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|画像説明= 駅舎(2017年8月) |
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|ローマ字= Niyama |
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2020年2月15日 (土) 08:57時点における版
仁山駅 | |
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駅舎(2017年8月) | |
にやま Niyama | |
◄H70 新函館北斗 (3.3 km) (5.8 km) 大沼 H68► | |
所在地 | 北海道亀田郡七飯町仁山 |
駅番号 | ○H69 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■函館本線(本線) |
キロ程 | 21.2 km(函館起点) |
電報略号 | ニマ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 |
1936年(昭和11年)9月15日(信号場) 1943年(昭和18年)(仮乗降場) |
備考 | 無人駅 |
仁山駅(にやまえき)は、北海道亀田郡七飯町仁山にある北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線(本線)の駅である[1]。駅番号はH69。電報略号はニマ。
概要
当駅の前身は、20‰の急勾配の途中での列車交換のために設けられた信号場である[2]。後に仮乗降場(臨時乗降場)として旅客扱いを行い、分割民営化に伴い駅に昇格した。
CTC化以前は、運転要員が配置され、駅長の職名は「仁山信号場駅長」だった。乗車券類の発行も行われており、「(信)仁山駅発行」と記載された乗車券を発売していたが、大中山駅、鹿部駅、渡島砂原駅などとともに1984年(昭和59年)無人化された。ただしその後も余剰人員対策として乗車券の販売を継続したが、管理駅が渡島大野駅(現・新函館北斗駅)となったので発行駅の表記が「B渡島大野駅発行」に変更されている。当駅の完全な無人化は1986年(昭和61年)11月1日である[3]。この時に青函船舶鉄道管理局では大幅な無人化が実施され、当時管理駅であった渡島大野駅(現在の新函館北斗駅)も無人化された[注 1][3]。
歴史
- 1936年(昭和11年)9月15日:国有鉄道函館本線の本郷駅(現在の新函館北斗駅) - 軍川駅(現在の大沼駅)間に仁山信号場として新規開設[1]。
- 1943年(昭和18年):仁山仮乗降場(局設定)として旅客取扱い開始。
- 1944年(昭和19年)9月:信号場前への取り付け道路建設に伴い移転[4]。現駅舎に改築[3][注 2]。
- この際、道路の建設に必要な土地を土地所有者の大道寺小市医師が提供したとされ、構内に顕彰碑が建立されている。
- 1947年(昭和22年):上下仮ホーム延長、仮待合室設置[5]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道法施行に伴い、日本国有鉄道(国鉄)に継承。
- 1952年(昭和27年)4月:待合室設置[5]。
- 1962年(昭和37年)7月25日:仁山信号場(仁山仮乗降場) - 軍川駅(現在の大沼駅)間に熊の湯信号場新設[6]。同時に函館本線 熊の湯信号場 - 軍川駅間が複線化。
- 1966年(昭和41年)10月1日:函館本線 七飯駅 - 大沼駅間の別線(藤城線)開通に伴い、熊の湯信号場廃止[6]。同時に、仁山信号場(仁山仮乗降場) - 大沼駅間はすべて単線区間に戻る[注 3]。
- 1984年(昭和59年)11月1日:無人化[5]。ただし駅員の出張による乗車券発売を継続。
- 1986年(昭和61年)11月1日:駅員出張廃止、完全無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)に継承。同時に旅客駅に昇格し、仁山駅となる[1]。
- 2007年(平成19年)10月1日:JR北海道の駅が駅ナンバリングを実施[7]。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「ニ・ヤマ」(木・栗山)に由来するという説があるが、はっきりしない[8]。栗がたくさん取れたことにより付けられたとする[8]。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。列車交換可能な交換駅となっている。互いのホームは駅舎側下り線ホーム中央部分と対向側上り線ホーム北側を結んだ構内踏切で連絡している[2]。安全側線を上下各1線有する[2]。
そのほかに下り列車線用の「加速線」と呼ばれる[2]、簡易形スイッチバックの引込線[9]が函館方に向けて分岐している。駅は勾配の途中に設けられているため、かつて蒸気機関車牽引による客車普通列車や貨物列車が運転されていた頃は、進行方向に向かって上り勾配となる下り列車に限り、スイッチバックの要領でこの「加速線」に一旦後退して入線してから、勢いを付けて発車していた[9]。この加速線は営業列車での活用はないが、引き続き保守用として活用されている。また信号機も生きており[9]、ポイントも遠隔操作されている。
七飯駅管理(夜間連絡先は五稜郭駅)の無人駅となっている[3]が、有人信号場時代からの木造駅舎が残る[3][4]。駅舎は構内の東側(旭川方面に向かって右側)に位置し、下り線ホームとは通路で連絡する[3][9]。また、トイレを有する[4]。待合室は格天井を有し[4]長椅子が設置されている[9]。
2001年(平成13年)時点では、駅舎に掲げられていた駅名表記が「仁山信号場」のままであったが、その後「仁山駅」に変更されている[4]。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | ■函館本線 | 下り | 森・長万部方面[10] |
2 | 上り | 函館方面[10] |
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ホーム(2017年8月)
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構内踏切(2017年8月)
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旧加速線上に留置される保守用車(2016年10月)
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駅名標(2017年8月)
利用状況
駅周辺
- 国道5号
- 北海道道96号上磯峠下線
- 仁山高原スキー場
- ニヤマ温泉[4]
- 七飯発電所
- 七飯町立峠下小学校
- 函館バス「仁山駅通」停留所 - 道道96号沿い。
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d 今尾恵介 編『日本鉄道旅行地図帳 1号 北海道』新潮社、2008年、26頁。ISBN 978-4-10-790019-7。
- ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)37ページより。
- ^ a b c d e f 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)150ページより。
- ^ a b c d e f 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)15ページより。
- ^ a b c 『道南鉄道100年史 遥』 北海道旅客鉄道函館支社 2003年2月発行
- ^ a b 停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II JTB出版 1998年10月発行。
- ^ "駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します" (PDF) (Press release). 北海道旅客鉄道. 12 September 2007. 2014年9月6日閲覧。
- ^ a b 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)27ページより。
- ^ a b c d e 書籍『すごい駅』(著:横見浩彦、牛山隆信、メディアファクトリー新書、2010年10月発行)192-193ページより。
- ^ a b “仁山|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|駅・鉄道・旅行|JR北海道- Hokkaido Railway Company”. 北海道旅客鉄道. 2020年1月2日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
- ^ 1943年(昭和18年)9月30日開設、1948年(昭和23年)7月1日廃止