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「自強号」の版間の差分

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=== 運行開始 ===
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[[1978年]][[8月15日]]から、これを「自強号」としての運行するようになった。当時の料金は税込みで1kmあたり1.32[[ニュー台湾ドル|台湾ドル]]であった。
[[1978年]][[8月15日]]から、これを「自強号」としての運行するようになった。当時の料金は税込みで1kmあたり1.32[[ニュー台湾ドル|台湾ドル]]であった。


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2017年現在、台北から高雄までは、最速の列車では3時間33分であるが、停車駅の違いから5時間8分かかる列車もある。
2017年現在、台北から高雄までは、最速の列車では3時間33分であるが、停車駅の違いから5時間8分かかる列車もある。


車種は多様であるがわずかな例外を除いて基本的には同一料金である。これは[[キョ光号|莒光号]]の商務車([[特別席]]、日本の[[JR]]で[[グリーン車]]に相当)と同様である。2019年1月現在での自強号の[[運賃]]は1kmあたり2.27台湾ドル<ref name=":0">{{Cite book|title=「新台湾時刻表」2019年1月号|date=|year=|publisher=日本鉄道研究団体連合会}}</ref>で、台北から高雄までは843台湾ドル<ref name=":0" />。自強号は基本的に長距離列車であるが、過去には松山~板橋間が全車種同一運賃であったことや、前述の運賃処置が廃止になったあとも[[定期券]]や[[悠遊カード]]、[[一カー通|一卡通]]、[[icash]]、[[HappyCash]]で[[区間車]]・[[復興号]]の運賃での利用が無座であるものの可能であるため、都市圏での[[通勤]]利用者の足となることも多い。
車種は多様であるがわずかな例外を除いて基本的には同一料金である。これは[[莒光号]]の商務車([[特別席]]、日本の[[JR]]で[[グリーン車]]に相当)と同様である。2019年1月現在での自強号の[[運賃]]は1kmあたり2.27台湾ドル<ref name=":0">{{Cite book|title=「新台湾時刻表」2019年1月号|date=|year=|publisher=日本鉄道研究団体連合会}}</ref>で、台北から高雄までは843台湾ドル<ref name=":0" />。自強号は基本的に長距離列車であるが、過去には松山~板橋間が全車種同一運賃であったことや、前述の運賃処置が廃止になったあとも[[定期券]]や[[悠遊カード]]、[[一カー通|一卡通]]、[[icash]]、[[HappyCash]]で[[区間車]]・[[復興号]]の運賃での利用が無座であるものの可能であるため、都市圏での[[通勤]]利用者の足となることも多い。


2004年における年間延べ乗客数は33,540,878人である(台鉄全体では168,473,029人)。
2004年における年間延べ乗客数は33,540,878人である(台鉄全体では168,473,029人)。

2020年8月9日 (日) 21:32時点における版

自強号
汐止駅ですれ違うプッシュプル「自強号」(左)と「普悠瑪自強号」(右)
各種表記
繁体字 自強號
簡体字 自强号
拼音 Zìqiánghào
通用拼音 Zìhciánghào
注音符号 ㄗˋ ㄑㄧㄤˊ ㄏㄠˋ
発音: ツーチャンハオ
台湾語白話字 Chū-kiông-hō
日本語読み: じきょうごう
英文 Tze-Chiang Limited Express
テンプレートを表示
EMU100型自強号のネームプレート
券面では『T.C.Ltd Exp』と表記される

自強号(じきょうごう)は中華民国台湾)の台湾鉄路管理局が運行する列車種別の一つ。日本の鉄道では特急に相当する、台湾鉄路管理局でもっとも種別等級の高い列車である。[1]

自強とは、1971年に台湾の中華民国国民政府国際連合を離脱した際のスローガンである、莊敬自強 處變不驚(恭しく自らを強め、状況の変化に驚くことなかれ)に由来する(後段の#命名も参照)。なお、英文表記は台鉄の公式サイトでは「Tze-Chiang」の表記が採用されている[2]

沿革

命名

運行前年の1977年に利用客への聞き取り調査が行われ、得票は中華7、中正14、光復2、國光7、中山4、勝利3、美齢1、光明1、反攻3、中原1、反共1、自由2、大同2、寶島2、神龍1、金台湾1、銀台湾1、自強1などだった。このうち中華、勝利、自強の3つの最終候補による決選投票でも各々が約3分の1ずつの得票で拮抗していた。最終的に台湾省主席謝東閔により自強が選定された[3]

運行開始

1978年4月25日台湾鉄路管理局縦貫線西部幹線基隆台北高雄)の高級列車「観光号」の運行を、車輌の老朽化を原因として中止した。代わりに、イギリス製のEMU100型電車を投入、暫定的に「莒光号」として運行した。 1978年8月15日から、これを「自強号」としての運行するようになった。当時の料金は税込みで1kmあたり1.32台湾ドルであった。

その後、1980~1990年代に、東部幹線など非電化区間用にディーゼル動車のDR2800型、DR2900型、また電化区間の輸送力増強用にEMU200型(現在のEMU1200型)、EMU300型、E1000型PPといった車両を次々に投入し、運行区間の拡大と、列車本数の拡充を行った。従って、自強号は現在も多種多様な形式で運行されている。

