コンテンツにスキップ

「さわやかウォーキング」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
タグ: モバイル編集 モバイルウェブ編集
Cewbot (会話 | 投稿記録)
1行目: 1行目:
{{複数の問題
{{複数の問題
| 特筆性 = 2015年1月
| 特筆性 = 2015年1月
}}
}}

2021年8月4日 (水) 11:05時点における版

さわやかウォーキングは、東海旅客鉄道(JR東海)が企画・主催するウォーキングイベントの愛称である。他の鉄道・バス会社が主催するウォーキングイベントと同様、参加者の健康増進と自社路線の利用促進、沿線の観光促進や活性化を目的としている。なお本稿では、当イベントに合わせて運行される同名の臨時列車についても合わせて述べる。

概要

1991年秋に名古屋地区で初めて行われた(最初に行われたコースは10月6日に関ケ原駅を起点とする「関ケ原古戦場めぐり」)[1]。その後、1994年に静岡地区においても「わくわくハイキング」という名称で行われるようになった(最初に行われたコースは4月3日に金谷駅を起点とする「さくらハイキング」)[2]1999年に「さわやかウォーキング」に名称が統一された[3]

マスコットは名古屋地区が「カメ」、静岡地区が「ウサギ」である。カメには2008年に一般公募で「あゆむ君」という名前が付けられ、ウサギには2014年に一般公募でピンク色のウサギは「さわちゃん」、黄色のウサギは「ぽぽちゃん」という名前がそれぞれ付けられた[4]。上記のキャラクターは、第85回都市対抗野球大会にも登場している。 また新型コロナウィルス感染症拡大により2020年から中止されていたが2021年1月から名古屋地区は再開。静岡地区では2021年12月5日から新たにTOICAdeウォーキングが始まった。

コース内容

開催予定や個別のコース概要など、詳細については外部リンクを参照のこと。

イベント型コース

名古屋地区・静岡地区とも基本的に通年土日祝日に実施される。なお、記録的な暑さにより2014年度から7月と8月は実施していない。

ごく一部を除くほとんどのコースが事前の申し込み不要、当日の自分の体調などをもとに自由に参加できる。おおむねがスタートとなるが、まれに駅前からバスなど、ほかの公共交通機関を利用することもある。私鉄・バスの利用や施設への入館などを伴う場合を除き、費用は無料である。また一部のコースは平日にも開催される。コースは週末に行われるものと同じであるが、スタートやゴールの受付場所が異なる場合があるため、駅に貼ってあるポスターや駅係員などに確認する必要がある

ほとんどのコースが自社沿線に設定されているが、接続する伊勢鉄道愛知環状鉄道天竜浜名湖鉄道長良川鉄道などの第三セクター鉄道近江鉄道豊橋鉄道大井川鐵道岳南電車伊豆箱根鉄道伊豆急行養老鉄道など私鉄のほか西日本旅客鉄道(JR西日本)エリアの駅を起点としたコースも設定されている。2011年より東海道新幹線京都駅を起点とするコースが設けられ[5]、さらに2015年の秋からは新大阪駅を起点とするコースも設けられるようになり、米原駅とあわせて関西の東海道新幹線の駅を起点とするコースについては、「さわやかウォーキング@関西」の副称が付けられた[6]。2017年からはTwitterInstagramFacebookを投稿するとオリジナルミニ缶バッチをプレゼントする企画があった。近年は新幹線や特急列車を利用するとスタンプが2つ貰えるWスタンプキャンペーンや小学生以下を対象としたKidsにオリジナルミニ缶バッジのプレゼント企画がある。冬になるとさわやかウォーキングで行こう!新春初詣をコンセプトとした新春キャンペーンや富士山ビューコースが開催された。

