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「御用達」の版間の差分

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**川島織物謹製西陣正絹袋帯「唐華に華文」
**川島織物謹製西陣正絹袋帯「唐華に華文」
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**誰が袖御所車模様の振袖
**誰が袖御所車模様の振袖
**特選 千總訪問着「菊」
**特選 千總訪問着「菊」
*[[島屋]](室内壁張り・椅子張り・窓掛け・天皇旗・皇后旗など)
*[[島屋]](室内壁張り・椅子張り・窓掛け・天皇旗・皇后旗など)


などが有名であり、宮内庁御用達として雑誌やメディアで多く取り上げられ、紹介本なども数多く出版されている。
などが有名であり、宮内庁御用達として雑誌やメディアで多く取り上げられ、紹介本なども数多く出版されている。

2020年6月15日 (月) 22:35時点における版

御用達(ごようたつ、ごようたし、ごようだち)とは、江戸時代に、幕府大名旗本公家寺社などに立入あるいは出入する特権的な御用商人の格式のひとつ。また、近代以降においては、皇室王室等からの取引指定を受けて物品等を納めること。「御用達」の指定を受けることは、皇室や王室が間接的に企業の信頼性や製品品質を保証することを意味し、指定を受けた企業や製品は高いステータスを持つことになる。

日本

江戸時代

江戸時代の御用達は、類似の御用聞きよりも格上であった。さまざまな御用に応じて商品などを納入するほか、御用金を調達するなど財政にも深く関わった。

江戸幕府の御用商人としては貨幣鋳造、大奥を中心とする呉服の調達、糸割符仲間など幕府への物品調達を独占的に行う特権を与えられた。呉服師の茶屋四郎次郎は呉服御用にとどまらず朱印船貿易の特許、長崎貿易の利権を付与されるに至った。御用商人は身分は町人であるが苗字帯刀を許された。

幕府成立前の戦国時代には軍事物資の調達に加え隠密として敵陣に探りを入れたり講和の内使、人夫の徴集など各種の用向きを達した[1]

においても呉服屋など物品の調達、金融など藩の経済の担い手となる御用商人が存在した。

宮内省、宮内府、宮内庁御用達

宮内省御用達」の制度は、1891年(明治24年)に当時の宮内省が事業者を選定・審査し、皇室への納入を許可した制度である[2]。許可業者には「宮内省御用達」の商標と皇居への通行証が与えられた。しかしこの制度は1954年(昭和29年)に廃止された[3]

その後の宮内庁ではそのような物品等購入の選定は認可制ではなくなり、いわゆる「宮内庁御用達」の呼称は単に宮内庁が購入している、またはしていたという事実関係を示すものとなった[2]

「宮内庁」という官公庁の名称が含まれているため(仮に現実に宮内庁へ物品献上・納入等をしている場合であっても)その俗称を根拠もなく自社製品等に表示して営利活動等に利用する行為については問題性を指摘する声もあり、また宮内庁側が調達に関し「宮内庁御用達に相当する業者等」のリストを公表しないこともあって当該業者等の側でも必ずしも積極的に誇示・公表しておらず噂が先行する結果となっている。現在は松喜屋、小牧、雪印パーラー、山本海苔店など200社・団体ほどが存在するとされる。日本たばこ産業(旧・日本専売公社)と恩賜のたばこは御用達であったことが確認されている数少ない例である。

宮内庁御用達には2種類存在する。献上と納入である。献上皇室に宛てて無料で送られる物、これに対し納入は官公需として宮内庁の契約担当官支出負担行為担当官などの会計官吏を窓口として調達する物品であり、他の中央省庁への納品と何ら変わりない。随意契約指名競争入札も制限され一般競争入札が基本となる。献上は無料であるが誰でも出来る訳ではない。厳正な審査を通って初めて献上されるのである(厳密には皇室への献上は日本国憲法第8条及び皇室経済法により国会の承認を必要とする)。皇室祝賀行事で献上される物の多くが返品される。

納入業者については毒物混合や食中毒を防止するために厳しい選定が行われ、警察庁警備局公安課(=公安警察)を通しての社員の思想調査保健所を通しての検便などが頻繁に行われる。

なお、品物としての本来のステータスは皇室御用達または「…御用」である。“質素を旨とする”とされてはいるものの、その品位を保つために天皇皇后皇族の使用品には全て最高級品が用いられている。

