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「美々信号場」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 00:58時点における版

美々信号場
駅舎(2004年7月、美々駅時代)
びび
Bibi
H16 植苗 (7.5 km)
(4.5 km) 南千歳 H14
地図
所在地 北海道千歳市美々
北緯42度46分39.48秒 東経141度42分39.72秒 / 北緯42.7776333度 東経141.7110333度 / 42.7776333; 141.7110333 (美々信号場)
駅番号 H15
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 千歳線
キロ程 13.9 km(沼ノ端起点)
電報略号 ヒヒ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
開業年月日 1926年大正15年)8月21日[1]
廃止年月日 2017年平成29年)3月4日[報道 1]
備考 2017年平成29年)3月4日に駅として廃止[報道 1]、信号場化。
テンプレートを表示
1975年の美々駅と周囲約1km範囲。右下が苫小牧方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

美々信号場(びびしんごうじょう)は、北海道千歳市美々にある北海道旅客鉄道(JR北海道)千歳線信号場

概要

美々信号場は、1926年に美々駅として開業し[1]、2017年に乗降客僅少により駅として廃止され[報道 1]、信号場となった[2]。駅時代の電報略号ヒヒ駅番号H15、廃止直前では一部の普通列車は当駅を通過していた[1]

1926年(大正15年)8月21日、北海道鉄道札幌線(後のJR北海道千歳線)の開業と同時に駅が設置された[1][新聞 1]。当時、駅の周辺は犬上商船の経営者であった犬上慶五郎が所有する犬上牧場が広がっており、北海道鉄道の社長でもあった犬上が自身の所有地近くに設置したものだという[新聞 1]

2016年(平成28年)6月、JR北海道は過去5年間の乗降客数が1日平均1人にとどまっているなどの理由から[新聞 1]、千歳市に対して当駅を廃止する意向を伝え、千歳市もこれを容認する意向を回答した[新聞 2]。これに伴い2017年3月4日のダイヤ改正によって廃止された[報道 1]Kitacaをはじめとした交通系ICカード全国相互利用サービス対応の改札機がある駅としては札幌圏のみならず全国で初の廃駅となった[3]。JR北海道は廃駅後も駅は信号場として利用し[新聞 3]、駅舎は信号場の管理用施設として維持する方針としている[新聞 4][新聞 5]

年表

信号場名の由来

アイヌ語が転訛したものであるが諸説ある[8]

説としては、現在の美々川に支流が多く、屈曲していたために「ペッペッ(pet-pet)」(川・川)とされたとするもの、あるいは「ペペ(pe-pe)」(水・水[注 2])から来たとするものなどが存在する[8]

構造

複線の間に上下待避線1線を有する信号場。

旅客駅時代は、駅舎側から単式1面1線(3番線)、島式1面2線(2・1番線)、計2面3線のホームを持つ地上駅で、互いのホームは跨線橋で連絡していた。千歳駅管理の無人駅で、簡易Kitaca改札機が設置されていた。

旅客駅当時ののりば

番線 路線 方向 行先
1 千歳線 上り 苫小牧方面
2 (上下待避線)
3 下り 札幌手稲小樽方面

駅時代の利用状況

駅周辺

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
千歳線
植苗駅 (H16) - (美々信号場) - 南千歳駅 (H14)

脚注

注釈

  1. ^ 跨線橋設置、駅舎改築は1979年5月に国鉄から出された当駅無人化という合理化計画に対する条件(『増補 千歳市史』)。1981年撮影航空写真(国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス)では既に駅舎が建て替えられている。
  2. ^ この解釈についても諸説あり、「水量の多い川」、「二つの川が一つになり流れる川」、「枝川がたくさんあり、また、その川がヌタ (湿地)の中に入って、どこが川なのか判然としないが、またその先は川が流れ出しているような川」などがある。

出典

  1. ^ a b c d e f g h 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、18-21頁。 
  2. ^ a b 「200万都市札幌のJR電車」『鉄道ジャーナル』No.610、2017年8月、41頁。 
  3. ^ 全国初、交通系ICカード対応駅が廃止に…3月4日JR北海道ダイヤ改正”. Response (2017年3月6日). 2019年3月31日閲覧。
  4. ^ a b 北海道鉄道百年史 下巻 日本国有鉄道北海道総局 1981年発行、P63。
  5. ^ a b c d 新千歳市史通史編下巻 第6編部門史 第5章交通・通信 - 千歳市役所
  6. ^ 『増補 千歳市史』千歳市、1983年、1051-1052ページ。
  7. ^ “JR北海道 7駅のホーム延伸”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2004年4月12日) 
  8. ^ a b アイヌ語地名リスト ノブト~ヒラキ P101-110”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。

報道発表資料

  1. ^ a b c d e "平成29年3月ダイヤ改正について" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 16 December 2016. 2016年12月16日閲覧
  2. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。

新聞記事

  1. ^ a b c d e WEBみんぽう(千歳・恵庭) (2016年9月28日). “JR千歳線の美々駅 廃止が浮上、1日の利用者0~1人”. 苫小牧民報 (苫小牧民報社). オリジナルの2016年9月30日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20160930121228/http://www.tomamin.co.jp/20160942974 2016年9月30日閲覧。 
  2. ^ a b c どうしんウェブ/電子版(暮らし・話題) (2016年10月1日). “千歳線・美々駅廃止 来年3月 JR意向、市も容認”. 北海道新聞 (北海道新聞社). オリジナルの2016年10月17日時点におけるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20161017093804/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/life-topic/life-topic/1-0322081.html 2016年10月17日閲覧。 
  3. ^ 「JR51駅 廃止方針 自治体と協議へ 乗車1日1人以下」『読売新聞』2016年(平成28年)10月1日付朝刊31面(北海道)。
  4. ^ 酒井聡平「キシャが行く JR千歳線90年 2 美々駅 なんにもないけど温かい」『北海道新聞』2016年(平成28年)12月16日付朝刊28面(札幌近郊)。
  5. ^ 酒井聡平「美々駅「ありがとう」 千歳 きょう91年の歴史に幕 鉄道ファン 連日来訪」『北海道新聞』2017年(平成29年)3月3日付朝刊(札幌近郊)。
  6. ^ “鉄道ファン続々来訪 3月3日、JR美々駅廃止”. 苫小牧民報. (2017年2月28日). http://www.tomamin.co.jp/20170248136 2017年2月28日閲覧。 

関連項目