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「福野駅 (富山県)」の版間の差分

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2020年2月15日 (土) 07:05時点における版

福野駅
駅全景
ふくの
Fukuno
高儀 (2.4 km)
(2.6 km) 東石黒
地図
所在地 富山県南砺市松原新1767
北緯36度35分18.72秒 東経136度55分23.49秒 / 北緯36.5885333度 東経136.9231917度 / 36.5885333; 136.9231917座標: 北緯36度35分18.72秒 東経136度55分23.49秒 / 北緯36.5885333度 東経136.9231917度 / 36.5885333; 136.9231917
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)*
所属路線 城端線
キロ程 19.4 km(高岡起点)
電報略号 フノ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗車人員
-統計年度-
720人/日(降車客含まず)
-2017年-
開業年月日 1897年明治30年)5月4日
備考 簡易委託駅
みどりの窓口
* この他、1972年までは加越能鉄道加越線が乗り入れ。
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福野駅の位置(富山県内)
福野駅
福野駅
福野駅位置図(富山県)

福野駅(ふくのえき)は、富山県南砺市松原新にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)城端線である。

2004年(平成16年)11月11日に周辺市町村の合併により誕生した南砺市の市長室が最寄りの市役所福野庁舎にあることから、市販時刻表の索引地図では南砺市の代表駅として表記されている。

歴史

1922年(大正11年)当時の福野駅構内
1964年(昭和39年)当時の福野駅構内。写真右側に停車中の列車は加越能鉄道の車輌
  • 1896年明治29年)6月6日 - 中越鉄道が高岡 - 城端間の起工式を挙行する[1]
  • 1897年(明治30年)
    • 4月9日 - 中越鉄道線当駅 - 黒田仮停車場間が竣工する[1]
    • 5月4日 - 中越鉄道線黒田仮停車場 - 当駅間の開業に伴い、東礪波郡福野町において開業し、終着駅として一般運輸営業を開始する[2][3][4]
    • 7月16日 - 当駅 - 福光駅間が竣工する[1]
    • 8月18日 - 当駅 - 福光駅間が開業する[5][6]
  • 1899年(明治32年)5月30日 - 当駅 - 出町駅間に高儀駅が開業する[7]
  • 1913年大正2年) - この年、駅舎を改築する[8]
  • 1915年(大正4年)
  • 1919年(大正8年)9月17日 - 金福鉄道との会社合併により、砺波鉄道が加越鉄道と改称する[9]
  • 1920年(大正9年)9月1日 - 中越鉄道の国有化により、中越鉄道の駅は鉄道省国鉄)中越線の駅となる[10]。当駅は旅客、手荷物、小荷物及び大貨物の取扱を行う[10]
  • 1922年(大正11年)7月22日 - 加越鉄道線当駅 - 石動駅が開業する[9]
  • 1926年(大正15年・昭和元年)8月15日 - 加越鉄道線当駅 - 津沢駅間に安居寺駅が開業する[11]
  • 1929年昭和4年) - 中央本線牛込駅にて使用されていた跨線橋の払下げを受け、福野町がこれを加越鉄道に寄附し福野駅に設置する[12]
  • 1935年(昭和10年)5月10日 - 加越鉄道線当駅 - 高瀬村駅間に焼野駅が開業する[11]
  • 1940年(昭和15年) - 電報取扱を開始する[12]
  • 1942年(昭和17年)8月1日 - 国有鉄道中越線高岡駅 - 城端駅間が城端線に改称され、当駅もその所属となる[13]
  • 1943年(昭和18年)1月1日 - 会社合併により、加越鉄道線は富山地方鉄道加越線となる[9]
  • 1944年(昭和19年)5月18日 - 富山地方鉄道加越線当駅 - 高瀬神社駅間の焼野駅を廃止する[11]
  • 1950年(昭和25年)10月23日 - 加越線の譲渡により、富山地方鉄道加越線が加越能鉄道加越線となる[9]
  • 1951年(昭和26年)8月10日 - 城端線当駅 - 福光駅間に東石黒駅が開業する[14]
  • 1956年(昭和31年) - 新たにホームを設置し、列車交換を可能にする[12]
  • 1959年(昭和34年) - 新たに跨線橋を設置する[12]
  • 1969年(昭和44年)4月1日 - 加越線当駅 - 高瀬神社駅間に焼野駅が再開業する[11]
  • 1972年(昭和47年)9月16日 - 加越能鉄道加越線が廃止される[9]
  • 1974年(昭和49年)10月1日 - 営業範囲を改正し、旅客、荷物及び車扱貨物を取扱う駅となる[15]
  • 1980年(昭和55年)9月25日 - 営業範囲を改正し、車扱貨物の取扱を廃する[16]
  • 1985年(昭和60年)3月14日 - 営業範囲を改正し、荷物の取扱を廃する[17]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR西日本の駅となる[3]

