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2016年11月12日 (土) 02:57時点における版
リンダ・ロンシュタット | |
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基本情報 | |
出生名 | Linda Maria Ronstadt |
生誕 | 1946年7月15日(78歳) |
出身地 | アメリカ合衆国・ツーソン |
職業 | 歌手 |
活動期間 | 1967年 - 2011年 |
共同作業者 | ジョージ・マッセンバーグ |
公式サイト | http://www.ronstadt-linda.com/ |
リンダ・ロンシュタット(Linda Ronstadt, 1946年7月15日 - )は、アメリカ合衆国アリゾナ州ツーソン出身の歌手、ミュージシャンである。
バイオグラフィー
ドイツとメキシコ、イングランドの血を引く両親の間に生まれる。父親もミュージシャンで、10代からギルバート&サリバン(アーサー・サリヴァンとウィリアム・S・ギルバート)などを聴き始め、その他にもビリー・ホリデイやサラ・ヴォーンなどの女性ジャズシンガーなどに影響を受けながら、カリフォルニアへ移り、音楽へ傾倒し始める。
リンダはアリゾナ大学を1年で退学した後1967年、女性1人、男性2人のスリーピース・バンド「ストーン・ポニーズ」のボーカルとしてデビューした。このグループのリーダー、ボブ・キンメルは、当初リンダをフィーチャーした5人編成を予定していたが、グレイス・スリックをフィーチャーしたジェファーソン・エアプレインが「あなただけを(Somebody to Love)」のヒットを放って脚光を浴び、さらに女性ヴォーカルをフィーチャーしたスパンキー&アワー・ギャング(Spanky & Our Gang)がデビュー、といったように他のグループに先行され、当初の5人編成のプラン変更を余儀なくされた。このバンドは当時、一世を風靡していたママス&パパスやラヴィン・スプーンフルの流れを汲む、カントリー&ウェスタンの要素が取り入れられたフォーク・ロックのグループであった。1967年、セカンド・アルバム『Evergreen Vol. 2』からのリカット・シングル「悲しきロック・ビート」(デイファラント・ドラム)が、1968年になってベスト・テン入りを果たすビッグヒットとなって一躍注目を浴びた。しかし、その後はヒットは出せず、バンドは解散した。
下積み時代
バンド時代から「レコーディングはリンダ1人で」と誘われることが多く1969年、すんなりソロ・デビュー。自ら作詞・作曲はせず、新曲でもない、ほぼ全曲、過去に世に出たカバー・ソングを歌う。カーラ・ボノフやJ.D.サウザーなど、当時あまり売れていなかったミュージシャンの曲を取り上げ世に出したことでも知られる。ソロ・シンガーとして注目されはじめるのは1970年のシングル「ロング・ロング・タイム(Long Long Time)」のヒットからで、この頃から1970年代のウエストコースト・サウンド・ムーブメントの中心で活躍する女性シンガーとして次第にその名を知られるようになる。バック・バンドのメンバーとして集められたドン・ヘンリーとグレン・フライ、バーニー・レドン、ランディ・マイズナーは、ロンシュタットのサポート後イーグルスとして独立した。
バンド時代とソロ2枚目あたりまではカントリーフォーク中心の曲構成だったが、徐々にロック色を強め、1971年にバックバンドを務めたイーグルスのナンバーやオールディーズナンバーをロック的なボーカルスタイルに変えて、佳作を発表した。イーグルスの名バラード「ならず者 (Desperado)」もカバーしている。また、ニール・ヤングの「孤独の旅路」(1972年)のバック・コーラスもつとめた。
成功
その存在が広く知られるようになったのは、1974年のアルバム『悪いあなた(Heart Like a Wheel)』からシングルカットされた「悪いあなた(You're No Good)」が全米1位を記録してからである。なおこの曲はソウルシンガーのベティ・エベレットの曲のカバーである。続いてシングルカットされた「いつになったら愛されるのかしら」も全米2位を記録。
1977年には『夢はひとつだけ(Simple Dreams)』、1978年には『Living In The U.S.A.』などの全米No.1アルバムヒットを記録した。この頃のシングル・ヒットとしてはロイ・オービソンの「ブルー・バイユー」、バディ・ホリーの「It's So Easy」などが有名。また、このころ、カリフォルニア州知事のジェリー・ブラウン(民主党)との交流もあった。その後も「ハート・ソー・バッド」などのカバーヒットを多く発表している。1986年には、長編アニメ映画「アメリカ物語」の主題歌「Somewhere Out There」をジェームス・イングラムとのデュエットで大ヒットさせた他、1987年にはエミルー・ハリス、ドリー・パートンとの夢の競演アルバム『Trio』を発表、その後も1989年にはネヴィル・ブラザーズのメンバーの一人、アーロン・ネヴィルとのデュエットで「Don't Know Much」をヒットさせるなど、数々のデュエットナンバーを多く歌う切っ掛けとなった。
