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* [[1954年]]、[[武蔵野市立第四小学校]]入学。図工の先生だった[[安野光雅]]に学ぶ。
* [[1954年]]、[[武蔵野市立第四小学校]]入学。図工の先生だった[[安野光雅]]に学ぶ。
* [[1960年]]、武蔵野市立第四小学校卒業。麻布学園中学校入学。[[山口昌男]]に学ぶ。この頃は映画監督志望で、年に400本ほど映画を観ていた。
* [[1960年]]、武蔵野市立第四小学校卒業。麻布学園中学校入学。[[山口昌男]]に学ぶ。この頃は映画監督志望で、年に400本ほど映画を観ていた。
* [[1966年]]、麻布学園高校卒業。[[東京都立大学]][[人文学部]]入学。新聞会に入会したところ、先輩の[[上野昂志]]が、松田のあこがれの雑誌『[[ガロ (雑誌)|ガロ]]』に「目安箱」というコラムを連載することになったため、『ガロ』編集部に出入りするようになり、編集・出版という仕事を身をもって体験する。また、[[水木しげる]]の面識を得る。
* [[1966年]]、麻布学園高校卒業。[[東京都立大学 (1949-2011)]][[人文学部]]入学。新聞会に入会したところ、先輩の[[上野昂志]]が、松田のあこがれの雑誌『[[ガロ (雑誌)|ガロ]]』に「目安箱」というコラムを連載することになったため、『ガロ』編集部に出入りするようになり、編集・出版という仕事を身をもって体験する。また、[[水木しげる]]の面識を得る。
* [[1967年]]、漫画評論家[[石子順造]]の紹介で[[赤瀬川原平]]と出会う。赤瀬川が、派手なマッチのレッテルの絵柄にひかれたことから、松田の友人[[我田大]](現:田舎在住料理人)もくわえ、「革燐同」をなのり、マッチのレッテル絵のコレクションを行う。この活動は[[石子順造]]の「[[キッチュ]]」美学研究に影響を与えた。また、赤瀬川とともに、古本屋で[[宮武外骨]]の本を発掘。[[今和次郎]]の「[[考現学]]」も二人で再発見し、熱中する。
* [[1967年]]、漫画評論家[[石子順造]]の紹介で[[赤瀬川原平]]と出会う。赤瀬川が、派手なマッチのレッテルの絵柄にひかれたことから、松田の友人[[我田大]](現:田舎在住料理人)もくわえ、「革燐同」をなのり、マッチのレッテル絵のコレクションを行う。この活動は[[石子順造]]の「[[キッチュ]]」美学研究に影響を与えた。また、赤瀬川とともに、古本屋で[[宮武外骨]]の本を発掘。[[今和次郎]]の「[[考現学]]」も二人で再発見し、熱中する。
* [[1969年]]、「四・二八沖縄デー」のデモ隊に参加していて逮捕され、23日間、勾留。その後、漫画の全集『現代マンガ』の編集のため、[[筑摩書房]]でアルバイトをする。また、自主出版で、当時の学生運動家の間で歌われていた替歌をあつめた『当世学生運動戯歌集』を発行。[[三一書房]]に企画を持ち込んだところ、編集者の後輩の(のちの)[[呉智英]]と出会う。共同作業をして戦前の替え歌なども集め、翌年、『戯歌番外地 替歌に見る学生運動』(三一新書)として刊行する。
* [[1969年]]、「四・二八沖縄デー」のデモ隊に参加していて逮捕され、23日間、勾留。その後、漫画の全集『現代マンガ』の編集のため、[[筑摩書房]]でアルバイトをする。また、自主出版で、当時の学生運動家の間で歌われていた替歌をあつめた『当世学生運動戯歌集』を発行。[[三一書房]]に企画を持ち込んだところ、編集者の後輩の(のちの)[[呉智英]]と出会う。共同作業をして戦前の替え歌なども集め、翌年、『戯歌番外地 替歌に見る学生運動』(三一新書)として刊行する。

2020年3月24日 (火) 23:40時点における版

松田 哲夫(まつだ てつお、1947年10月14日 - )は、日本編集者

株式会社筑摩書房顧問。デジタルハリウッド大学特任教授。

妻は文化放送アナウンサー松田啓子

TBS系で放送中の『王様のブランチ』、NHKラジオ第1放送ラジオ深夜便』の「わたしのおすすめブックス」などで本・書評のコーナーのコメンテーターもしている。

経歴

編集に携わった主な書籍・雑誌

自身の著書

単著

  • 『編集狂時代』(1994年・本の雑誌社、2004年・新潮文庫
  • 『これを読まずして、編集を語ることなかれ。』(1995年・径書房
  • 『「王様のブランチ」のブックガイド200』 (2009年・小学館101新書)
  • 『縁もたけなわ ぼくが編集者人生で出会った愉快な人たち 』(2014年・小学館)

共著

路上観察学会名義

編著

  • 中学生までに読んでおきたい日本文学 全10巻 あすなろ書房 2010 - 2011
  • 中学生までに読んでおきたい哲学 全8巻 あすなろ書房 2012
  • 小学生までに読んでおきたい文学 全6巻 あすなろ書房 2013 - 2014
  • 日本文学100年の名作 全10巻 池内紀, 川本三郎, 松田哲夫 編 新潮社 2014 - 2015

監修

  • 赤瀬川原平漫画大全 赤瀬川原平 著,松田哲夫 監修 河出書房新社 2015

エピソード

  • 父親が猛烈なコレクターで、家は父親が集めた物で溢れていた。購読している新聞も捨てずにとっておき、そればかりか駅のゴミ箱から新聞を拾ってきて整理していたほどだった。松田もその血をひいて、印刷物に特別な愛着を持ち、雑誌や映画のチケットなどを蒐集する趣味を持っていたが、父親を「反面教師」として観察するうちに、コレクションの空しさに気がつき、それまでコレクションしていた物の大半を廃棄したという。
  • だが、「蒐集癖」はその後も残っていたようで、2001年の「編集狂松田哲夫展」では、マッチ・引札・宮武外骨などの収集品や、子ども時代の絵日記や、中学生時代の手作り本、集めていたマンガ雑誌、学生運動のときの停学通知、「課長になりたくなくて、いやですという気持ち記した」ノートなどを展示していた。

関連項目

外部リンク