「テキストエディット」の版間の差分
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2021年5月23日 (日) 07:14時点における版
テキストエディット (TextEdit) とは、macOSに付標準搭載するアプリケーション、またはClassic Mac OSにおけるテキスト編集のためのアプリケーションフレームワークのことである。
シンプルな見た目からは想像できないほど多機能なワープロソフトで、テキストの設定・編集やHTML書類の処理、ムービーや画像の挿入など、市販のアプリケーションと同様の各種ツールを備えている。
アプリとしてのテキストエディット
開発元 | Apple |
---|---|
最新版 |
1.15 (355)
/ 2019年 |
対応OS | macOS |
種別 | テキストエディタ、ワープロ |
ライセンス | macOSにバンドル |
公式サイト | support.apple.com/kb/HT2523 |
テキストエディットは、macOSに付属する標準テキストエディタのこと。元々はNeXTSTEP付属のテキストエディタEditであり、移植したものである。
開発フレームワークであるCocoaの機能(下記NSTextView)をほぼそのまま反映したアプリケーションであり、macOSがバージョンアップする度に機能が強化されている。Apple Developers Toolsに全てのソースコードが付属しており、一種のデモソフトと考える事もできる。開発者がコードのテストベッドに利用するケースも多い。Mac OS X v10.4に付属のバージョンでは埋め込みの表やHTML書き出し、Microsoft Wordのdoc形式ファイルのブラウズをサポートするまでになった。
フレームワークとしてのTextEdit
フレームワークとしてのTextEditは、その歴史が古い。
macOS以前のClassic Mac OSにおいて既に非常にシンプルなテキスト編集環境を提供していた。TextEditを使えばTeachText程度のテキストエディタが作れる。しかし、フレームワークとしてはかなり古く、32KBまでのテキストしか扱えない、多言語に対応できていないなどの欠点を持つ。その後、それを補うためにMultilingual Text Editor(略してMLTE)と呼ばれるフレームワークが開発された。しかし、MLTEが搭載されたMac OS 9がリリースされるころにはサードパーティーによる強力なテキストエンジンWASTEフレームワークが普及していたため、MLTEが使われることはほとんどなかった。CocoaではNSTextViewに取って代わっている。NSTextViewは強力なテキストエンジンとして広く受け入れられている。