『自称』宮内庁御用達

実際には宮内庁と全く取引がないにもかかわらず宮内庁御用達を自称する業者も存在する[2]

商品の品質を偽ったり、誤解を与えるような誇大な表現を用いることは景品表示法が禁じているが、『宮内庁御用達』は上記のように「宮内庁が購入している」事実関係を示すものであり、景品表示法の規制対象である商品の品質とは無関係であるため宮内庁御用達を自称しても違法とは言えない[2]。また、宮内庁も表立った抗議などを行っておらず自称業者を事実上黙認しているが、悪質な場合は注意することもある[2]

現代の宮内庁御用達

戦後、宮内庁御用達の制度は1954年(昭和29年)になくなった。自称業者を除けば現代の宮内庁御用達とは、皇族が使っている由緒ある商品を扱う店のことを指すようになっている[4]。戦後になって開発された製品でも、皇族が使えば宮内庁御用達と称されることがある[5]。制度廃止以前より宮内庁に納品していた業者から、その後、新たに宮内庁に納入するようになった店も存在し、同じように宮内庁御用達となっている。

食品

  • 湯葉寅 - 湯葉
  • 稲庭古城うどん(佐藤養助商店)[1] - うどん(1889年認定)
  • 三輪素麺(三輪山本)[2] - そうめん(1928年認定)
  • 小黒米店 -
  • 吉橋 - 精肉
  • モリタ屋 - 牛肉専門店
  • カネ吉 - 近江牛
  • 大井肉店 - 精肉
  • 中央畜産 - 牛肉
  • 津久井せんべい - 煎餅
  • 共同水産 - 魚
  • 高根屋 - 魚(東京・日本橋)
  • うぐいす亭 - 料亭
  • 山本海苔店 - 海苔(1869年認定)
  • 東京新高屋 - 漬物(べったら漬)
  • 松尾 - 御膳海苔
  • 大和屋守口漬總本家 - 漬物
  • 愛知食品 - 漬物
  • 八百與 - 大正三年に長等漬、大正五年に千枚漬が御用達となる - 漬物
  • 華梅 - 梅干
  • 小倉屋山本 - 昆布
  • 松前屋 - 昆布後亀山天皇時代からの御用達・1875年より)
  • 奥井海生堂 - 昆布
  • 奥井海生堂 - 昆布茶
  • おきな昆布 - 昆布(大阪・心斎橋)
  • 不二食品株式会社 - 昆布
  • 株式会社濱長本店[3] - 蒟蒻トコロテン
  • 小野原本店[4] - からすみ
  • 山政 - 鰹製品
  • 杉本利兵衛本店 - ちくわ
  • 白小牧かまぼこ - かまぼこ
  • 紀文 - かまぼこ
  • 大和蒲鉾 - かまぼこ
  • ヤマセ商事 - 海産物
  • みのや吉兵衛 - かまぼこ
  • 下村明石本店 - あなご
  • かね圧 - 鰻お茶漬け
  • 田島魚問屋 - 蟹
  • やまに水産 - 越前蟹
  • 虎杖浜 - タラコ 
  • 竹丸渋谷水産 - うに
  • 天たつ - 越前蟹
  • 登起波牛肉店 - 米沢牛味噌粕漬
  • 木村屋總本店 - パン
  • 葉山ボンジュール - パン
  • 那須のパン工房 - パン
  • 日進ハム - ハム
  • タングロン北海道 - フルーツ加工品
  • 菊池食品工業 - 黒豆の煮汁
  • ホクレイ - 氷

