南比布駅
南比布駅 | |
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駅全景(2017年10月) | |
みなみぴっぷ Minami-pippu | |
◄W32 北永山 (3.3 km) (2.4 km) 比布 W34► | |
所在地 | 北海道上川郡比布町南1線5号 |
駅番号 | ○W33 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■宗谷本線 |
キロ程 | 14.7 km(旭川起点) |
電報略号 | ミヒ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
乗降人員 -統計年度- |
2人/日 -2012年- |
開業年月日 | 1955年(昭和30年)12月2日 |
廃止年月日 | 2021年(令和3年)3月13日[JR 1][JR 2][新聞 1] |
備考 | 無人駅 |
南比布駅(みなみぴっぷえき)は、北海道(上川総合振興局)上川郡比布町南1線5号にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅(廃駅)である。事務管理コードは▲121805[1]。駅番号はW33。
歴史
[編集]比布村(当時)に隣接する永山村(当時)で1947年(昭和22年)に北永山仮乗降場(現:北永山駅)が開設された後、村内で駅の開設機運が高まり、1954年(昭和29年)より期成会が設置され運動が本格化、翌年の気動車列車運行開始に伴い北比布駅とあわせ仮乗降場として開設された[2][3]。
廃止直前の2020年3月14日改正時点では、一部の普通列車のみが停車し、上下各6本のみ停車していた[4]。
年表
[編集]- 1955年(昭和30年)12月2日:日本国有鉄道宗谷本線の南比布仮乗降場(局設定)として設置[5]。旅客のみ取扱い。
- 1956年(昭和31年):地元住民の受益者負担により待合所(初代)が設置される[3]。
- 1959年(昭和34年)11月1日:駅に昇格し、南比布駅となる[1]。旅客のみ取扱い。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる [5]。
- 2014年(平成26年)10月30日:待合所(初代)が老朽化の為に解体[3][6]。後に更新される。
- 2019年(令和元年)12月3日:JR北海道が沿線自治体に対し、宗谷本線活性化推進協議会を通じて当駅含む29駅[注 1]について、自治体による維持管理もしくは費用負担による存続か、2021年(令和3年)3月での廃止かの方針を2020年3月までに報告するよう要請[新聞 2]。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)3月13日:利用者減少に伴い、同日のダイヤ改正で廃止[JR 1][JR 2][新聞 1]。
駅名の由来
[編集]「比布」の南部にあることから[8]。
駅構造
[編集]単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側)に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた[9]。
仮乗降場に出自を持つ開業時からの無人駅[10]で駅舎は無かったが、ホーム南側の出入口附近に待合所を有した[11]。木造の待合所、木製デッキのホームで[12]、旭川寄りに階段を有し駅施設外に連絡していた[11]。ホームの有効長は1両分であった。便所は設置されていなかった。
駅のすぐ北側を国道40号線の跨線橋がオーバークロスしている[11][13]。跨線橋が出来る以前は国道との踏切があったが、跨線橋建設時に撤去され、この駅の前後に踏切は無くなっている。
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待合所改築前の駅全景(2004年6月)
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待合所(2017年10月)
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ホーム(2017年10月)
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駅名標(2017年10月)
利用状況
[編集]乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。
年度 | 乗車人員 | 出典 | 備考 | ||
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年間 | 1日平均 | JR調査 | |||
1962年(昭和37年) | 55.0 | [2][14] | |||
1978年(昭和53年) | 13.0 | [15] | |||
1992年(平成 | 4年)(3.0) | [9] | 1日平均乗降客数:6 | ||
2015年(平成27年) | 「10名以下」 | [JR 3] | |||
2017年(平成29年) | 2.2 | [JR 4] | |||
2018年(平成30年) | 1.8 | [新聞 3] | 公式には「3名以下」と発表[JR 5] | ||
2019年(令和元年) | 1.6 | [JR 6] |
駅周辺
[編集]上川盆地の広がる田園地帯の中にある[12]。ホームからは大雪山系の山々が望める[12]。民家が数軒あるのみである[13]。
隣の駅
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 2013年 - 2018年の1日当たりの平均乗車人員が3人以下の駅
出典
[編集]- ^ a b 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、238頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ a b 比布町史刊行委員会 編『比布町史』比布町、1964年、869-870頁。doi:10.11501/3018824 。2023年1月7日閲覧。
- ^ a b c 比布町総務企画課広報係, ed (2014-07-02). “建築から55年 南・北比布駅の待合所を更新します”. 広報ぴっぷ (比布町) (670): pp.2-4. オリジナルの2020-03-09時点におけるアーカイブ。 .
