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2021年3月28日 (日) 21:48時点における版
奈良県立奈良高等学校 | |
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過去の名称 | 奈良県立奈良中学校(旧制) |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 奈良県 |
学区 | 全県一学区 |
併合学校 |
奈良県立奈良商工高等学校 奈良市立高等女学校 |
校訓 | なし |
設立年月日 | 1924年(奈良県立奈良中学校) |
創立記念日 | 11月1日 |
共学・別学 | 男女共学 |
課程 | 全日制課程 |
単位制・学年制 | 単位制[1][2] |
設置学科 | 普通科 |
別科 | なし |
学期 | 3学期制 |
高校コード | 29103A |
所在地 | 〒630-8113 |
奈良県奈良市法蓮町836番地 北緯34度41分42.2秒 東経135度49分4.7秒 / 北緯34.695056度 東経135.817972度座標: 北緯34度41分42.2秒 東経135度49分4.7秒 / 北緯34.695056度 東経135.817972度 | |
外部リンク | 公式サイト |
ウィキポータル 教育 ウィキプロジェクト 学校 |
奈良県立奈良高等学校(ならけんりつならこうとうがっこう、英語表記:Nara Prefectural Nara Senior High School)は、 奈良県奈良市に所在する男女共学の公立高等学校。
概要
- 歴史
- 1924年(大正13年)創立の「奈良県立奈良中学校」(旧制中学校)を前身とする。2014年(平成26年)に創立90周年を迎えた。2022年(令和4年)4月1日、現在の奈良県立平城高等学校校地への移転が予定されている。詳細は校地移転問題の項にて説明する。
- 設置課程・学科
- 全日制課程 普通科 (単位制)
- 校風
- 校風は『自主創造』である。ただし、校訓は持たない。[4]
- 校章
- 天平文化を象徴する「宝相華」(ほうそうげ)[5]の中央に校名の「奈高」の文字(縦書き)が刻まれている。旧制中学校時代の校章を継承したもので、もとは「奈中」の文字が刻まれていたが、1952年(昭和27年)に総合制が廃止された際に「奈高」に改められた。宝相華は、同窓会の名称(宝相華会)やセミナーハウス(研修施設)の名称ともなっている。
- 校歌
- 現校歌は1953年(昭和28年)2月11日に制定された。作詞は佐佐木信綱、作曲は信時潔による。歌詞は3番まであり、各番に校名の「奈良高校」が登場する。
- 校種・校名の変遷により、奈良中学校校歌、市立高等女学校校歌[6]、奈良高等学校校歌(総合制時代)、奈良高等学校校歌(現校歌)の4種類の校歌を有する。
- 奈高賛歌
- 校歌以外に応援歌や賛歌が存在する。応援歌は漢語調で力強い歌詞で、賛歌は「奈高賛歌」と称され、同校の精神や校内の自然などが謳われており、卒業式などの行事の際には校歌と並んで演奏される。
- 進路
- ほぼ全ての生徒が国公立大学をはじめとする上級学校へ進学する。
- 同窓会
- 校章にちなんで、「宝相華会」と称している。
沿革
- 旧制中学校・新制高等学校(男子校)時代
- 1924年(大正13年)
- 1925年(大正14年)11月24日 - 校歌を制定。
- 1928年(昭和3年)11月1日 - この日を創立記念日に制定。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革(六・三制の実施)が行われる。
- 1948年(昭和23年)4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施)が行われる。
- 旧制・奈良県立奈良中学校が廃止され、新制高等学校「奈良県立奈良高等学校」(男子校)が発足。
- 旧制中学校卒業生(5年修了者)を新制高校3年生、旧制中学校4年修了者を新制高校2年生、併設中学校卒業生(3年修了者)を新制高校1年生として収容。