飲食店

  • 伊豆榮上野本店 -
  • 寿司政 - 寿司
  • 高根屋 - 魚
  • 魚治 - 鮒寿し
  • 松喜屋 - すき焼き(東京・銀座)
  • ぎをん萬養軒 - フランス料理(京都)
  • シェ松尾 - フランス料理
  • 上野精養軒 - フランス料理
  • 東洋軒 - 西洋料理(名古屋・栄)
  • 木藤 - 京料理
  • 道楽 - 京料理
  • 萬亀桜 - 京料理
  • 中島 - 京料理
  • 日本橋ゆかり - 日本料理
  • 割烹大喜 - 伊勢海老
  • 鯉の宮坂 - 鯉料理
  • ぐるめ鯉勝 - 鯉料理
  • 出雲そば本家 - 蕎麦
  • 京都蕎麦屋 - 蕎麦
  • 本家尾張屋 - 蕎麦
  • りうぜん - 蕎麦
  • 鶴喜そば - 蕎麦
  • みはらし - 手打ちそば(信州・松川村西原)
  • 青崎山荘 - 手打ちそば(信州・松川村西原)
  • 清水屋 - うどん(群馬・水沢)
  • 鳥重 - 焼き鳥
  • 山水楼 - 中華料理
  • 揚子江 - 中華料理
  • 双月堂 - ラーメン(宇部)
  • 勢乃国屋 - 茶屋(伊勢)
  • 大久保の茶屋 - 茶屋(戸隠)
  • 株式会社青山 - 懐石弁当
  • 釜飯おぎのや - 弁当
  • 高木弁当 - 弁当
  • ふなやの三段重 - 弁当

菓子

  • 川端道喜 - ちまき
  • 松屋常盤 - 和菓子
  • 麩嘉 - 生麩
  • 虎屋 - 羊羹後陽成天皇に献上以来)
  • 風月堂 - 和菓子(1897年認定)
  • 長寿堂-カステラ
  • 銀座清月堂本店 - 和菓子(1934年認定)
  • たぬき煎餅(1935年認定)
  • 塩瀬総本家 - 饅頭(1925年認定)
  • 文明堂 - カステラ(1925年認定)
  • 鶴屋吉信 - 1926年認定の銘菓職人
  • 緑寿庵清水 - 金平糖
  • ちとせ - 和菓子
  • 大門精養軒 - 和菓子
  • 千代乃舎本家竹村 - 和菓子
  • 丸三老舗 - 和菓子
  • 源利製菓 - 羊羹
  • 村上門新堂 - 洋菓子
  • 老松 - 洋菓子
  • 花園万頭 - 饅頭
  • 伊勢播田屋
  • 三桝屋総本店
  • 廣久葛本舗本葛
  • 満月堂本店
  • 船はし屋総本店-五色豆
  • 黒川本家 - 葛しるこ
  • コロンバン - 洋菓子
  • 老舗おがわ - どら焼き
  • あみだ池大黒 - 栗おこし
  • ゴンドラ - パウンドケーキ(東京・九段
  • 長崎匠寛堂 - カステラ
  • 元祖両棒餅中川 - 餅
  • トリゴエソラ - 和洋菓子
  • 中屋本舗 - 鯨羊羹
  • 樋口義光 - 樹農家(花もち) 
  • 扇屋総本店 - 和菓子
  • 青柳総本家 - 和菓子
  • 浅野耕月堂 - 和菓子
  • 六時屋 - タルト
  • 出町ふたば - 京都和菓子本店
  • 瑞雲 - 洋菓子
  • 俵屋吉富 - 京菓子司
  • 万惣 - 果物(1910年認定)
  • 千疋屋 - 果物(東京・銀座)
  • 紀ノ国産本部 - 果物
  • 和田農園 - 志波柿
  • 雪印 - 「ロイヤルスペシャルバニラ・アイスクリーム」(宮内庁からの要請を受けて雪印が特別に製造した)

  • 原了郭 - 香煎
  • 今西清兵衛商店 - 日本酒
  • 春鹿・純米大吟醸 - 雫酒
  • 月桂冠 - 酒(1907年認定)
  • 菊姫合資会社
  • 藤正宗酒造
  • 通潤橋・幽玄の甘露
  • 鳥飼酒造
  • 吟香 鳥飼 (米焼酎)
  • 日本盛 銘柄「惣花純米酒」
  • 黒龍酒造 銘柄「石田屋」
  • 加藤吉平商店 銘柄「超吟」
  • 山本本家 超特撰純米大吟醸 松の翠
  • 白玉醸造 銘柄「元老院」
  • 中尾醸造 誠鏡 銘柄「幻」 皇室新年御用酒
  • 誠鏡まぼろし桐箱
  • 藤居本家  皇居の新嘗祭用 「新酒のごり酒」
  • 上原酒造 銘柄「越後鶴亀」 皇太子御結婚の際の祝賀酒
  • 末広酒造 銘柄「大吟醸 玄宰」
  • 真野鶴  銘柄「錦の真野鶴」献上酒
  • 〆張鶴宮尾酒造 銘柄「金印」
  • 本嘉納商店(現菊正宗)銘柄「雅」
  • 櫻正宗 1913年認定 銘柄「金稀」
  • 旬肴地酒貴田乃瀬 1914年認定
  • 酒造業駒井庄三郎(現八戸酒造) 銘柄「千歳正宗」
  • ルミエール 1918年以来
  • サドヤ醸造
  • 貴腐ワイン Ch.d'Yquem シャトー・イケム
  • サントリー サントリーローヤル
  • サッポロビール ヱビスビール

