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難波駅 (Osaka Metro)

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

難波駅
11番出入口(2018年4月)
なんば
Namba
地図
所在地 大阪市中央区難波二丁目・難波三丁目
大阪市浪速区元町一丁目地内
北緯34度39分58.74秒 東経135度30分1.13秒 / 北緯34.6663167度 東経135.5003139度 / 34.6663167; 135.5003139 (なんば駅(御堂筋線))座標: 北緯34度39分58.74秒 東経135度30分1.13秒 / 北緯34.6663167度 東経135.5003139度 / 34.6663167; 135.5003139 (なんば駅(御堂筋線))(御堂筋線)
北緯34度39分55.4秒 東経135度29分52.53秒 / 北緯34.665389度 東経135.4979250度 / 34.665389; 135.4979250 (なんば駅(四つ橋線))(四つ橋線)
北緯34度40分1.69秒 東経135度30分1.03秒 / 北緯34.6671361度 東経135.5002861度 / 34.6671361; 135.5002861 (なんば駅(千日前線))(千日前線)
所属事業者 大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
駅構造 地下駅
ホーム
  • 2面2線(御堂筋線)
  • 1面2線(四つ橋線・千日前線)
乗車人員
-統計年度-
160,939人/日(降車客含まず)
-2023年-
乗降人員
-統計年度-
328,003人/日
-2023年-
開業年月日 1935年昭和10年)10月30日
乗入路線 3 路線
所属路線 御堂筋線
駅番号  M20 
キロ程 10.5 km(江坂起点)
箕面萱野から18.9 km
M19 心斎橋 (0.9 km)
(1.2 km) 大国町 M21
所属路線 四つ橋線**
駅番号  Y15 
キロ程 4.1 km(西梅田起点)
Y14 四ツ橋 (0.9 km)
(1.2 km) 大国町 Y16
所属路線 千日前線
駅番号  S16 
キロ程 4.9 km(野田阪神起点)
S15 桜川 (1.1 km)
(0.7 km) 日本橋 S17
乗換 難波駅[注 1] 南海本線高野線
大阪難波駅 近鉄難波線奈良線)・阪神なんば線
JR難波駅 関西本線Q大和路線
  • * 駅名標や路線図など営業案内では仮名書きの「なんば」表記が用いられる。
  • ** 四つ橋線は難波元町駅として開業。1970年改称・統合
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地図
乗換駅の位置関係。駅名は右上の四角マークで地図を拡大しアイコンをクリックして表示される。

難波駅(なんばえき)は、大阪府大阪市中央区浪速区にある、大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) のである。

南海電気鉄道難波駅と同様、案内表示・駅名標などは「なんば駅」と平仮名表示に統一されているが、正式表記は漢字の「難波駅」であり、乗車券類などに表記されている[注 2][1]

乗り入れ路線

当駅からの接続路線

Osaka Metroの難波駅は大阪難波駅に近接している(千日前線の駅にほぼ隣接)。御堂筋線の駅は南海の難波駅、四つ橋線の駅はJR難波駅にも近接している。

歴史

  • 1935年昭和10年)10月30日:1号線(現:御堂筋線)の心斎橋駅 - 難波駅間延伸時に 難波駅 として開業。
  • 1965年(昭和40年)10月1日:3号線(現:四つ橋線)の西梅田駅 - 大国町駅間延伸時に、難波元町駅(駅などの案内表示では「なんば元町」と表記していた)として開業[1]
  • 1970年(昭和45年)3月11日:千日前線の桜川駅 - 谷町九丁目駅間開通に伴い、難波駅を設置。同時に四つ橋線難波元町駅を難波駅に統合。各駅の案内上の表記をなんば駅とひらがなに統一する[1]
  • 1982年(昭和57年)10月:駅改良工事に着手。
  • 1987年(昭和62年)3月15日:御堂筋線難波駅に新2番線ホームが完成[2][3]。これにより、1番線ホーム・2番線ホームが分離[2][3]
  • 2013年平成25年)10月31日:駅ナカ施設「ekimoなんば」が開業[4]
  • 2014年(平成26年)10月11日:千日前線ホームで可動式ホーム柵の使用を開始[5]
  • 2018年(平成30年)4月1日大阪市交通局の民営化により、所属事業者・管轄が大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro) に変更。
  • 2022年令和4年)3月5日:御堂筋線ホームで可動式ホーム柵の使用を開始[6]

駅構造

御堂筋線は、単式ホーム2面2線の地下駅である。2番線ホームは1987年(昭和62年)に新設されたものであり、千日前線・近鉄電車・阪神電車とは地下1階を経由せずに、最小限の上下移動で乗り換えられる(下図)。1番線ホームの幅は7.9 m、2番線ホームの幅は9.7 mである[2]