駅構造

相対式ホーム2面2線を有しており、列車交換が可能な地上駅である[18][19]。上りホーム側に駅舎があり、各ホームへは木造の跨線橋で連絡している[19]。駅舎は開業以来の木造平屋建てで富山県内最古のものである[18][20]。かつて駅舎入口に掲げられていた駅名標は、2015年(平成27年)7月から8月にかけての改装工事の際に撤去され、一時金沢市へ廃棄物として運搬されていたが、これを惜しんだ栗山福野中部自治振興会会長や長井久美子南砺市議会議員の要望により、腐蝕防止のためアクリル板で覆った上、当駅ホームに再び設置された[21]。同駅名標は1970年(昭和45年)頃に設置されたもので、中島春緑南砺市書道連盟委員長の揮毫であるという[21]

北陸広域鉄道部の管理下にあり[22]、地元のタクシー会社が駅務を受託する簡易委託駅であるが、みどりの窓口自動券売機もある[23]

のりば

のりば 路線 方向 行先
1 城端線 上り 高岡方面
2 城端線 下り 城端方面

貨物取扱

当駅における貨物取扱は、1980年(昭和55年)9月25日に廃止された[16]。かつて当駅に接続していた川田工業専用線は一部が残存している[19]

1953年(昭和28年)10月10日付『鉄道公報』第1254号通報専用線一覧別表掲載中、当駅接続の専用線は次の通りであった[24]

  • 北陸車両線(動力:手押、作業粁程:0.2粁、備考:同専用線は加越線より分岐する)

1970年(昭和45年)10月1日現在における当駅接続の専用線は以下の通りであった[25]

  • 川田工業線(動力:加越能鉄道所有機関車及び手押、作業粁程:0.4粁(第1積卸線)・0.2粁(第2積卸線)、総延長粁程:0.6粁、備考:同専用線は加越線より分岐する)

利用状況

「富山県統計年鑑」によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り[26][27]

年度 1日平均
乗車人員
1995年 972
1996年 965
1997年 904
1998年 905
1999年 831
2000年 818
2001年 759
2002年 717
2003年 673
2004年 624
2005年 607
2006年 628
2007年 619
2008年 656
2009年 615
2010年 672
2011年 742
2012年 767
2013年 784
2014年 707
2015年 734
2016年 697
2017年 720

