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幌延駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
幌延駅
駅舎(2005年5月)
ほろのべ
Horonobe
W70 南幌延 (7.8 km)
(7.8 km) 下沼 W73
地図
所在地 北海道天塩郡幌延町1条南1丁目
北緯45度0分52.6秒 東経141度50分45.3秒 / 北緯45.014611度 東経141.845917度 / 45.014611; 141.845917座標: 北緯45度0分52.6秒 東経141度50分45.3秒 / 北緯45.014611度 東経141.845917度 / 45.014611; 141.845917
駅番号 W72
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 199.4 km(旭川起点)
電報略号 ノヘ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
66人/日
-2018年-
開業年月日 1925年(大正14年)7月20日
備考
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幌延駅
ほろのべ
Horonobe
作返仮乗降場 (3.9 km)
所属事業者 日本国有鉄道(国鉄)
所属路線 羽幌線
キロ程 141.1 km(留萠起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1935年昭和10年)6月30日
廃止年月日 1987年(昭和62年)3月30日
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幌延駅(ほろのべえき)は、北海道天塩郡幌延町1条南1丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。電報略号ノヘ事務管理コードは▲121842[1][2]駅番号W72特急宗谷」「サロベツ」が停車し、かつては羽幌線の終着駅でもあった。

歴史

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1977年の幌延駅と周囲約500m範囲。左上の上側が宗谷本線稚内方面。下側が廃止前の羽幌線。国鉄型配線の2面3線で、駅舎横の名寄寄りに貨物積卸場と引込み線がある。ホーム外側に多くの側線と羽幌線用の機関区を持つ。駅裏に広いストックヤードがあり、木材が野積みされている。また、開業間もない1930年(昭和5年)から1950年頃(昭和20年代半ば)にかけて、北にある下エベコロベツ川上流近くの北澤地区まで、馬力線の殖民軌道幌延線が運行されていた。この殖民軌道は、後に開業した日曹炭鉱天塩鉱業所専用鉄道と、平面交差する事で知られていた。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

駅名の由来

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町名より。なお、地名としての「幌延」のよみについて山田秀三は昭和初期まで「ほろのぶ」と呼ばれていたとしているが[7]、当駅のよみは開業時より「ほろのべ」となっている[3]

駅構造

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単式ホーム島式ホーム(片面使用)複合型2面2線を有する交換駅。ホーム間の移動は跨線橋を使う。1番線・2番線とも名寄・旭川方面、稚内方面の両方向に出発信号機が設置されている。島式ホーム外側の3番線はかつて羽幌線が発着していたが、廃止後は現在定期列車の発着が無く側線扱いとなっている。なお、羽幌線は当駅の稚内方で分岐し、西方に進路を変えていた。

駅裏側に転車台や車庫を有していたが現在は撤去されている。夜の最終は南稚内駅まで回送される。羽幌線があったころは夜22時半過ぎに最終が到着して始発は朝5時であった。[8]また、1982年11月15日時点では稚内発22時に当駅止まりがあった。[9]

社員配置駅。みどりの窓口が設置されている[JR北 2]。このほか、幌延町が移住情報PR支援センター「ホロカル」を開設し、移住情報の提供や、グッズ・コーヒーの販売、特急列車の町民乗車票の販売を実施する[幌延町 3][幌延町 4]。2020年8月からは、地元の酒類やキャラクターグッズの販売を実施している[新聞 1]。かつては国鉄物資部や構内食堂を設置しており、1961年(昭和36年)ごろの駅員定数は49人を数えた[幌延町 5]

のりば

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番線 路線 方向 行先
1・2 宗谷本線 下り 稚内方面
上り 名寄旭川方面

利用状況

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乗車人員の推移は以下の通り。年間の値のみ判明している年度は日数割で算出した参考値を括弧書きで示す。出典が「乗降人員」となっているものについては1/2とした値を括弧書きで乗車人員の欄に示し、備考欄で元の値を示す。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

乗車人員推移
年度 乗車人員(人) 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1966年(昭和41年) 211,348 (579.0) [10]
1978年(昭和53年) 296 [11]
1992年(平成04年) (149.0) [12] 一日平均乗降客数298人
2015年(平成27年) 「10名以上」 [JR北 3]
2016年(平成28年) 33.2 [JR北 4]
2017年(平成29年) 30.8 [JR北 5]
2018年(平成30年) 30.2 [JR北 6]
2019年(令和元年) 26.2 [JR北 7]
2020年(令和02年) 22.4 [JR北 8]
2021年(令和03年) 21.0 [JR北 9]
2022年(令和04年) 22.4 [JR北 10]
2023年(令和05年) 22.8 [JR北 11]

