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「ゾンビランドサガ」の版間の差分

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: 2018年12月21日のライブ当日<ref>第12話での天気予報より。</ref>は突如発生した爆弾低気圧による佐賀での観測史上最大の大雪となり、ライブ中に積雪の重みによる屋根の崩落でステージが半壊したがライブは大成功を収めた。ライブの様子は実在するインターネット放送サービスである[[AbemaTV]]を通じて配信されたことが作中で描写されている。
: 2018年12月21日のライブ当日<ref>第12話での天気予報より。</ref>は突如発生した爆弾低気圧による佐賀での観測史上最大の大雪となり、ライブ中に積雪の重みによる屋根の崩落でステージが半壊したがライブは大成功を収めた。ライブの様子は実在するインターネット放送サービスである[[AbemaTV]]を通じて配信されたことが作中で描写されている。


== 主題歌 ==
== 主題歌・挿入歌 ==
フランシュシュのユニット名は第3話劇中から使用。
フランシュシュのユニット名は第3話劇中から使用。



2019年1月5日 (土) 08:57時点における版

ゾンビランドサガ
ジャンル ゾンビローカルアイドル
ブラックコメディ
アニメ
原作 広報広聴課ゾンビ係
監督 境宗久
シリーズ構成 村越繁
キャラクターデザイン 深川可純
音楽 高梨康治Funta7
アニメーション制作 MAPPA
製作 ゾンビランドサガ製作委員会
放送局 AT-Xほか
放送期間 2018年10月 - 12月
話数 全12話
漫画
原作・原案など 広報広聴課ゾンビ係
作画 空路恵
出版社 Cygames
掲載サイト サイコミ
発表号 2018年10月9日 -
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ漫画
ポータル アニメ漫画

ゾンビランドサガ』は、MAPPAエイベックス・ピクチャーズCygames共同企画による日本テレビアニメ作品。2018年10月から12月にかけてAT-Xほかにて放送された。ゾンビとして生き返った少女たちがプロデューサーに導かれながら、佐賀県を救うためにご当地アイドルとして活動する様子を描いたオリジナルアニメ

製作

スタッフ[1]
原作 広報広聴課ゾンビ係
監督・音響監督 境宗久
シリーズ構成 村越繁
キャラクターデザイン 深川可純
プロップデザイン 川元まりこ、松本昌代(第4話 - 第12話)
大津直(第5話)
美術監督 小倉一男
美術設定 須江信人、志和史織
色彩設計 佐々木梓
撮影監督 柳田貴志
CGディレクター 岩崎浩平
編集 後藤正浩
音楽 高梨康治
音楽制作 avex pictures
音響効果 今野康之
音楽プロデューサー 村上貴志(第12話)
チーフプロデューサー 飯泉朝一、竹中信広、椛嶋麻菜美、木村誠
プロデューサー 村上貴志、生方慎也、森脇誠(第1、2話)
久保亨(第3話 - 第12話)、飯塚彩
アニメーション
プロデューサー
大塚学
アニメーション制作 MAPPA
製作 ゾンビランドサガ製作委員会
取材協力 佐賀県フィルムコミッション
仮面女子劇場版ゴキゲン帝国[注釈 1]
アイドルカレッジ

企画

放送の4年ほど前、CygamesのスタッフがMAPPAに「ゾンビがアイドルをやる」アニメの構想を話したのが制作のきっかけとなる。仮タイトルは「アイドルゾンビ」だった。しかし、Cygamesの社内稟議になかなか通らないでいたところ、社長の出身地[注釈 2]の佐賀県のアニメの依頼があったため、舞台を佐賀県にすることになった。佐賀県をロケハンで回るうち、アイドルものの構想から離れてゆき、タイトルも「ゾンビランドサガ」に決まった[4]

本作の企画は、佐賀県の協力のもとで進められた。佐賀県の広報広聴課の担当者は、「自虐ネタについては全く気にしていない。それよりもMAPPA、エイベックス・ピクチャーズ、Cygamesの三社の製作委員会で、『30分×12話、オール佐賀』。よいPRになると考えていた」とウィズニュースとのインタビューの中で振り返っている[5]

Cygamesの竹中信広は「ロケハンから得た情報をシナリオにもたくさん反映させてます」「自分たちだけでは得られない情報ですからね。佐賀県の人が見ても「ここ!?」みたいなマニアックな場所がよく出てきます」と語っている[6]

ストーリー・セッティング

MAPPAのプロデューサーである大塚学は、ストーリー構成には一番苦労したとアニメイトタイムズとのインタビューの中で振り返っている[4]。大塚はこれまでに複数のシナリオライターに声をかけたが、いずれもジョージ・A・ロメロをリスペクトするあまり、重い内容のシナリオを提出してきた[4]。そこで大塚は、これまでMAPPAの作品に関わってきた村越繁ならシリーズ構成の経験はなくてもギャグもコメディも出来るだろうと考え、村越を起用した[4]

本作では死を扱っていることから、意見のすれ違いを描くために、異なる時代を生きたアイドルたちのグループを作ることとなった[4]。加えて、各メンバーには何らかの伝説を持たせるという案も採用され、ブレインストーミングの時点ではハリウッド女優や双子のアイデアもあった[4]

フランシュシュのメンバーのうち、山田たえ以外のメンバーが第1話のラストまでに「覚醒」したことについて、Cygamesの竹中信広は「1人ずつ目覚めさせることも考えていたが、それでは話がすすまない」とアニメイトタイムズとのインタビューの中で述べており、たえ以外全員を「覚醒」させたことによりイイ流れに持って行くことが出来たと振り返っている[4]

音楽・音響

本作の音楽は高梨康治が担当した[4]。監督の境宗久は採用の理由について、高梨がデスメタルを好んでいることと、ロックな生き方をする登場人物たちのロックな部分を前面に出しつつも、かわいい部分とのバランスがとれることを期待したこととアニメイトタイムズとのインタビューの中で述べている[4]。また、Cygamesの竹中信広は「アイドル活動がお話の中心になるので、物語と楽曲をリンクさせるのが一番伝えやすいなと。そういう意味で普通にライブシーンをやるよりはメッセージ性がある」と語っている[6]

広報・プロモーション

映像外部リンク
オリジナルTVアニメ「ゾンビランドサガ」PV - YouTube

プロモーションにおいては、作品内容に対する秘密主義を徹底した。製作発表から本放送開始まで、「新感覚ゾンビ系アニメ」というキャッチフレーズを除き、ストーリーに関する情報は伏せられた[7]。プロモーションビデオも本格的なゾンビホラー作品と思わせる内容であった[4]。東京都内で一般向けに行われた試写会では、観客に秘密保持誓約書の提出を要求した[7]。これには、視聴者を驚かせたいという意図のほか、アイドルものと思われると視聴者が限定される可能性があったためであるという[4]

演技・キャスティング

巽幸太郎役の宮野真守は音響制作のスタッフの提案で決まった[4]。収録時のディレクションは宮野に「お任せ」されているが、アドリブではなく、言い回しで尺を使っている[8]。アイドルのメンバー役は山田たえ以外はオーディションで選ばれた[4]

さくら役の本渡楓は名古屋出身で方言を使ったことがなく、方言を使った作品への出演は本作が初めてだったため、最初は台本に書かれた唐津弁を見て不安に思ったが、唐津市の出身者による丁寧な方言指導により方言の楽しさとかわいさを味わったとイベントの中で振り返っている[9]。純子役の河瀬茉希とゆうぎり役の衣川里佳も方言の楽しさについてイベントの中で話している[9]

山田たえ役の三石琴乃とゾンビ犬ロメロ役の高戸靖広は境の指名により起用された[10]

ベテラン声優である二人を起用した理由について、境は「たえもロメロも言葉をしゃべらないからこそ、表現力が必要だと思って。いろいろな引き出しがある方じゃないと難しいだろうなと思った」とアニメイトタイムズとのインタビューの中で述べている[10]

三石は、外国のゾンビ映画を意識してたえを演じたとアニメイトタイムズとのインタビューの中で述べており、たとえば「あぅ」という台詞の場合は滑稽に演じるのではなく、本気で食いにかかるつもりで演技したと振り返っている[10]。 三石は演技の意図について、フランシュシュのメンバーたちもたえと同じゾンビであることを視聴者に意識させようと思ったと前述のインタビューの中で述べている[10]

ロメロ役の高戸は「リアルと普段のロメロとの差を出すのはもちろんですけど、話にのっかって『へっへっ』言ったほうがいいのか、『ガウガウ』やったほうがいいのか、そこまで考えないで本能でやったほうがいいのかは家でテストをする時に考えます。ただ現場に来ると雰囲気がまったく変わったりするので、本能と直感でやるだけですね。」と述べており、悩んだときは監督に相談するものの、最終的には何も考えない方がロメロらしいのではないかと話している[10]

ストーリー

2008年4月、アイドルを夢見る少女・源さくらは、東京のアイドルオーディションを受けようと決意し、郵送する申請書を片手に登校しようと自宅を出た途端、軽トラックに跳ねられてしまう。

2018年、とある洋館で記憶を失ったまま目覚めたさくらは突然ゾンビの群れに襲われて洋館から脱出するが、自身もゾンビと化していることに気付く。そこに現れた青年・巽幸太郎から、佐賀県の認知度を上げるための企画「ゾンビランドサガプロジェクト」のご当地アイドルとして、自分を含む7人の少女が巽によって同様に甦ったことを知らされたさくらは、佐賀県の認知度を上げ、生前の記憶を思い出すため、アイドルグループとしての活動を開始する。

