「青山学院女子短期大学」の版間の差分
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2019年10月14日 (月) 13:13時点における版
青山学院女子短期大学 | |
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間島記念館 | |
大学設置 | 1950年 |
創立 | 1874年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人青山学院 |
本部所在地 | 東京都渋谷区渋谷4-4-25 |
学部 |
現代教養学科 日本専攻 国際専攻 人間社会専攻 子ども学科 [注 1] |
ウェブサイト | http://www.luce.aoyama.ac.jp/ |
青山学院女子短期大学(あおやまがくいんじょしたんきだいがく、英語: Aoyama Gakuin Women's Junior College)は、東京都渋谷区渋谷4-4-25に本部を置く日本の私立大学。1874年創立、1950年大学設置。大学の略称は青短。 2019年度から全学部で募集停止。現在新一年生はいない。
概観
大学全体
1874年米国メソジスト監督教会から派遣された女性宣教師ドーラ・E・スクーンメーカーにより創始された「女子小学校」に起源を求めることが出来る。女子教育の開拓的学校である。メソジスト派のミッションスクールで、キリスト教に基づく教育に特色がある。2011年度までは学科体制が5学科と1学科2専攻だったが、2012年度より1学科3専攻と1学科に縮小。キャンパスは青山キャンパス内、青山学院大学の隣に位置している。南青山に隣接し、表参道駅から徒歩5分である。学長は八耳俊文。副学長は河見誠。2018年度をもって学生の募集を停止する。
建学の精神(校訓・理念・学是)
教育理念は「青山学院のキリスト教の信仰にもとづき、「女子小学校」から「青山女学院」を経て現在に至る本学院の女子教育の伝統を継承し、女子の高等教育に専念する」となっている[1]。
教育方針
- 青山学院の教育方針として次のように掲げられている。
- 青山学院の教育はキリスト教信仰に基づく教育をめざし、神の前に真実に生き、真理を謙虚に追究し、愛と奉仕の精神をもって、すべての人と社会とに対する責任を、進んで果たす人間の形成を目的とする。
- 礼拝について
- 青山女子短期大学では毎週月・水・金曜日に礼拝が行われている。説教はキリスト教師を始め外部から招いている。
教育および研究
キリスト教の信仰に基づいた教育が行われていることから、「キリスト教学」といった宗教系科目がある。青山学院女子短期大学の共通コア科目として、課題を発見する力を育む「ライフ・キャリア・デザイン科目」がある。女性のライフコースとキャリアの観点から、将来を見据えて今何をすべきか、明確にする授業である。
学風および特色
短期大学2年間ないし3年間の短期集中で教養と資格を身につけることができ、様々な進路が用意されている。キリスト教系の大学であることから「クリスマス礼拝」、「イースター礼拝」など宗教的行事が盛んに行われている。毎週の授業や礼拝のほかに、学生中心に行われるボランティアがある。入試のレベルは全国の短大の中でも最上位に位置する。2014年度から青山学院大学共通科目の青山スタンダード科目の一部を、短大の学生も受講できる単位互換制度が始まった。
沿革
- 1874年 女子小学校が設置される。
- 1875年 救世学校に改組される。
- 1877年 海岸女学校に改組される。
- 1888年 東京英和女学校が併設される。
- 1894年 海岸女学校が東京英和女学校に吸収される。
- 1895年 青山女学院に改組される。
- 1927年 青山学院に改組される。
- 1933年 女子専門部が設置される。
- 1946年 女子専門学校に改組される。
- 1950年 青山学院女子短期大学開学。
- 1962年 文科を国文科(学生数:女297 [注 2][2][3])・英文科(学生数:女582[注 2][2][3])に改組。児童教育学科を増設(学生数:女70[注 2][2][3])。
- 1963年 専攻科を置く。専攻は以下の通り。
- 1964年 専攻科児童教育専攻を設置[4]
- 1966年 教養科を増設。在籍者:女90[注 2][2][5]
- 1969年 全科を全学科に改称。専攻科に教養専攻を設置[4]。
- 1984年 英文学科を専攻分離する。
- 1989年 芸術学科を増設(在籍者:女55[注 2][2][6])。
- 1991年 専攻科に芸術専攻を置く[4]。
- 2003年 特色ある大学教育支援プログラムに選定される。
- 2006年 児童教育学科を子ども学科に改組。
- 2009年 3月31日をもって専攻科児童教育専攻を正式に廃止する[4]。
- 2012年 国文学科・英文学科・家政学科・教養学科・芸術学科を、現代教養学科(日本専攻・国際専攻・人間社会専攻)に改組。
- 2017年7月 志願者減少のため2018年度をもって学生の募集を停止することを決定、発表した[7][8]。定員と教育内容は青山学院大学に開設予定の新学部に引き継がれるという。
基礎データ
所在地
教育および研究