自身のソロ活動だけでなく、イーグルスやニール・ヤング、ジェームス・テイラー、ジャクソン・ブラウン、J.D.サウザーなどのアーティストとも深い交流を持つ。付き合う男の服装の好みで格好を替えるため、ミック・ジャガーと噂があった際はホットパンツでステージに登場し、スタイルの良さを披露した。また、ミック・ジャガーが「君にはロックが足りない」と言うと、「あなたにはバラードが足りない」と言い返したという。イーグルスの代表曲の一つ「Witchy Woman」やローリング・ストーンズの「ダイスをころがせ(Tumbling Dice)」は、彼女のことを歌ったものであり、自身もカヴァーしたことがある。1990年代に入るとジャズシンガーに転向、またメキシコ音楽にも挑戦するなど、国民的大歌手として活躍した。
引退
甲状腺の病気を長年患っており[1]、2011年に故郷アリゾナの地元紙のインタビューで引退したことを明らかにした[2][3]。
2013年8月、パーキンソン病を患っており、そのため歌手活動をやめたことが明らかになった。2013年9月、自伝『Simple Dreams 』を[[::en:Simon & Schuster|Simon & Schuster]]より出版した。但し、すでに執筆を終え印刷・製本作業に入っていたため、パーキンソン病については触れられていない[4]。
ディスコグラフィ
アルバム
- 1967 The Stone Poneys featuring Linda Ronstadt (US #172)
- 1967 Evergreen Vol. 2 (US #100)
- 1968 Linda Ronstadt, Stone Poneys And Friends,Vol.III
- 1969 Hand Sown...Home Grown
- 1970 Silk Purse (US #103)
- 1972 Linda Ronstadt (US #163)
- 1973 Don't Cry Now (US #45)
- 1974 Heart Like A Wheel (US #1)
- 1975 Prisoner In Disguise (US #4)
- 1976 Hasten Down The Wind (US #3)
- 1976 Greatest Hits (US #6)
- 1977 Simple Dreams (US #1)
- 1977 A Retrospective (US #46)
- 1978 Living In The U.S.A. (US #1)
- 1980 Mad Love (US #2)
- 1980 Greatest Hits, Volume 2 (US #26)
- 1982 Get Closer (US #31)
- 1983 What's New (US #3)
- 1984 Lush Life (US #13)
- 1986 For Sentimental Reasons (US #46)
- 1986 Round Midnight (US #124)
- 1987 Trio (With Dolly Parton And Emmylou Harris) (US #6)
- 1987 Canciones De Mi Padre (US #42)
- 1989 Cry Like A Rainstorm, Howl Like The Wind (US #7)
- 1990 Mas Canciones (US #88)
- 1992 Frenesi (US #193)
- 1993 Winter Light (US #92)
- 1993 Boleros Y Rancheras
- 1995 Feels Like Home (US #75)
- 1996 Dedicated To The One I Love (US #78)
- 1998 We Ran (US #160)
- 1999 Trio 2 (With Dolly Parton And Emmylou Harris) (US #64)
- 1999 Western Wall : The Tucson Sessions (With Emmylou Harris) (US #73)
- 1999 The Linda Ronstadt Box Set (4-CD Set containing Album Tracks And Some Rarities)
- 2000 A Merry Little Christmas (US #179)
- 2002 The Very Best Of Linda Ronstadt (US #165)
- 2004 Mi Jardin Azul : Las Canciones Favoritas
- 2004 Hummin' To Myself (US #166)
- 2006 Adieu False Heart (With Ann Savoy) (US #146)
- 2006 The Best Of Linda Ronstadt : The Capitol Years
シングル
1967年
- Different Drum featuring The Stone Poneys (US POP #13)
1968年
- Up To My Neck In High Muddy Water featuring The Stone Poneys (US POP #93)