駅周辺

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幌延町の中心市街地が広がる。かつては旧上幌延駅周辺の方が栄えていたが、鉄道開通後こちらに市街地が移っていった[幌延町 5]。また、稚内方線路沿いには国鉄職員の官舎が軒を連ねていた[幌延町 5]

バス路線

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沿岸バスが以下の路線を運行している。運行の詳細は沿岸バス#豊富幌延線・幌延留萌線を参照。

  • 下り
    • 11 豊富羽幌線:豊富駅行き
    • 12・13 幌延留萌線:幌延深地層研究センター前行き(12系統は豊富駅まで直通運転)
  • 上り

札幌行きの高速乗合バス「特急はぼろ号」は、中心集落寄りの「幌延十字街」に停車し、駅前には乗り入れない。

1987年(昭和62年)3月から2013年(平成25年)2月16日まで駅舎内に「沿岸バス幌延出張所」を併設していた。出張所内では定期券回数券、特急はぼろ号の予約・発券、記念グッズなどを取り扱っていた。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
普通
南幌延駅 (W70) - *上幌延駅 (W71) - 幌延駅 (W72) - *南下沼駅 - 下沼駅 (W73)
*打消線は廃駅

かつて存在した路線

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日本国有鉄道(国鉄)
羽幌線
作返仮乗降場 - 幌延駅

脚注

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出典

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  1. ^ 日本国有鉄道旅客局(1984)『鉄道・航路旅客運賃・料金算出表 昭和59年4月20日現行』。
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、239頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  3. ^ a b 大蔵省印刷局, ed (1925-07-16). “鉄道省告示 第123号”. 官報 (国立国会図書館デジタルコレクション) (3869). https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2956017/3. 
  4. ^ a b c d e 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17,25頁。 
  5. ^ 『鉄道省年報. 昭和11年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
  6. ^ 民宿旅館サロベツ - 民宿旅館サロベツHP
  7. ^ 山田秀三 (2018-11-30). 北海道の地名. アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻 (2 ed.). 浦安市: 草風館. pp. 140-141. ISBN 978-4-88323-114-0 
  8. ^ 交通公社の時刻表 1985年3月号 復刻版
  9. ^ 交通公社の時刻表 1982年11月号 復刻版
  10. ^ 白山友正 編『幌延町史』幌延町、1974年、784頁。 
  11. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、890頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  12. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、150頁。ISBN 4-09-395401-1 

JR北海道

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  1. ^ 佐川急便とJR北海道が貨客混載事業を本格稼働』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、佐川急便、2019年4月11日。オリジナルの2020年4月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200403152237/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20190411_KO_sagawa%20JR%20kakyakukonsai.pdf2024年3月25日閲覧 
  2. ^ 駅の情報検索(各駅時刻表など) 幌延”. 北海道旅客鉄道. 2022年4月30日閲覧。
  3. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  4. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171230090453/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/04.pdf2017年12月30日閲覧 
  5. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2017年7月2日。オリジナルの2018年7月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180703125359/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/04.pdf2018年7月13日閲覧 
  6. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  7. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  10. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  11. ^ 宗谷線(旭川・稚内間) 事業の抜本的な改善方策の実現に向けた実行計画(2024(令和6)~2026(令和8)年度)” (PDF). 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月8日閲覧。

新聞記事

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  1. ^ “幌延の魅力 駅から発信 酒類やバスキャラグッズ販売”. 北海道新聞. (2020年8月7日). オリジナルの2020年8月7日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/yB0Ws 2020年8月7日閲覧。 

幌延町

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  1. ^ a b c 幌延町産業振興課 (2017年11月). “幌延町情報ボックス平成29年度版”. 幌延町. 2017年12月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月11日閲覧。
  2. ^ JR北海道の事業範囲の見直しに対する意見募集について” (PDF). 幌延町 (2016年10月17日). 2016年10月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月17日閲覧。
  3. ^ a b 幌延町移住情報PR支援センターがオープンしました” (PDF). 広報 ほろのべの窓 2018年5月号. 幌延町. p. 8 (2018年6月). 2018年6月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年6月13日閲覧。
  4. ^ a b 幌延町産業振興課. “幌延町移住情報PR支援センター「ホロカル」”. 幌延町. 2018年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年10月7日閲覧。
  5. ^ a b c 幌延町内の各駅ご紹介”. 幌延町 (2017年11月6日). 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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