南千歳駅
南千歳駅 | |
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駅舎外観(2018年9月) | |
みなみちとせ Minami-Chitose | |
所在地 | 北海道千歳市平和[1] |
駅番号 | ○H14 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
電報略号 | ミセ |
駅構造 | 地上駅(橋上駅) |
ホーム | 2面4線 |
乗車人員 -統計年度- |
1,526人/日(降車客含まず) -2018年- |
開業年月日 | 1980年(昭和55年)10月1日[新聞 1] |
乗入路線 3 路線 | |
所属路線 | ■千歳線 |
キロ程 | 18.4 km(沼ノ端起点) |
(3.0 km) 千歳 H13► | |
所属路線 | ■千歳線(支線) |
キロ程 | 0.0 km(南千歳起点) |
◄新千歳空港 AP15 (2.6 km) (- km) (千歳)► | |
所属路線 | ■石勝線 |
キロ程 | 0.0 km(南千歳起点) |
◄[* 2](千歳) (- km) | |
備考 | |
南千歳駅(みなみちとせえき)は、北海道千歳市平和[1]にある北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅である。駅番号はH14。電報略号はミセ。事務管理コードは▲131414[3][4]。
概要
[編集]もともと千歳線と石勝線を分岐する信号場として計画されていたが[5]、国鉄の鉄道を空港を介して航空機と連帯運用する「鉄空一貫」思想への転換により[5]、日本国有鉄道(国鉄)初の空港連絡駅として、1980年(昭和55年)に千歳空港駅の名で開業した[5]。駅と千歳空港旅客ターミナルビルの間には国道36号を跨ぐ全長248 m、幅5 mの連絡歩道橋が日本国内で初めて設置された[5]。
1992年(平成4年)、新千歳空港の供用開始に伴って新旅客ターミナルビルが開業した。これによって旧旅客ターミナルビルは廃止となり、当駅の駅名も南千歳駅と改称された。以後も札幌方面と新千歳空港・道南・道東の各方面の結節点としての役割を担う主要駅となっていることから、当駅を経由する特急列車は全列車が停車している。なお、新旅客ターミナル開業後の旧ターミナルビルは1995年(平成7年)3月にオープンした商業施設NEWSとして活用していたが、営業不振によって1998年(平成10年)3月に閉鎖され、2001年に解体され同施設への連絡歩道橋も国道直上部分を残し撤去された。
乗り入れ路線
[編集]千歳線と石勝線の2路線が乗り入れている。このうち千歳線が当駅の所属線となっており、石勝線は当駅を起点としている。千歳線については、苫小牧方面の本線と新千歳空港方面の支線の分岐駅となっている。
運転系統上は当駅を起点とする列車は存在せず、新千歳空港方面の列車は全列車が千歳線本線に乗り入れて札幌駅方面に直通する。石勝線は普通列車を含む全列車が千歳線千歳駅まで乗り入れ、そのうち特急列車が札幌駅まで乗り入れる。
利用可能な優等列車
[編集]- 特急「おおぞら」(札幌駅 - 釧路駅)
- 特急「とかち」(札幌駅 - 帯広駅)
- 特急「北斗」(札幌駅 - 函館駅)
- 特急「すずらん」(札幌駅 - 東室蘭駅・室蘭駅)
- 特別快速・快速「エアポート」(小樽駅・札幌駅 - 新千歳空港駅)
- 区間快速「エアポート」(札幌駅 - 新千歳空港駅)
歴史
[編集]- 1974年(昭和49年)
- 1976年(昭和51年)11月:国鉄北海道総局が日本鉄道建設公団札幌支社に千歳空港信号場の旅客化を申し立てる[7]。
- 1977年(昭和52年)6月:駒里・千歳空港への信号場設置を変更認可[7]。
- 1979年(昭和54年)
- 1980年(昭和55年)
- 1981年(昭和56年)10月1日:石勝線開業[新聞 3]。当駅が起点となる。
- 1987年(昭和62年)
- 1992年(平成4年)
- 1998年(平成10年)
- 2001年(平成13年)2月:千歳空港旧ターミナルビル連絡歩道橋を解体[12][7]。
- 2006年(平成18年)6月11日:簡易自動改札機を開閉式の自動改札機に置き換え。
- 2008年(平成20年)10月25日:ICカードKitaca使用開始(石勝線では利用不可)[13]。
- 2019年(平成31年)
- 2021年(令和3年)3月13日:特急「北斗」23号[注釈 1]の取りやめに伴い、当駅を通過する特急「北斗」が再び設定されなくなる[報道 3][報道 4]。
- 2022年(令和4年)3月31日:キヨスクが閉店。
駅構造
[編集]島式ホーム2面4線を有する橋上駅。ホームには乗換客向けの待合室を設置している。
2020年3月13日までは、快速「エアポート」は朝晩の列車を除いて基本的に2・3番線へ右側通行で進入していた[14]。このことにより、新千歳空港と苫小牧・東室蘭・函館方面、および石勝線トマム・帯広・釧路方面の利用客が同一ホーム上で対面乗り換えをすることが可能だった[14]。同年3月14日より、一部列車を除いて2・3番線へ左側通行で進入する形式がとられており、新千歳空港方面から特急への乗り換えには、跨線橋やエレベーター[注釈 2]を利用する必要がある[14]。
