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2020年3月23日 (月) 13:53時点における版
なんばパークス NAMBA PARKS | |
---|---|
なんばパークス Shops&Diners・パークスタワー | |
地図 | |
店舗概要 | |
所在地 |
〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中二丁目10番70号 |
座標 | 北緯34度39分42.5秒 東経135度30分6.1秒 / 北緯34.661806度 東経135.501694度座標: 北緯34度39分42.5秒 東経135度30分6.1秒 / 北緯34.661806度 東経135.501694度 |
開業日 | 2003年10月7日 |
施設管理者 | 南海電気鉄道株式会社 |
商業施設面積 | 51,800 m² |
店舗数 |
238(2007年4月19日現在 パークスタワー内を除く) |
営業時間 |
物販店舗…11:00 - 21:00 飲食店舗…11:00 - 23:00 (一部店舗を除く) |
駐車台数 | 647台 |
なんばパークス (NAMBA PARKS) は、大阪府大阪市浪速区難波中にある商業施設や都市公園などで構成される複合施設である。南海電気鉄道(南海)難波駅の南側にある。施設全体として、「緑との共存」を大きなテーマとしている。
概要
かつてプロ野球球団「南海ホークス(現・福岡ソフトバンクホークス)」の本拠地球場として使用され、1998年に解体された大阪球場の跡地に、南海が「未来都市なにわ新都」をコンセプトとして再開発を実施。2003年10月7日に第1期部分が、2007年4月19日に第2期部分が開業した。なお、2005年4月1日からは南海の完全子会社である「南海都市創造」が営業を行っていたが、同社は2010年10月1日、南海に吸収合併され解散した[1]ことから、再び南海による直営となっている。
建物はキャナルシティ博多や六本木ヒルズを手がけたアメリカ人建築家のジョン・ジャーディの設計。地球上の大峡谷に似せた建物の外観は雄大で、壁面は壮大な時間と地層を模している。第1期、第2期エリアを含めて彼の建築作品は完成となる。2014年にアメリカCNNの「 世界で最も美しい空中庭園トップ10」に選出された[2]。
イメージソング「Loving Life」を手がけるなど、葉加瀬太郎がイメージング・プロデューサーとして参加している[3]。また、南海グループが高島屋と共同で行っている難波地区のPRキャンペーン「Lov↑ng NAMBA」(ラヴィング・ナンバ)の現在のマークも彼の手による。
歴史
前史
難波御蔵
1732年に享保の大飢饉が起こると、江戸幕府が西成郡難波村に災害救援用の米蔵を設置。天領から運上された米を貯蔵する幕府直轄の米蔵であることから、難波御蔵(なんばおくら)と呼ばれた。翌1733年には窮民対策も兼ねて、道頓堀川から御蔵前に至る難波入堀川(難波新川)が開削された。1752年には難波御蔵の東方に天王寺御蔵(高津新地御蔵)も設置されたが、多湿で米の傷みが早いため、1791年に難波御蔵へ統合されている。新御蔵が増築されて規模が倍増した広大な難波御蔵は、浪華名所のひとつになっていた。
大阪地方専売局大阪工場
1897年に大蔵省が明治以降使われなくなっていた難波御蔵を解体し、翌1898年には大蔵省専売局による葉煙草の専売開始に合わせて煙草工場を設置。赤煉瓦造りの工場には2000人近い従業員が勤務し、難波駅周辺も急速に市街化したが、1945年の米軍による大阪大空襲で壊滅した。
大阪球場
1950年に南海が煙草工場跡に南海ホークスの本拠地となる大阪球場を設置。1990年まで大阪証券取引所2部上場企業の大阪スタヂアム興業が運営する野球場として使用されたが、その後は住宅展示場などとして利用され、1998年に解体された。
沿革
- 1987年 - 南海電気鉄道(南海)・大阪スタヂアム興業・高島屋・ニッピ・クボタの5社により「難波地区再開発事業研究会」が発足する。
- 1998年11月 - 大阪球場の解体工事を開始する[4]。
- 1999年11月1日 - なんばパークス第1期部分を着工する[5]。
- 2003年10月7日 - 第1期部分が開業する[6]。
- 2005年
- 2007年4月19日 - 第2期部分が開業し、全館開業する。
- 全館の開業から1年間の総入場者数は、目標の2,100万人を大きく上回る約2,920万人、売上高も目標の269億円を上回る約284億円だった[9]。
- 2010年10月1日 - 南海都市創造が南海に吸収合併される[1]。
