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2016年11月13日 (日) 03:21時点における版
維新政治塾(いしんせいじじゅく)は、大阪維新の会(代表・橋下徹)が、明治時代から続く日本の統治機構を変え、将来の日本の改革を目指すきっかけとするため、その政治家の育成を目的に設立する政治教育塾である。
概要
参加資格は「大阪都構想」を含めた日本の政治機構を変えることを目指した大阪維新の会の政治政策に賛同する志のある、被選挙権を持つ25歳以上なら国籍を問わず、誰でも応募可能。ただし受講したからといえども、必ず選挙へ立候補について公認候補・推薦候補を確約・約束できるというものではない。
参加受講料は12万円/年。当初は全応募者の中から400人程度に絞り込んで受講してもらうという計画であったが、予定定員を大幅に上回る3,326人が応募。面接で候補者の絞込みをする予定だったが、面接を中止し、書類選考でできる限り多くの参加者に受講してもらう方針を固めた。その中には現役の国会議員も含まれていたが、現役国会議員は基本的に入塾を認めない方針であった
書類選考を通過した約2000人は塾生という扱いではなく、塾生候補者という扱いで、第一期の第一クールは2012年(平成24年)3月24日に開講された。同年6月に適正調査、人間性調査、資金力等を考慮しての選考を再度行い、915名が合格。その中で888人が入塾を果たし、正式に第一期維新政治塾の塾生となった。同年6月23日、大阪市中央公会堂にて入塾式が行われ、石原慎太郎東京都知事が基調講演を行い、正式に第二クールがスタートした。その後、2013年2月9日に第1期修了式が行われた。
近畿ブロック維新政治塾
2013年冬、大阪維新の会が母体となって設立されていた国政政党である日本維新の会は、平成27年度春の統一地方選挙に向け、近畿地方での候補者の発掘をめざす「近畿ブロック維新政治塾」を開催する方針を公表し、同地方で候補を大量擁立するため300人規模の人数を集めようとした。12月26日にその応募が閉め切られたが、応募者はわずか105人にとどまった[1]。これは、上記のように2012年の大阪維新の会「維新塾」の時には応募者が殺到したことに比してあまりに落差が大きく、マスコミによって「維新」の「退潮浮き彫り」と報道された。
塾生の出身地域
第1期塾生の出身地域は日本全国に及び、最多は大阪府の235人。東京都の177人、兵庫県88人、神奈川県46人、京都府34人と続き、愛知県29人、福岡県29人、千葉県26人、奈良県22人、埼玉県19人、滋賀県15人、静岡県11人、広島県11人。北海道、富山県、三重県、岡山県は各9人。宮城県は7人、福島県が6人と続く。山形県、高知県、宮崎県の3県からの参加塾生はない。
このうち、現職の地方議会議員が少なくとも27の都道府県から68人参加していたことが共同通信社が維新政治塾に取材したところわかった。[2]
選考の際にみんなの党、日本創新党に配慮し、関係者全員を合格としたため、一部から異論が出た。
12月迄に各種試験や実地訓練を行い適正を判断。日本全国の選挙区の支部長として選任し、衆院選・参院選の候補者とする方針である。
塾生の公募申請
日本維新の会は維新政治塾、塾生募集時より各選挙出馬に掛かる費用全てを自己負担としており2011年の統一地方選挙においても同様のプレスリリースを行い現在の大阪府議会議員、堺市議会議員、大阪市会議員は自己負担で選挙に出馬し当選をしている。当然、落選した候補者も多数いるが会側は一切の資金援助や補填はしていない。
上述した事からも解るとおり次期衆議院選挙だけでなく今後における全国の自治体選挙においても金銭援助は一切しないとしている。
金銭的に厳しい条件ながら今回、第46回衆議院議員選挙における第一次公募(塾生、政治・行政経験者向け)が2012年9月28日(金)に締め切られ維新政治塾生から888人中 518名、政治・行政経験者から327名、合計845名の応募があった。
供託金600万円(小選挙区300万円、重複比例300万円)+選挙費用約2000万円、合計で2600万円前後が最低限必要と言われているがそれらの衆議院議員選挙費用を自己責任において用意する。