開業当初は島式ホーム1面2線の形態であったが、乗降客の増加でラッシュ時には改札制限を行う事態となった[3]ことから、混雑緩和を目的として北行き(梅田方面)線路の西側に単式の2番線ホームを新設し、島式だった1番線ホームを南行き(なかもず方面)専用として梅田方面の列車に乗降できないように柵を設けた[3]

御堂筋線ホームの配置 左:千里中央方面

四つ橋線と千日前線は、両方とも島式ホーム1面2線の地下駅となっている。四つ橋線のホームはJR難波駅寄りの位置にあり、御堂筋線のホームから直線距離で西に250 - 300mほど離れている。千日前線のホームは千日前通の地下、御堂筋線ホームと四つ橋線ホームの中間に設置されている。

御堂筋線のホームを中心に大規模な改良工事が行われ、御堂筋線地下1階コンコースに駅ナカ施設『ekimoなんば』が開業した[4]

のりば

番線 路線 行先
御堂筋線ホーム
1 M 御堂筋線 天王寺あびこなかもず方面[7]
2 梅田新大阪箕面萱野方面[7]
四つ橋線ホーム
1 Y 四つ橋線 住之江公園方面[8]
2 本町西梅田方面[8]
千日前線ホーム
1 S 千日前線 鶴橋南巽方面[9]
2 野田阪神方面[9]

改札

○○線の改札と記述してあるが、全て改札はコンコースプラットホームを通じて3路線とも結ばれている[注 3][注 4]

北東改札・北西改札
近鉄・阪神の大阪難波駅なんばウォーク道頓堀方面などの最寄りとなる御堂筋線の改札で、地下1階にある。北西改札は出場専用となっている。なお、大阪難波駅と御堂筋線2番線ホームとの乗り換えは東改札の方が便利である。
中改札
北東改札・北西改札と南北改札の中間に位置する御堂筋線の改札で地下1階にある。北南改札とは改札内のコンコースで直結している。また改札内にはエレベーターも設置されている。
南北改札・南南改札
南海難波駅や髙島屋大阪店、なんばマルイなんば高速バスターミナルなどの最寄りとなる御堂筋線の改札で、地下1階にある。利用者が多いため、南北改札が入場専用で南南改札が出場専用となっている。
東改札
大阪難波駅の東改札口に隣接する千日前線の改札で、地下2階にある。大阪難波駅と御堂筋線2番線ホームとの乗り換えや、千日前線となんばウォークなどとの最寄りの改札にもなっている。
西改札
大阪難波駅の西改札口に隣接する千日前線の改札で、地下2階にある。東改札と同じような作りとなっているが、難波の中心部から外れた位置にある改札なので、東改札とは対照的に閑散としている。大阪難波駅と四つ橋線との乗り換えや、千日前線との最寄りの改札になっている。
北改札
湊町南堀江方面などの最寄りとなる四つ橋線の改札で、地下1階にある。大阪シティエアターミナルJR難波駅などとの最寄りの改札ともなっている。
南改札
大阪府立体育会館などの最寄りとなる四つ橋線の改札で、地下1階にある。四つ橋線と南海難波駅や高島屋大阪店などの最寄りの改札でもあるが、地下通路はなく、地上を経由する必要がある。

利用状況

2023年11月7日の1日乗降人員328,003人(乗車人員:160,939人、降車人員:167,064人)である。大阪市高速電気軌道の駅の中では梅田駅に次ぐ第2位である。難波地区の駅では最も多い。

大阪ミナミの中心駅の一つであるが、バブル崩壊や並行する阪神なんば線の開業を機に乗降人員が大きく減少した。一時期は33万人程度まで落ち込み、横ばい傾向だったが、2014年以降は再び増加傾向にある。

各年度の特定日における利用状況は下表の通りである。なお1969・1995年度の記録については、それぞれ1970・1996年に行われた調査である(会計年度上、表中に記載の年度となる)。