駅周辺

駅前は再開発が行われ、旧市街とは違った雰囲気を見せている。駅前からはかつて加越能鉄道加越線が運行されていた石動や井波、庄川方面へのバスが発着する。

路線バス

南砺市営バス「なんバス」

  • 福光・福野循環線
  • 安居循環線
  • 福野・井波・井口循環線

隣の駅

西日本旅客鉄道
城端線
高儀駅 - 福野駅 - 東石黒駅

かつて存在した路線

加越能鉄道
加越線
柴田屋駅 - 福野駅 - 焼野駅

脚注

  1. ^ a b c d 中越鉄道編、『開業二十年誌』、1916年(大正5年)5月、中越鉄道
  2. ^ 『官報』135頁、1897年(明治30年)5月11日、内閣官報局
  3. ^ a b 石野哲、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅱ』、1998年(平成10年)10月、JTB
  4. ^ 鉄道省編、『昭和十二年十月一日現在 鉄道停車場一覧』、1937年(昭和12年)12月、川口印刷所出版部
  5. ^ 『官報』221頁、1897年(明治30年)11月17日、内閣官報局
  6. ^ 『開業二十年誌』(中越鉄道編、1916年(大正5年)5月、中越鉄道)によると同区間の開業は「八月十九日」とあるが、『明治三十年度鉄道局年報』(逓信省鉄道局編、1898年(明治31年)10月、逓信省鉄道局)には「中越鉄道福野福光間ハ三十年八月十八日開業セルモ其開業免状ハ同月二十四日到達セルモノニシテ私設鉄道条例違反ニ付キ開業当日ヨリ免状到達日迄ノ営業収入ハ之ヲ没収セラレタリ」とあり、官報の開業日に準ずる。また『日本鉄道史 中巻』(鉄道省編、1921年(大正10年)、鉄道省)にも「是年八月十八日福野福光間三哩二十五鎖亦開通シタリ、是ヨリ先該区間開業免状下付申請ノ為書類図面ノ訂正ヲ要スルモノアルニ依リ社員ヲ上京セシメタリシニ社員ハ仮橋ニテ開業スルコトヲ認可セラレシヲ開業免状ノ下付ト誤解シ之ヲ会社ニ電報シ会社ハ八月十六日ヲ以テ開業シタリシカ後其誤解ナリシコトヲ覚リ二十四日始末書ヲ逓信大臣ニ提出シタリ」とあり、年表の日附はこれに準ずる。
  7. ^ 『官報』130頁、1899年(明治32年)6月8日、内閣印刷局
  8. ^ 『開業二十年誌』(中越鉄道編、同書30頁、1916年(大正5年)5月、中越鉄道)に、「福野停車場は礪波線連絡の要衝なるを以て大正二年度下半期に於て之を改築」とある
  9. ^ a b c d e f 富山地方鉄道株式会社編、『富山地方鉄道五十年史』、1983年(昭和58年)3月、富山地方鉄道
  10. ^ a b 大正9年鉄道省告示第58号(『官報』、1920年(大正9年)8月17日、内閣印刷局)
  11. ^ a b c d 今尾恵介監修、『日本鉄道旅行地図帳 全線・全駅・全廃線 6号』、2008年(平成20年)10月、新潮社
  12. ^ a b c d 福野町史編纂委員会編、『福野町史』、1964年(昭和39年)9月、福野町役場
  13. ^ 石野哲編、『停車場変遷大事典 国鉄・JR編Ⅰ』、1998年(平成10年)9月、JTB
  14. ^ 昭和26年日本国有鉄道公示第190号(『官報』、1951年(昭和26年)8月9日、大蔵省印刷局)
  15. ^ 昭和49年日本国有鉄道公示第208号(『官報』、1974年(昭和49年)9月12日、大蔵省印刷局)
  16. ^ a b 昭和55年日本国有鉄道公示第108号(『官報』、1980年(昭和55年)9月20日、大蔵省印刷局)
  17. ^ 昭和60年日本国有鉄道公示第181号(『官報』、1985年(昭和60年)3月12日、大蔵省印刷局)
  18. ^ a b 郡司武編、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地』43号、2013年(平成25年)6月、朝日新聞出版
  19. ^ a b c 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第6巻 加賀温泉駅 - 富山エリア』(35及び64頁)、2010年(平成22年)9月、講談社
  20. ^ 草卓人監修、『城端線 あしたにつなぐ物語』、2015年(平成27年)3月、となみ野公共交通創造市民会議
  21. ^ a b 住民ら駅の「象徴」救う 福野駅伝統の看板「廃棄」一転、ホームに設置 - 2015年(平成27年)9月30日、北日本新聞
  22. ^ データで見るJR西日本2016 - 西日本旅客鉄道
  23. ^ 福野駅 - 西日本旅客鉄道
  24. ^ 名取紀之・瀧澤隆久編、『RM POCKET 11 トワイライトゾ~ン・マニュアルⅣ』、1995年(平成7年)10月、ネコ・パブリッシング
  25. ^ 日本国有鉄道貨物局編、『専用線一覧表 昭和45年10月1日』、1970年(昭和45年)、日本国有鉄道貨物局
  26. ^ 統計年鑑 - 富山県
  27. ^ 南砺市の統計 - 南砺市

関連項目

外部リンク