組織
学科
- 現代教養学科
- 日本専攻
- 国際専攻
- 人間社会専攻
- 子ども学科
現代教養学科専攻科目の特徴
「日本専攻」「国際専攻」「人間社会専攻」があり、どの専攻も従来の学門分野にとらわれず、1人1人が関心のある科目を専攻の枠を飛び越えて履修が可能。一方、各専攻ごとに特徴ある授業を展開し、「読解トレーニング」「総合英語基礎」「人間社会研究」などがある。
2011年度までの学科
現代教養学科の前身は国文・英文・家政・教養・芸術の5学科である。
- 国文学科
- 英文学科
- 英文学専攻
- 英語学専攻
- 家政学科
- 子ども学科
- 教養学科
- 芸術学科
専攻科
3つの認定専攻科があり、本科と専攻科、合わせて4年間の学習により、専攻科を修了する。3月に4年制大学と同等の学士の学位取得が可能。
- 現代教養専攻
- 多元文化専攻
- 子ども学専攻
取得資格について
附属機関
- 図書館
- 総合文化研究所
教育
- 特色ある大学教育支援プログラム
- 「英語教育プログラム」
奨学金・受験要項
奨学金制度
- 日本学生支援機構奨学金は、第一種奨学金と第二種奨学金に分けられている。
- 青山学院万代奨学金の中の万代奨学金がある。
- 青山学院女子短期大学国際交流奨学金がある。
- 青山学院独自の奨学金には、青山スカラーシップの中の青山さゆり会奨学金や青山学院維持協力会奨学金等が挙げられる。
- 青山学院女子短期大学独自の奨学金には、特別奨学金と授業料免除の二種類がある。
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
クラブ活動には、体育系はフットサル部・バスケ部・ダンス部、文化系は茶道部・華道部などがある。その他「聖歌隊」・「ハンドベル」・「ゴスペル」・主に学校行事での賛美奉仕を担う「グロリアス・クワイア」・春季と夏季の休暇ごとにボランティア活動を行っている「Blue Bird」など宗教活動センターグループ活動も盛んに行われている。 また、4大のサークルや部活に参加することもできる
キリスト教行事
主なキリスト教行事
- 4月 始業礼拝
- 5月 チャペル・ウィーク
- 8月 東日本大震災被災地支援ボランティア
- 10月 青山祭 オータム・トリート
- 11月 創立記念礼拝
- 12月 クリスマス礼拝
- 3月 卒業礼拝
- その他季節ごとに様々な行事がある。
学園祭
- 学園祭は「青山祭」と呼ばれ毎年、概ね10月末から11月はじめに行われている。
プレイデイ
- 基本的に自由参加だが、学生と教員も参加する。
- バドミントンやソフトバレーボールが行われている。
スポーツ
バスケットボールが強く、過去には東京七短大大会・都短協でそれぞれ優勝の実績がある。
大学関係者と組織
- 出身者(50音順)
- 藍澤慶子(女優)
- 青山さゆり(女優、クイーンズファクトリー社長)
- 秋山律子(歌人)
- 安藤希(女優):国文学科
- 伊倉愛美 (女優。2014年卒。) 現代教養学科卒
- 池田あきこ(絵本作家、株式会社わちふぃーるど代表取締役)
- 依布サラサ(歌手)
- 袰川有希(静岡第一テレビアナウンサー)
- 宇津宮雅代(女優)中退
- 浦えりか(グラビアアイドル・女優・歌手・プロレスラー):児童教育学科、高等部卒
- 遠藤ふき子(元NHKアナウンサー):国文学科
- 大沢舞子(タレント)
- 大森美香(脚本家):芸術学科
- 奥田智子(九州朝日放送アナウンサー)
- 金子絵里(ファッションモデル・女優)
- 川口敦子(女優):英文学科
- 銀粉蝶(女優):国文学科
- 上崎美恵子(児童文学作家):女子専門部中退
- 近藤美津江(女優・タレント、芸名・有沢光恵。1978年卒):国文学科
- 三枝こころ(ファッションモデル)
- 桜川博子(女優)
- Satoko(元モデル)
- 西川文野 (文化放送アナウンサー):学習院大学へ編入
- 西村知江子(フリーアナウンサー):英文学科
- 花柳壽輔(日本舞踊家、花柳流宗家家元3世):国文学科
- 畑田紗李(歌手)
- 濱田典子(元フジテレビアナウンサー)英文学科
- 柊あおい(漫画家)
- 平尾美保(DJ・ラジオパーソナリティ)
- 瓶子和美(フリーアナウンサー)
- 帆足由美(フリーアナウンサー、DJ)国文学科
- 松井友里絵(元アイドル)
- 松下恵(女優):教養学科
- 水島裕子(女優・タレント):英文学科
- 室井理瑶子(ファッションモデル、女優
- 宝珠小夏(宝塚歌劇団卒業生、青山ケンネル株式会社専務取締役、国際動物専門学校・大宮国際動物専門学校副理事長、NPO法人日本動物福祉職能協会理事長)
- 森雅子 (神話学者、中央大学兼任講師)
- 柳沼淳子(フリーアナウンサー):国文学科
- 山口智子(女優):家政学科
- 山本潤(フリーアナウンサー):家政学科
- 山本園子(元日本テレビアナウンサー→フリーアナウンサー→元日テレ学院講師、1967年卒)
- やのあんな(モデル、歌手、livetune+ (ボーカル) )
- 横井弘海(元テレビ東京→フリーアナウンサー)
- 渡辺直子(元フジテレビアナウンサー→歌手・タレント、1966年卒):英文科(のちの英文学科)
- 渡辺舞 (日本のモデル、タレント、女優)
入試