主な登場人物

フランシュシュ

「謎のアイドルプロデューサー」を名乗る巽幸太郎が、存在が風前の灯となっている佐賀を救う「ゾンビランドサガプロジェクト」を実現すべく、現代にゾンビとして蘇らせた7人の少女のアイドルグループ。ゾンビであることが露見すると迫害されるおそれがあるため、本名ではなく番号で名乗るなど、正体を隠しながら活動している。全員が同じ時代に生きていたわけではないため、現代の知識に疎かったり、古臭い言動やセンスを披露することもしばしば。なお、生きてきた時代の異なるメンバーをわざわざ揃えた理由として「時代を超えて互いの想いを支え合うため」という巽のコンセプトがある[注釈 3]

物語開始の時点ではさくらだけが自我に目覚めていたが、初ライブの影響によって山田たえ以外のメンバーも覚醒した。グループ名は当初は固定されておらず、ライブのたびに「デス娘(仮)」「グリーンフェイス」と変更されていたが、のちにメンバー全員で「フランシュシュ」と決める[注釈 4]

リーダーはサキだが、センターヴォーカルはさくらが務めることが多い。言葉を発せないたえのみがダンスでの参加となっている。

活動がない日は主に洋館内にあるレッスンスタジオにて歌とダンスの練習に励んでいる[注釈 5]。これは、巽が持ってくる仕事は彼女らに話が伝わった当日あるいは翌日に決行されるものが多いこと、アイドル経験者が7人中2人しかいない[注釈 6]ことやアイドル活動以外では一般人との接触を避けるため外出が禁止されていることなどの理由がある。