- 2012年3月8日 - 全館開業から5周年を目前としてリニューアルする。
全体構造
施設全体は、大きく分けて「なんばパークス Shops&Diners」(商業棟)および「パークスタワー」(オフィス棟)の2つにより構成されている。
なんばパークス Shops&Diners
フロア構造
地上10階、地下3階建て。地上部分は段丘状に建てられている。植栽を多用し、屋上部分は「屋上庭園 パークスガーデン」として3階から9階まで緑が広がる1期部分の屋上庭園には、約235種類、約40,000株の植物が植えられている)。パークスガーデンには、南海ホークスに在籍した元選手を始め旧大阪球場にゆかりが深い人物の手形モニュメントが設置されている[10]。
1階部分には、隣接する商業施設「なんばCITY」南館との共同ショッピングモール「なんばカーニバルモール」がある。
2階部分(キャニオンストリート)には、かつて数多くの名勝負がこの場所で生まれたのを記念して、旧大阪球場のホームベースとピッチャープレートの記念プレートが、実際にあった位置からは約30mほど北の位置に埋め込まれている。
2階イベントスペース「キャニオンコート」には、2007年3月に189インチの大型ビジョン「パークスビジョン」(松下電器産業(現・パナソニック)製「LEDアストロビジョンAZ-LE080Fシリーズ」を使用。同シリーズの屋外への設置は国内初)が新設された。
3階から上のフロアには段丘状の屋上公園「パークスガーデン」が設けられている。約7万株の植物の緑が植えられ、都心で自然を楽しめる。なお、ガーデンの第1期部分については、財団法人都市緑化技術開発機構が主催する「第4回 屋上・壁面・特殊緑化技術コンクール」において、2005年10月25日付で「屋上緑化大賞・国土交通大臣賞」を受賞している[11]。
8階部分には「円形劇場」と呼ばれる野外イベントスペースがあり、その右側および観客席の階上には、「アーバンファーム」[12]という貸菜園への出入口が設けられている。なお、2Fキャニオンコートから8F円形劇場に繋がるエレベーターの上には、「パークスムーン」という丸い銀幕があり、イベント情報や、「なんばクリエイターファクトリー」の塾生による動画アートなどを映していたが、2007年3月末に投影用プロジェクターが撤去され、現在は夜間照明が当てられている。
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2階
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3階
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6階
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連絡通路
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8階の映画館
第2期エリアの増築
2007年4月19日開業のなんばパークス2期エリアには、松竹とティ・ジョイ(東映グループのシネコン運営会社)が共同運営する、大阪市内第2位の規模[13]のシネマコンプレックス(複合映画館)「なんばパークスシネマ」(11スクリーン・2,164席)が核施設として6 - 10階に入居し、さらに、高島屋が「なんばパークス T-Terrace by TAKASHIMAYA GROUP」という名称で、1 - 3階東側部分(延床面積約7,200平方メートル)において専門店街をプロデュースしている。その他、旭屋書店や日本トイザらスの日本独自業態なども入居している[14]。
2003年10月に開業した第1期の商業棟を南側へ拡張。2期の敷地面積は、11,000平方メートルで一期と合計で33,000平方メートル。投資額は200億円程度。これに併せて「屋上庭園 パークスガーデン」も拡張され、約240種、約30,000株の植物が追加された。これにより、第1期、第2期合計の屋上庭園では、約300種、約70,000株の植物が植えられていることになる。
1 - 5階は物販、6 - 8階は飲食店舗が入居。8、9階には新たに3,500平方メートルの公園が整備され、屋上公園は計11,500平方メートルに拡大した。これらの屋上公園内をガーデン事務局スタッフの案内でゆったりと散策する「パークス・ガーデンガイドツアー」という異色の建物めぐりツアーも設定。
なお、南側に隣接するヤマダ電機LABI1 なんばとは、2Fレベルでペデストリアンデッキによって直通している。
また隣接地に分譲マンション「ザ・なんばタワー 〜タワーレジデンス・イン・なんばパークス〜」がパークス2期と一体で建設されている(分譲販売は終了)。