茶など

  • 一保堂
  • 芳翠園
  • 宇治茶 三星園上林三入本店
  • 愛国製茶
  • 中村藤吉商店 「御濃茶千代の昔」
  • 不老園
  • 川根茶 静岡中川根町 丹野浩之氏 天皇献上茶
  • 珠屋小林商店 - 珈琲
  • 松原牛乳 - 牛乳
  • ラ・コロナ - たばこ
  • 恩賜のたばこJT) - たばこ

味噌

醤油

  • 日田醤油
  • ヤマサ醤油 1895年認定 関東初の認定
  • キッコーマン 1908年認定 製品名「御用蔵醤油」
  • 淺井・菊一両社(現ヒガシマル醤油) 1912年認定
  • ヒゲタ醤油 - ヒゲタ 高級割烹しょうゆ 本膳
  • 株式会社アサムラサキ 1923年認定 

酢・みりん

  • マルカン酢 1908年認定 「復刻版」「サラダ酢」 マルカン酢
  • まんじょうみりん 1873年認定
  • 岸田商会 ポン酢

その他調味料

  • 株式会社長坂養蜂場
  • 静岡三ヶ日町名産長坂養蜂場 純粋蜂蜜
  • ビートゥリーマーケット - オリーブオイル
  • タテノコーポレーション 1930年認定 食用油・小麦粉

住居・家具

  • 桐箪笥 - 文机
  • 三越製作所 - 家具(皇居・新宮殿造営時)
  • 誠工舎 - 天皇・皇后の玉座と御座
  • 戸沢忠蔵 - 宮内庁指定家具職人(皇居・新宮殿、東宮御所那須御用邸や他に迎賓館や各国大使館に納入)
  • 飛騨曲木民芸家具 - 新宮殿の椅子、卓子、花台
  • 日本ベッド製造 - 皇室用ベッド
  • 北谷家具 - 革張り家具・キットファニチュア(東宮御所・京都大宮御所・皇太子妃雅子の嫁入り道具など。他に迎賓館・明治神宮
  • 天童木工 - 宮内庁指定家具職人
  • 磯崎新 - 宮内庁指定家具職人(モンローチェアー、和式座卓)
  • 浜本工芸株式会社 - 学習机、パソコンデスク、センターテーブル
  • エラール社(Erard) - ピアノ(フランス製)
  • オリエンタルカーペット - 絨毯
  • 錦海堂(長田表具店) - 家具
  • 池内宇一郎商店 - 畳
  • 岐東林企業組合 - 木曽檜風呂
  • 東洋陶器(現TOTO) - バストイレキッチン

洋装

  • 大谷洋服店 - 洋服
  • 金洋服店 - 紳士服(現在も天皇の礼服を仕立てている)
  • 奥山孝夫氏 - 宮内庁指定職人(三越・紳士服オーダーサロン) 
  • 七丁目田屋 - 紳士用品
  • 大和屋シャツ店 - ワイシャツ
  • 加古シャツ店 - ワイシャツ
  • 株式会社カインドウェア - 公式儀礼服
  • テーラーカスカベ - 紳士服
  • キャロン - 香水(フルール・ドゥ・ロカイユ、上皇后美智子御用達)
  • ランコム - 香水(トレゾァ、皇后雅子の御用達)
  • 久邇香水 - 香水(平尾賛平商店「菊桐香水」)
  • 伊勢幸 - 婦人服
  • レーヌ・ド・モード - 婦人服
  • HERNO(ヘルノ) - 婦人服(イタリア
  • ジュンアシダ
  • 植田いつ子
  • 西田武生
  • ベルモード - 帽子
  • ボン・シャボー - 婦人帽子
  • 神戸maxim(マキシム) - 婦人帽子
  • ジェームス・ロック(James Lock) - 帽子
  • 大塚製靴 - 靴
  • コスモ天地堂 - 靴
  • 銀座ヨシノヤ - 婦人靴
  • 高橋直道 - 宮内庁御用達靴職人(スリッパ)
  • 小澤靴店 - 乗馬靴
  • 三澤則行(MISAWA SHOE DESING株式会社) - 靴
  • 濱野皮革工藝 - ハンドバッグ
  • CHARME(シャルム)
  • アトラティーボ(attrattivo) - 鞄
  • コンテス(Comtesse) - 鞄(プリンセス・バッグ)
  • 前原光榮商店 - 洋傘
  • 森英恵