源 さくら(みなもと さくら)
声 - 本渡楓[1]
1991年4月2日生まれ、2008年4月7日仏滅)没。享年17歳。
本作の主人公[12]。ゾンビ1号。アイドルを夢見ていた高校2年生(2008年時)の女の子で、新学期の朝、東京の新人アイドルオーディションの申請書を片手に家を出た瞬間に猛スピードで走ってきた軽トラックに跳ね飛ばされ死亡する。その後ゾンビとなり、2018年の佐賀県唐津市内のとある洋館で、メンバーの中で最初に自我に目覚めた[注釈 7]
唐津弁で話し[13]、赤毛のロングストレートにスカイブルーの瞳をしている。左側頭部にピンクと黄緑の水玉柄のリボンを付けており、普段の服装は死亡した際に着ていた学生服で、練習時はピンクのスウェットにフリフリの短パン、就寝時はピンクのパーカーと短パンを着用する。額から眉間にかけて縦に大きな傷がある。
性格は基本的にはドジ[注釈 8]で不測の事態にはおどおどしているが、理不尽さや怒りが頂点に達すると人が変わったようなアグレッシブな行動を取ることもしばしば[注釈 9]
最初に自我が戻ったこともあり、グループの中心的存在[注釈 10]として皆をまとめているが、何かと問題を起こすメンバーに振り回されて気苦労が絶えない。メンバーで唯一巽をプロデューサーとして認めている[8]ため従順な態度を見せるが、その分、他のメンバー以上に巽からいじられることも多い。
山田たえを除くほかのメンバー達と違い、物語終盤まで自身の生前の記憶はほとんどないが、ライブの高揚による刺激等により度々フラッシュバックを起こしていた。第10話終盤で生前同様な形でトラックに轢かれたことがきっかけで生前の記憶は取り戻すが、反対にゾンビになってからの記憶を失う。
生前の彼女は努力家で高い学力と運動能力を持っていたが、本番になると思いがけない不幸で努力が徒花に終わる事を繰り返しており[注釈 11]、自分を「持っとらん子」と考える自虐的でネガティブ思考になっていた。しかし、愛が出演していたアイアンフリルのドキュメンタリー番組を見て彼女の前向きな考え方に共感してファンになり、アイドルへの憧れを抱くと共にもう一度努力する事、夢を持つことを信じようと奮起した矢先に事故死していた。
フランシュシュとしての記憶を失し、ゾンビになったことで自分の不幸な運命に完全に絶望する。アイドルになりたいという強い想いを本心には抱きつつも「フランシュシュ」としてアイドル活動をすることに否定的になり、仲間達の励ましの声も届かないようになってしまう[注釈 12]。しかし、それでも自身を見捨てず、フランシュシュのメンバーとして接するプロデューサーの巽やたえを始めとするメンバー達に押され、有り得ないほどのトラブルが発生にも諦めない仲間達やファンからの声援を受けたことで全ての記憶を取り戻し、もう一度フランシュシュのメンバーとしてアイドル活動をすることを決意する。
自我に目覚めて間もなく巽を怒らせてしまったため、「伝説」の肩書きをもらっていない唯一のメンバーとなっている[注釈 13]
生年・没年月日は当初は「???」として伏せられていたが、第11話の放送後にその他のプロフィール含めて公開された。
二階堂 サキ(にかいどう サキ)
声 - 田野アサミ[1]
1979年5月15日生まれ、1997年8月30日(仏滅)没。享年18歳。
ゾンビ2号。巽いわく「伝説の特攻隊長」。生前は20世紀末に九州地方を制覇した暴走族「佐賀レディースチーム怒羅美(どらみ)」の初代特攻隊長として九州制覇を成し遂げ、全国制覇を目標にしていた。佐賀県出身[注釈 14]で常に佐賀弁で話し、佐賀のローカルネタに一番精通している[注釈 15]他、生前はロックミュージック派でもあり、めんたいロックなどのロック関係にも詳しい[注釈 16]
死因は鏡山でのライバル暴走族「殺女(ころすけ)」とのチキンレースによるバイク事故。怒羅美の看板を背負う者として根性を見せるため、また自分は死なないと信じて元々ブレーキをかける気もなくそのまま崖下へ特攻・転落し、大破炎上したバイクと運命を共にした。
膝まである金髪をポニーテールにしており、瞳はオレンジ色。服装は赤のスカジャンにロングスカートで、練習時は朱色のジャージ上下、就寝時はゾンビ犬の柄のグリーンのスウェットと赤いズボンを着用する。右頬や腕に縫い跡があり、服の下のほぼ全身に包帯を巻いている。生前は『たまごっち』にハマっていた。
自他共に認めるヤンキーで、そのためガサツで口が悪く「ぶっ殺すぞ」が口癖[注釈 17]だが、根性のある相手は認め、第2話のラップバトルの後はさくらのことを度胸のある奴と気に入っており、さくらと行動することが多い。青春時代をレディースに生き、命まで捧げた関係上、「アイドル」どころか「普通」すらもわからないと苦悩しつつも基本的に表には出さないようにしている。仕切りたがりな性格でフランシュシュのリーダーに自ら立候補しており、メンバーがケンカした際には話を聞いてケアするなどリーダーとして気配りをするなど姉御肌。ヤンキーらしく何かと名称を漢字に変換したがる。また、生前の根性論も健在で、「死ぬ気でやれば何でも出来る」が転じて「死んでいるから何でも出来る」という持論を持つ。気合いの篭った発声力を持っており、自我がない頃からデスメタルライブにて拡声器で絶叫ボイスを響かせる実力を見せている。
自分がゾンビとなって生き返った事は受け入れたものの、身寄りも覚えている者もおらず、全国制覇の夢を叶えきれなかった事とたまごっちができなくなった事にふてくされていたが、ステージでのさくらとのラップバトルを経て、歌で全国制覇を成し遂げるとアイドル活動を決意する。
フランシュシュのメンバーの中でも2番目に小柄ながらも身体能力は高い[注釈 18]。アイドルであることを十分わきまえており、物事を暴力で解決するようなことはしない[注釈 19]が、メンバーを守るためならば辞さず、今までのアイドル像にはない型破りなアイドルとして、デスおじAなどの一部のファンの支持を得ている。
水野 愛(みずの あい)
声 - 種田梨沙[1]
1992年3月7日生まれ、2008年8月4日(仏滅)没。享年16歳。
ゾンビ3号。巽いわく「伝説の平成のアイドル」。日本一の人気アイドルユニット「アイアンフリル」のセンターヴォーカルであった。さくらは生前アイアンフリルに強く憧れており、ゾンビになり記憶を失ってからも時々当時の愛の姿がフラッシュバックしており[注釈 20]、生前の記憶を取り戻したのち、愛と対面した際には目を輝かせていた。
佐賀の鳥栖スタジアムでの野外ライブ中に落雷を受けて死亡[注釈 21]
藍色がかった黒髪のショートヘアに茶色の瞳。服装はブレザーとミニスカート、練習時は水色のTシャツに短パンタイプのジャージ、就寝時には青のストライプのパジャマの上下を着用する。髪には黄色の花飾りをつけ、両耳にも花の形をしたピアスをつけている。前述の落雷事故により全身に大火傷を負っているため[注釈 22]、目と鼻の周り以外の全身を包帯で巻いている。
物事をはっきり言う性格で、生前アイアンフリルの中心となって日本一になった経験もあり、アイドル業界に関してはシビア[注釈 23]で、ゾンビの状態でのアイドル活動に懐疑的だった。しかし、努力するさくら達の姿に心を動かされ、また自らが「ライブ中に急逝した伝説のアイドル」という過去の存在ではないことを示すため、再びステージに立つことを決意する。歌唱力は純子に劣るものの、ダンスにかけてはグループ1の実力を持ち、アイドルの頃の経験を活かしてさくら達に指導をする[注釈 24]
彼女本来のスキルは至って平凡である[注釈 25]が、それを補うためには妥協しない努力家であるため、オーバーワークになることがある[注釈 26]。生前の初の武道館公演の後のインタビューでは「失敗とか後悔とかを全然ダメなことだと思ってないからですかね。それって絶対次につながることですし、そういうのを全部踏み越えた先に誰にも負けない私がいると思ってるので」(水野 愛|TVアニメ『ゾンビランドサガ』第11話Bパートより)という持論を語っており、ゾンビになってからも変わらぬ想いが後に物語を大きく動かすこととなる。
巽に対しては、どのようにして自分達をゾンビとして甦らせたのかなど肝心な情報を隠されているため不信感を持っており、巽の目を盗んで洋館のパソコンで自ら情報収集を行っている[注釈 27]。その一方で巽のマネージャーとしての信条にプロとして理解も示している[注釈 28]
ステージでの歌唱時の決めポーズとして、右手で作ったピストルを天高く掲げる、というものがある。前述の死亡事故は、この際の右手人差し指に雷が直撃したかのように描写されている。
紺野 純子(こんの じゅんこ)
声 - 河瀬茉希[1]
1964年9月2日生まれ 1983年12月9日(仏滅)没。享年19歳。
ゾンビ4号。巽いわく「伝説の昭和のアイドル」。生前は1980年代のアイドルブームの火付け役となった人気アイドル。初の九州ツアーで最初のコンサート会場である佐賀に向かう際に飛行機事故により死亡している。
銀髪のショートボブで一部だけ長く残した後ろ髪を青いリボンでおさげにしており、瞳も銀色。服装はワンピース型のセーラー服、練習時はTシャツにスカート、就寝時はピンクのネグリジェを着用する。身体は顔や首筋、脚に至るまでつぎはぎだらけで、左右の手の色も違う。 清純派アイドルを地でいく内向的かつ初心な性格[注釈 29]で常に丁寧口調で話す。しかし、アイドルのことになると語気が強まり気性が荒くなり、歌声は内向的な普段とは打って変わってパワフルに歌唱する。
愛と同様にアイドル業界に関して真面目でプロ意識が高く、佐賀県でのアイドル活動に対し観客に観せるレベルではないと難色を示していた。しかし、努力するさくら達の姿を見て自分は歌が好きだという事を思い出し、みんなで歌う事が楽しいと参加を決意した。歌唱力はメンバー1の実力を持つものの、生前はソロ歌唱が主体でグループダンスが皆無だったため、現代のグループアイドルの激しいダンスにかけてはさくら達より若干上手い程度。アイドルの頃の経験を活かしてさくら達に指導をする。愛とは対照的に才能に秀でており、サガロックでは練習に2週間のブランクがあったにもかかわらず本番直前のたった一晩で歌とダンスをマスターし、トラウマに怯える愛をカバーする余裕すら見せている。
ライブ活動を「コンサート」と呼ぶなど、ところどころ古い言い回しをするところがある他、現在のアイドル像とは異なる昭和のアイドル像を持っているため、同じアイドル経験者である愛との間でアイドル観に齟齬が生じることがある[注釈 30][注釈 31]が一緒にいることが多い。
ゆうぎり
声 - 衣川里佳[1]
1863年11月23日(文久3年10月13日)生まれ、1882年12月28日(明治15年12月28日)(仏滅)没。享年19歳。
ゾンビ5号。巽いわく「伝説の花魁」。生前は幕末から明治にかけての時代を生き抜き、明治維新にも関わった。三味線など芸妓に長けている他、太夫も務めていた。嶋原にいたころは、壬生浪士組が得意客であった。
廓詞で会話し、茶髪を赤い髪留め布と串団子型のを使って頭頂部でハート形に束ねており、瞳は紅色。服装はオレンジの菱形模様の振袖と濃緑の膝丈ので明治時代の女学生風にコーディネートされており、練習時は和服風のTシャツにスカート、就寝時は紅色の甚兵衛を左前で着用する。グループの中で胸が一番大きい。首に大きな傷跡がある。
肝が据わっており、時代の変化を実感しつつも動じることなくアイドル活動をしている。このことについてゆうぎり本人は、考えても無駄でありそのまま受け入れる、としている[注釈 32]。人の話を聞かず平手打ちし、果てはなぜかセリフまで奪って相手を困惑させることがある。使用方法さえわかればカメラなどの現代の文明も扱える他、乗り物酔いのツボなどもなぜか知っている。激動の幕末において、花魁という職業で様々な人と接してきたため人の心情を汲む事に長け、10話にて巽がさくらのために山籠りを考案した事、そしてさくらには特別優しいと巽のさくらに対する特別な想いを看破し「不器用な方」と称した。また12話でも、自分の不幸でメンバーを巻き込ませたくないとライブの参加を拒否するさくらの心情を察した上で、あえて平手打ちで喝を入れ、自分自身から逃げずメンバーを信じろと諭した。
文久生まれということもあり、現時点では没年不明のたえを除けば最年長なため、サキから「ゆうぎり姐(ねえ)さん」と呼ばれるなど、さくら達の姉的存在として慕われている。愛と純子が対立した際も互いの正論で起きる争いもあると愛を諭している。
手持ち無沙汰なときにはいつも煙管を吸っている。
星川 リリィ(ほしかわ リリィ)
声 - 田中美海[1]
1999年10月6日生まれ、2011年11月30日(仏滅)没。享年12歳。
ゾンビ6号。巽の説明では「伝説の天才子役」。生前は大河ドラマで大ブレイクし、全チャンネルのゴールデンタイム放送番組で主演を経験した子役女優として活躍したが、実は肉体的には男で本名は豪 正雄(ごう まさお)[14]。佐賀県出身[注釈 33]だが標準語で話す。子役事務所に入ってからも活動拠点は佐賀の自宅としていた。
子役の多忙ぶりによる過労からくるストレスで衰弱していたところに、自身にヒゲが生えたことによる精神的衝撃が引き金となり心臓発作で死亡。
メンバーで最年少かつ最も小柄。サキからは「ちんちくりん」や「ちんちく」と呼ばれている為、口喧嘩することがあり、ゆうぎりとは行動を共にすることが多い。髪色は水色で前髪は坊ちゃんカット、後頭部はツインテールにしており、瞳は山吹色。頭頂部に大きな星型の髪飾りを着けており、服装は緑のブレザーとプリーツスカート[注釈 34]で、練習時はパーカーとスカート、就寝時はロメロに似たデザインの着ぐるみフリースを着用する。死因が外傷ではなかったためゾンビになってからも傷痕一つないが心臓が身体から飛び出している[注釈 35]。歳相応の天真爛漫な性格だが、時折毒舌な一面も見せる[注釈 36]。その一方で努力家でもある[注釈 37]。女優生活で芸能活動が長かったため、芸能関係の知識が豊富[注釈 38]
芸能界入りしたのはテレビを見ている時は幸せそうな父・剛雄を喜ばせたい一心であったが[注釈 39]、結果としてそれが彼に父親としての自分を見失わせ、親子としての時間を失うこととなった。なお、口論の末に結果として死亡した経緯はあるが、今でも父のことは大好きであり、ゾンビとして復活して以降も「父と会いたい」「父と遊びたい」という歳相応な想いを抱えていた[15]。そのため、父がファンとしてライブに足を運んでくれるようになってからは今まで以上に笑顔を見せるようになったとのこと。
肉体的に男であることはメンバーに隠してはいなかったものの、自らの過去に言及されるまでは明かすことはなかった。また、「正雄」という名前は捨てたものであり、「これからもリリィはリリィのまま」であると語っている[注釈 40]
山田 たえ(やまだ たえ)
声 - 三石琴乃[16]
誕生日不明、没年不明。享年29歳。
ゾンビ0号。巽いわく「伝説の山田たえ」。巽がさくらに他のメンバーの紹介をする際、彼女だけはなぜか伝説の説明が省かれた[注釈 41]
膝まである黒髪で両側頭部の髪が鳥の翼のように跳ね上がっており、服装は襟が裂けた肩出しの黒いワンピース。瞳の色はノーメイク(ゾンビ)と同じ血赤色。練習時にはサキと同じデザインの紫のジャージ上下、就寝時は囚人服に似たボーダーシャツの上下に帽子を着用する。愛と同様全身を包帯で巻いているが、たえの場合は顔の包帯が額の部分のみになっている。
初ライブ後に愛たちが自我に目覚める中、ただ一人だけ自我に目覚めておらず、ロメロと同様に狂犬のような行動をとる。しかし、さくらたちの言動をある程度理解はしており、またライブの振り付けを本能のみで覚えて踊れる他、自転車にも乗れる。他のメンバーが自我を取り戻して以降はゾンビのように徘徊することはなくなった。食欲旺盛で食べ物を目の前にすると滝のようにヨダレをたらし、第5話のガタリンピックの際には仲間を観戦しながら、ワラスボの干物などのご当地の屋台料理を常に食べる様が描かれていた。基本的にメンバーの模倣をしていることが多く、うめき声しか発せないため歌唱には参加しない[注釈 42]が、7話での「目覚めRETURNER」の後半では独自に動いて他メンバーを際立たせるなど、パフォーマーとして行動している。また、ドライブイン鳥のCM出演時にニワトリの鳴きまねを覚え、以後持ちネタのように披露している[注釈 43]。5話ではコッコ君に、8話ではシシリアンナちゃんに絡むなど突拍子もない行動がしばしば結果としてプラスに働いている。
上述のとおり、自我は戻っていない[注釈 44]が他メンバーの未覚醒時に比べてやたらと動きが俊敏で、もげて身体から細かく分断されたパーツすらも動かすことができる[注釈 45]が、体が四散してバラバラになると流石に動けなくなる。
振り付けや私生活などで真摯に接していたさくらに当初から懐いており、食べ物絡みを除くと襲い掛かるのはさくらに絡む不良や悪態をつく客ばかりで、またゾンビとして蘇った後の記憶をなくしたさくらに拒絶された際には珍しく落ち込んだ様子が描かれていた。その後もさくらの記憶が戻るよう奮闘したり、引きこもったさくらを強行突破でスタジオに連れ出し、これがさくらを他の仲間達に向き合わせる切っ掛けとなった。
担当声優が三石であることは当初伏せられていたが、第3話のエンドクレジットで初めて公開された。