- 併設中学校も新制高校に継承され(名称:奈良県立奈良高等学校併設中学校)、在校生が1946年(昭和21年)に旧制中学校へ最後に入学した3年生のみとなる。
- 高等女学校・新制高等学校(女子校)時代
- 1941年(昭和16年)4月1日 - 「市立奈良高等女学校」が開校[7]。
- 1947年(昭和22年)4月1日 - 学制改革(六・三制の実施)が行われる。
- 高等女学校の募集を停止。
- 新制中学校を併設し(名称:市立奈良高等女学校併設中学校)、高等女学校1・2年修了者を併設中学校2・3年生として収容。
- 高等女学校3・4年修了者はそのまま高等女学校に在籍し、4・5年生となる。
- 1948年(昭和23年)
- 4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施)が行われる。
- 高等女学校が廃止され、新制高等学校「奈良市立高等学校」(女子校)が発足。
- 高等女学校卒業生(5年修了者)を新制高校3年、高等女学校4年修了者を新制高校2年、併設中学校卒業生(3年修了者)を新制高校1年生として収容。
- 併設中学校は新制高校に継承され、奈良市立高等学校併設中学校となる。
- 9月1日 - 奈良県立奈良高等学校に統合され、閉校。
- 4月1日 - 学制改革(六・三・三制の実施)が行われる。
- 新制高等学校(男女共学)
- 1948年(昭和23年)9月1日 - 高校三原則に基づく公立高等学校の統合・再編が行われる。
- 1949年(昭和24年)
- 1950年(昭和25年)4月10日 - 北倭[9]分校(定時制家庭課程)を設置。
- 1952年(昭和27年)4月1日 - 商業・工業の2課程が分離し、奈良県立奈良商工高等学校[10]として独立(統合を解消)。そのため普通科のみとなる。
- 1953年(昭和28年)
- 1956年(昭和31年)4月1日 - 通常制女子課程(家庭課程)を設置。
- 1960年(昭和35年)3月31日 - 通常制女子課程を廃止。
- 1962年(昭和37年)4月1日 - 奈良県教育委員会規則改正により設置課程の名称を改称。
- 1964年(昭和39年)8月31日 - 現在地に新校舎本館が完成。
- 1966年(昭和41年)3月19日 - 新校舎北館が完成。
- 1967年(昭和42年)
- 1968年(昭和43年)3月15日 - 体育館兼講堂が完成。
- 1972年(昭和47年)3月31日 - 北倭分校を廃止。
- 1974年(昭和49年)
- 1983年(昭和58年)10月15日 - 学校図書館・視聴覚教室棟が完成。
- 1988年(昭和63年)5月11日 - 新館が完成。
- 1991年(平成3年)3月29日 - 第63回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ甲子園)に出場。
- 1993年(平成5年)
- 1995年(平成7年)4月1日 - この時の入学生から単位制(学年の区分によらない教育課程)を適用。
- 1999年(平成11年)8月5日 - アーチェリー部男子団体が全国高等学校総合体育大会で優勝。
- 2001年(平成13年)2月21日 - 全日本学校関係緑化コンクールで特選(文部科学大臣賞)に選定。
- 2003年(平成15年)10月31日 - 部活動振興館「パラフォーラ」が完成。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定される。
- 2007年(平成19年)4月1日 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定される(第二期)。
- 2008年(平成20年)3月31日 - 通信制課程を廃止(奈良県立大和中央高等学校に統合)。
- 2011年(平成23年)3月31日 - 定時制課程を廃止(奈良県立大和中央高等学校に統合)。
- 2012年(平成24年)4月1日 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)及びコアスーパーサイエンスハイスクール(コアSSH)に指定される(第三期)。
