「HFS Plus」の版間の差分
編集の要約なし |
m Bot作業依頼: Apple関連記事の改名に伴うリンク修正依頼 (Apple|Apple) - log |
||
2行目: | 2行目: | ||
|name = HFS Plus |
|name = HFS Plus |
||
|full_name = Hierarchical File System Plus |
|full_name = Hierarchical File System Plus |
||
|developer = [[ |
|developer = [[Apple]] |
||
|introduction_os = [[Mac OS 8|Mac OS 8.1]] |
|introduction_os = [[Mac OS 8|Mac OS 8.1]] |
||
|introduction_date = {{release date and age|1998|01|19|br=no}} |
|introduction_date = {{release date and age|1998|01|19|br=no}} |
2021年5月20日 (木) 11:59時点における版
HFS Plus | |
---|---|
開発者 | Apple |
正式名 | Hierarchical File System Plus |
導入 | 1998年1月19日 (Mac OS 8.1) |
パーティション識別子 |
Apple_HFS (Apple Partition Map) 0xAF (MBR) Apple_HFSX (Apple Partition Map) 48465300-0000-11AA- AA11-00306543ECAC (GPT) |
構造 | |
ディレクトリ | B*木 |
領域管理 | B*木 |
不良ブロック | B*木 |
限度 | |
最大ファイル サイズ | 8EiB[1] |
最大ファイル数 | Unlimited |
最大ファイル名長 | 255文字(UTF-16での文字数。Appleが改変したUnicode正規化形式Dに正規化される) |
最大ボリューム サイズ | 16EiB |
ファイル名の文字 | NULLを含むUnicode文字(互換性のためOSのAPIが制限をする場合がある) |
特徴 | |
タイムスタンプ | アクセス, 属性修正、バックアップ、コンテンツ修正、作成 |
日付範囲 | 1904年1月1日 - 2040年2月6日 |
日付分解能 | 1s |
フォーク | あり |
属性 | Color (3 bits, all other flags 1 bit), locked, custom icon, bundle, invisible, alias, system, stationery, inited, no INIT resources, shared, desktop |
パーミッション | Unix パーミッション, ACL(Mac OS X v10.4以降) |
透過的圧縮 | あり, HFS compression (Mac OS X v10.6以降) |
透過的暗号化 |
なし, Mac OS X v10.3以降はホームディレクトリ毎、AES .dmg ボリューム(Mac OS X v10.3以降のFileVault) |
対応OS | Mac OS 8.1, Mac OS 9, Darwin, macOS, Linux, FreeBSD |
HFS+(Hierarchical File System Plus)またはMac OS拡張フォーマットは、Classic Mac OS及びmacOSで利用されていた主要な32ビットファイルシステムである。このファイルシステムはiPodでも使用されていた。開発中、アップルはこのファイルシステムを "Sequoia" と名付けていた[2]。HFSからを代替する形で導入されAPFSによって代替された。
概要
これまでMacintoshに採用されてきたHFSは、フロッピーディスクで利用されていた頃は大きな問題ではなかったが、大きなストレージデバイスが増え、巨大なサイズのファイルを扱うようになるにつれて深刻な問題へとなっていった。
HFS+の大きな改善点は、ブロックサイズが4KB固定になり、以前より大量のファイルを扱えるようになったこと、巨大なサイズのファイルをサポートするようになったこと、ファイル名にUnicodeを利用すること、長いファイル名が付けられるようになったことである。
また、HFSのマルチフォークシステムを拡張し、多くのフォークの利用もできるようになった。このマルチフォークは現在、拡張属性 (EA) の保存のために利用されている。
HFS+の登場により、巨大なファイル容量を扱う機会が多いプロの映像制作や音楽制作の現場では圧倒的に支持されるようになり、プロのエンジニアやクリエイターがMacを導入するきっかけとなった。
macOS High Sierraで、Apple File Systemが標準となり、macOS MojaveではHFS+は起動ボリュームに出来なくなった。
HFS+の歴史
HFS+は1998年1月19日、Mac OS 8.1のリリースで導入された[1]。もともとはCoplandを想定して開発された技術であり、その存在はCopland開発中から知られていた。
アップルは、2002年11月11日のMac OS X v10.2のアップデートのリリース10.2.2で、データ信頼性を高めるジャーナリングファイルシステム機能をHFS+に加えた。
Mac OS X v10.3ではファイルシステムの扱いが大幅に拡張された。ファイルにメタデータ部が追加され、頻繁にアクセスされるファイルをドライブの外周のアクセスの高速な領域に自動的に移動し、同時に断片化を解消するHot File Adaptive Clusteringを組み込んだ。HFSXと呼ばれる拡張バージョンのHFS+も導入した。HFSXはディレクトリとファイルの名前の扱いについて変更があった[3]。
Mac OS X v10.4では以前利用していたUNIXパーミッションのほかに、Windows XP及びWindows Server 2003のACLと互換性のあるACLのサポートを追加した。また、将来のリリース向けに予約されていた拡張属性 (extended attribute) のサポートも加えた。
他のオペレーティングシステム
Microsoft Windows
- Windowsで読み取りのみ可能
- Boot CampのHFS+ドライバ…OS X 10.6以降のBoot Campで提供されている。
- HFSExplorer…HFS+ボリュームを読み、ファイルをコピーできる。GPLライセンス。
- jHFSplus…HFS+ボリュームをフォルダとしてマウントできる。
- Windowsで読み書き可能
- MacDrive…読み書き可能な商用ユーティリティ。
FreeBSD
FreeBSDでは5.3-RELEASE以降でマウントできる。
Linux
Linuxではカーネル2.4.22以降でマウントできる。
Xbox 360
Xbox 360ではHFS+でフォーマットされたiPodを読めるマイクロソフト製ドライバを搭載している。
関連項目
脚注
- ^ a b “Technical Note TN1150: HFS Plus Volume Format”. Apple Developer Connection (2004年3月5日). 2007年3月28日閲覧。
- ^ “New Mac OS Extended Format (HFS+) Available”. Apple Developer News (1997年). 2007年3月28日閲覧。
- ^ HFS Plus Volume Format HFSX