終日社員配置駅。みどりの窓口・自動券売機・話せる券売機[2][報道 1]・自動改札機設置。1・2番ホームには駅弁売場がある。2021年1月21日より、トマム駅からの列車利用時に限り、「QRコード乗車駅証明書」による精算機の自動精算を行うサービスが利用可能となる[報道 5]。
当駅を発車した新千歳空港行きの列車は、駅南方にある坑口から単線のトンネルに入って新千歳空港駅へ向かう。通常地下へ向かうトンネルは勾配を下り、地表下の坑口からトンネル本体に入る構造であるが、積雪寒冷地の北海道では冬季間に雪でトンネル坑口が埋まってしまう恐れがあるため、下り勾配が始まる地点に坑口を設けてスノーシェルター機能を兼ね備えている。
千歳空港駅の時には、札幌方面からの列車には特急・快速・普通で当駅止まりが多数設定されていた他、一部列車は4番線(現1番線)到着後に次の美々駅(現在の美々信号場)まで回送してから1番線(現4番線)に着発する扱いが行われていた。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | ■千歳線 | 本線 | 上り | 苫小牧・室蘭・函館方面[15] | 苫小牧方面への列車はすべてこのホームに発着する(待避線なし) |
■千歳線 | 支線 | 上り | 新千歳空港方面[15] | 一部列車 | |
■石勝線 | 下り | 追分・新夕張・帯広・釧路方面[15] | |||
2 | ■千歳線 | 本線 | 下り | 札幌・小樽方面[15] | 新千歳空港方面から(一部列車) |
■千歳線 | 支線 | 上り | 新千歳空港方面[15] | ||
■石勝線 | 下り | 追分方面[15] | 一部列車 | ||
3 | ■千歳線 | 本線 | 下り | 札幌方面[15] | 新千歳空港方面からの列車は原則このホームに発着する |
■千歳線 | 支線 | 上り | 新千歳空港方面[15] | 一部列車 | |
4 | ■千歳線 | 本線 | 下り | 札幌・小樽方面[15] | 苫小牧方面からの列車はすべてこのホームに発着する(待避線なし) |
-
改札口(2017年11月)
-
ホーム(2017年11月)
-
スノーシェルター機能を兼ね備えた新千歳空港駅へのトンネル坑口(2009年9月)
-
石勝線0キロポスト(2009年2月)
-
駅名標①(2017年11月)
-
駅名標②(2017年5月)
-
駅名標①(美々駅廃止前)
利用状況
[編集]「要覧ちとせ」によると、近年の年度別乗車人員の推移は以下の通りである。
年度 | 年間乗車人員 (千人) |
1日平均
乗車人員 |
出典 |
---|---|---|---|
2011年(平成23年) | 542 | 1,481 | [16] |
2012年(平成24年) | 533 | 1,457 | |
2013年(平成25年) | 535 | 1,467 | |
2014年(平成26年) | 513 | 1,405 | |
2015年(平成27年) | 511 | 1,396 | |
2016年(平成28年) | 495 | 1,352 | |
2017年(平成29年) | 510 | 1,397 | [17] |
2018年(平成30年) | 557 | 1,526 | [18] |
2019年(令和元年) | 569 | 1,559 | [19] |
当駅の改札を通る利用客はそれほど多くない。4方向に幹線が分かれる結節点であるため、乗り換え需要は多い。
駅弁
[編集]- 北海道汐彩弁当
- ほっきめし
- サーモン寿司
- えぞずし
駅周辺
[編集]付近は国道36号、国道337号(道央圏連絡道路)、北海道道130号新千歳空港線が立体交差している交通結節点。駅前には工業団地として造成した千歳オフィス・アルカディアがあり、千歳アルカディア・プラザや千歳アウトレットモール・レラが立地している[21][22]。また、千歳美々ワールド、公立千歳科学技術大学の最寄駅であり、大学へのシャトルバスが運行している。
バス路線
[編集]2021年(令和3年)4月1日現在。
隣の駅
[編集]※特急列車の詳細な停車駅は各列車記事を参照。
- 北海道旅客鉄道(JR北海道)
- ■千歳線(本線)
- ■千歳線(空港支線)
- ■特別快速「エアポート」・■快速「エアポート」・■区間快速「エアポート」・■普通
- 新千歳空港駅 (AP15) - 南千歳駅 (H14) - (本線千歳方面)
- ■特別快速「エアポート」・■快速「エアポート」・■区間快速「エアポート」・■普通
- ■石勝線(千歳駅 - 当駅間は千歳線)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b “らくらくおでかけネット 駅・ターミナル情報検索 南千歳”. 公益財団法人 交通エコロジー・モビリティ財団. 2022年2月18日閲覧。
- ^ a b “指定席券売機/話せる券売機|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railroad Company”. 北海道旅客鉄道. 2021年1月26日閲覧。
- ^ 日本国有鉄道旅客局 (1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