1969年度までのデータは御堂筋線のみ。

年度別特定日利用状況[統計 1][統計 2][統計 3]
年度 調査日 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
メトロ
1966年(昭和41年) 11月08日 134,861 132,338 267,199 [大阪府 1]
1967年(昭和42年) 11月14日 125,701 123,651 249,352 [大阪府 2]
1968年(昭和43年) 11月12日 129,106 123,835 252,941 [大阪府 3]
1969年(昭和44年) 01月27日 134,620 120,080 254,700 [大阪府 4]
1970年(昭和45年) 11月06日 187,525 185,329 372,854 [大阪府 5]
1972年(昭和47年) 11月14日 188,182 186,346 374,528 [大阪府 6]
1975年(昭和50年) 11月07日 199,978 197,689 397,667 [大阪府 7]
1977年(昭和52年) 11月18日 201,265 199,199 400,464 [大阪府 8]
1981年(昭和56年) 11月10日 226,034 224,554 450,588 [大阪府 9]
1985年(昭和60年) 11月12日 235,996 230,232 466,228 [大阪府 10]
1987年(昭和62年) 11月10日 233,719 227,625 461,344 [大阪府 11]
1990年(平成02年) 11月06日 233,150 237,180 470,330 [大阪府 12]
1995年(平成07年) 02月15日 214,191 216,540 430,731 [大阪府 13]
1998年(平成10年) 11月10日 199,148 197,741 396,889 [大阪府 14]
2007年(平成19年) 11月13日 183,031 188,022 371,053 [大阪府 15]
2008年(平成20年) 11月11日 179,192 182,833 362,025 [大阪府 16]
2009年(平成21年) 11月10日 167,736 175,299 343,035 [大阪府 17]
2010年(平成22年) 11月09日 165,065 169,558 334,623 [大阪府 18]
2011年(平成23年) 11月08日 163,480 167,710 331,190 [大阪府 19]
2012年(平成24年) 11月13日 162,166 168,360 330,526 [大阪府 20]
2013年(平成25年) 11月19日 163,726 168,256 331,982 [大阪府 21] [メトロ 1]
2014年(平成26年) 11月11日 169,024 174,112 343,136 [大阪府 22] [メトロ 2]
2015年(平成27年) 11月17日 172,834 182,147 354,981 [大阪府 23] [メトロ 3]
2016年(平成28年) 11月08日 167,771 175,245 343,016 [大阪府 24] [メトロ 4]
2017年(平成29年) 11月14日 173,746 179,144 352,890 [大阪府 25] [メトロ 5]
2018年(平成30年) 11月13日 176,554 182,070 358,624 [大阪府 26] [メトロ 6]
2019年(令和元年) 11月12日 178,383 184,530 362,913 [大阪府 27] [メトロ 7]
2020年(令和02年) 11月10日 133,492 137,358 270,850 [大阪府 28] [メトロ 8]
2021年(令和03年) 11月16日 132,318 135,885 268,203 [大阪府 29] [メトロ 9]
2022年(令和04年) 11月15日 146,997 151,806 298,803 [大阪府 30] [メトロ 10]
2023年(令和05年) 11月07日 160,939 167,064 328,003 [メトロ 11]

路線別の内訳(1998年度まで)

1998年調査までの路線別データによると、どの年度においても御堂筋線側に乗降客が集中しているほか、駅統合後最初の調査である1970年調査を除き四つ橋線が千日前線を上回る数字となっている。

また御堂筋線の乗降人員は現在のOsaka Metroの乗降人員ランキングと同様、梅田駅に次いで2位。四つ橋線の駅としては西梅田駅肥後橋駅に次いで線内3位、千日前線では線内1位。

路線別利用状況[統計 1]
年度 調査日 路線 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
1970年(昭和45年) 11月06日 御堂筋線 148,660 140,282 288,942 [大阪府 5]
四つ橋線 18,912 20,254 39,166
千日前線 19,953 24,793 44,746
1972年(昭和47年) 11月14日 御堂筋線 146,708 141,971 288,679 [大阪府 6]
四つ橋線 20,639 22,769 43,408
千日前線 20,835 21,606 42,441
1975年(昭和50年) 11月07日 御堂筋線 151,240 150,083 301,323 [大阪府 7]
四つ橋線 29,627 25,565 55,192
千日前線 19,111 22,041 41,152
1977年(昭和52年) 11月18日 御堂筋線 152,030 150,790 302,820 [大阪府 8]
四つ橋線 29,369 25,391 54,760
千日前線 19,866 23,018 42,884
1981年(昭和56年) 11月10日 御堂筋線 167,504 163,898 331,402 [大阪府 9]
四つ橋線 37,538 35,623 73,161
千日前線 20,992 25,033 46,025
1985年(昭和60年) 11月12日 御堂筋線 170,509 166,351 336,860 [大阪府 10]
四つ橋線 40,564 36,732 77,296
千日前線 24,923 27,149 52,072
1987年(昭和62年) 11月10日 御堂筋線 169,284 165,543 334,827 [大阪府 11]
四つ橋線 38,333 34,845 73,178
千日前線 26,102 27,237 53,339
1990年(平成02年) 11月06日 御堂筋線 167,938 172,487 340,425 [大阪府 12]
四つ橋線 39,911 37,285 77,196
千日前線 25,301 27,408 52,709
1995年(平成07年) 02月15日 御堂筋線 152,316 153,581 305,897 [大阪府 13]
四つ橋線 37,689 35,263 72,952
千日前線 24,186 27,696 51,882
1998年(平成10年) 11月10日 御堂筋線 143,042 141,146 284,188 [大阪府 14]
四つ橋線 35,544 33,585 69,129
千日前線 20,562 23,010 43,572