一般入学試験、大学入試センター試験などがあり、この2つに関しては、前期と後期の2回行われている。その他特別入学試験として、キリスト者特別入学試験、社会人入学試験などがある。推薦入学試験としては、指定校推薦試験、キリスト教学校教育同盟加盟校推薦試験の2種類がある。
施設
キャンパス
最寄駅は表参道および渋谷駅である。
〈渋谷駅〉
〈表参道駅〉 東京メトロ表参道駅B1出口から徒歩5分。B3出口から徒歩8分。
青山学院にある3つの門のうちの青山学院女子短期大学の門から敷地に入る。
学生食堂
学内の地下にある。ただし、青山学院大学の食堂も利用可能であり、そちらの利用者も少なくない。
座席数はおよそ300席。カラフルな椅子が並べられており、特徴のあるテーブルが配置されている。食堂にはその日のメニューの食品サンプルが並んでいる。食券制となっており、現金またはチャージされた学生証で買うことができる。
ごはんや麺などメニューが豊富。そのほかの女子大ならではのヘルシーなメニューやカロリー表示がある。これらは青学生にも人気があり訪れる人も少なくはない。また、期間限定の100円朝食は学生の財布にも優しい。味が週ごとに替わるソフトクリームは青短生や4大生にも人気のメニューである。
学生食堂の中にある購買会には、弁当や菓子、アメニティグッズが豊富にある。そして、青山学院オリジナルのレポート用紙やノートなどの文房具も置いてある。
食堂内の設備(自動販売機、充電器、電子レンジ、ポット、コピー機etc…)
講堂
青山学院女子短期大学のホールは「青山学院講堂」と呼ばれている。短大だけでなく、青山学院大学や中等部・高等部の行事などで使われることも多い。
寮
青山学院女子短期大学には「シオン寮」と呼ばれる学生寮が渋谷区猿楽町8-3にある。 入寮費 100,000円 年間 640,000円 場所 代官山 定員 118名(1室2名) 主な施設 食堂、浴室、パソコン室、和室、図書館、ミニキッチン、作業室など 備品 パソコン、テレビ、ピアノ、オルガン、乾燥機、冷蔵庫、洗濯機など
対外関係
他大学との協定
- 海外の大学
- 現在、以下の短大と共に「東京七短大加盟校」の一つとなっている。
- 自由が丘産能短期大学
- 淑徳短期大学
- 戸板女子短期大学
- 東横学園女子短期大学:募集は2007年度までなので、募集停止されている。
- 目白大学短期大学部
- 立教女学院短期大学
系列校
卒業後の進路について
就職について
全学科含めると、一般企業への就職者が最も多い。文藝春秋・山形放送・大塚商会・伊勢丹・横浜銀行・全日本空輸・ホテルオークラ・ライオン・松下電工・積水ハウス・協同乳業・永谷園・日清製粉・日東製粉・日本ハム・明治乳業などの有名企業に就職している人が多数いる。なお、子ども学科学生の就職希望者には幼稚園への就職者が割合として最も多いものとなっている[1]。
編入学・進学実績
これまでの実績では、青山学院大学のほかに北海道教育大学・筑波大学・埼玉大学・信州大学・都留文科大学・聖徳大学・淑徳大学・神田外語大学・学習院大学・日本女子大学・東京女子大学・実践女子大学などがある[1]。
参考文献
- 『全国学校総覧』昭和30年度版~
- 『短期大学一覧』1950年度版~1979年度版
- 『全国短期大学一覧』1980年度版~1985年度版
- 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年)
- 『進学年鑑』(『私大コース』シリーズ別冊)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(財団法人文教協会)昭和49年度版~
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)1970年度版~1996年度版
- 『全国短期大学案内』(教学社)発行初年度~
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)昭和40年度版~
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)1971年度用~
- 『青山学院女子短期大学』:入学案内小冊子
関連項目
出典
- ^ a b c 2007年度進学案内冊子より
- ^ a b c d e 出典:『全国学校総覧』
- ^ a b c 昭和38年度版24頁より。
- ^ a b c d e f g 平成23年度『全国短期大学高等専門学校一覧』224頁「短期大学専攻科」の章「青山学院女子短期大学」の項より。
- ^ 昭和42年度版30頁より。
- ^ 90年度版58頁より。
- ^ 青山学院女子短期大「青短」19年度以降の募集停止毎日新聞2017年7月24日
- ^ 青山学院女子短大、19年度から募集停止 志願者減少で朝日新聞 2017年7月24日
- ^ a b c d e 『教員養成課程認定大学短期大学一覧』(1955年)54頁より。
注釈
- ^ ほか2011年度までの学科も参照のこと。
- ^ a b c d e 5月1日時点での学生数。
- ^ 旧・国文学科含む。
- ^ 旧・英文学科英文学専攻・英語学専攻含む。
- ^ 旧・家政学科含む。
- ^ 旧・児童教育学科含む。