コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

「早来駅」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
m 一部表記修正
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: Template:駅情報への地図引数挿入 - log
6行目: 6行目:
|pxl = 300px
|pxl = 300px
|画像説明 = 駅舎(2017年7月)
|画像説明 = 駅舎(2017年7月)
{{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|地図={{Infobox mapframe|zoom=14|frame-width=280|type=point}}
|よみがな = はやきた
|よみがな = はやきた
|ローマ字 = Hayakita
|ローマ字 = Hayakita

2020年2月15日 (土) 09:04時点における版

早来駅
駅舎(2017年7月)
はやきた
Hayakita
遠浅 (5.4 km)
(5.7 km) 安平
地図
所在地 北海道勇払郡安平町早来大町
北緯42度45分55.08秒 東経141度48分50.92秒 / 北緯42.7653000度 東経141.8141444度 / 42.7653000; 141.8141444 (早来駅)
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 室蘭本線
キロ程 158.3 km(長万部起点)
電報略号 ハヤ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
開業年月日 1894年明治27年)8月1日
備考 簡易委託駅
テンプレートを表示
早来駅
はやきた
Hayakita
(3.1 km) 中土場
所属事業者 早来鉄道
所属路線 早来鉄道線
キロ程 0.0 km(早来起点)
開業年月日 1922年大正11年)1月18日
廃止年月日 1951年(昭和26年)3月27日
テンプレートを表示

早来駅(はやきたえき)は、北海道胆振総合振興局勇払郡安平町早来大町にある北海道旅客鉄道(JR北海道)室蘭本線である。電報略号ハヤ

早来町の代表駅であった。かつては早来軌道(後の早来鉄道)の分岐駅で、現在もあつまバスとしてバス運行がされる同区間との接続駅である。

歴史

1975年の早来駅と周囲約750m範囲。左下が苫小牧方面。中線を挟んだ相対式ホーム2面2線で、駅舎横の岩見沢側に設置されたストックヤードへ引込み線が若干斜めに引き込まれ、折り返し東にある木工場前へ伸びる。苫小牧側にも貨物ホームと引込み線を有している。このストックヤードへは明治から大正にかけて三井物産の馬鉄森林軌道が南東側にある山林から敷かれて木材を運び入れ、室蘭線の名物と言われた程山積みされた。軌道はヤードに設けられた停留所から近くを流れる沢沿いに標高70m程度の峠を越えて厚真まで伸びていた。後に地元有志の手で設立された早来軌道に引き継がれて、幌内や厚真との間で木材の他に人や物資の輸送を行なった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

所在地名(旧町名)より。同地にある「チペシナイ」という川沿いが、厚真への道であり、アイヌ語で「サㇰルペㇱペ(sak-rupespe)」(夏・越える沢道)、あるいは「サㇰル(sak-ru)」(夏・道)と呼ばれていたものに字を当て「早来(さっくる)」と読ませたものが、「はやきた」となったとされる[3][4]

このほか「ハイキト」(イラクサのある沼)より、とする説があるが[3]、1973年(昭和48年)に国鉄北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』ではこの説について「うなずけない[3]」としている。

駅構造

相対式ホーム2面2線を有する複線区間の地上駅。互いのホームは1番線ホーム北側と2番線ホーム北側を結んだ跨線橋で連絡している[5]。跨線橋はコの字型である[5]。線路南東側の駅舎側ホームが上り1番線、対向側ホームが下り2番線となっている[5]。そのほか1993年(平成5年度)3月時点では、1番線の長万部方から分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を1線、2番線の長万部方から長万部方面へ戻る形で分岐する行き止まりの短い側線を1線有していた[5]。また、1983年(昭和58年)4月時点では、貨物列車の待避に使用された上下共用の中線を1線有していた[6]

追分駅管理の簡易委託駅となっている(窓口営業時間8時30分‐18時00分)。駅舎は構内の東側(岩見沢方面に向かって右手側)に位置し1番線ホーム中央部分に接している[5]有人駅時代の駅舎は改築され、1989年(平成元年)築[5]の「道のえき」と名付けられた、正面向かって右手側が駅、左手側が「安平町物産館」の銘板の掲示された「町民ふれあい広場」と名付けられた土産物店兼喫茶店となっている、シンメトリーのデザインを採用した[7]駅舎となっている。駅舎内にトイレを有する[7]

のりば
番線 路線 方向 行先
1 室蘭本線 上り 苫小牧糸井方面
2 下り 追分岩見沢方面

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は394人[6]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は388人[5]
  • 2012 - 2016年(平成24 - 28年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は143.6人[8]
  • 2013 - 2017年(平成25 - 29年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は133.0人[9]
  • 2014 - 2018年(平成26 - 30年)の乗車人員(特定の平日の調査日)平均は120.0人[10]

駅周辺

早来町の中心部。2006年(平成18年)の合併によって成立した安平町の役場も近い。

その他

  • 金山線(後の富内線)は北海道炭礦鉄道の敷設願いが当時の政府に却下されて以来、早来町有志によって誘致請願が頻繁に出されていた。大正3年には請願が功を奏して政府採択となったが、同時期に室蘭の有力者楢崎平太郎を代表とする15名からも請願が出され、大正7年に楢崎側に敷設免許が下り、北海道鑛業鐵道(後の北海道鉄道 (2代))を設立した。当初計画では早来駅を起点としていたが、実際の敷設段階で急遽沼ノ端駅へ変更された。このため早来町住民による反対運動が起こるなど、建設を巡って一時騒然とした。

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
室蘭本線
遠浅駅 - 早来駅 - 安平駅

かつて存在した路線

早来鉄道
早来鉄道線(廃止)
早来駅 - 中土場駅

脚注

注釈

  1. ^ 1981年(昭和56年)4月時点では業務委託駅であった(書籍『コロタン文庫36 国鉄駅名全百科 56.4訂補版』(小学館1981年10月発行)54ページより)。

出典

  1. ^ a b c d 早来町史 昭和48年3月発行。
  2. ^ 追分町史 昭和61年8月発行。
  3. ^ a b c 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、74頁。ASIN B000J9RBUY 
  4. ^ アイヌ語地名リスト ノブト~ヒラキ P101-110”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2019年3月12日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)90ページより。
  6. ^ a b 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館1983年7月発行)85ページより。
  7. ^ a b 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)117ページより。
  8. ^ "駅別乗車人員(2016)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 8 December 2017. p. 8. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月18日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  9. ^ "室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 3. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月18日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  10. ^ 室蘭線(沼ノ端・岩見沢間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。

関連項目

外部リンク