フランシュシュ関係者

ここではフランシュシュのメンバーが生前関わっていた人物についても併せて記載する。

巽 幸太郎(たつみ こうたろう)
声 - 宮野真守[1]
アイドルプロデューサーを名乗る謎の青年。存在が風前の灯火となっている佐賀県を救うべく、さくら達をゾンビとして復活させ、アイドルとして活動させる。
性格は非常に破天荒かつ適当で、ミーティングでは毎度のようにさくら達に挑発的な態度で絡み、ときにサキや愛から制裁を食らっている。また、グループ名が「フランシュシュ」と決定するまでライブ毎に「デス娘(仮)」や「グリーンフェイス」と変えたり、初めてのライブで何の準備もなくヘヴィメタルを歌わせたりと方向性が定まっておらず、それでも認知度が上がればいいと全く気にしていない。このため、さくらを除くメンバーからは当初冷ややかに見られていた。
一方で、プロデューサーとしての実務については真摯かつ万能。佐賀県内の宿泊施設商工会などに働きかけたり、企業にタイアップなどを呼び込んだりと裏ではしっかりと営業活動をしている。時にはアイドル経験者の純子や愛にグループのコンセプトを語ったり、暴走族の抗争に乱入したサキに「暴力沙汰のような非行はアイドルにとって致命的」と叱責し諭すなど、真面目な態度でメンバーと接することもある[注釈 46]
仕事外では、さくら達ゾンビ娘を良い意味で同居人程度に扱い、大事にしている[注釈 47]が、第11話にて帰宅時に玄関で大勢の彼女らと出くわした際には怯むなど、恐怖心がないわけではない。
芸術面でも多彩な才能を持つ。作中に登場する楽曲の作詞・作曲[注釈 48]を自ら手掛けており、ラップバトルではボイスパーカッションで場を盛り上げた。またハリウッド直伝の特殊メイク技術を持ち、ライブなどの活動ではさくら達がゾンビだとバレないようにメイクを施している。ダンス・パフォーマンスについてもベースは彼が考えるが、アレンジに関してはフランシュシュのメンバーに任せている。
一方で、第5話のガタチャリにて意気込みを聞かれた際には緊張からか「…がんばります…」と小さな声で話すだけで終えたり、グッズのデザインやホームページのセンスが壊滅的にダサい[注釈 49]など、ポンコツな一面を晒すこともある。
常にサングラスをかけ、スーツの上着をマントのように羽織っており、ロメロの餌兼ゾンビ達を落ち着かせる為のスルメ[注釈 50]をカーディガンの胸ポケットに常備している。
普段は標準語で喋る(フランシュシュの前では「~じゃい」という語尾を多用するが、佐賀県の方言の特徴とは言い難い)が、気分が高ぶると唐津弁が混じる。
さくらからは「幸太郎さん」、サキからは「グラサン」と呼ばれている。
第12話の回想より、本当の名前は乾(いぬい)といい、さくらの高校時代の同級生と思われる場面があった。ゆうぎりには「さくらには特別やさしい」と言われており、彼女を化物として傷つけた警察官Aを躊躇なくスコップで殴り倒したりしている。
公式サイトに記載されている各回のあらすじは彼の日記という体裁の文章になっている。また、キャストクレジットや公式サイトのキャラクター紹介ではさくら達を差し置いて1番上に位置づけられている。
コミカライズ版では彼視点での物語としてプロデュースに悩む姿も描写されている。
ロメロ
声 - 高戸靖広[1]
巽が飼っている小型犬で、こちらもトイプードルの雄を素体にゾンビ化しており、時折体躯が大きくなり、化け物じみた姿に変わる。スルメが好物で、食べる時に顔がえげつなくなる。また、スズメをはじめとする生き物さえも捕食してしまう。フランシュシュのメンバーに可愛がられている様子はないが、第10話ではさくらを轢いたトラックのドライバーを威嚇し倒れたさくらを心配して吠え続けたり、第11話ではさくらに発砲しようとした警察官Aにアタックして気絶させるなど、基本はフランシュシュになついている。夜は番犬として敷地内を徘徊し、時々たえと戯れる。
名前の由来はゾンビ映画の生みの親、ジョージ・A・ロメロから[要出典]
豪 剛雄(ごう たけお)
声 - 小山剛志
第8話に登場。リリィ(正雄)の実父。リリィとは似ても似つかないコワモテの大男[注釈 51]。建設会社で働く。リリィは「パピー」と呼んでいた。
息子の溺愛ぶりはリリィが母の不在を寂しく感じないほどだった。
大のテレビ好きであり、リリィが芸能界入りしたのはテレビに出演し剛雄を喜ばせるためであったが、いつしかテレビの中の「星川リリィ」にばかり目が行き、息子自身と直接向き合うことができなくなり、結果として息子を死なせてしまうこととなる。これにより自ら顔を傷つけるほどの自暴自棄に陥り、7年が経っても良い父親になれなかったことを後悔している。テレビの存在自体がトラウマとなり、自室のテレビを破壊するなどテレビを遠ざけている。
死んだはずの息子と瓜二つのフランシュシュ6号の姿を目にし、激しく動揺する。チェキ会で6号と対面した際の言動から危険人物扱いされてしまうが、事情を知ったフランシュシュに招かれたライブで、父への想いを歌う6号の姿に心を打たれ、トラウマを克服する。
天吹 麗子(あまぶき れいこ)
声 - 松下こみな
サキが生前所属していた暴走族レディースチーム「怒羅美」の仲間であり、初代総長。旧姓霧島。サキの親友でもあり、よくつるんで行動していた。両親が離婚し普通とは呼べない青春時代を過ごしていたため、「普通の家族」に憧れていた。現在では多忙な夫を持ちながらも幸せな家庭を築いて母親となり、グレて怒羅美に入った娘の万梨阿の身を案じている。20年以上前に逝去したサキのことを未だに大事に思っており、心の頼りにさえしている[注釈 52]
レディース時代のバイクは車庫に隠しており、鍵はサキの形見でもあるたまごっちとともに引き出しに眠っている。万梨阿がチキンレースをする事を知り、鏡山へ止めに行った際にサキと再会。娘の代わりにチキンレースで再び崖下へ特攻し、生きて帰ってきたサキを殴り説教した。その後、娘と一緒に彼女のライブにも足を運んでいる。
天吹 万梨阿(あまぶき まりあ)
声 - 古賀葵
麗子の一人娘で、サキ曰く目元が母親似である。母に大事に育てられたが、過保護に育てられた事への反抗と、かつての怒羅美初代総長の面影がないほどに丸くなった母への不満からグレてしまい、かつての母と同じように、母の旧姓を名乗って霧島万梨阿として暴走族・怒羅美を率いているが、メンバーは彼女含めて3人しかいない。暴走族・殺女(ころすけ)と対立している。
殺女からの果たし状を受けチキンレースで決着を付けようとするも、「一日特攻隊長」として駆けつけたサキの説教と、ブレーキをかけずに特攻したサキの根性、そしてサキに説教する母の姿と、母を説得させるほどの根性を見せろとのサキの言葉を聞き考えを改めた。「自分の伝説を見せてやる」とサキの招待を受けてライブに足を運び、観客を湧かせているサキの姿に感銘を受け紅潮していた。
グレてはいるが、可愛らしいイラストの絵が入った茶碗を愛用し、また部屋にはぬいぐるみがたくさん置いてあるなど、基本的には不良とはかけ離れた性格をしており、サキも喧嘩はあまり強くないと見ている。
マスター
声 - 大塚芳忠
「BAR New Jofuku」のマスター。髭面の壮年の男性。本名や年齢は不明。
巽とは旧知の仲で、ゾンビランドサガプロジェクトの協力者でもあり、時折営業の一環として顔を合わせる。葉隠などへの造詣も深く、第11話での巽との会話から生前のゆうぎりには大恩があるなど、長い時を生きていることやゆうぎりと何らかの関係があることが示唆されている。

その他

警察官A
声 - 吉野裕行[1]
第1話から登場。佐賀県警の警察官。ゾンビ化したさくらと出くわした際、恐怖のあまり拳銃でさくらに発砲。動かなくなったさくらの様子を見ている所を背後から巽にスコップで殴り倒された。その後も夜間警らなどでゾンビ姿のさくら達と遭遇してはパニックになる。結果として、さくら・愛・純子に「蘇った自分たちが生きるためには、ゾンビであることを隠しながら巽の下でアイドル活動をする他ない」と思い知らせた。
デスおじ
声 - かぬか光明(デスおじA)、佐藤せつじ(デスおじB)
第1話から登場。デスメタルをこよなく愛する男性二人組で、ステレオタイプなヘヴィメタル・ファッションでライブに赴く。デスメタルのライブに飛び入り参加したさくらたちデス娘(仮)を場違いとして客席からヤジを飛ばす。しかし、曲が始まってすらいないのにいきなりモッシュダイブをかます豪快さや首が折れるほどのヘッドバンキングに感銘を受け、彼女たちのファンの一員になった。その後もライブ会場に足を運んでは彼女達のパフォーマンスに感涙している。
大古場 新太(おおこば しんた)
声 - 奈良徹
佐賀県情報誌「サガジン」の記者で、カメラマン役の犬走と共に活動している。ドライブイン鳥のTVCMや鹿島ガタリンピックの取材を通じて純子に見覚えがあることに気づき、独自調査を開始する。フランシュシュについては、時代に迎合しない地道な活動をするアイドルグループだと気に入っている[注釈 53]
第12話にて、フランシュシュ3・4・6号がそれぞれ水野愛、紺野純子、星川リリィとあまりにも瓜二つな件について頭を悩ます様子が描かれた。