難波元町駅の乗降人員

当駅に統合されるまでに発表されていた難波元町駅の利用状況は下表の通り。難波駅に統合されてから四つ橋線側の乗降人員も大幅に増加している。

年度別特定日利用状況(難波元町駅)[統計 1]
年度 調査日 乗車人員 降車人員 乗降人員 出典
1966年(昭和41年) 11月08日 10,132 10,826 20,958 [大阪府 1]
1967年(昭和42年) 11月14日 11,066 11,764 22,830 [大阪府 2]
1968年(昭和43年) 11月12日 13,067 12,606 25,673 [大阪府 3]
1969年(昭和44年) 01月27日 11,460 13,202 24,662 [大阪府 4]

駅周辺

隣の駅

大阪市高速電気軌道 (Osaka Metro)
M 御堂筋線
心斎橋駅 (M19) - なんば駅 (M20) - 大国町駅 (M21)
Y 四つ橋線
四ツ橋駅 (Y14) - なんば駅 (Y15) - 大国町駅 (Y16)
S 千日前線
桜川駅 (S15) - なんば駅 (S16) - 日本橋駅 (S17)

脚注

注釈

  1. ^ a b 旅客案内上は、平仮名表記の「なんば駅」と表記される。
  2. ^ 国土交通省監修『鉄道要覧』では「難波」、大阪市交通局事業所規程(平成16年4月13日交通事業管理規程第31号)第2種事業所 高速運輸部 管区駅名でも「難波」と記載されている。
  3. ^ 例えば、南北改札から御堂筋線のホームを経由して千日前線のホームまで行くことができる。
  4. ^ 四つ橋線と南北改札・南南改札、御堂筋線と南改札を行き来する場合に限っては前者は南改札、後者は南北改札・南南改札を利用して地上を経由する方が近い。

出典

本文中の出典

  1. ^ a b c なんば、あびこ、なかもず… 駅名なぜひらがな表記?”. 乗りものニュース (2018年11月16日). 2023年1月7日閲覧。
  2. ^ a b c 石本隆一(大阪市都市整備局)「大阪の地下鉄」『鉄道ピクトリアル』第40巻第3号(通巻第525号)、電気車研究会、1990年3月10日、130 - 131・139頁、ISSN 0040-4047 
  3. ^ a b c d 鉄道ジャーナル』第21巻第7号、鉄道ジャーナル社、1987年6月、130頁。 
  4. ^ a b 関西地下鉄最大の駅ナカ商業施設「ekimoなんば」開業へ。』(PDF)(プレスリリース)南海電気鉄道/南海商事/東急不動産、2013年8月23日。オリジナルの2017年8月17日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20170817121658/http://www.ekimo.jp/archives/pdf/press_release20130823.pdf2021年3月18日閲覧 
  5. ^ 平成26年12月13日千日前線全駅の可動式ホーム柵の設置が完了しました!”. 大阪市交通局. 2015年1月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年2月28日閲覧。
  6. ^ 御堂筋線なんば駅の可動式ホーム柵の運用開始について』(プレスリリース)Osaka Metro、2022年2月28日。オリジナルの2022年2月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20220228080632/https://subway.osakametro.co.jp/news/news/safety/20220228_namba_homesaku.php2022年2月28日閲覧 
  7. ^ a b Osaka Metro|なんば”. 大阪市高速電気軌道. 2024年3月23日閲覧。
  8. ^ a b Osaka Metro|なんば”. 大阪市高速電気軌道. 2024年10月15日閲覧。
  9. ^ a b Osaka Metro|なんば”. 大阪市高速電気軌道. 2024年10月15日閲覧。

利用状況の出典

  1. ^ a b c 大阪府統計年鑑 - 大阪府
  2. ^ 大阪市統計書 - 大阪市
  3. ^ 路線別駅別乗降人員 - 大阪市高速電気軌道
大阪市高速電気軌道
大阪府統計年鑑

関連項目

外部リンク