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「ペット・ショップ・ボーイズ」の版間の差分

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基本的に歌詞はニール、メロディーラインはクリスが作成している。クリアなウィスパーボイスのボーカルと流れるようなシンセポップが特徴で、ダンスミュージックとして高く評価されている。また[[前衛]][[映画]]の製作も行っており、ミュージックビデオやライブでの演出にもその映像的センスが見られる。
基本的に歌詞はニール、メロディーラインはクリスが作成している。クリアなウィスパーボイスのボーカルと流れるようなシンセポップが特徴で、ダンスミュージックとして高く評価されている。また[[前衛]][[映画]]の製作も行っており、ミュージックビデオやライブでの演出にもその映像的センスが見られる。


ポップな曲調でありながら歌詞やテーマに社会的事象への風刺を取り入れることも多く、前述の「It's a Sin」や、1991年の[[ソ連崩壊]]にインスピレーションを受けミュージックビデオで[[社会主義リアリズム]]的を[[カリカチュア|カリカチュアライズ]]した「[[ゴー・ウェスト (ヴィレッジ・ピープルの曲)ゴー・ウェスト]]」が有名。
ポップな曲調でありながら歌詞やテーマに社会的事象への風刺を取り入れることも多く、前述の「It's a Sin」や、1991年の[[ソビエト邦の崩壊]]にインスピレーションを受けミュージックビデオで[[社会主義リアリズム]]的を[[カリカチュア|カリカチュアライズ]]した「[[ゴー・ウェスト (ヴィレッジ・ピープルの曲)ゴー・ウェスト]]」が有名。


[[U2]]の「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」を[[Hi-NRG]]調にした上で、[[ボーイズ・タウン・ギャング]]がカヴァーした「[[君の瞳に恋してる]]」とのメドレーにするなど、その発想力が注目を集めることも多い。(なお、このカヴァーを聴いた[[U2]]が激怒し、両者の関係が悪い時期があったが、その後和解したという)。2013年発売のアルバムでは[[ブルース・スプリングスティーン]]の「The Last to Die」をディスコカバーしている。
[[U2]]の「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」を[[Hi-NRG]]調にした上で、[[ボーイズ・タウン・ギャング]]がカヴァーした「[[君の瞳に恋してる]]」とのメドレーにするなど、その発想力が注目を集めることも多い。(なお、このカヴァーを聴いた[[U2]]が激怒し、両者の関係が悪い時期があったが、その後和解したという)。2013年発売のアルバムでは[[ブルース・スプリングスティーン]]の「The Last to Die」をディスコカバーしている。

2020年12月25日 (金) 23:37時点における版

ペット・ショップ・ボーイズ
2006年、ボストンにて
基本情報
出身地 イングランドの旗 イングランド ロンドン
ジャンル
活動期間 1981年 -
レーベル
公式サイト オフィシャルサイト(英語)
メンバー ニール・テナント(vo)
クリス・ロウ(key)
psb

ペット・ショップ・ボーイズ英語: Pet Shop Boys)は、イギリスポップ・デュオ。

メンバー

ニール・テナント
クリス・ロウ

来歴

1981年に、ミュージシャン兼雑誌記者のニール・テナントと、当時学生だったクリス・ロウの2人が出会って結成された。楽器屋で2人同時に同じキーボードに手を出したことより運命的なものを強く感じたとのこと。デビュー当初のユニット名は「ウエストエンド」、その後、共通の友人がペットショップで働いていたことから現在の名前に改名した。

1984年にエピックからシングル『ウエスト・エンド・ガールズ』でデビューしたが、この時は売れず散々な結果であった。1985年にパーロフォンに移籍後、2曲目としてリリースした「ウエスト・エンド・ガールズ」のポップアレンジバージョンが大ヒット、全世界で約150万枚を売り上げて一躍有名になった。この曲は、日本でスズキ・カルタスGT-iのCMソングに使われた。翌年にはファースト・アルバム『ウエスト・エンド・ガールズ』を発売し、全英3位とこれもまた大ヒット。その後も現在に至るまで数々のヒット曲を提供し続けている。