1970年
- Long Long Time (US POP #25)
1971年
- (She's A) Very Lovely Woman (US POP #70)
1972年
- Rock Me On The Water (US POP #85)
1973年
- Love Has No Pride (US POP #51)
1974年
- Silver Threads And Golden Needles (US POP #67)
- You're No Good (US POP #1)
1975年
- When Will I Be Loved (US POP #2)
- It Doesn't Matter Anymore (US POP #47)
- Heatwave (US POP #5)
- Love Is A Rose (US POP #63)
- Tracks Of My Tears (US POP #25)
1976年
- That'll Be The Day (US POP #11)
- Someone To Lay Down Beside Me (US POP #42)
1977年
- Lose Again (US POP #76)
- Blue Bayou (US POP #3)
- It's So Easy (US POP #5)
1978年
- Poor Poor Pitiful Me (US POP #31)
- Tumbling Dice (US POP #32)
- Back In The U.S.A. (US POP #16)
- Ooh Baby Baby (US POP #7)
1979年
- Just One Look (US POP #44)
1980年
- How Do I Make You (US POP #10)
- Hurt So Bad (US POP #8)
- I Can't Let Go (US POP #31)
1982年
- Get Closer (US POP #29)
- I Knew You When (US POP #37)
1983年
- Easy For You To Say (US POP #54)
- What's New and The Nelson Riddle Orchestra (US POP #53)
1984年
- I've Got a Crush On You and The Nelson Riddle Orchestra
- Sky Lark and The Nelson Riddle Orchestra (US POP #101)
1985年
- When I Fall In Love and The Nelson Riddle Orchestra
1986年
- When You Wish Upon A Star and The Nelson Riddle Orchestra
- Somewhere Out There & James Ingram (US POP #2)
1987年
- To Know Him Is To Love Him with Dolly Parton & Emmylou Harris
- Telling Me Lies with Dolly Parton & Emmylou Harris (US POP #35)
- Thoes Memories Of You with Dolly Parton & Emmylou Harris
1989年
- Don't Know Much & Aaron Neville (US POP #2)
1990年
- All My Life & Aaron Neville (US POP #11)
- When Something Is Wrong With My Baby & Aaron Neville (US POP #78)
1992年
- Frenesi
- Perfidia
1993年
- Heartbeats Accelerating (US POP #112)
1994年
- Oh No Not My Baby
1995年
- Blue Train
- Walk On
- A Dream Is A Wish Your Heart Makes (US POP #101)
1999年
- After The Goldrush with Dolly Parton & Emmylou Harris
関連項目
脚注
- ^ http://www.shifrinmd.com/celebrities-with-thyroid-problems-2.html
- ^ http://azstarnet.com/entertainment/blogs/caliente-tuned-in/ronstadt-legacy-belongs-percent-to-nelson/article_17e2d7b2-6ca0-11e0-b37e-001cc4c002e0.html
- ^ http://members3.jcom.home.ne.jp/doricafe/LRvol2.html
- ^ “Linda Ronstadt has Parkinson's Disease”. USA Today. 24 August 2013閲覧。