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2016年11月13日 (日) 03:14時点における版

松井 一郎
まつい いちろう
2013年7月撮影
生年月日 (1964-01-31) 1964年1月31日(60歳)
出生地 日本の旗 日本 大阪府八尾市
出身校 福岡工業大学工学部電気工学科卒業
前職 大阪府議会議員
現職 大阪府知事
所属政党自由民主党→)
大阪維新の会→)
(大阪維新の会/日本維新の会→)
(大阪維新の会/維新の党 →)
(大阪維新の会/おおさか維新の会→)
大阪維新の会/日本維新の会
公式サイト MATSUI ICHIRO OFFICIAL HOME PAGE

大阪府の旗 公選第18-19代 大阪府知事
当選回数 2回
在任期間 2011年11月28日[1] - 現職

当選回数 3回
在任期間 2003年4月30日 - 2011年11月10日
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松井 一郎(まつい いちろう、1964年1月31日 - )は、日本政治家大阪府知事(公選第18-19代)、日本維新の会代表大阪維新の会代表[2]

大阪維新の会幹事長、維新の党幹事長、維新の党顧問、日本維新の会幹事長、大阪府議会議員(3期)などを歴任した。住之江競艇場の照明・電気設備関係の工事・保守を一手に請け負う株式会社大通の元代表取締役。父は大阪府議会議長(1996年)を務めた松井良夫。姪(弟の娘)は大阪のローカルアイドルminAmin」のメンバー・松井りお[3]

経歴

大阪府八尾市で幼少期を過ごす。大阪工業大学高等学校を退学となり、笹川良一が関係する福岡工業大学附属高等学校に編入、1986年(昭和61年)3月に福岡工業大学工学部電気工学科卒業。関西電力グループのきんでん勤務などを経て、2003年(平成15年)4月13日実施の第15回統一地方選挙において大阪府議会議員選挙に八尾市選挙区から自由民主党の公認を得て立候補し、初当選。以来当選3回。

自民党大阪府議団の政調会長まで務めたが、WTC府庁移転問題を機に自分と考えが違うと言う理由で「自民党維新の会」を結成。

2010年(平成22年)に橋下徹が代表を務める地域政党大阪維新の会に参加して、幹事長に就任。2011年(平成23年)4月10日第17回統一地方選挙で、松井は橋下徹を市長選挙に出るように説得したが「やるんやったら、知事選には松井先生です。そのパターンでなかったら出ません」と口ではなく行動で示すように言われた。松井は「無理やで」と拒否し続けたが、今度は橋下に説得された。

2011年10月22日の未明に大阪府知事の橋下は府議会議長に10月31日付での辞職願を提出して、大阪府知事の座から退くことを表明した。これにより、任期満了に伴う大阪市長選挙と橋下の辞職に伴う大阪府知事選挙が同年11月27日同日選として実施されることになった[4]

10月23日に松井は橋下と共同で会見を行い、橋下が大阪市長選挙に立候補して、松井が橋下の後継として大阪府知事選挙に立候補することを発表[5]。それに伴い、大阪維新の会大阪府議会議員団幹事長を退任した[6]

11月10日大阪維新の会公認候補として立候補を届け出た。それに伴い大阪府議会議員を自動失職した。

11月27日に大阪府知事選挙にて、前池田市長の倉田薫らを破り初当選。翌日、選挙管理委員会による当選の告示があり第18代大阪府知事に就任した[7][1]。大阪府知事としては初の大阪府議会議員出身者であり、また大阪府出身の人物が知事に就任するのは岸昌以来となる。

2012年(平成24年)には国政政党日本維新の会に参加して、幹事長に就任。

2014年(平成26年)に維新と結いの党が合併してできた維新の党でも引き続き幹事長に就任。

同年末、大阪都構想の実現及び統一地方選挙に専念するために橋下徹の代表辞任とともに松井も維新の党の幹事長を辞任、橋下が党最高顧問、松井が党顧問に就いた。党執行役員会では橋下が代表辞任が了承されたあとで中座したため、橋下は自身が把握しないうちに党最高顧問への就任が決定してしまった。これについて橋下は「就いた覚えない。一番嫌な肩書ですよこれ。死んでも嫌ですよ。名前がもう絶対嫌。」などと発言[8]。松井は「(自分で)名前を考えたら」などと茶化した[9]