- ^ 日本国有鉄道旅客局 編『日本国有鉄道 停車場一覧』日本国有鉄道、1985年9月20日、188頁。doi:10.11501/12065988。ISBN 4-533-00503-9 。
- ^ a b c d 小さな私鉄の大きな変身 & 2006 9-1010.鉄空一貫(まとめとして)
- ^ a b 豊田誠「千歳空港駅 10年の歩み」『鉄道ジャーナル』第296号、鉄道ジャーナル社、1991年6月号、78-79頁。
- ^ a b c d e f g h 新千歳市史通史編下巻 第5章 交通・通信 - 千歳市役所
- ^ a b 千歳航空年表 - 新千歳空港ターミナルビル
- ^ a b 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、836頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、181頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ さようなら空の連絡橋*JR南千歳駅*解体作業始まる - フォト北海道(北海道新聞 2001年2月26日)
- ^ 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 24号 石勝線・千歳線・札沼線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年12月27日、21頁。
- ^ a b c d “2020.3.14 ダイヤ改正|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2020年3月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i “南千歳|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2020年3月25日閲覧。
- ^ “第8章 空港・運輸・通信” (PDF). 要覧ちとせ(電子版). 千歳市. p. 87 (2019年). 2019年4月1日閲覧。
- ^ “第8章 空港・運輸・通信” (PDF). 要覧ちとせ(電子版). 千歳市. p. 87 (2019年). 2020年4月20日閲覧。
- ^ “第8章 空港・運輸・通信” (PDF). 要覧ちとせ(電子版). 千歳市. p. 87 (2020年). 2021年1月19日閲覧。
- ^ “第8章 空港・運輸・通信” (PDF). 要覧ちとせ(電子版). 千歳市. p. 87 (2021年). 2022年2月12日閲覧。
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、658頁。
- ^ “千歳アルカディア・プラザ”. 千歳国際ビジネス交流センター. 2015年8月17日閲覧。
- ^ “千歳アウトレットモール・レラ”. 2015年8月17日閲覧。
- ^ “ちとせバスマップ” (PDF). 千歳市. 2019年6月1日閲覧。
- ^ “新千歳空港連絡バス南千歳駅のりば”. 北海道中央バス. 2019年6月1日閲覧。
- ^ “南千歳駅”. バスNAVI北海道. 2019年6月1日閲覧。
- ^ “特急ひだか優駿号” (PDF). 道南バス. 2019年6月1日閲覧。
- ^ “のりばアクセス・乗船方法 苫小牧東港フェリーターミナル”. 新日本海フェリー. 2019年6月1日閲覧。
報道発表資料
[編集]- ^ a b c 『不慣れなお客様をオペレーターが遠隔サポート!! 「話せる券売機」の試行導入』(PDF)(プレスリリース)2018年12月12日。オリジナルの2019年1月23日時点におけるアーカイブ 。2019年1月23日閲覧。
- ^ 『2019年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道株式会社、2018年12月14日、2頁。オリジナルの2018年12月14日時点におけるアーカイブ 。2018年12月14日閲覧。
- ^ 『来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブ 。2021年1月21日閲覧。
- ^ 『2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2021年1月21日閲覧。
- ^ 『トマム駅で取得する「QRコード乗車駅証明書」による自動精算のサービスを札幌駅、新千歳空港駅、南千歳駅で開始します。』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2021年1月20日。オリジナルの2021年1月20日時点におけるアーカイブ 。2021年1月21日閲覧。
新聞記事
[編集]参考資料
[編集]- 守屋憲治. “小さな私鉄の大きな変身”. 9-10. 北海道千歳市. 2008年4月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月16日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 南千歳|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company