1987年には、ニール自身の体験が基になっている宗教的な曲「哀しみの天使」や、ブレンダ・リーカヴァーである「オールウェイズ・オン・マイ・マインド」が全英1位となった。ちなみに後者は彼らのUKにおける唯一のクリスマスNo.1ソングである。また同年にはニールのファンであるダスティ・スプリングフィールドと「とどかぬ想い」でデュエットした。1989年には初のワールド・ツアーを行い、以降も精力的に活動している。

基本的に歌詞はニール、メロディーラインはクリスが作成している。クリアなウィスパーボイスのボーカルと流れるようなシンセポップが特徴で、ダンスミュージックとして高く評価されている。また前衛映画の製作も行っており、ミュージックビデオやライブでの演出にもその映像的センスが見られる。

ポップな曲調でありながら歌詞やテーマに社会的事象への風刺を取り入れることも多く、前述の「It's a Sin」や、1991年のソビエト連邦の崩壊にインスピレーションを受けミュージックビデオで社会主義リアリズム的をカリカチュアライズした「ゴー・ウェスト (ヴィレッジ・ピープルの曲)ゴー・ウェスト」が有名。

U2の「ホエア・ザ・ストリーツ・ハヴ・ノー・ネイム」をHi-NRG調にした上で、ボーイズ・タウン・ギャングがカヴァーした「君の瞳に恋してる」とのメドレーにするなど、その発想力が注目を集めることも多い。(なお、このカヴァーを聴いたU2が激怒し、両者の関係が悪い時期があったが、その後和解したという)。2013年発売のアルバムではブルース・スプリングスティーンの「The Last to Die」をディスコカバーしている。

ボーカルのニール・テナントは1994年にゲイであることをカミングアウトしている。前述のヒット曲「ゴー・ウェスト」の原曲は、メンバーに2名のゲイを含みながらもまだ同性愛に寛容でなかったニューヨークを活動拠点としていた1970年代の音楽グループ、ヴィレッジ・ピープルが、ゲイのメッカである(西方にある)サンフランシスコへの憧れを歌った曲であるほか、ペット・ショップ・ボーイズのライヴパフォーマンス自体にもゲイ的な表現が目立つ。ニールのカミングアウトについては、ゲイを公言している元ブロンスキ・ビート/ザ・コミュナーズジミー・ソマーヴィル英語版が、イギリスのマスコミに「彼らはゲイのくせにそれを言わずにいい子ぶりやがって!」と発言し、それが流布したことからカミングアウトせざるを得なかったとも言われている。

2003年には、ベスト盤『ポップアート』を発表。その中の1曲「フランボヤント」のミュージック・ビデオには『欽ちゃんの仮装大賞』など日本の映像が使われ、話題を呼んだ。

2009年にブリット・アワードの生涯功労賞を受賞した[2]

2013年、長年在籍していたパーロフォンからコバルト・レーベル・サービス英語版に移籍[3]。同年6月に移籍後初となるオリジナル・アルバム『エレクトリック』を発売。

他のプロジェクト

ディスコグラフィ

日本公演

  • 8月9日 - 幕張メッセ(千葉)
  • 2013年 - SUMMERSONIC 13
  • 8月11日 - 幕張メッセ(千葉)

その他

  • 90年のアルバム「ビヘイヴィアー:薔薇の旋律」の解説によれば、このアルバムに収録された"This Must Be the Place I Waited Years to Leave"(邦題「僕がずっと離れたかった場所」)は映画「007 リビング・デイライツ」の主題歌となる予定だったが、「かなり社会的な内容で曲調も合わなかったから断った」という。最終的に、A-haにて決まる[4]
  • 2003年に発売されたベストアルバム「PopArt」(ポップアート)の解説によれば、1988年のヒット曲「ハート」は本来はマドンナに提供するはずの曲であった。しかし楽曲の出来の良さに思い直して自分たちでレコーディングした結果、3週連続で全英トップに入るヒット曲になった。

プロデュース

脚注

出典

外部リンク