フロアコンセプト
- 9F : 都心で自然を楽しめるガーデン
- 8F : 高感度な大人のダイニングフロア
- 7F : 高感度な大人の飲食フロア
- 6F : 一味違うカジュアルレストランフロア
- 5F : 大人が自由に心を遊ばせる ライフスタイルフロア
- 4F : 遊び心溢れる大人のためのフロア
- 3F : 自然体でおしゃれを楽しむ男女のフロア
- 2F : 新生パークスのメインストリートフロア
- 1F : なんばCITYとつながるカーニバルモール
主な入居施設
- 10 - 6F : 複合映画館 なんばパークスシネマ
- 9 - 3F : パークスガーデン
- 9F : 南海ホークスメモリアルギャラリー[15]、ステップガーデン、はらっぱ広場、シンボルモニュメント「天海の輝き」(ジミー大西による制作)
- 8F : 円形劇場(イベントスペース)
- 8F : ザ ガーデンコート なんばパークス ブライダルサロン
- 7F : パークスホール(多目的ホール)
- 7F : KEYUCA(インテリア雑貨店)
- 6F : ナムコランド(アミューズメントパーク)
- 5F : ヴィレッジヴァンガード、new style
- 5F : ABCクッキングスタジオ、abc kids、Bodies
- 5F : Books&Culture KuLaSu season(旭屋書店・産経学園・マザー牧場のショップなどが入居)
- 5F : Francfranc DESIGN FOR LIFE
- 5 - 2F : なんばパークス立体駐車場[16]
- 4F : スーパースポーツゼビオ(スポーツ用品店)
- 4F : 南海ターミナルビル屋上駐車場・スイスホテル南海大阪・なんば高速バスターミナル連絡通路
- 3 - 1F : なんばパークス T-Terrace by TAKASHIMAYA GROUP[17]
- 2 - 1F : コムサイズム
- 2F : BAGEL&BAGEL
- 2F : キャニオンストリート・キャニオンコート・グレイシアコート(いずれも建築基準法上の有効空地)
- 2F : インフォメーション・パークスカードカウンター、フロントインフォメーションブース
- 2F : ヤマダ電機LABI1 なんば連絡通路、南海なんば駅2F中央口・2F南口連絡通路
- 2F : 大阪球場ピッチャーズプレート・ホームベースプレート
- 1F : TOYS "Я" US SELECT
- 1F : ぐるめスタジアム(中央競馬開催日のみ営業するフードコート)
- 1 - B2F : ウインズ難波[18]
- B1F : なんばパークス駐輪場(ミニバイク収容可、但し3輪タイプなどコンベアの利用できない車種は収容不可)
- B2F : なんばパークス地下駐車場(機械式駐車場)[19]
かつて入居していた主な施設
- 浪花麺だらけ (7F)
- ご当地フードパーク コバランチ(ナムコが運営するフードコート型ご当地フードテーマパーク。「浪花麺だらけ」跡に入居)
- なんばクリエイターファクトリー (6F)
- スポーツオーソリティ (6F - 4F)
- パークスラジオパラダイスMBS(MBSラジオのサテライトスタジオ。通称「PaRaPara Studio」)(1F)
- in The ROOM(丸井グループの家具・雑貨店)(4F)
パークスタワー
なんばパークスには、高さ149.65m、地上30階・地下3階のオフィスビル「パークスタワー」が隣接しており、通販生活の「カタログハウスの店」などのほか、大阪府立大学の社会人向けサテライト教室、法律事務所の弁護士法人アディーレ法律事務所[20]、コンビニエンスストア、薬局、医院などが入居している。
なお、パークスタワーは2期目としての構想もあったが(パークス3期事業)、最終的には分譲マンション(ザ・なんばタワー)になった。
交通
脚注
- ^ a b 合併公告[リンク切れ] - 南海都市創造(2010年8月6日付)
- ^ “受賞・認定歴|なんばパークス -NAMBA PARKS-”. www.nambaparks.com. 2020年2月17日閲覧。
- ^ 南海電気鉄道『南海電鉄最近の10年 創業120周年記念』2005年、51頁。
- ^ 南海電気鉄道『南海電鉄最近の10年 創業120周年記念』2005年、48頁。
- ^ 南海電気鉄道『南海電鉄最近の10年 創業120周年記念』2005年、49頁。
- ^ a b 南海電気鉄道『南海電鉄最近の10年 創業120周年記念』2005年、52頁。
- ^ なんばパークスが開業1周年を迎えました Archived 2006年10月9日, at the Wayback Machine.(ニュースリリース) - 南海電気鉄道