用語

ゾンビ
本作におけるゾンビは死後不完全な肉体で蘇ったさくら達7人の少女のこと。巽は「ゾンビィ」と呼んでいる。
青緑色の肌[注釈 54]に赤色の瞳、目の周りに窪んだようなクマがある。体には至るところに傷跡があり、縫われたり包帯を巻かれたりしており、時折関節の軋む音がする。
当初は自我がなく、呻き声を上げながら徘徊していたが、刺激を与えることにより「目覚める」、すなわち自我を取り戻すことができる。さくらはメンバーで最初に目覚めたが、生前の記憶までは蘇らず中途半端に自我が戻った状態で物語終盤まで過ごしていた。たえを除く他のメンバーは第1話のデスメタルライブ出演により目覚めた。たえは生前の自我は戻らないが、物語が進むにつれてゾンビとしての自我が芽生えつつある[17]
アイドルとして活動する際には巽の特殊メイクによって生前と変わらない外見になり関節の軋む音も無くなるが、水に濡れるとメイクが落ちてしまうため、サガロック出演の際は靴用の防水スプレーをかけて雷雨の中、出演した。
肉体を酷使したり強い衝撃を受けると首や腕等が取れたり、目玉が飛び出したりしてしまうこともあるが、くっつけるだけで元通り動ける。ライブでの激しい動きには耐えており、落雷で感電した際もダメージを受けず、放電しながらテクノボイスで歌うパフォーマンスを見せている。体温がない[15]ため、雪山で山籠りする際も半袖姿で平然と活動している[19][注釈 55]
食欲があり[注釈 56]、飲食も可能であり、味覚もある[注釈 57]。汗をかき涙も流すなど基本的に人間と同じ機能を持つが、人間よりも肌からの影響が受けやすい[注釈 58]
ゾンビランドサガプロジェクト
巽がさくら達7人のゾンビィを使ってアイドル活動をさせるプロジェクト。巽の説明では、生前「伝説」を作った少女達をゾンビとして甦らせ、ご当地アイドルのブーム終焉のこの時期を逆に狙って新たな佐賀県ご当地アイドルグループとして佐賀県を救うという計画[20]。巽は、時代に逆行した活動だが、爪痕を残した際のインパクトは大きいと営業で答えており[21]、「BAR New Jofuku」のマスターは計画を聞いた時に頭が腐ってると思ったと述べている[22]
アイアンフリル
水野愛が生前に所属していた架空のアイドルグループ。2008年にCDの売上が日本一になる[23]。巽の説明によれば、アイアンフリルは2000年以降のアイドル戦国時代においてトップに君臨し続けており、水野愛は「不動のセンター」と呼ばれる中心メンバーであった[24]。愛のライブ中の急逝がコーポレートプロパガンダ的な宣伝効果になり[要出典]、有象無象のアイドルグループが解散する現代において活動を長期間維持しており、2018年の時点で結成15周年を迎えている[25]。メンバーを入れ替えつつミリオンヒットを続けている。サガロックには特別出演として参加した。: グループ名には「アイドルだけど譲れない鋼鉄の意思を身に纏い歌い続ける」という想いが込められている[26]
第12話では、さくらが落としたアイアンフリルのCDを乾(巽)が拾い渡すシーンが巽の回想として描かれている。
怒羅美(どらみ)
20世紀末に九州地方を制覇した暴走族・佐賀レディースチーム。初代総長は霧島麗子、特攻隊長は二階堂サキが務めており、一代で九州制覇を成し遂げた伝説がある。2018年現在では麗子の娘・万梨阿が8代目総長として率いているが、総長を含めてもメンバーは3人、バイクも原付スクーターへとグレードダウンするなど弱小化している。
同じく佐賀レディースチームである殺女(ころすけ)とは初代総長の時代から因縁のライバル関係にあり、こちらは2018年現在も当時の勢いを衰えさせない勢力を誇っている[要出典][注釈 59]
なお、両チームはサキの尽力により最終的には和解し、かつての因縁はなかったかのように初代総長・麗子含めてフランシュシュのファンとなっている。
洋館 
佐賀県唐津市内の町田川近辺にある巽とフランシュシュが住居兼アイドル事務所として利用している洋館。
内部は洋館らしくアンティークなものが多いが、アイドルレッスン場などは現代風になっている。
モデルとなった建物は唐津市内にある「旧三菱合資会社唐津支店本館」(唐津市歴史民俗資料館)[27]
サガジン 
大古場と犬走が所属する出版社が刊行している架空のローカル情報誌。サガロックにおけるフランシュシュの活躍を見開きの記事としたほか、嬉野温泉での騒動も記事として掲載している。生粋の佐賀人であるサキが「(フランシュシュが)サガジンに載るくらいに有名になった」と判断する程度には地元民への影響力がある雑誌と描写されている[28]
ドライブイン鳥
佐賀県伊万里市に実在する鶏料理専門店。地元ではローカルCMが放送されている。作中ではフランシュシュがCMに出演してCMソングも歌い、たえがコッコくんに襲いかかるシーンが好評を博している。サキは生前、怒羅美のメンバーと度々訪れ贔屓にしており、当時と変わらぬ店舗と味とコッコくんに歓喜している。
アニメでの登場は第5話のみであったが、コミカライズでは第5話よりドライブイン鳥を舞台とするエピソードが続いている。
鹿島ガタリンピック
佐賀県鹿島市の干潟を利用して開催されている実在のイベント。作中ではフランシュシュが干潟を自転車で走る「ガタチャリ」、クレーンから吊るされたロープにつかまって干潟へ飛ぶ「ガターザン」に出場した。
この他、フランシュシュメンバーの声の担当である河瀬・衣川・田中がBlu-ray特典の一環としてこの企画に実際に参加した際には、干潟を走る「25M自由ガタ」も行われており、劇中でもモザイク映像であるがこの模様が用いられていた[29]
佐賀ロックフェスティバル
作中では「九州最大の野外ロックイベント」とされる架空の野外音楽イベント。通称サガロック。佐賀バルーンフェスタの開催場所である嘉瀬川河川敷で開催されているという設定である[30]。巽はフランシュシュの名を挙げる千載一遇のチャンスだと新人枠にエントリーし、落雷によりステージが半壊したがライブは大成功した。アイアンフリルも特別出演として参加している。
唐津市ふるさと会館アルピノ
佐賀県唐津市に実在する物産館。作中ではフランシュシュ初めての500人規模の単独ライブ会場に選ばれた。愛はアイアンフリル在籍中に初の佐賀公演をこの会場で行っていた。
2018年12月21日のライブ当日[31]は突如発生した爆弾低気圧による佐賀での観測史上最大の大雪となり、ライブ中に積雪の重みによる屋根の崩落でステージが半壊したがライブは大成功を収めた。ライブの様子は実在するインターネット放送サービスであるAbemaTVを通じて配信されたことが作中で描写されている。

主題歌・挿入歌

フランシュシュのユニット名は第3話劇中から使用。

オープニングテーマの各曲とエンディングテーマの各曲を収録した各シングルが2018年11月28日に同時発売される際には、大張正己による応援イラストとコメントが公開された[32]

オープニングテーマ
徒花ネクロマンシー」(第2話 - 第11話)
作詞 - 古屋真 / 作曲・編曲 - 加藤裕介 / 歌 - フランシュシュ[源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)]
エンディングテーマ
光へ」(第1話 - 第6話、第10話、第11話)
作詞 - 古屋真 / 作曲・編曲 - 山下洋介 / 歌 - フランシュシュ[源さくら(本渡楓)、二階堂サキ(田野アサミ)、水野愛(種田梨沙)、紺野純子(河瀬茉希)、ゆうぎり(衣川里佳)、星川リリィ(田中美海)]
挿入歌
「Temptation from the Hell」(第1話[注釈 60]
作曲・編曲 - 陶山隼
FANTASTIC LOVERS」(第1話)
作詞 - 唐沢美帆 / 作曲 - SHIBU、山田竜平 / 編曲 - SHIBU / 歌 - アイアンフリル[水野愛(種田梨沙)、薫(佐藤優希)、ノノ(望月麻衣)、仁奈(大出千夏)、みゆ(松井栞里)][33]
「ようこそ佐賀へ」(第1話)
作曲 - 清水昭男、みっき〜 / 編曲 - 清水昭男 / 歌 - デス娘(仮)
「サガ・アーケードラップ」(第2話)
作詞 - KOMU / 作曲 - KOMU、SHIBU / 編曲 - SHIBU / 歌 - サガ・アーケードラッパーズ[ラッパーA(木村昴)、ラッパーB(武内駿輔)、ラッパーC(宮城一貴)]
「DEAD or RAP!!!」(第2話)
作詞 - KOMU / 作曲 - 陶山隼、KOMU / 編曲 - 陶山隼 / 歌 - グリーンフェイス
「目覚めRETURNER」(第3話、第4話、第7話[注釈 61]
作詞・作曲・編曲 - 木下智哉 / 歌 - フランシュシュ
「ドライブイン鳥」(第5話)
作詞 - ドライブイン鳥 / 作曲・編曲 - 石橋序佳 / 歌 - Riz☆Rie
「ドライブイン鳥(フランシュシュver.)」(第5話、第8話[注釈 62]
作詞 - ドライブイン鳥 / 作曲 - 石橋序佳 / 編曲 - 山下洋介 / 歌 - フランシュシュ
「アツクナレ」(第6話、第7話)
作詞 - ma-saya / 作曲・編曲 - 加藤裕介 / 歌 - フランシュシュ
ゼリーフィッシュ」(第7話)
作詞 - 唐沢美帆 / 作曲・編曲 - 山田竜平 / 歌 - アイアンフリル[詩織(徳井青空)、ユイ(金子千紗)、真琴(日野向葵)、ひかり(真央)、じゅりあ(遠野まゆ)][注釈 63]
「Peace & Love」(第7話)
作詞 - YU-G / 作曲 - YU-G、陶山隼 / 編曲 - 陶山隼 / 男の子マンションズ
「To My Dearest」(第8話[注釈 61]
作詞 - 古屋真 / 作曲・編曲 - 山下洋介 / 歌 - フランシュシュ
「特攻DANCE」(第9話[注釈 61]
作詞 - 古屋真、磯崎健史 / 作曲・編曲 - 磯崎健史 / 歌 - フランシュシュ
「鹿島一声浮立」(第9話)
作詞 - 橋本野酔 / 作曲 - 市川昭介
「ヨミガエレ」(第2話[15][注釈 62][注釈 64]、第12話)
作詞 - 古屋真 / 作曲・編曲 - 浅利進吾 / 歌 - フランシュシュ
「FLAGをはためかせろ」(第12話[注釈 61]
作詞・作曲 - 浅利進吾 / 編曲 - SHIBU / 歌 - フランシュシュ