- ^ 『北海道時刻表』通巻723号 pp.132-134
- ^ a b 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 20号・宗谷本線/留萌本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2009年11月2日、14-17頁。
- ^ 「この秋は比布町へ急げ!建築から半世紀、南・北比布駅の待合所が解体」(北海道ファンマガジン、2014年9月掲載)
- ^ 「令和2年度 町政執行方針」(PDF)『広報ぴっぷ』第739号、比布町、2020年4月1日、2-9頁、2023年1月12日閲覧。
- ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、173頁。ASIN B000J9RBUY。
- ^ a b 宮脇俊三、原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、142頁。ISBN 4-09-395401-1。
- ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社、2011年6月発行)148ページより。
- ^ a b c 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)142ページより。
- ^ a b c 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社、2008年8月発行)198ページより。
- ^ a b 『鉄道ジャーナル』通巻654号 p.26
- ^ 比布町史刊行委員会 編『比布町史』比布町、1964年、870頁。doi:10.11501/3018824 。
- ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、885頁。doi:10.11501/12065814 。
JR北海道
[編集]- ^ a b 『来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブ 。2020年12月9日閲覧。
- ^ a b 『2021年3月ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月18日。オリジナルの2020年12月18日時点におけるアーカイブ 。2020年12月18日閲覧。
- ^ “極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)”. 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)事業計画(アクションプラン). 北海道旅客鉄道. pp. 11-12 (2019年4月). 2019年4月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月18日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員” (PDF). 全線区のご利用状況(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. 2020年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月20日閲覧。
- ^ “駅別乗車人員(【別添資料】(2)宗谷本線(旭川・稚内間)の状況)” (PDF). 宗谷線(旭川~稚内間)第2期事業計画(アクションプラン). p. 10 (2021年4月16日). 2021年4月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月29日閲覧。
新聞記事
[編集]- ^ a b “18無人駅に「ありがとう」 JRダイヤ改正で廃止 住民やファン 各地で別れ”. 北海道新聞. (2021年3月13日). オリジナルの2021年3月13日時点におけるアーカイブ。 2021年3月13日閲覧。
- ^ “宗谷線の無人駅管理 自治体に要請 JR「負担か廃止」 3月期限、悩む沿線”. 北海道新聞. (2019年12月12日). オリジナルの2019年12月12日時点におけるアーカイブ。 2020年3月28日閲覧。
- ^ a b “宗谷線と石北線 4駅の廃止容認”. 北海道新聞. (2020年3月6日). オリジナルの2020年3月6日時点におけるアーカイブ。 2020年3月6日閲覧。
- ^ “宗谷線13無人駅 来年3月廃止へ”. 北海道新聞. (2020年3月28日). オリジナルの2020年3月28日時点におけるアーカイブ。 2020年3月28日閲覧。
- ^ “駅名標が盗まれる 廃止が決まった北比布駅と南比布駅”. 北海道新聞. (2020年12月10日). オリジナルの2020年12月10日時点におけるアーカイブ。 2020年12月11日閲覧。
参考文献
[編集]- 『北海道時刻表』第61巻第3号(通巻723号)、交通新聞社、2020年2月25日、132-134頁。
- 武田元秀、山井美希(写真)「最北端最後の砦 孤高の一本道」『鉄道ジャーナル』第55巻第4号(通巻654号)、成美堂出版、2020年4月1日、24-33頁、ISSN 0288-2337。