和装

  • 野村由美 - 色留袖
  • 服部織物 - 西陣織
  • 森口華弘 - 三越染織家
  • 桝屋高尾 - 着物(袋帯・西陣織)
  • 美川刺繍 - 着物
  • 赤城右堂 - 本草木染
  • 井筒工芸株式会社 - 染色
  • 岡野工房 - 博多織(袋帯)
  • 中村勇二郎 - 壽光織の染色家
  • 坪金工業 - 正絹胴裏
  • 菊之好 - 草履
  • ぜん屋 - 草履
  • 小松屋 - 履物
  • 喜久屋足袋本舗 - 足袋 
  • 日吉屋商店 - 京和傘
  • 平下栄吉 - 和傘職人
  • 伊勢半本店 - 紅商
  • 塩瀬総本家(和菓子)1868年または1869年(明治元年)、26頁
  • 文明堂日本橋店(洋菓子)1925年(大正14年)、28頁
  • たぬき煎餅(和菓子)1935年(昭和10年)、30頁
  • マルカン酢(穀物酢)1908年(明治41年)、46頁
  • 山本海苔店海苔)1869年または1870年(明治2年)、36頁
  • キッコーマン醤油)1939年(昭和14年)、86頁
  • 髙島屋デパート)1897年(明治30年)、99頁
  • 川島織物織物)1888年(明治21年)、90頁[7]
    • 川島織物謹製西陣正絹袋帯「唐華に華文」
    • 西陣袋帯特選・錦本袋帯謹製「亀甲小紋」
    • 「古文亀甲」
    • 「名錦彩飾」
    • 「桃山吉祥文」
    • 「紅葉」
    • victoria(ヴィクトリア)
    • brooklyn(ブルックリン)
    • confetti(コンフェッティ)
    • annie(アニー)
    • corda(コルダ)
  • 虎屋(和菓子)奈良時代より、96頁
  • タングロン北海道(めんつゆ)1998年(平成10年)、44頁
  • 小牧のかまぼこ(蒲鉾)1969年(昭和44年)、48頁
  • 小黒米店()1960年(昭和35年)、55頁
  • 前原光榮商店()1965年(昭和40年)、60頁
  • 喜久や足袋店(足袋)1955年(昭和30年)ころ、64頁
  • 雪印パーラー(洋菓子)1968年(昭和43年)、98頁
  • 千總青山御所吹上御所の内部装飾)
    • 千總謹製本糸目京友禅・黒引本振袖「最慶花天井」
    • 友禅訪問着「桃山菱田霞模様」糊糸目
    • 千總謹製訪問着「琳派流水波乃図」
    • 誰が袖御所車模様の振袖
    • 特選 千總訪問着「菊」
  • 髙島屋(室内壁張り・椅子張り・窓掛け・天皇旗・皇后旗など)

などが有名であり、宮内庁御用達として雑誌やメディアで多く取り上げられ、紹介本なども数多く出版されている。

敬宮愛子内親王関連

2001年(平成13年)12月1日に誕辰した皇太子徳仁親王女子、敬宮愛子内親王に献上、あるいは商品が購入された社一覧。

皇后雅子関連

イギリス王室

グレート・ブリテンおよび北部アイルランド連合王国女王・エリザベス2世紋章
スコットランドにおけるエリザベス2世紋章
エディンバラ公紋章
プリンス・オブ・ウェールズ紋章

