三百名山 (1997)、159頁
  8. ^ 平成24年 長野県警春山情報 中央アルプス”. 長野県警察本部地域課. 2012年6月21日閲覧。
  9. ^ アルペンガイド (2000)、125-132頁
  10. ^ 中央アルプスを歩く (2000)、70-78頁
  11. ^ a b アルペンガイド (2000)、150-153頁
  12. ^ a b c 諸国名山案内 (1994)、98-105頁
  13. ^ 中央アルプス (2004)、76-78頁
  14. ^ a b c 木曽駒・空木岳 中央アルプス (2012)
  15. ^ a b アルペンガイド (2000)、118-120頁
  16. ^ a b アルペンガイド (2000)、121-124頁
  17. ^ 中央アルプス (2004)、73-75頁
  18. ^ 『山と溪谷2011年1月号付録(山の便利手帳2011)』山と溪谷社、2010年12月、170-171頁、ASIN B004DPEH6G頁。 
  19. ^ アルペンガイド (2000)、118-120頁
  20. ^ 中央アルプス (2000)、185-186頁
  21. ^ a b 地図閲覧サービス(越百山)”. 国土地理院. 2012年6月21日閲覧。
  22. ^ 「信州の名水・秘水」一覧”. 長野県 (2010年3月3日). 2012年6月21日閲覧。
  23. ^ わが道 深く誇らしく ~中央アルプス 越百山(こすもやま)~”. 日本放送協会. 2012年6月21日閲覧。

参考文献

  • 『日本の山1000』山と溪谷社〈山溪カラー名鑑〉、1992年8月。ISBN 4635090256 
  • 徳久球雄(編集) 編『コンサイス日本山名辞典』三省堂、1992年10月。ISBN 4-385-15403-1 
  • 今野岳志『南ア・中ア・八ガ岳』山と溪谷社〈諸国名山案内〉、1994年8月。ISBN 4635021459 
  • 『日本三百名山』毎日新聞社、1997年3月。ISBN 4620605247 
  • 津野祐次『中央アルプスを歩く』山と溪谷社〈フルカラー特選ガイド〉、2000年3月。ISBN 4635170748 
  • 垣外富士男、羽場崎清人『中央アルプス』山と溪谷社〈ヤマケイ アルペンガイド20〉、2000年4月。ISBN 4635013200 
  • 『中央アルプス』信濃毎日新聞社、2004年2月1日。ISBN 4784099662 
  • 日本山岳会『新日本山岳誌』ナカニシヤ出版、2005年11月。ISBN 4-779-50000-1 
  • 『東海・北陸の200秀山 下(東海・信州編)』中日新聞社、2009年10月、50-51頁。ISBN 9784806205999 
  • 『木曽駒・空木岳 中央アルプス』昭文社山と高原地図2012年版〉、2012年3月16日。ISBN 978-4398758392 
  • 『新・分県登山ガイド(改訂版) 長野県の山』山と溪谷社、ISBN 978-4-635-02365-8
  • 『中央アルプスの山旅 地形・地質観察ガイド』飯田市美術博物館

関連項目