特殊なコースの例として2005年より東海汽船とタイアップした伊豆大島へのスペシャルコース、2006年からは同年10月21日に実施された北陸本線長浜駅 - 敦賀駅間の電化方式切替(交流から直流へ)による敦賀駅起点のコースが開催されている。さらに、2009年にはJR西日本と共同で近江長岡駅および安土駅起点のコースが東海道線全通120周年記念として、東日本旅客鉄道(JR東日本)と合同で明科駅を起点として旧篠ノ井線の廃線跡をウォーキングするコースがそれぞれ設定された。また2007年から名古屋地区では「ミステリー・ウォーキング」と称し、スタート駅やコースを事前に発表せず直前までの「お楽しみ」とする企画も行われている。2008年春期には静岡地区でコース案そのものを一般公募し、優秀なコース案を今後の開催コースとして採用する試みも行われている。。2009年には夕涼みウォーキングとして夕方開催の企画が行われた。更に、2015年5月5日には、競合関係にある名古屋鉄道(名鉄)が実施するウォーキングイベント「電車沿線ハイキング」と共同で名鉄犬山線西春駅を起点とし、JR中央本線勝川駅を終点とした「イチローの故郷・豊山と名古屋空港をめぐる」コースが実施された[7]2017年には信州デスティネーションキャンペーンとコラボしたコースや大河ドラマおんな城主 直虎とコラボしたコース、飯田線全線開業80周年記念コースがあり、さわやかウォーキング25周年として関西地区、静岡地区、名古屋地区で記念コースが設定された。2018年には累計参加者500万人記念達成記念として静岡地区では浜松駅開業130周年記念、浜松駅駅ビルメイワン開業30周年記念のセレモニーや新幹線なるほど発見デー、JR貨物西浜松駅の公開をするコース、名古屋地区では累計500万人達成記念セレモニー、神領車両区公開をするコースが設定された。愛知デスティネーションキャンペーンを実施した2018年は、これを記念して愛知県に路線網を持つ鉄道事業者と提携して「愛知県内鉄道コラボコース」と「三英傑スタンプラリー」が実施された[8]2019年ゴールデンウィークには、GW10ポイントラリーが行われた。静岡デスティネーションキャンペーンを実施した2019年春季は、これを記念したコースが開催された。TOICAエリアが拡大された2019年春季では、交通系ICカードを利用して参加するとオリジナルフリクションボールペンのプレゼントがあった。2020年に御厨駅開業記念コースが開催された。

当日は、特急列車快速列車をスタート駅に臨時停車させることはもちろん、定期列車のスタート駅までの臨時延長運転、臨時列車「さわやかウォーキング」号(後述)をなどの臨時列車を運転して参加者の便宜を図っている。また、2006年3月18日のJRダイヤ改正からは土休日に限り利用できる「青空フリーパス」で伊勢鉄道線内の別途運賃が不要となったため、名古屋から紀勢本線参宮線名松線方面への参加がしやすくなった。なお、御殿場駅 - 小田急電鉄新宿駅間を結んでいる全車全席指定席制の特急あさぎり」号が過去に沼津駅まで運行されていた頃には沼津駅 - 御殿場駅間に限って設定されていた自由席区間をこのイベントの為に最遠で松田駅まで延長する措置も実施されていた。

参加者には参加カードが配られ、参加証明のスタンプを集めるとスタンプ数に応じてウォーキンググッズがプレゼントされるが、大人と子供では景品が異なるので注意が必要。

過去にはそれに加えて参加カードと共通の「エコ歩゜イント(えこぽいんと)」を集めるとエコ関連商品が貰える。エコ歩゜イント」は2011年2月で廃止された。商品は以下の通り。

  • 2009年度 - ECOバッグ
  • 2010年度 - MY箸、タオルハンカチ

城北線沿線ウォーキング

JR東海の子会社である東海交通事業城北線沿線で開催されるウォーキング。毎年春と秋に開催される。コース等はJR東海の各駅で配布されているパンフレットに掲載されている。

常設コース(現在は休止中)

開催日を特定せず、いつでも参加できるように設定されているコース。

2007年以降の現在では通常の常設コースのほか、熊野古道世界遺産登録を記念した「熊野古道コース」や伊勢神宮などを中心とした「神宮125社めぐりコース」が設定されている。