- 2022年 (令和4年) 4月1日 - 平城高等学校跡地へ移転予定。
部活動
多くの生徒が何らかのクラブに所属している。野球部が1991年(平成3年)に春の甲子園に出場したほか、バレーボール部が2006年(平成18年)に、テニス部が2009年(平成21年)に、バスケットボール部が2010年(平成22年)に全国大会、ロボット研究会が2011年(平成23年)ロボカップジュニア世界大会(トルコ:イスタンブール)に出場するなど、スポーツ面や文化活動、科学活動において優れた成績をおさめている。特に、アーチェリー部はほぼ毎年全国大会へ出場しており、平成11年度全国高等学校総合体育大会において男子が団体の部で全国制覇を果たした。吹奏楽部は過去に関西コンクールに出場していたこともあり、最近では第48回及び第51回奈良県吹奏楽コンクールにてA・J組共に金賞を受賞した。ダンス部は『春の日本高校ダンス部選手権』西日本大会において、2016年入賞を受賞している。
- 文化部
- 書道部
- 美術部
- 文芸部
- 吹奏楽部
- 茶道部
- 華道部
- 邦楽部
- コーラス部
- ギターマンドリン部
- 写真部
- 物理部
- 化学部
- 生物部
- 地学部
- ESS(English Speaking Society)
- 料理部
- 軽音楽部
- 小倉百人一首かるた部
- 人権文化研究会
- 数学研究会
- ロボット研究会
- 囲碁・将棋同好会
- 新聞局
- 放送局
- 鉄道愛好会
- 運動部
- 水泳競技部
- 陸上競技部
- 登山・クライミング 部
- 剣道部
- 卓球部
- ハンドボール部
- バレーボール部
- バドミントン部
- バスケットボール部
- ソフトテニス部
- サッカー部
- 野球部
- 弓道部
- 柔道部
- アーチェリー部
- テニス部
- ダンス部 ・・・前身の「ダンス愛好会」結成から10年目となる2014年度に部活動へ昇格する。
統廃合問題
2018年7月3日、奈良県議会本会議において奈良県高等学校適正化案が可決されたことにより、現在の奈良県立平城高等学校への校舎の移転が決定した。これにより校舎の耐震強度問題は、将来的には解決するが、移転までの数年間は、大地震が発生した際に倒壊する危険性は高い。奈良県議会でも人命への影響は認識されているが、耐震工事費が数十億円以上を要するために対策はされず、解決には至っていない。尚、耐震強度を表すIS値は教室で0.3以下”震度5強の地震で倒壊の危険性が極めて高い”という判定値である[12][13][14][15][16]。
2018年10月11日からは北館と南館を結ぶ通路は全面的に封鎖された。
耐震化補強工事のため一時的に一部の学年の授業を旧奈良県立城内高等学校(奈良県立郡山高等学校城内校舎)で行い[17]、課外活動のために城内校舎と奈良校舎との間をスクールバスで結ぶ[18]。
また、2019年度2学期からも城内学舎を部活動で使用していたが、2020年(令和2年)2月をもって使用を停止した[19]。
交通アクセス
- 近鉄奈良線新大宮駅より北北東へ徒歩1.2km
- JR奈良駅より北
- JR奈良駅または近鉄奈良駅より12,14系統大和西大寺駅行きまたは13系統航空自衛隊行き奈良交通バスに乗車、「奈良高校」バス停下車、北へ徒歩300m
著名な出身者
- 政治
- 経済
- 石村繁一(ナムコ代表取締役社長)
- 千本倖生(イー・アクセス株式会社 代表取締役会長兼CEO)
- 樋口泰行(パナソニック株式会社 CNS社社長 元マイクロソフト日本法人代表執行役兼COO)
- 春田真(ディー・エヌ・エー会長、横浜DeNAベイスターズ元オーナー)
- 中川順子(野村アセットマネジメント株式会社CEO兼社長)
- 報道
- 岩崎和夫(フリーアナウンサー、元ラジオ関西アナウンサー)
- 笛吹雅子(日本テレビ報道部キャスター)
- 國友真由美(フリーアナウンサー、元テレビ埼玉アナウンサー)
- 三代澤康司(朝日放送テレビアナウンサー)
- 重松圭一(関西テレビプロデューサー)
- 喜多恒雄(日本経済新聞社長)
- 橋本雅之(読売テレビ報道部キャスター)