大阪市特別区設置住民投票実施後の2015年(平成27年)5月20日、知事の任期満了まで大阪維新の会幹事長と維新の党顧問の役職を続けることが決定した[10][11]

2015年8月27日、維新の党からの離党を橋下徹と共に表明した[12]

2015年9月26日、大阪維新の会は同年11月実施の大阪府知事選挙に松井を擁立することを正式に決定、松井は再選を目指し出馬することとなった[13]10月1日、次期知事選挙への立候補を正式に表明した[14]11月22日、202万5387票を獲得し、元大阪府議会議員の栗原貴子自民党推薦、民主共産支援)、元大阪府立高校教諭の美馬幸則を破り再選を果たした[15]

政治活動

知事1期目

大阪府知事就任後、府政与党大阪維新の会が議会で多数を占めていたこともあり、職員基本条例などの条例を可決、成立させた[16]

2015年6月17日政令指定都市である大阪、堺両市と府の事業調整を図るため、「政令市連携室」を設置することを表明[17]7月1日に予定通り設置した[18]

認知症で行方不明になった高齢者を早期に発見するため、サークルKサンクスセブン-イレブンファミリーマートローソンの幹部と「高齢者にやさしい地域づくり推進協定」を締結。大手4社と認知症の見守りなどを目的に、協定を結ぶのは全国で初。松井は「府や市町村との連携が進めば、店舗網が高齢者をきめ細かく見守る上で機能する」と話した。府によると、2014年における、大阪府の認知症高齢者の行方不明者数は、1921人と全国で最も多かった[19]

南海トラフ巨大地震を想定した「大阪880万人訓練」を行った際、松井は「足下に気を付けて」「逃げるときも道路状況をよく見て」などと声を掛けながら、児童らとともに避難訓練に参加した[20]

「家庭の事情で夢をあきらめることがないように続けたい」と述べ、一定所得以下の世帯に向けて無償化されていた私学無償化を継続した。子供が多い世帯に配慮し、子供が3人以上いる世帯を優遇する見直しが行われた。私学進学者の割合は、制度導入前の2010年度の27.4%から、導入後の2010年度以降は33%程度に増加した[21]

2014年には、2025年万国博覧会の大阪招致構想を検討することを表明した。

知事2期目

主張

  • マンションなどの空き部屋を宿泊場所とする」条例案に関して、「昨年の9月議会で条例案を提案したが、議会からは治安面などさまざまな指摘を受けて否決された。ルールを守らない業者に対して、府がどのような指導権限を持てるのか、国と制度上の改善点を調整中だ。それが整えば大阪市とともに9月議会に再提案する」と述べ、再提案すると表明した[22]
  • 自民党大阪府議会議員団が、広域の行政課題について話し合う大阪戦略調整会議において、(府と大阪市との重複施設などの)統合案件に議題を絞る様に、確約するを求めたことに対し、「一部の案件だけをテーブルにのせ、お茶を濁そうというのはだめだ」と話した[23]
  • 特別区設置協議会(法定協)の会合が行われた際、「大阪市長がやりたいことに、(知事として協力せずに)予算もつけません。そしたら、どうするんや」と仮定の話で、花谷充愉(自民党大阪府議員団幹事長)に対し、質問した。しかし、花谷は「再編しなくても、府市と両議会で政策協議をする会議を作り、連携すれば解決できる」という内容の主張を繰り返すだけだった。そのため、「どうするんや。答えろや!」「答えてみぃや!」と迫ったという[24]
  • 北陸新幹線敦賀以西ルートについては、こだわらないが、終着駅では「絶対に新大阪だ」との認識を強調している[25]
  • 2016年10月18日沖縄県で米軍のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)工事を警備する大阪府警の機動隊員が、反対派の挑発行為に対して「土人」という差別用語で罵倒した問題について、10月19日の朝にTwitterへ「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様。」と書き込んだ[26]。これは一部から批判を受けたが、10月21日の朝に取材を受けた際、「発言は不適切で、反省すべき。高い人権意識を持つべきだ」とする一方で「現地で命がけで職務を遂行している人たちのモチベーションもある。警備している人たちが全国から敵のように扱われているが、そうじゃない。沖縄のためにやっていることで、僕は認めている」と発言した[27]