- ^ 南海電気鉄道『南海電鉄最近の10年 創業120周年記念』2005年、53頁。
- ^ なんばパークス全館開業1周年[リンク切れ](ニュースリリース) - 南海電気鉄道
- ^ なんばパークス「南海ホークスメモリアルギャラリー」に秘められた、消えた球団の足跡 Travel.JP
- ^ 受賞者一覧 Archived 2007年9月28日, at the Wayback Machine. - 財団法人都市緑化技術開発機構
- ^ 抽選による1年契約の会員制(月額3,150円)。会員はレンタル菜園でメロンやトマトなどの野菜や花などの栽培をするガーデニング体験ができる。菜園は指導スタッフにより維持管理もされている。
- ^ 大阪駅前ノースゲートビルディングにある大阪ステーションシティシネマ(12スクリーン・2,564席)に次ぐ規模。なお、シネコンとしては堺に12スクリーン・2,413席のもの(MOVIX堺)が、八尾には12スクリーン・2,436席のもの(MOVIX八尾)がすでに存在する。
- ^ 「なんばパークス全体計画」のグランドオープン日などの決定について Archived 2007年9月27日, at the Wayback Machine. - 南海都市創造・高島屋
- ^ 南海ホークスの球団年表や優勝トロフィー、ホークス全盛期の試合映像などが展示された常設コーナー。かつては第1期エリアの7Fに存在したが、2006年秋に一旦閉鎖、全館グランドオープンと同時に展示品を増やし現在の位置に移設された。なお、同球団に所属していた野村克也の名は一切記載されていない(優勝監督等の欄が空白となっている)この件について、野村は、関西テレビのドキュメンタリー番組『ザ・ドキュメント 帰らざる黄金の日々 - 南海ホークスへの鎮魂歌』(2004年4月30日放送)で「球団(ここでは旧経営者の南海電鉄)から私に縁切りをする訳にいかないだろうから、 こちらから縁を切らせてもらった」と語っていた。また、妻の野村沙知代は、克也との共著『野村セオリー―絆』(ISBN 978-4759309539)で、南海ホークスからの打診を独断で拒否し「20数年ぶりで、やっとあなたたちにカタキが取れます。主人の名前は入れないで結構です。優勝当時の写真があったら、そこから主人の顔を消してください。それが、あなたたちに対する私の長年の思いですから」と言い、夫も文句を言わなかったと述べている。一方、南海ホークスの後身である福岡ソフトバンクホークスとの現経営陣との関係は比較的良好で、公式サイトには、「球団情報」内の「往年の名選手」の項目には野村の掲載がない(広瀬叔功・鶴岡一人・杉浦忠・門田博光の4名が掲載)が、「ホークスの歩み」の項目には野村の実績と写真が掲載されている。また、2013年8月31日のソフトバンク対楽天戦では、試合前に開催された「レジェンドホークスセレモニー」に門田と共に出席した他、同日には球団の協賛による野村の講演会も開催された。なお、野村に関しては出身地の京都府京丹後市が、2018年3月に丹後地域地場産業振興センター(アミティ丹後)に「野村克也ベースボールギャラリー」を開設し、後年のヤクルト監督時代なども含めた野村からの寄贈品を中心に展示している。
- ^ 本館1・2・4・6階からエレベーターで連絡している。2階から5階の間に、AからEまでの駐車場フロアがあり、2FがAフロアに、4FがDフロアにそれぞれ対応しているが、2Fと4Fの間にB・Cフロアが、4Fと5Fの間にEフロアがそれぞれ存在するという構造になっているため、連絡エレベーターは本館3・5階に停止しない。駐車券の色は青色。
- ^ 2Fにスターバックスコーヒー、1Fにフィットネスクラブ「ワウディー」が核テナントとして入居している。
- ^ なんばパークス第1期開業前の2002年9月に、かつての大阪球場跡から移転オープンした(施設自体は1956年に開業)。「緑と一体化した未来型ウインズ」をキャッチコピーとしている。兵庫県競馬組合が施設の一部を賃借しており、一部の地方競馬の勝馬投票券も購入できる。
- ^ 2階キャニオンコート横および1階ウインズ南側のエレベーターで連絡している。駐車券の色は緑色。
- ^ 大阪府内3拠点となり、弁護士がもっと身近に。 6月1日(月)、なんばパークスタワーに支店をオープン!
- ^ アクセス - なんばパークス(2013年4月30日閲覧)
周辺
関連項目
外部リンク
- なんばパークス
- なんばパークスシネマ
- なんばクリエイターファクトリー(かつてなんばパークス6Fにあった、南海と吉本興業による共同プロデュースのクリエイター養成塾)