各話リスト

話数サブタイトル脚本絵コンテ演出作画監督総作画監督
第一話グッドモーニング SAGA 村越繁境宗久
  • 境宗久
  • 佐藤威
  • 桑原幹根
  • 桑原剛
  • 佐々木貴宏
  • 二松真理
崔ふみひで
2008年、女子高生の源さくらはオーディションの申込書を手に家を飛び出したところを軽トラックに撥ねられる。10年後、佐賀県のとある洋館で目覚めるが、ゾンビ少女たちに襲われて逃げ出した。警官に助けを求めるが、自分を見て恐怖に慄く警官に撃たれ、自分もゾンビになっていることに気づく。再び目覚めると洋館に戻っており、アイドルプロデューサーを自称する謎の男・巽幸太郎から佐賀を救うアイドルになれと言われ、他のゾンビ少女たちとメタル系ライブに飛び入り参加させられる。デスボイスでうなり、激しいヘッドバンキングをするパフォーマンスに意外にも会場は盛り上がり、さくらはライブ中にフラッシュバックした光景から胸躍る何かを感じご当地アイドルとして活動する決意をする。しかし、自我のないゾンビ少女たちが観客を襲い出したためライブは中止。翌日、落胆するさくらをよそに山田たえを除くメンバーは自我を取り戻す。混乱するメンバーにさくらは一言「おはようございます…!!」
第二話I♡HIPHOP SAGA 村越繁石田貴史
崔ふみひで
たえ以外のメンバーは自我を取り戻したが、元アイドルの水野愛と紺野純子はゾンビでのご当地アイドルは無理だと懐疑的であり、二階堂サキも生前の目標であった「全国制覇」を成し得なかったと反抗的であった。そんなまとまってないさくらたちを巽は佐賀城の鯱の門ふれあいコンサートに出演させようとする。やってられないと愛と純子は脱走を図り東京へ戻ろうとしたが、自分達を見て発砲する警官の姿に、自分達はもう元の生活に戻る事ができないと悟り断念する。そしてコンサート当日、たえの体がはずれるというハプニングが起き、さくらはサキと口論するうち、ラップバトルとなり、聴衆の喝采をあびる。そしてサキもアイドルで全国制覇を目指すと参加を決意した。
第三話DEAD OR LIVE SAGA ますもとたくや伊藤達文
桑原幹根
唐津駅駅前でゲリラライブを行うことになったさくらたち。リーダーをサキ、グループ名を「フランシュシュ」と決める。だが元アイドルの愛と純子はライブを拒絶。当日、5人は駅前で『目覚めRETURNER』を歌い始めるがさくらは歌詞を忘れてしまう。そこへ愛と純子が加わり曲を最後まで歌いきることができた。愛と純子はフランシュシュのメンバーとして活動することを受け入れる。
第四話ウォーミング・デッド SAGA 村越繁
  • 清水久敏
  • 境宗久
  • 清水久敏
  • 佐藤威
  • 成松義人
  • 凌空凛
  • 桑原剛
  • 岡真理子
  • 深川可純
  • 崔ふみひで
巽は活動資金を稼ぐため久中製薬社員旅行の営業の仕事を取ってくる。嬉野温泉に着いたフランシュシュのメンバーは観光を楽しみ、夜の宴会のパフォーマンスも盛況に終わる。しかし温泉に入ってメイクが落ちたメンバーを見た女性広報部長は恐怖による記憶障害となり、巽の目論むタイアップは得られなかった。
第五話君の心にナイスバード SAGA ますもとたくや佐藤威
  • 佐々木貴宏
  • 柳隆太
桑原幹根
更なる活動資金と知名度を得るためにフランシュシュは「ドライブイン鳥」のTVCMに出演。更なる知名度アップのためグループ名入りのTシャツを着て鹿島ガタリンピックに出場するが、泥まみれになりメイクも落ちてしまうなどうまくいかない。たえがガターザンで優勝し、表彰台にあがる。しかし着ていたTシャツはドライブイン鳥のものだった。ガタリンピックの取材に来ていた地元誌の記者・大古場は純子を見て何かを思い出して興味が湧き、独自調査を開始する。
第六話だってセンチメンタル SAGA 村越繁後藤康徳
  • 細田沙織
  • 和田伸一
  • 佐々木貴宏
  • 高乗陽子
桑原幹根
ガタリンピックから一か月半たったある夜、さくら達は巽の部屋に忍び込んでインターネットでアイドル関係の情報を調べていたが、昭和と平成のアイドル活動の違いを知った純子は戸惑いを隠せずにいた。後日、ドライブイン鳥のTVCMとガタリンピックの参加が実を結び、フランシュシュにファンがつきはじめ、はじめてのチェキ会が行われる。だが昭和アイドルの純子はファンとの直接的なふれあいを拒否して愛との間に不和が生じ、一方で愛も野外ステージの落雷で死んだ過去のトラウマがよみがえる。巽は九州最大の野外ロックイベント「佐賀ロックフェスティバル(通称サガロック)」の新人枠の出演の仕事を取ってくるが、自身のトラウマである野外ステージ出演に愛の顔はこわばる。
第七話けれどゾンビメンタル SAGA 村越繁
  • 境宗久
  • 伊藤達文
  • 柳隆太
  • 岡真理子
  • 村長由紀
  • 桑原幹根
崔ふみひで
サガロック出演が決定してから2週間、現在のアイドルの状況を受け入れられない純子はバリケードを作り部屋に閉じこもっていた。愛は純子に代わりメンバーと練習に励む。巽の「時代とともにアイドルに求められるものは変わったが、アイドルの本質は変わっていない。嫌なら無理に時代に迎合する必要はない。メンバーやファンに昭和のアイドルの矜持を見せてやれ」との言葉で、純子は当日の朝に出演を決意する。ライブは雷雨となり、愛は落雷で死んだトラウマが身体を竦ませ、新曲『アツクナレ』のソロパートも上手く歌えない。そんな愛をフォローしたのは純子だった。態勢を立て直し『アツクナレ』を歌い切った途端にステージに落雷する。メンバーは感電するが、ゾンビだから何ともないと愛はトラウマを克服し、『目覚めRETURNER』を堂々と披露する。初の大舞台を大盛況で終え、さくらはステージ上にもかかわらず涙を止められない。後日、フランシュシュのステージは地元誌で大きく報じられた。
第八話GOGO ネバーランド SAGA 村越繁石田貴史
  • 桑原剛
  • 細田沙織
  • かどともあき
桑原幹根
サガロックの記事が地元誌に紹介され県内での知名度が向上したことで、ミニライブからお祭りまで引っ張りだこになったフランシュシュ。そんな中、強面な大男がチェキ会に現れ6号(リリィ)に迫る。咄嗟にサキが撃退したが、彼は子役の星川リリィそっくりだったからと告白。リリィは彼が実の父親であり、自分は女装した息子だったことを明かす。父が今でも自分の死を悔やんでいることを知ったリリィは巽に提案し、ミニライブで『To My Dearest』を歌い父への想いを伝える。ライブに駆け付けた父は感涙し、自分を責めるのを止め、リリィの活躍を見守るようになった。
第九話一度は尽きたこの命
なんの因果か蘇り
歌い踊るが宿命なら
親友への想いを胸に秘め
貫くまでよ己のSAGA
ますもとたくや佐藤威
  • 佐々木貴宏
  • 和田伸一
  • 高乗陽子
崔ふみひで
高齢者との交流のために鹿島おどりの練習会に参加したフランシュシュ。さくら・リリィ・たえの3人が公園で一息ついていると、ガラの悪い女子生徒3人組が絡んでくる。彼女たちはサキがかつて所属していた佐賀レディースチーム・怒羅美の現在のメンバーだった。迎えに来たサキの迫力に圧倒され彼女たちは退散したが、サキは怒羅美の総長の背中の刺繍「霧島万梨阿」を見て動揺する。万梨阿は怒羅美の初代総長でサキの親友麗子の娘だった。その夜、怒羅美がライバルレディースチーム・殺女とかつて自分が死んだチキンレース勝負で決着をつけようとしていることを知ったサキは現場に駆け付ける。「1日特攻隊長」を名乗って万梨阿に代わり死をも恐れぬダイブを見せてチーム間の抗争は終了。後日、開催されたライブではサキがソロを取る『特攻DANCE』に感涙する2チームの姿があった。
第十話NO ZOMBIE NO IDOL SAGA ますもとたくや後藤康徳
  • 柳隆太
  • 岡真里子
  • 村長由紀
  • 飯飼一幸
  • 川元まりこ
  • 佐々木貴宏
さまざまなファンがつきチームとしての絆も深まってきたフランシュシュ。さくらは生前の知り合いやプロ意識を通し力を増す仲間らを微笑ましく思う反面、失っている生前の記憶に劣等感を覚えてしまう。そんなある日、巽は500人規模の会場「唐津市ふるさと会館アルピノ」での単独ライブの話を持ってくる。会場の下見に行くとさくらは生前の記憶につながる何かを感じ、ライブへのやる気を募らせるがそのために個人プレーが目立つようになる。そんなさくらを見かねた巽は頭を冷やさせるべく雪山の天山に放り出すが、当のさくらには全く響かないまま下山の時を迎える。結局は孤立したことでチームのことを客観視できたさくらは仲間と協力してライブを成功させる意思を固める。しかしライブ七日前、さくらは生前の死因と同様、洋館の門を出た途端にトラックに撥ねられ、ショックで生前の記憶を思い出すが、逆にゾンビになってからの記憶を失う。
第十一話世界にひとつだけの SAGA 村越繁宇田鋼之介
  • 桑原剛
  • 細田沙織
崔ふみひで
さくらは生前の記憶を取り戻したが、その過去はいくら努力しても本番ではありとあらゆる不運に襲われ決して努力が実らず、挙げ句の果てには「失敗とか後悔とかを全然ダメなことだとは思わない」と語る水野愛に憧れて、絶望から立ち上がりもう一度夢を目指そうとした途端に落命するという過酷なものであった。ゾンビになってからの記憶を失ったこともあり、自分は努力しても何もできない、自分が参加すればライブが失敗すると考えるさくらは練習への参加を拒否。グループの中心的存在にしてまとめ役でもあったさくらを失ったことで練習にも身が入らないフランシュシュのメンバーは説得を試みるが全く響かない。脱走したさくらを幸太郎は鏡山展望台へと連れていき「お前は本当にアイドルになりたくないのか?」と聞くが、さくらは「アイドルに憧れた結果がこれです。頑張った挙げ句に死ぬ女なんです。そこまで持っていない人間なんていますか」と拒否する。しかし幸太郎は「お前が持ってなくても俺が持っている。俺はお前を絶対に見捨ててやらん」と改めてさくらをアイドルにすると宣言する。
第十二話グッドモーニング アゲイン SAGA 村越繁
  • 境宗久
  • 清水久敏
  • 佐々木貴宏
  • 和田伸一
  • 高乗陽子
  • 柳隆太
  • 川元まりこ
  • 桑原剛
  • 深川可純
  • 桑原幹根
  • 崔ふみひで
アルピノライブまで残り4日。未だライブへの参加意欲を示さないさくらに、フランシュシュのメンバーは手を変え品を変えやる気を出させようとするが彼女の意思は変わらない。状況を変えたのは、かつてさくらの懸命な指導でライブ参加を可能としたたえの行動であった。「さくらのいないステージを成功させるよりは、さくらと一緒のステージで失敗したい」という想いを抱くようになったゆうぎりたちにより、さくらは本番前日に練習参加を決意。しかし当日は爆弾低気圧で交通機関も麻痺するほどの大雪。不安の中『ヨミガエレ』を歌い始めるが、積雪の重みに耐えきれずステージの天井が崩落。さくらは自分の不運に皆を巻き込んだと落胆するが、巽は手拍子を続ける。立ち上がり歌い続けるメンバーに、観客も手拍子を始める。さくらも立ち上がり、崩壊したステージでのパフォーマンスを継続。スポットライトの中で全ての記憶を取り戻しライブは大成功。アンコール曲『FLAGをはためかせろ』を歌い切り、ラストにさくらが一言「佐賀…おはようございます…!!」。後日、鬼籍に入っているはずの水野愛・紺野純子・星川リリィと、3・4・6号が瓜二つなことに大古場は頭を抱えていた。