人物

  • 3兄弟の長男であり、末弟の娘が大阪ご当地アイドル『minAmin』のリーダーである[28]
  • 家族には妻のほか、長男と長女がいる[29]

橋下徹との関係

  • 元府議会議長だった父の代から、橋下徹の実父や叔父と関係が深い[30]
  • 自民党府議時代の盟友・西野茂は橋下徹の従兄弟を秘書にしていた[30]

出典

  1. ^ a b 平成23年(2011年)11月28日大阪府選挙管理委員会告示第176号「平成23年11月27日執行の大阪府知事選挙における当選人の決定」:『大阪府公報』 平成23年(2011年)11月30日 第3510号
  2. ^ “おおさか維新の会 後任の代表に松井知事”. NHK. (2015年12月12日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151212/k10010339201000.html 2015年12月13日閲覧。 
  3. ^ ミナミン松井りお “大阪府知事の姪”だった 幼少から「一郎にいちゃん」 - スポーツニッポン、2016年11月6日配信
  4. ^ “橋下知事が辞職願 大阪市長選に出馬表明、ダブル選へ”. 朝日新聞. (2011年10月22日). http://www.asahi.com/national/update/1022/OSK201110210203.html 2011年10月24日閲覧。 
  5. ^ “行政と渡り合えるのは松井氏だけ…橋下氏が擁立”. 読売新聞. (2011年10月23日). http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20111023-OYT1T00616.htm 2011年10月24日閲覧。 
  6. ^ “(22日)「市長選出ます」橋下知事宣言 平松市長「大阪都はまやかし」”. 産経新聞. (2011年10月23日). http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/111023/waf11102308070002-n1.htm 2011年10月26日閲覧。 
  7. ^ “橋下、松井両氏に当選証書=本人欠席、代理人受け取る-大阪ダブル選”. 時事通信. (2011年11月28日). http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011112800323 2011年11月28日閲覧。 
  8. ^ “小沢鋭仁氏優遇の禍根と橋下氏の求心力低下、そして「元小沢一郎系」の誕生… 維新の進む道は野党再編主導か内部分裂か”. 産経新聞. (2014年12月28日). http://www.sankei.com/politics/news/141228/plt1412280001-n6.html 2015年1月21日閲覧。 
  9. ^ “橋下氏「今まで否定してきた」 維新の党、最高顧問固辞の理由を説明”. 産経新聞. (2014年12月25日). http://www.sankei.com/west/news/141225/wst1412250064-n1.html 2015年1月21日閲覧。 
  10. ^ “橋下、松井両氏の代表、幹事長職続投を確認 大阪維新の会全体会議”. 産経WEST. (2015年5月20日). http://www.sankei.com/west/news/150520/wst1505200087-n1.html 2015年5月23日閲覧。 
  11. ^ “大阪維新の会:首長任期まで「橋下代表、松井幹事長」続投”. 毎日新聞. (2015年5月20日). http://mainichi.jp/select/news/20150521k0000m010116000c.html 2015年5月23日閲覧。 
  12. ^ “【維新分裂】松井顧問「大阪の課題に集中」「幹事長に誰もついていかない」(1/2ページ)”. 産経WEST. (2015年8月27日). http://www.sankei.com/west/news/150827/wst1508270042-n1.html 2015年8月27日閲覧。 
  13. ^ “都構想軸に対決姿勢 大阪W選、維新候補が決定”. 日本経済新聞. (2015年9月27日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC26H4Q_W5A920C1AC8000/ 2015年9月27日閲覧。 
  14. ^ “松井氏と吉村氏が立候補正式表明、大阪都構想再挑戦”. 日刊スポーツ. (2015年10月2日). http://www.nikkansports.com/general/news/1546991.html 2015年10月12日閲覧。 
  15. ^ “大阪府知事選 大阪維新の会 松井氏が再選”. NHKニュース. (2015年11月23日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20151122/k10010316311000.html 2015年11月23日閲覧。 