- 坂口愛美(愛媛朝日テレビ→文化放送アナウンサー)
- 学術
- 井上京(北海道大学大学院農学研究科教授)
- 岩井成憲(大阪大学大学院基礎工学研究科教授)
- 岩城正宏(近畿大学教授)
- 岩山三郎(元神戸大学教授)
- 上木直昌(京都大学大学院人間・環境学研究科教授)
- 浦井憲(大阪大学大学院経済学研究科教授)
- 小野芳朗(京都工芸繊維大学教授・副学長・KYOTO Design Labラボ長)
- 片山徹(大阪府立大学教授)
- 上之郷高志(東北学院大学教授)
- 河合俊雄(京都大学こころの未来研究センター教授)
- 河合幹雄(桐蔭横浜大学法学部教授)[20]
- 木内敦詞(筑波大学体育系教授)
- 野林厚志(国立民族学博物館・学術資源研究開発センター・教授)
- 楠瀬博明(明治大学理工学部教授)
- 岸俊男(元京都大学教授)
- 小笹隆司 (北海道大学名誉教授)
- 斉藤了文 (関西大学社会学部教授)
- 齊藤誠(名古屋大学大学院経済学研究科教授)
- 薩摩順吉(青山学院大学教授、東京大学名誉教授)
- 島田浩二(東京海洋大学教授)
- 鈴木徹(東北大学大学院農学研究科教授)
- 中谷彰宏(大阪大学大学院工学研究科教授)
- 西谷祐子(京都大学法学研究科教授)
- 西宮一民(国文学者、元皇學館大学学長)
- 前島一博(国立遺伝学研究所教授)
- 松村浩由(立命館大学生命科学部教授)
- 松岡幹夫(東日本国際大学教授)
- 向川康博(奈良先端科学技術大学院大学教授)
- 村上伸也(大阪大学大学院歯学研究科教授)
- 吉村誠(山口大学教授)
- 山内邦臣(米文学者、京都大学名誉教授、元奈良女子大学文学部部長)(旧姓姉嵜)
- 芸術・文化
- 井筒和幸(映画監督)
- 上野道善(東大寺長老、第219世東大寺別当・華厳宗管長)
- 織田英子(作曲家)
- 金春信高(能楽師)
- 加藤雅也(俳優)
- 芳岡ひでき(イラストレーター)
- 絹谷幸二(洋画家・東京芸術大学教授)
- 古瀬幸広(ジャーナリスト・科学技術評論家)
- 平田研也(脚本家)
- 前登志夫(歌人)
- 安田真奈(映画監督・脚本家)
- 哲夫(お笑い芸人、笑い飯)
- 本多亜弥(染付作家)
- 山中拓也(THE ORAL CIGARETTES)
- あきらかにあきら(THE ORAL CIGARETTES)
- スポーツ
- 西野努(サッカー・元浦和レッドダイヤモンズ選手)
脚注
- ^ “特色ある取組の概要”. 2020年4月1日閲覧。
- ^ “2.単位制高等学校の設置 > 近畿 ー文部科学省”. 2020年4月1日閲覧。
- ^ 奈良県教育委員会公立高等学校・特別支援学校紹介 奈良高等学校(2014).
- ^ 奈良高校公式HP校訓・校章・校歌・校旗
- ^ 唐草模様の一種。唐草に架空の5弁花の植物を組み合わせた空想的な花文で、中国では唐代、日本では奈良・平安時代に装飾模様として使用された。
- ^ 作詞・作曲は東京音楽学校による。
- ^ 奈良のあゆみ - 奈良市ウェブサイト
- ^ 大柳生の読みは「おおやぎゅう」。
- ^ 北倭の読みは「きたやまと」。
- ^ 現・奈良県立奈良朱雀高等学校。
- ^ 跡地は興東公民館大平尾分館となっている。
- ^ “高校再編案 県議会で可決”. 朝日新聞. 2018年7月4日閲覧。
- ^ “県立高校再編 故郷の誇りと醸成”. 奈良日日新聞. 2018年7月13日閲覧。
- ^ “県立高再編計画、可決”. 毎日新聞. 2018年7月4日閲覧。
- ^ “県立高校再編”. 奈良新聞. 2018年6月29日閲覧。
- ^ “県議会本会議 県立高校再編案可決”. 奈良テレビ放送. (2018年7月3日)
- ^ 奈良県立高校の耐震問題 新たに4校で仮校舎設置 - 産経WEST(2018年11月9日配信、2019年04月02日閲覧)
- ^ 城内学舎の使用開始 - 両校舎間でバス運行も/奈良高生 - 奈良新聞(2019年4月10日配信、2019年07月26日閲覧)
- ^ 奈良高 城内校舎、来年2月撤去 大和郡山 /奈良 - 毎日新聞(2019年12月6日配信)
- ^ “河合幹雄 OFFICIAL SITE”. 2015年8月12日閲覧。