イギリス王室御用達(Royal Warrant)は許可制である。王族個々人がそれぞれ気に入った製品の生産者に対して、王室から御用達リストに加える申し出が出される。これに応じた生産者は王室御用達を示す紋章をつける権利を得る。現在およそ800の企業と個人がイギリス王室御用達の栄誉を得ている。洋食器のウェッジウッド、紅茶のトワイニング、アパレルのバーバリーなどが有名である。一方で庶民的なお菓子、日用雑貨など地味な製品も数多く御用達とされているところが日本の皇室の御用達とは違うところである。

1840年設立のロイヤルワラント協会所属の企業と個人は、品質・サービス・適正価格、近年では有機農業等の環境問題解決で、5年毎に審査を受け(審査不適格なら取り消し)、現在、認定できるのは、エリザベス2世女王とその夫のフィリップ (エディンバラ公)、そしてチャールズ皇太子。認定証であるロイヤルワラントを授与されたブランドだけが、王室の紋章を掲げることができる。[24]

おもな王室御用達リスト

ベルギー王室

ベルギー王室御用達も、イギリス同様許可制となっている。日本では、ベルギー王室御用達と称された洋菓子(特にチョコレート)をよく見かけることができる。この分野の主要な企業としてゴディバヴィタメール、ガレー、ノイハウス、メリー(メリーチョコレートカムパニーは無関係)が存在する。

認定を受けた企業のリストは公開されており[25]日本企業としてはトヨタ自動車キヤノンニコンセイコーホールディングスソニーのベルギー法人が御用達として認可されている。

デンマーク王室

出典

  1. ^ 中田易直「御用商人」、『国史大辞典』5巻、吉川弘文館、1985年
  2. ^ a b c d e フジテレビトリビア普及委員会『トリビアの泉〜へぇの本〜 3』講談社、2003年。 
  3. ^ 商品などに「宮内庁御用達」と表示しても問題ないのか?日本広告審査機構
  4. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 16–17)
  5. ^ 一例をあげると、透明傘。「風速30mでも壊れない 宮内庁御用達の“ビニール傘”ホワイトローズ」日刊工業新聞』2017年6月22日(2018年6月20日閲覧)
  6. ^ カクキューの歴史|合資会社 八丁味噌
  7. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 90–91)
  8. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 18–25)
  9. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 26–27)
  10. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 30–33)
  11. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, p. 37)
  12. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 38–41)
  13. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 42–45)
  14. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 46–47)
  15. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 48–51)
  16. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, p. 61)
  17. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 64–65)
  18. ^ 浅川美映、愛子様がホームビデオで読んでいた話題の絵本! 「うずらちゃんのかくれんぼ」All About、2016年3月18日閲覧。
  19. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 70–73)
  20. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 75–77)
  21. ^ (松崎敏彌(監修) 2004, pp. 88–89)
  22. ^ 鈴木宏枝 (2006年2月21日). “ベビー用品/ベビー用品関連情報 - 皇室に見る物へのこだわり:生活用品編”. All About. 2016年3月19日閲覧。
  23. ^ 椎谷哲夫 『敬宮愛子さまご誕生 宮中見聞記』 (明成社・2002年)P.170
  24. ^ エリザベス女王と歩んだ60年 英国王室御用達をめぐる旅
  25. ^ Les Fournisseurs Brevete de la Cour de Belgique(the Belgian Royal Warrant Holders)(Fournisseurs de la Cour、英語)
  26. ^ 世界第4位のビール会社! デンマークのカールスバーグ”. All about (2014年7月25日). 2019年10月12日閲覧。

参考書籍

  • 『これが宮内庁御用達だ、こだわりの名品50』日経ビジネス人文庫
  • 『宮内庁御用達』生活人新書
  • 『宮内庁御用達商品購入ガイド』河出書房新社
  • 『ロイヤルグルメ宮内庁御用達、納得の味をお届けします』成美堂出版、2005年
  • 『宮内庁御用達日本の一流品図鑑』
  • 昭和天皇と鰻茶漬け』河出文庫
  • 松崎敏彌(監修) 著、天才工房 編『愛子さま「モノ」語り リトルプリンセスのお気に入り』(初版第1刷)東邦出版、2004年2月。ISBN 4-8094-0353-X 
  • 入江敦彦/著 『女王陛下のお気に入り』 WAVE出版2001年12月、ISBN 978-4-87290-116-0
  • 長谷川喜美/著 『英国王室御用達 知られざるロイヤルワラントの世界』 平凡社新書2011年6月、ISBN 9784582855937

関連項目

外部リンク