  16. ^ “大阪府知事、任期後の知事選出馬を否定せず”. 日本経済新聞. (2015年5月20日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASHC19H3O_Z10C15A5AC8000/ 2015年5月24日閲覧。 
  17. ^ “松井知事「10センチくらいの前進」 大阪府に「政令市連携室」7月設置へ”. 産経WEST. (2015年6月17日). http://www.sankei.com/west/news/150617/wst1506170080-n1.html 2015年7月14日閲覧。 
  18. ^ “大阪会議:府が事務局、連携室設置 大阪市も新部署 /大阪”. 毎日新聞. (2015年7月2日). http://mainichi.jp/area/osaka/news/20150702ddlk27010367000c.html 2015年7月14日閲覧。 
  19. ^ “高齢者を見守り 府がコンビニ4社と協定 ”. 大阪日日新聞. (2015年9月19日). http://web.archive.org/web/20151019123607/http://www.nnn.co.jp/dainichi/news/150919/20150919050.html 2015年10月15日閲覧。 
  20. ^ “松井知事、児童とともに避難所へ 大阪880万人訓練を実施 ”. 産経新聞. (2015年9月4日). http://web.archive.org/web/20151019121325/http://www.sankei.com/west/news/150904/wst1509040059-n1.html 2015年10月15日閲覧。 
  21. ^ “大阪府、平成28年度以降も私学無償化継続へ 多子世帯を優遇 年収上限は引き下げ”. 産経新聞. (2015年2月16日). オリジナルの2015年3月26日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20150326020607/http://www.sankei.com/west/news/150216/wst1502160086-n1.html 2015年2月16日閲覧。 
  22. ^ “松井知事会見詳報、空き部屋宿泊条例9月議会に再提案 百舌鳥古墳群の世界遺産登録に前向き ”. 産経新聞. (2015年7月15日). http://web.archive.org/web/20151019122937/http://www.sankei.com/west/news/150715/wst1507150079-n1.html 2015年8月15日閲覧。 
  23. ^ 「大阪会議、お茶濁そうというのはだめだ」「今月中の次回開催求める」 松井知事定例会見 産経新聞2015年9月4日8時50分配信
  24. ^ 「答えろや! 答えてみぃや!」松井知事の怒号 自民府議との激論でヒートアップ産経新聞 2014年1月18日9時24分配信
  25. ^ “ 「天王寺より新大阪だ」大阪府の松井知事、北陸新幹線の新大阪接続を強調”. 産経新聞. (2016年2月17日). http://www.sankei.com/west/news/160217/wst1602170061-n1.html 2016年3月13日閲覧。 
  26. ^ gogoichiroのツイート(788714332670402560)
  27. ^ “松井知事「発言は不適切、高い人権意識持つべきだ」「隊員は命がけで職務遂行、沖縄のためにやっている…僕は認めている」 府庁で意図を説明”. 産経ニュース (産経新聞). (2016年10月21日). https://www.google.co.jp/amp/www.sankei.com/west/amp/161021/wst1610210045-a.html?client=safari 2016年10月22日閲覧。 
  28. ^ “ミナミン松井○○ “大阪府知事の姪”だった 幼少から「一郎にいちゃん」”. Sponichi ANNEX. スポーツニッポン新聞社. (2016年11月6日). http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2016/11/06/kiji/K20161106013671090.html 2016年11月6日閲覧。 
  29. ^ プロフィール|大阪府知事 松井一郎”. 2015年5月23日閲覧。
  30. ^ a b 橋下徹42歳 書かれなかった「血脈」(週刊文春 2011年11月03日号 pp.26-29)

関連項目

外部リンク

公職
先代
橋下徹
大阪府の旗 大阪府知事
公選第18・19代:2011年 -
次代
現職
党職
先代
名称変更
日本維新の会代表
初代:2016年 -
次代
現職
先代
橋下徹
おおさか維新の会代表
第2代:2015年 - 2016年
次代
日本維新の会
先代
結成
おおさか維新の会幹事長
初代:2015年
次代
馬場伸幸
先代
結成
維新の党幹事長
初代:2014年
次代
松野頼久
先代
結成
日本維新の会幹事長
初代:2012年 - 2014年
次代
維新の党
先代
橋下徹
大阪維新の会代表
第2代:2015年 -
次代
現職
先代
結成
大阪維新の会幹事長
初代:2010年 - 2015年
次代
今井豊