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2020年2月15日 (土) 08:57時点における版

仁山駅
駅舎(2017年8月)
にやま
Niyama
H70 新函館北斗 (3.3 km)
(5.8 km) 大沼 H68
地図
所在地 北海道亀田郡七飯町仁山
北緯41度55分48.04秒 東経140度38分6.81秒 / 北緯41.9300111度 東経140.6352250度 / 41.9300111; 140.6352250座標: 北緯41度55分48.04秒 東経140度38分6.81秒 / 北緯41.9300111度 東経140.6352250度 / 41.9300111; 140.6352250
駅番号 H69
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 函館本線(本線)
キロ程 21.2 km(函館起点)
電報略号 ニマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1936年昭和11年)9月15日信号場
1943年(昭和18年)(仮乗降場
備考 無人駅
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仁山駅(にやまえき)は、北海道亀田郡七飯町仁山にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(本線)のである[1]駅番号H69電報略号ニマ

概要

当駅の前身は、20の急勾配の途中での列車交換のために設けられた信号場である[2]。後に仮乗降場(臨時乗降場)として旅客扱いを行い、分割民営化に伴い駅に昇格した。

CTC化以前は、運転要員が配置され、駅長の職名は「仁山信号場駅長」だった。乗車券類の発行も行われており、「(信)仁山駅発行」と記載された乗車券を発売していたが、大中山駅鹿部駅渡島砂原駅などとともに1984年昭和59年)無人化された。ただしその後も余剰人員対策として乗車券の販売を継続したが、管理駅が渡島大野駅(現・新函館北斗駅)となったので発行駅の表記が「B渡島大野駅発行」に変更されている。当駅の完全な無人化は1986年(昭和61年)11月1日である[3]。この時に青函船舶鉄道管理局では大幅な無人化が実施され、当時管理駅であった渡島大野駅(現在の新函館北斗駅)も無人化された[注 1][3]

歴史

1976年の仁山信号場(仮乗降場)と周囲約1km範囲。下の右が本線函館方面、左はこの時期には基本的に無用となった加速線の軌道だが、部分的にまだ使用されている。 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
構内のJR北海道による大道寺小市医師の顕彰碑

駅名の由来

当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「ニ・ヤマ」(木・栗山)に由来するという説があるが、はっきりしない[8]。栗がたくさん取れたことにより付けられたとする[8]

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する地上駅列車交換可能な交換駅となっている。互いのホームは駅舎側下り線ホーム中央部分と対向側上り線ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡している[2]安全側線を上下各1線有する[2]

そのほかに下り列車線用の「加速線」と呼ばれる[2]、簡易形スイッチバックの引込線[9]が函館方に向けて分岐している。駅は勾配の途中に設けられているため、かつて蒸気機関車牽引による客車普通列車貨物列車が運転されていた頃は、進行方向に向かって上り勾配となる下り列車に限り、スイッチバックの要領でこの「加速線」に一旦後退して入線してから、勢いを付けて発車していた[9]。この加速線は営業列車での活用はないが、引き続き保守用として活用されている。また信号機も生きており[9]ポイント遠隔操作されている。

七飯駅管理(夜間連絡先は五稜郭駅)の無人駅となっている[3]が、有人信号場時代からの木造駅舎が残る[3][4]。駅舎は構内の東側(旭川方面に向かって右側)に位置し、下り線ホームとは通路で連絡する[3][9]。また、トイレを有する[4]。待合室は格天井を有し[4]長椅子が設置されている[9]

2001年(平成13年)時点では、駅舎に掲げられていた駅名表記が「仁山信号場」のままであったが、その後「仁山駅」に変更されている[4]

のりば

番線 路線 方向 行先
1 函館本線 下り 長万部方面[10]
2 上り 函館方面[10]

利用状況

  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は56人[2]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗降人員調査(11月の調査日)平均は「10名以下」[11]

駅周辺

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
函館本線
新函館北斗駅 (H70) - 仁山駅 (H69) - *熊の湯信号場 - *小沼信号場[12] - 大沼駅 (H68)
*打消線は廃止信号場[1]

脚注

注釈

  1. ^ 渡島大野駅は2016年3月26日の北海道新幹線開業に伴い新函館北斗駅に改称され、再び有人駅となった。
  2. ^ 『道南鉄道100年史 遥』では、昭和18年、下り列車の待避方法を変更したため、構内改良工事とともに現在地に移転となっている。
  3. ^ 藤城線は新函館北斗駅、当駅を経由しないため。

出典

  1. ^ a b c d 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』新潮社、2008年、26頁。ISBN 978-4-10-790019-7 
  2. ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)37ページより。
  3. ^ a b c d e f 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)150ページより。
  4. ^ a b c d e f 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)15ページより。
  5. ^ a b c 『道南鉄道100年史 遥』 北海道旅客鉄道函館支社 2003年2月発行
  6. ^ a b 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II JTB出版 1998年10月発行。
  7. ^ "駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 12 September 2007. 2014年9月6日閲覧
  8. ^ a b 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)27ページより。
  9. ^ a b c d e 書籍『すごい駅』(著:横見浩彦牛山隆信メディアファクトリー新書、2010年10月発行)192-193ページより。
  10. ^ a b 仁山|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2020年1月2日閲覧。
  11. ^ 駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
  12. ^ 1943年(昭和18年)9月30日開設、1948年(昭和23年)7月1日廃止

関連項目

外部リンク