咲来駅
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咲来駅 | |
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駅舎(2017年10月) | |
さっくる Sakkuru | |
◄W59 天塩川温泉 (3.2 km) (4.6 km) 音威子府 W61► | |
所在地 | 北海道中川郡音威子府村字咲来 |
駅番号 | ○W60 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 124.7 km(旭川起点) |
電報略号 | クル |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
2人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1912年(大正元年)11月5日[1] |
備考 | 無人駅 |
咲来駅(さっくるえき)は、北海道中川郡音威子府村字咲来にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅である。事務管理コードは▲121829[2]。電報略号はクル。駅番号はW60。
歴史
[編集]- 1912年(大正元年)11月5日:鉄道院宗谷線恩根内駅 - 音威子府駅間延伸開業にともない開設[3][4]。一般駅[1]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:公共企業体である日本国有鉄道に移管。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物取扱い廃止[1][5]。
- 1984年(昭和59年)
- 1985年(昭和60年)7月:駅舎改築、貨車駅舎となる[新聞 2]。
- 1986年(昭和61年)11月1日:CTC化にともない無人化[新聞 3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[1]。
- 1990年代前半:現在の待合室となる。
- 2020年(令和2年)12月9日:JR北海道が、2021年度より地元自治体(音威子府村)による維持管理に移行することを発表[JR北 1]。
- 2021年(令和3年)4月:音威子府村による維持管理に移行[新聞 4]。
駅名の由来
[編集]所在地名より。アイヌ語の「サクル(sak-ru)」(夏・道)に由来する[6]。夏季に現在の咲来峠を越えてオホーツク海側へ出る交通路であったことによる[6]。
駅構造
[編集]周辺の駅と同様に、かつて林業が盛んであった頃は周辺や咲来峠筋の山林から切り出された木材の出荷駅として栄え、稚内方面に向かって左側に木造駅舎とその横の稚内側に荷物積卸場、駅舎の反対側に貨物積卸場を持ち、駅舎を中心とする千鳥状の単式ホーム2面2線と、荷物積卸場へ稚内側から引込み線、外側に貨物積卸用の副本線をそれぞれ有する一般駅であった。
その後、荷物及び貨物取扱い廃止により貨物線の撤去、無人化に伴い駅舎側ホームに棒線化及び旧駅舎の撤去と待合室の設置が行われ、単式ホーム1面1線の無人駅となった。
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駅全景(2004年8月)
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ホーム(2017年10月)
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駅名標(2017年10月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下の通り。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで1日平均乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員(人) | 出典 | 備考 | ||
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年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1954年(昭和29年) | 40,025 | 110 | [7] | ||
1958年(昭和33年) | 41,028 | 112 | |||
1963年(昭和38年) | 65,434 | 179 | |||
1964年(昭和39年) | 65,187 | 178 | |||
1971年(昭和46年) | 116 | [5] | |||
1972年(昭和47年) | 105 | ||||
1973年(昭和48年) | 95 | ||||
1974年(昭和49年) | 90 | ||||
1975年(昭和50年) | 82 | ||||
1976年(昭和51年) | 76 | ||||
1977年(昭和52年) | 71 | ||||
1978年(昭和53年) | 57 | [8] | |||
2004年(平成16年) | 3 | [5] | |||
2015年(平成27年) | 「10名以下」 | [JR北 2] | |||
2016年(平成28年) | 1.4 | [JR北 3] | |||
2017年(平成29年) | 0.4 | [JR北 4] | |||
2018年(平成30年) | 0.2 | [JR北 5] | |||
2019年(令和元年) | 0.2 | [JR北 6] | |||
2020年(令和 | 2年)0.4 | [JR北 7] | |||
2021年(令和 | 3年)0.4 | [JR北 8] | |||
2022年(令和 | 4年)0.4 | [JR北 9] | |||
2023年(令和 | 5年)0.4 | [JR北 10] |
駅周辺
[編集]咲来の集落がある。現在は夏季にライダーハウスとして使用される日本通運の建物や、大きなメインストリートなどに、かつて明治時代に真っ先に駅逓が置かれて稚内方面開拓の中継あるいはオホーツク沿岸の枝幸町との交通の要衝となった集落の繁栄が偲ばれる。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、900頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、239頁。doi:10.11501/1873236 。2023年1月15日閲覧。
- ^ “鉄道院告示 第36号”. 官報 (大蔵省印刷局) (75). (1912-10-30). NDLJP:2952172 .
- ^ 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。
- ^ a b c d 音威子府村史編纂委員会 編『音威子府村史 上巻本編』音威子府村、2007年7月31日、674, 677頁。
- ^ a b “アイヌ語地名リスト ゴ~シブ P51-60P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
- ^ 音威子府村史 昭和51年12月発行 P498
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、888頁。doi:10.11501/12065814 。
JR北海道
[編集]- ^ 『来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブ 。2020年12月10日閲覧。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年12月8日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月30日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2017年7月2日). 2017年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年7月13日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
- ^ “宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
- ^ “宗谷線(旭川・稚内間) 事業の抜本的な改善方策の実現に向けた実行計画(2024(令和6)~2026(令和8)年度)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。
新聞記事
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 咲来|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company