列車の運行、営業内容

支線である内湾線集集線平渓線以外の全旅客営業路線で運行されている。 最も主要な運行区間は台湾の主要都市が並ぶ西部幹線である。

2017年現在、台北から高雄までは、最速の列車では3時間33分であるが、停車駅の違いから5時間8分かかる列車もある。

車種は多様であるがわずかな例外を除いて基本的には同一料金である。これは莒光号の商務車(特別席、日本のJRグリーン車に相当)と同様である。2019年1月現在での自強号の運賃は1kmあたり2.27台湾ドル[4]で、台北から高雄までは843台湾ドル[4]。自強号は基本的に長距離列車であるが、過去には松山~板橋間が全車種同一運賃であったことや、前述の運賃処置が廃止になったあとも定期券悠遊カード一卡通icashHappyCash区間車復興号の運賃での利用が無座であるものの可能であるため、都市圏での通勤利用者の足となることも多い。

2004年における年間延べ乗客数は33,540,878人である(台鉄全体では168,473,029人)。

なお、東部幹線で運行されているTEMU1000型電車太魯閣号」、TEMU2000型電車普悠瑪号」は、列車の愛称がそれぞれ太魯閣号、普悠瑪号ではあるが、列車種別はいずれも「新自強号」となっている[5]。「新自強号」の料金は自強号の料金が適用される[6]が、当日売りの無座票(立席券)を除いて立席利用はできない[7]

券種 自強 太魯閣自強 普悠瑪自強
通常の乗車券 可(無座可) 可(無座は限定数を当日駅売りのみ)
IC乗車カード 無座可 無座も不可(罰金対象)
TR Pass 可(無座可) 可(無座は限定数を当日駅売りのみ)

利用状況

統計には観光列車、太魯閣号、普悠瑪号が含まれている。2006年以降は蒋渭水高速公路台湾高速鉄道開通の影響を受けている[8]。表内の太字はピーク値を表す。

車輌

現在の使用形式

松山駅に停車中のEMU300型「自強号」
花蓮駅に停車中のTEMU1000型電車「太魯閣自強号」(右)とTEMU2000型電車「普悠瑪新自強号」(左)
枋寮駅を発車するDR3100型「自強号」

2015年時点では、次の車輌群が運用されている。

  • EMU300型電車イタリアソシミ社製):1989年運用開始。西部幹線で使用されている。駆動方式は吊り掛け式。メーカーの倒産により部品の確保を含め修理が難しくなっており、徐々に運用が減らされている。
  • DR3000型気動車(日本・日立製作所製、電装系は日立製作所製、エンジンはカミンズ製):1990年運用開始、DR2900と同形。

導入予定の使用形式

  • EMU3000型電車:(日本・日立製作所製)老朽車輛の置き換えを目的に、2021年から2024年にかけて導入予定。E1000型電車以来となる非車体傾斜式電車で、台鉄初となる12両固定編成で、台鉄最大数となる50組600両を導入する。

過去の使用形式

  • EMU100型電車イギリスGEC製):西部幹線の電化開業と同時の1978年6月1日運用開始された。初期の自強号を支えた車両で、地元の鉄道ファンには「英国の貴婦人、英国の女の子、英国婆(イギリスレディ)」と呼ばれて親しまれていた。電動車1両、付随車・制御車4両の5両固定編成で吊り掛け駆動方式を採用しており、2本を連結した10両編成で使われることが多かった。車内は静粛性に優れていた。一時的に商務車(日本のグリーン車にあたる)を連結していた事もある。

登場後30年を経過して老朽化が目立ってきた為、2009年6月16日のダイヤ改正をもって定期運用から離脱したが、一部の車両は動態保存が検討されている。

脚注

  1. ^ 台湾高速鉄道は台湾鉄路管理局とは別会社の台湾高速鉄路公司が経営する。
  2. ^ 交通部臺湾鐵路管理局. “More Good Prices”. 2016年6月7日閲覧。
  3. ^ (繁体字中国語)魏合吟 (2017年12月18日). “檔案樂活情報ALohas第156期 穿梭南北:自強號啟動臺灣運輸新紀元”. 国家発展委員会檔案管理局. 2019年8月31日閲覧。
  4. ^ a b 「新台湾時刻表」2019年1月号. 日本鉄道研究団体連合会 
  5. ^ 「臺灣鐵路列車時刻表」全國版創刊號 p.5
  6. ^ 「臺灣鐵路列車時刻表」全國版創刊號 p.5
  7. ^ 「臺灣鐵路列車時刻表」全國版創刊號 p.5
  8. ^ a b c d e (繁体字中国語)台湾鉄路管理局. “臺灣鐵路管理局旅客列車客運量-按列車別分”. 交通部統計查詢網. 2019年8月31日閲覧。
  9. ^ (繁体字中国語)台湾鉄路管理局. “臺灣鐵路管理局旅客列車客座利用率─按列車別分”. 交通部統計查詢網. 2019年8月31日閲覧。
  10. ^ (繁体字中国語)台湾鉄路管理局. “臺灣鐵路管理局旅客列車準點率─按列車別分”. 交通部統計查詢網. 2019年8月31日閲覧。

関連項目