放送局

日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[35]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [36] 備考
2018年10月4日 - 12月20日 木曜 23:30 - 金曜 0:00 AT-X 日本全域 製作参加 / CS放送 / リピート放送あり
2018年10月5日 - 12月21日 金曜 0:00 - 0:30(木曜深夜) TOKYO MX 東京都
サンテレビ 兵庫県
金曜 0:30 - 1:00(木曜深夜) BS11 日本全域 BS放送 / 『ANIME+』枠
2018年10月6日 - 12月22日 土曜 1:25 - 1:55(金曜深夜) サガテレビ 佐賀県 作品の舞台地
土曜 2:58 - 3:28(金曜深夜) TVQ九州放送 福岡県
サガテレビでは2018年12月28日から12月30日の3日間にかけて、「年末年始特別番組」として全12話の一挙放送を実施[37]
日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[35]
配信期間 配信時間 配信サイト
2018年10月4日 - 12月20日 木曜 23:30 - 金曜 0:00 AbemaTV
2018年10月7日 - 12月23日 日曜 22:00 更新
不明 あにてれ
2018年10月8日 - 12月24日 月曜 0:00 更新 J:COMオンデマンド
月曜 12:00 更新
月曜 19:00 更新 TSUTAYA TV
月曜 22:00 更新 ビデオパス

Blu-ray

発売日[38] 収録話 規格品番
SAGA.1 2018年12月21日 第1話 - 第4話 EYXA-12123/B
SAGA.2 2019年2月22日予定 第5話 - 第8話 EYXA-12124/B
SAGA.3 2019年4月26日予定 第9話 - 第12話 EYXA-12125/B

漫画

2018年10月9日より、Cygamesが運営するWebコミック配信サイト「サイコミ」にて連載中。作画は空路恵[39]

反響・評価

  • 2018年11月25日、さくらたちの住まいのモデルとなっている「旧三菱合資会社唐津支店本館」(唐津市歴史民俗資料館)が特別公開され、予想を超える1000人以上が来場した。この施設は2003年から老朽化を理由に休館しており、毎年「近代化遺産全国一斉公開」に合わせて公開されている。前年の来場者数は2日間で300人だった[40]
  • 2018年12月20日深夜の最終話放映後、「ゾンビランドサガ」というワードが入ったツイートの数が17万件を超え、Twitterのトレンドワードランキング第1位を獲得した[41]
  • 和菓子「さが錦」を製造する村岡屋は、同商品の「ゾンビランドサガ」コラボパッケージ版を発売。当初見込みの1.5倍の売れ行きで工場はフル稼働状態であるという[42]
  • 第5話に登場した佐賀県伊万里市に本店を置く「ドライブイン鳥」は、放送後に聖地巡礼として訪れる客が増えていると言う[43]

イベント

さが維新まつり[44]
2018年10月20に行われた「さが維新まつり」(佐賀城本丸歴史館・鯱の門前広場)にて“ぶちあげキャンペーン”第2弾[注釈 65]として本渡、河瀬、衣川によるトークイベントが開催された。イベントには山口祥義佐賀県知事もサプライズ登壇し、フランシュシュを「佐賀県PR大使」に任命した[46][47]
佐賀インターナショナルバルーンフェスタ[48]
11月3日に行われた「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」(嘉瀬川河川敷)にて“ぶちあげキャンペーン”第3弾として「時にはなぜか『ゾンビランドサガ』inバルーンフェスタ2018」が開催された。イベントには本渡と田中が出演[49][50]
Cygames Presents 伊万里湾大花火2018[51]
11月17日に行われた「Cygames Presents 伊万里湾大花火2018」(伊万里市伊万里湾港七ツ島地区南埠頭)にて“ぶちあげキャンペーン”第4弾が開催された。イベントには本渡と河瀬が出演[52][53]
CygamesFes2018[54]
12月15日に行われた「CygamesFes2018」(千葉県幕張メッセ)にて“ぶちあげキャンペーン”グランドフィナーレとして「ゾンビランドサガ~フランシュシュといっしょ~」が開催された[55]。トークライブ内ではOPテーマ「徒花ネクロマンシー」とEDテーマ「光へ」が初披露された。ステージには三石以外の6名が出演[56]