常設コースにも参加カードやプレゼント企画があるが、要領は「旬のおすすめコース」と異なる。


参加に関して便利な切符

臨時列車「さわやかウォーキング」号

「さわやかウォーキング」に合わせて運転される臨時列車の愛称である。

運行概況

名古屋地区「さわやかウォーキング」号

東海道本線垂井駅以西、紀勢本線相可駅以南、中央本線中央西線)の落合川駅以北、高山本線飯田線沿線での開催時に運転される。それ以外の区間では列車名のない臨時列車が運転されることがある。

列車名は路線・運転区間に関わらず「さわやかウォーキング」となる場合が多い。ただし飯田線と高山本線で運転する場合は、列車名がそれぞれ「さわやかウォーキング飯田」・「さわやかウォーキング飛騨路」となる場合がある。

飯田線・高山線では定期運用を持たない車両が使用されることもある。

静岡地区「さわやかウォーキングライナー」(設定終了)

東海道本線の浜松駅以西や御殿場線沿線のうち大岡駅 - 御殿場駅間での開催時に特急形車両の373系電車を使用した定員制列車として運転される。特急「東海」号の廃止に伴い運用に余裕が出た373系を使用し、2007年秋に定員制列車「さわやかウォーキング」号(はまなこ号・ごてんば号)として設定された。尚、この列車が登場する以前は「ごてんば」などの愛称で373系使用の臨時特急列車が運転されたこともある。登場以来373系が使用されている定員制列車であるが、2009年秋より定員制列車としての区分を明確化するために列車名が「さわやかウォーキングライナー」(はまなこライナー・ごてんばライナー)と改称された。

「さわやかウォーキングライナー」では「ホームライナー」・「セントラルライナー」と同様に定員制であるため、乗車券のほかに乗車整理券(310円)が必要である。尚、「さわやかウォーキングライナー」がデビューした2009年秋のウォーキングに限り、この列車を利用してウォーキングに参加した場合は前出の「エコ歩゜イント」が2倍貰えた。

静岡地区「さわやかウォーキング」号(2016年~現在)

2016年春期から静岡支社管内のウォーキングイベント向けの臨時列車は、373系3両を使用した全車指定席制の臨時快速「さわやかウォーキング」号として設定されるようになった。

今までの乗車整理券制度のライナーではなく、全車指定席快速となったことで指定席券は520円と値上げとなったものの、1ヶ月前からの事前購入や全国のJRきっぷ売り場・旅行会社での購入が可能となった。運転区間は主に静岡駅または浜松駅 - その日のスタート駅・ゴール駅(主に定期列車の本数が少ない身延線御殿場線の駅など)まで往復で運転されることが多い。

なお同日に「さわやかウォーキング」号が複数設定される場合には号数が付くこともあるほか、静岡支社管轄外の名古屋駅発の列車や、2017年3月25日には373系6両編成で沼津駅発→三河安城駅行き・安城駅発→沼津駅行きが設定されたこともある。

2016年度の運転本数は数回であったものの利用が好調であったことから、翌年度には373系の全編成の前面幕に「さわやかウォーキング」号のマークが追加され、その後も頻繁に運転されるようになった。

主な使用車両

脚注

  1. ^ 『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年、93頁。 
  2. ^ 『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年、94頁。 
  3. ^ 『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年、414頁。 
  4. ^ 「さわやかウォーキング」の開催について” (PDF). 東海旅客鉄道 (2014年8月22日). 2016年9月12日閲覧。
  5. ^ 2011年春「さわやかウォーキング」の開催について” (PDF). 東海旅客鉄道 (2011年2月16日). 2016年9月12日閲覧。
  6. ^ 「さわやかウォーキング」の開催について” (PDF). 東海旅客鉄道 (2015年8月21日). 2016年9月12日閲覧。
  7. ^ 名鉄のハイキング×JR東海さわやかウォーキング 共同開催について” (PDF). 名古屋鉄道、東海旅客鉄道 (2015年2月4日). 2016年9月12日閲覧。
  8. ^ 「愛知デスティネーションキャンペーン」の開催について” (PDF). 愛知県大型観光キャンペーン実施協議会、JRグループ (2018年8月24日). 2018年12月30日閲覧。

関連項目

外部リンク