2012年10月17日(水)から第46回衆議院議員選挙における第二次公募(塾生、政治・行政経験者以外)の募集が開始。
第一次公募に467名が合格し466名が公募面接を受けた。その結果、日本維新の会は155名が第1次公募に合格したと発表した。その内、維新政治塾生は約70%である。
講義、街頭演説、面接実績(生徒変移)
回 | 日付 | 場所 | 受講生・塾生変移 |
---|---|---|---|
(応募総数) | - | - | 3,326人 |
(書類審査合格者) | - | - | 2,262人 |
開講式&受講生第1回 | 2012年3月24日(土) | 大阪国際会議場 | 2,025人(受講料納付者) |
受講生第2回 | 2012年4月14日(土) | 大阪市内 | 〃 |
受講生第3回 | 2012年4月28日(土) | 大阪市内 | 〃 |
受講生第4回 | 2012年5月12日(土) | 大阪市内 | 〃 |
受講生第5回 | 2012年5月26日(土) | 大阪市内 | 〃 |
(塾生合格者) | - | - | 915人 |
入塾式 | 2012年6月23日(土) | 大阪市中央公会堂 | 888人(入塾料納付者) |
塾生第1回 | 2012年7月7日(土) | 大阪アカデミア | 〃 |
塾生第2回 | 2012年8月4日(土) | 大阪国際会議場 | 〃 |
塾生第1回街頭演説会 | 2012年9月15日(土) | 難波高島屋前 | 選抜者14名 |
塾生第3回 | 2012年9月15日(土) | 大阪国際会議場 | 888人 |
(第46回衆議院議員選挙 第1次公募) | 2012年9月28日(金)締切 | 日本維新の会宛 | 塾生518人・行政経験者327人 合計845人 |
塾生第4回 | 2012年10月6日(土) | 大阪アカデミア | 〃 |
第1次公募 第1次面接1日目 | 2012年10月13日(土) | 大阪アカデミア | 塾生・行政経験者450人 |
第1次公募 第1次面接2日目 | 2012年10月14日(日) | 大阪アカデミア | 〃 |
第1次公募 第1次面接3日目 | 2012年10月20日(土) | 大阪アカデミア | 〃 |
第1次公募 第1次面接4日目 | 2012年10月21日(日) | 大阪アカデミア | 〃 |
(第46回衆議院議員選挙 第2次公募) | 2012年11月1日(木)締切 | 日本維新の会宛 | 塾生・行政経験者以外 |
塾生第2回街頭演説会 | 2012年11月3日(土) | 梅田ヨドバシカメラ前 | 選抜者14名 |
塾生第5回 | 2012年11月3日(土) | 大阪アカデミア | 888人 |
第2次公募 第1次面接1日目 | 2012年11月 日(土) | 大阪アカデミア | 塾生・行政経験者以外 |
第2次公募 第1次面接2日目 | 2012年11月 日(日) | 大阪アカデミア | 〃 |
塾生最終回・第1期生卒塾式予定 | 2012年12月 日(土) | 未定 | 888人 |
講師陣
他
主な出身者
- 木下智彦 - 1期生(大阪8区選出、1回当選)
- 伊東信久 - 1期生(大阪11区選出、1回当選)
- 高橋美穂 - 1期生(比例北海道ブロック選出、1回当選)
- 椎木保 - 1期生(比例南関東ブロック選出、1回当選)
- 百瀬智之 - 1期生(比例北陸信越ブロック選出、1回当選)
- 宮沢隆仁 - 1期生(比例北陸信越ブロック選出、1回当選)
- 上西小百合 - 1期生(比例近畿ブロック選出、1回当選)
- 坂元大輔 - 1期生(比例中国ブロック選出、1回当選)
- 山之内毅 - 1期生(比例九州ブロック選出、1回当選)
関連項目
脚注
- ^ 「退潮浮き彫り…維新塾応募、見込み大幅に下回る」読売新聞2013年12月28日9時11分 http://www.yomiuri.co.jp/election/local/news/20131228-OYT1T00176.htm?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter
- ^ 大阪維新塾に地方議員68人参加 衆院選へ全国展開(日本海新聞・2012年8月11日 同16日閲覧)