脚注

注釈

  1. ^ 第1話のダイブはメンバーである白幡いちほのダイブを参考にしている[2]
  2. ^ Cygamesの社長・渡邊耕一(2018年現在)は佐賀県伊万里市出身[3]
  3. ^ 番組公式ホームページには、「年齢も性別も時代も超えて」というコンセプトも書かれている[11]
  4. ^ 最初さくらが可愛らしく「フランボワーズ」と考えたが、たえのくしゃみがきっかけでリリィが決めた。なお、サキは「腐乱臭衆」と漢字に変換している。
  5. ^ 7話でのレッスンスタジオでのスケジュール表では「ヒップ・ホップ」「Kポップ」「チアダンス」などが書かれている。
  6. ^ 元アイドルである2人のうち、純子はソロ活動メインでダンス経験は乏しいため、実質愛が1人でメンバー全員に指導を行っている。
  7. ^ 試しに施したメイク顔を鏡で見たショックで気絶し自我に目覚めた事がのちに巽の口から明らかになった。
  8. ^ サキからは「ドン臭そう」と言われ、4話ではうっかり温泉に頭を落として一般人にゾンビとしてのルックスを晒すなど。
  9. ^ 第1話のライブではどうしようもなくなり、やけくそになって絶叫を上げモッシュダイブをしたり、第2話ではステージ上でたえの首を面白がって取るサキに対してたえの首を手で叩き飛ばして激昂し、ラップバトルになるなど。
  10. ^ さくらがいなければこんなメンバーはまとめられない旨をゆうぎりも最終話で発言している。
  11. ^ 小学校では練習の成果から学年一の俊足となり3年連続でリレーの選手に選出されるも、毎年運動会当日肉離れを起こして出場辞退。中学では3年間を勉学に費やして県内屈指の難関校の模試でA判定を貰うほどの成績となるも、受験会場へ向かう中、体調不良を訴える老人を介護して会場到着が遅れ、実力が発揮できずに不合格、等々。
  12. ^ フランシュシュのメンバーを自らの持つ不幸体質にいたずらに巻き込みたくないためというのもある。
  13. ^ コミカライズ版では、この描写はなくただ伝説がない存在であることを巽に一笑されるだけに終わっている。
  14. ^ 7話にてライブの前に「佐賀で生まれて死んで…」と自己紹介している。
  15. ^ ドライブイン鳥やガタリンピックなど。これらを知らないと「佐賀失格」のレッテルをメンバーに貼る。
  16. ^ 佐賀ロックフェスティバルに関しては死後に開始されたイベントなので知らなかった。また、自身の持ち歌である「特攻DANCE」も、自身のヤンキーさも主張するかのように、フランシュシュの主なポップ調の歌とは異なるヤンキー風ロックとなっている。
  17. ^ 反対に、生前は「あたしは絶対死なんばい」が口癖だった。
  18. ^ 第8話では自分の何倍も大柄な剛雄を不審者と勘違いしてローリングソバットで蹴り飛ばしている。
  19. ^ 巽からも「アイドルにとって暴力沙汰は致命的」と釘を刺されている。ただし、自我を取り戻して自暴自棄になるさくらを1回ぶったことはある。
  20. ^ コミカライズ版では、「いつかあの子(愛)と同じようにステージに立ちたい」とさくらのアイドル活動の目標そのものであったことが描写されている。
  21. ^ 日本横断ツアー時の鳥栖スタジアムで起きた出来事でほぼ即死状態だったため、それまで自身の死因はネット検索で知るも記憶にはなく、6話のチェキ会でフラッシュを浴びた際にフラッシュバックを起こし、後の雷雨で全てを思い出す。
  22. ^ 劇中で愛が閲覧していたネット記事に「やけど跡などもひどく、病院到着後ほど無くして心停止が確認された」とあり、また愛自身の記憶でも落雷の直撃により大勢のファンの目の前で容姿が判別できなくなるほど黒焦げになった様が描かれている。
  23. ^ 第8話でフランシュシュがローカル誌にて見開きで特集されたときも、他のメンバーが浮かれる中、今後良悪様々な反応が出てくることを冷静に分析している。
  24. ^ 6話では、まず自分が全体の流れをマスターし、それをメンバーに指導する形式をとっていた。
  25. ^ 劇中のとあるネットサイトでも、元々秀でた才能は無かったが弛まぬ努力をしてセンターヴォーカルの座を勝ち得たと評されている。
  26. ^ 7話では本番までの数日間不眠不休で練習に励んだ結果、前日には全身湿布だらけな上、首など関節の至るところが外れてしまう様が描写された。
  27. ^ 巽はこの事を知っているが、敢えて黙認している。
  28. ^ 無茶な営業を入れてくることに関して、巽から、時世柄アイドル需要が限定され、かつ無茶の効くゾンビならば、少ないチャンスを生かす、と説明された際にも1人だけ首肯していた。
  29. ^ 後述のリリィの秘密を知った際に「ついてようがついてなかろうが」というサキの発言は聞いただけで紅潮していた。
  30. ^ 激しい競争を生き抜くためにはとにかくファンとの交流やありのままを見せること等による認知度拡大が必要とする愛の考え方と、アイドルは完ぺきな形で夢を見せなければならず、ファンとの間の壁を取るべきではないという純子の考え方で対立している。
  31. ^ チェキ会を、あまりにも自身のアイドル観に反する行為だったために現場で拒否してしまい、それをきっかけに活動自体を断念しかかった。巽のアドバイスと話し合いの末に、彼女だけはチェキ会に出ない代わりに「サイン入り私生活ブロマイド」を販売するという形に落ち着いており、カーテン裏などからこっそり覗いて観ている。
  32. ^ 他のメンバーが自分に死臭があるのではないかと動揺した際にも、ひとり笑顔を崩さなかった。
  33. ^ 5話では佐賀県のドライブイン鳥やガタリンピックの事を既に知っている様子を見せていた。また、8話で描かれた生前の回想では、休みの日に神野公園に連れていってほしいと父親に懇願しており、佐賀弁でしゃべっていた。
  34. ^ 生前の自身の主演ドラマにて着ていた衣装と同デザインであり、父・剛雄の回想でもこの服装で演技する様が描かれている。
  35. ^ 実際にはハート型にデフォルメされており、驚くと停止したり破裂する描写もある。なお、特殊メイクを施し人間を装っている時やレッスン時などでは隠れていることが多いが、第7話では極度の緊張から引っ込められずにいた。
  36. ^ 巽がガタリンピック出場に際し製作した「フランシュシュTシャツ」を笑顔で「ゴミみたいにダサいTシャツ」と一蹴するなど。
  37. ^ グループダンスにおいてみんなの足を引っ張らないように一人で練習するなど。
  38. ^ 7話で純子が参加拒否をした際も芸能活動経験からの冷静な意見を述べている。
  39. ^ 早世した母親似の小柄な体格の女顔であったため子役事務所に入る前から母の遺影と同デザインの衣類で女装しており、芸能界に入ってからも女性として活動していた。
  40. ^ これは、成長も老化もしないゾンビであるために、第二次性徴も迎えず永遠に中性的な外見を保てるというのもある。なお巽は最初からリリィが男だという事を知っていたが、「女性アイドルグループに『正雄』がいてもよい」と問題視していなかったためさくら達には知らせておらず、メンバーに詰問された際にも一蹴していた。
  41. ^ 声優インタビューによると、「意外といえば意外な過去」を持っている、とのこと。なお、ゾンビとして描写されている行動に生前の様子を示唆するものは一切ないとも説明されている。
  42. ^ 「音程がとれないから」とさくらは説明している。
  43. ^ 2018年12月15日に開催されたCygamesFes2018でも、たえ役の三石がメンバーに送った手紙のツカミとしてこのニワトリの鳴きまねを用いていた。
  44. ^ アニメージュ2019年1月号のインタビューにて、たえ役の三石は「正気は取り戻してないが、(話が進むごとに)少しずつ人に近づいている」、巽役の宮野は「ゾンビとしての自我が目覚め始めている」と語っている[17]
  45. ^ 2話において、身体から分離した腕がさくらとサキのラップ対決の際に、床を叩いてリズムを取っていた。
  46. ^ 彼自身の行動は基本的にはメンバーの自主性を尊重する傾向にあり、彼女達の意思を理由無く無碍にする事は基本的にない。
  47. ^ 性格も体格も違う彼女らに各々の個性に合わせた普段着に寝間着や練習着、外履きの靴まで用意し、雑誌などの娯楽も買い与えている。
  48. ^ 8話でリリィが父親に送るメッセージを歌詞にしたものを楽曲にするべく、ピアノの前で試行錯誤する様が描かれていた。
  49. ^ 劇中で、愛とリリィはそれぞれ「ゾンビでも死ぬほどダサい」「ゴミみたいにダサい」と貶している。
  50. ^ 地元佐賀県の小島食品工業[18]が販売しているもの
  51. ^ 一般の成人男性を見下ろすほどの巨躯。
  52. ^ 最近の娘との不和に悩んだときにサキと一緒に撮った写真に問いかける他、先述のサキの死亡事故についてはサキ自身ではなく彼女のトラウマとなっている。
  53. ^ 7話ではライブの様子を大古馬新太の名でサガジンに掲載した。また、未登場だった第4話時点でも、ゾンビたちが目撃された温泉旅館に関する記事を書いた記者だったことが第8話で明かされた。
  54. ^ 巽が第2話で顔色からグループ名に「グリーンフェイス」と名付けた様に、髪の色や普段着の色合いが特殊メイク時と比較して明度・彩度を落とし、くすんだ色で描かれている。
  55. ^ それでも凍結には注意を払う必要があり、作中ではたえが凍結した。
  56. ^ 第4話では洋菓子店のスイーツをうらめしげに見つめながら窓ガラスに張り付く姿が描かれている。
  57. ^ 第5話ではドライブイン鳥で焼肉を食べながらおいしいと感想を述べている。
  58. ^ 第4話では湿布薬の効能が早い他、温泉に入った際にも効能がすぐに現れている。
  59. ^ 全員同じ車種に同じ色のビッグスクーターと、かなり統一されている。現総長である東鶴美沙(あずまつる みさ)で10代目である。
  60. ^ OPクレジットと共に使用。
  61. ^ a b c d EDクレジットと共に使用。
  62. ^ a b EDクレジットはなし。
  63. ^ 2018年11月28日に発売されたCD『光へ』[34](品番 EYCA-12096)付属のブックレットのクレジットより。
  64. ^ 第2話では、イントロのみが流れた。
  65. ^ 第1弾はAbemaTV2話放送直前生特番。[45]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j STAFF & CAST”. TVアニメ「ゾンビランドサガ」公式サイト. 2018年12月30日閲覧。
  2. ^ 1ho1118の2018年12月1日19:47のツイート2018年12月30日閲覧。
  3. ^ “サイゲームスがJR佐賀駅近くに新拠点設立へ「デバッグセンター」業務拡充”. 佐賀経済新聞. (2018年7月9日). https://saga.keizai.biz/headline/416/ 2018年11月23日閲覧。 
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m “【連載】TVアニメ『ゾンビランドサガ』スタッフ陣が明かすプロジェクトの全貌【SAGA:02】”. アニメイトタイムズ (アニメイト). (2018年10月13日). https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1539407067 2018年11月23日閲覧。 
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外部リンク

AT-X 木曜 23:30 - 翌0:00 枠
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